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祝20回。命名・パン食い競争

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掲載日2017年 02月25日 19時00分

小学4年生の時だった。
ある時期から毎朝必ず、
「あーーーん遅れちゃう!!」
と言いながら、食パンを咥えて内股ダッシュでキャピキャピ投稿してくる馬鹿な上級生の女子が居た。
このバカ。とにかく影響されやすいのか家なき子が流行れば劇中の意地悪な生徒のマネをしたり、セーラームーンが流行れば自分は月の御姫様だと言い出すような、いわゆる思春期にありがちな痛い奴だった。

毎度毎度自分の中の流行を他人にも押し付けるうえにそんな自分が世の中で一番面白いと思ってやがるんで癪に障る。まあつまり私は奴が嫌いだったのだ。
で、1週間ぐらいずっとこの主体チュチェ性のない女は
今日も食パン咥えて遅刻寸前!
あたし大ピンチ!!ほええ~!
ってな感じで登校してきていた。ちなみに全然遅れてなんかいない。定時の10分前にはちゃあんと登校してやがるのがまた胸糞悪かった。
間の悪いことに私は挨拶委員で、朝っぱらから校門の脇に立って来る奴来る奴に元気なご挨拶をしなくてはならない。

私と、その主体チュチェは仲が悪いので、こっちが挨拶してやっても当然無視である。毎朝、毎朝そうだった。
ある朝いい加減アタマに来たので、
「おい!そこのパン食い競争!!いい加減にしろ!」
と良く通る大きな声で言ってやった。

周囲は大爆笑。
私にもまだ友達が沢山居た頃だったので、私の友達も笑ってくれた。
その当時に流行ってた少女漫画に影響されて自分で命名したけったいなニックネームが一瞬にして「パン食い競争」に替わった主体チュチェは顔を真っ赤にして立ち尽くし、今にも泣きそうな顔でトーストした食パンをモゴモゴ頬張っていた。

次の日から主体チュチェはパン食い登校をピタッとやめた。
余程恥ずかしかったのだろう。しかし私が名付けた「パン食い競争」というニックネームだけは、しばらくの間一部の人間の中で残っていた。

こういう思い出、みんな一つはあるよな。恥ずかしいというか消してしまいたくなるような。
私なんぞ一つや二つじゃないから、こうして他人を論ってダシにしないと色々思い出して精神衛生上大変よろしくんんnななななにからああああああああああうわあああああああああああああああああ殺せ!殺してくれ小6の頃の俺をおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおああああああああああああああああああああああああああああああ ああ あ

このコーナー。すぐ終わると思ったら意外と20回も続きました。
どうもありがとう。コレを皆さんがご覧になってるとき私は出先です。
ご意見、ご感想など御座いましたらお気軽にどうぞ。
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