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むちむち腋毛ボクッ娘と新宿でセックスした話

3.

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3.
 靴を脱ぎ、荷物を置き、窓を開けて(すぐ隣のビルの壁しか見えない)シャツのボタンを外す。真子ちゃんは鏡の前に腰かけながらマッチとタバコを取り出して、ジャっと音を立てて火を点けた。燐の燃えるいい匂いがして、甘い煙が細く立ち昇る。その様をじっと見ていると、真子ちゃんと目が合った。
(ん?)
 とキョロっとした目でこっちを見つめられると、部屋に二人きりになった瞬間から湧き上がっていた赤黒い感情の潮が漣を伴って満ちてゆく。膝から肩へ。
 白く濃密な煙をフゥーっと吐き出して、真子ちゃんが僕を真っすぐに見ている。マッチに残ってた火が一瞬でパッと消えて、真子ちゃんが、タバコをもうひと口。僕を見たままゆっくり吸い込んだ。

 鏡の中で座ってる真子ちゃんの長い後ろ髪と、目の前にいる真子ちゃんの後頭部がくっ付いて繋がって、むっちりした体型にかかったつやつやの毛並み、くりっとした瞳、牙のような唇のピアス。まるで、真子ちゃん本人が毛並みのつやつやした大きな猫の様に思えて、たまらなく可愛かった。
 小動物のような可愛さと、ケダモノのような危うさが僕の中でゴロゴロと喉を鳴らしてせめぎあう。

「お風呂するぅ?」
 真子ちゃんが最後のひと口を吸い込んで、灰皿にタバコを押し付けて、煙と一緒に問いかけを吐いた。
 僕はそれに言葉で答える代わりに、座ったままの真子ちゃんに覆いかぶさるようにして抱きしめて、背中に回した手で彼女の上半身をまさぐった。ふっくらした頬と、柔和なオトガイを右手で包むように持ち上げて顔を寄せる。
 肌に塗られた化粧品や、染みついたタバコのにおい、それと何かもっといい匂い。
 深志ママと同じだ。この子も、何だかわからないけど超絶甘くていい匂いがする。

 真子ちゃんの手を、すいと取って立ち上がりざまに唇を近づけた。
 ちゅっ、……くちゅ。
 薄暗い部屋に湿った音が連なって、僕と真子ちゃんは互いの体をまさぐるようにして上半身だけ服を脱ぎつつベッドに倒れ込む。すかさず真子ちゃんがしゅるしゅるっと体勢を立て直し、僕の足の間で体を起こしてにんまり笑った。
 んふふ、と妖しい含み笑いを漏らして、とろんとした目つきで僕の股間をズボン越しにさする。指先から手のひらにかけて、そっと這わせて、時々包み込むようにゆるく握られる。部屋に入った時から……ウソ。エレベーターに乗って、間近で真子ちゃんの匂いを吸い込んだ時から、もう破裂寸前なくらいガッチガチになっていたから、恥ずかしかった。

 ベルトに真子ちゃんの丸っこくて可愛い指先がそっとかかって、カチャカチャ音が鳴る。お腹の締め付けがなくなった途端に思わず浮かせた腰からズボンと下着が一気に引き下ろされた。
「ずっとカチカチだったね」
「うん……相手がいいから」
 真子ちゃんはそんな言葉を最後まで聞かず、歩きっつめで汗ばんだ僕のちんちんをそっと握って躊躇うこともなく口に含んだ。ぼってりと暖かく弾力のある舌はビックリするほどピアスが邪魔にならず、器用にしなやかに僕の粘膜から付け根にかけて這い廻った。
「うっ、ああ」
 思わずうめき声を漏らす僕を見て、真子ちゃんがストロークを速めてきた。初めはちゅぶ、ちゅぶ、と控えめな音が小刻みに響いていたが、それがだんだんと大袈裟で下品に、いやらしい音へと変わるのに時間はかからなかった。

 真子ちゃんの顔が上下するたびに、長くつるつるの髪が揺れて太もものあたりをくすぐってくる。真子ちゃんがそれをかき上げると、今度は上下に合わせてぽってりした唇の奥に吸い込まれてゆく様が良く見える。
 ふっくらした頬をすぼめて、唇の端のピアスが少し根元に触れて、その固い異物感と、ぬるっとした粘膜質の感触とが頭の後ろまで突き抜けて混じり合って、僕は大きなため息をついて天井を見上げた。

 昼間、真子ちゃんと会う前に横浜で散々に歩き回っていたから、その疲れが足の裏からじんじんと蘇って来る。だけどそれを感じるそばから忘れて消し去ってねじ伏せてしまえるほど、腰のあたりには力がみなぎって来ていた。歩き回って身体の芯があったまっていたみたいだ。
 真子ちゃんを、もっと知りたい。感じたい。味わいたい。
 頭の中が目の前にいる真子ちゃんのことでいっぱいになってゆく幸せ。感覚はおちんちんに集中しているけど、意識だけは天井の辺りで無様な顔をしている僕を見下ろしていた。狭いベッドの部屋で天国旅行に行くんだよ。

「ま、真子ちゃん」
「んん~?」
 真子ちゃんが僕のちんちんを咥えたままモゴモゴと相槌を返す。
「ぼくもなめたい……」
 気持ちがいいのを堪えながら、間抜けな声でなんとかお願いした。
「いいよぉ」
 僕のちんちんを咥えたまま器用に下着を脱ぎ捨てた真子ちゃんが、顔を軸にしてお尻を僕の顔の上に持って来て膝立ちになってぺたんと押し付けた。豊満な身体が柔らかな鍾乳洞のように揺れて、だんだんと僕の眼前に向かって上空から真子ちゃんの一番大事な場所が迫って来る。
 
 ビジネスホテル独特の少し硬いベッドと低く平べったい枕に乗せた頭を起こして、両手を伸ばして真子ちゃんの下半身を迎えに行く。お尻を鼻先より少し下げて、伸ばした舌の先端にちょうど真子ちゃんのお尻の穴が来るようにしてぺたっとくっ付けてもらう。すると、下付き気味の真子ちゃんのあそこもお尻も舐めやすく、鼻から上は塞がらないので匂いや見た目も楽しめるというわけ。

 あれほど焦がれて求め続けた場所が、いまぬめった陰部の湿り気を唇の先に感じるくらいの距離にあると思うと堪らなく愛おしかった。僕は真子ちゃんの密林に覆われたおまんこに躊躇わずに吸い付いた。舌先を差し込みながら、粘膜と柔らかい皮膚についた粘液や汗や何か白くやわらかいものを、掬い上げるように舐めとってゆく。舌の根がピンと突っ張って、付け根の奥がぼわんと熱を持つほど激しく、大袈裟に。息を吸い込むと喉と鼻の奥に、湿って生温かい真子ちゃんの匂いの混じった空気が直接飛び込んでくる。淫靡で塩辛くてほんの少し甘苦い、スソガというには優しく控えめで清潔感とフェチズムの入り混じる絶妙な香り。
 ずっと飲み歩いて汗ばんでお風呂にも入らずに舐め始めたのに、臭いとかキツイとか全然ない。だけどちゃんと味も匂いも醸している。毛深いおまんこの奥で醸成された、病みつきになりそうな風味。

「んふふ、いっぱい舐めてくれるんだねぇ」
「うん。真子ちゃんすっごい美味しい……ずっと舐めたい」
「いいよぉ。もっと舐めてぇ」
 真子ちゃんが僕のおちんちんからぷはっと口を離して、僕の顔の上にグイと座り直した。開けていた鼻のうえにお尻の穴を押し付ける形で塞がれて、そのまま腰をグラインドするようにグネグネ動かして息を塞ぐ。
 必死で舐めていないと、真子ちゃんの陰部と僕の口の周りに隙間が出来ない。舌を突き出してお尻のお肉をぐにっと掴んで拡げて、舐めながら息を吸い込む。鼻の頭で乾いた匂いが生の匂いと混じった冷たい空気が真子ちゃんの分泌液と一緒に流れ込んでくる。
 真子ちゃんは時々、小さな呻き声を漏らしたり体を振るわせたりしながらも、僕のおちんちんを掴んで唾液をまぶして手でしごいてくれる。にち、にち、と湿った音がして、どんどん硬くなってゆく。ガチっとそそり立ってしまって、脈打つたびに少し疼いて痛むくらいに。
「あーれぇ、苦しいのにこんな大きくしちゃったんだねぇ。おまんこで口、塞がれてるのに」
「……」
 僕は何か気の利いた言葉を返したかったけれど、亀頭の先端がくすぐったいのと真子ちゃんのことを舐めるのに必死で(息も苦しかったし)、何も言えずただ舐め続けていた。
「ボクの匂いちゃんと覚えてねぇ」
「忘れようったって忘れられないよ……」
 苦し紛れにそう言って、また舐める。狭い部屋の中にお互いの性器を舐め合い、弄繰り回す音と匂いが渦巻いて、それが東新宿の夜の帳を切り裂くようなサイレンにかき回されているようだ。不意に見上げた天井にサイレンがなびいて、我に返った僕はとんでもないことをしていると気づいて、またおちんちんを硬くした。
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