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フォロワーとの援交はオフパコに入りますか?2.
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顔も知らない神様より、顔見知りの女神様の方が百万倍は有難い1.
スマホのカメラを動画モードにして、スマホホルダーと備え付けの灰皿で支えながら横向きにセットして、赤丸の録画開始ボタンを押す。ピコッと音がして、目の前で起きている出来事を、馬鹿正直に映像として記録し始める。
ピンクのシーツとデュベカバー、手前の枕に頭を預けて全裸でベッドに横たわっているのは肩まで伸びたまだらな金髪と、白く柔らかな素肌、ぽっちゃりした体系は向精神薬の副作用と浴びるように飲む酒、そして過食という不健康のトリプルレッドカード。マトモに働くことも出来ず、タバコや酒や診察料もかさみ、おまけに自殺未遂で運び込まれた際の治療費を老いた母親に立て替えさせた額もかなりある。
OD、自傷行為、援助交際という不健全のトリプルレッドカード。彼女の両腕は二の腕を通り越して肩口辺りまでズタズタで、中にはあまりに深くえぐったり筋肉まで断裂したせいで完全に塞がらず、塔克拉瑪干のヤルダンみたいに凸凹が連なっている。蛇腹のカーテンを開くとこんな風になるなあ。
ラブホテルのベッド特有の枕元のパネルを操作して、部屋をいちばん明るくする。照明が少し黄色っぽく、ぬくもりを感じる云々と書かれているのが気に食わないが、まあ仕方がない。この広さと多少の小汚さとベッドと風呂の広さでフリータイム3980円は安い。
僕も彼女の隣、カメラから見ると奥側に体を横たえる。目の前には妊婦のように丸く突き出た腹、垂れた乳房、黒ずんだ乳首、無気力ゆえにろくに入浴もせず、生えかかった腋毛。すべてがたまらなく愛おしい女の子が居る。人生の坂道を酒と薬とジャンクフードを燃料にして下り続けている彼女だが、顔には愛嬌が残っているし、話をすると面白い。援助交際や風俗店勤務の逸話を聞かせてくれたり、クズでゲスでフェチな元カレとの偏執的なセックスの一部始終を撮影した動画を売ってくれたりもした。
出会ったのは廃れて久しい招待制サイトだったが、連絡先を交換したり、こんな風に二人で会うようになったのは最近のことだった。その間に彼女とは何度もフォローが切れ、交換した連絡先も途絶え、時にはブロックまでされ、今日やっと裸で隣に寝転ぶに至った。初めて彼女のアカウントを知った時、この子は大学に入学したばかりだった。ごく普通の、少し趣味の尖った、抱くと後腐れがありそうな子、というのが第一印象だった。まさか数年後、ホントに抱かせてもらえるとは思わなかった。それも金銭ずくで。
仰臥した彼女の虚ろな視線が天井付近を彷徨っている。恐らく今日も精神薬を多量に服用しているのだろう。酒はさっき、二人で散々飲んで来た。味園から宗右衛門町ときて、最後は三ツ寺から御堂筋に戻ってタクシーを拾った。電車はとっくに終わっていて、僕がいつも行く生玉のLOVEは待合室まで一杯だった。予約をして、先に部屋へ入って荷物を置いてあるから、そんなよそよそしくごった返す気まずい空間を、酔った足取りでエレベーターまで直行出来る。どうせ待ってる時間もアイツら前戯のうちだろ、その場でフェラチオぐらいしてやればいい、と、二人してエレベーターの中で、見ず知らずのカップルを散々に罵倒した。自分たちはカップルですらなく、愛のないセックスを泊りがけでするだけなのに。
感慨にふけりながら、彼女の頤にそっと指を添えて顔を近づける。目を閉じた彼女の唇に軽くキスをして、首筋から肩口、腋の下へ。太っていて不摂生で不健康な彼女だが、実は体臭が全然しない。前日も未入浴で、夕方から夜中まで飲み歩いたにも関わらず、髪の毛に着いたタバコのにおいやジンギスカンの脂の匂い(堺筋を一本入ったところに美味い店があるんだ)、それに吐息からは酒と口臭の混じったにおいが漂ってくるのに、腋は全然臭くない。酸っぱくも苦くも香ばしくも甘くもない、ただ舐めるとしっかり汗の塩気を感じるだけだ。
「これで、一週間ぐらい剃ってないの?」
「うん」
「薄いねえ」
「そおかな」
僕らのそんなやりとりが、スマホに一部始終を録画されてゆく。顔を上げて、もう一度軽くキスをして、今度は左右にてろんと少し広がった、柔らかすぎる乳房を両手でそっと寄せて、その真ん中に顔をうずめる。前に買った動画では、もう少し形も整っていたし、乳首の色も淡かった。ぷるん、から、てろん、になっても、彼女のおっぱいに変わりはなかったし、不満も無かった。だけど、動画の中の彼女は黒いショートボブに、まだ控えめなぽっちゃり度合いで、体のラインも崩れる寸前の絶妙なバランスだったため、そこは少し口惜しいなと思った。
スマホのカメラを動画モードにして、スマホホルダーと備え付けの灰皿で支えながら横向きにセットして、赤丸の録画開始ボタンを押す。ピコッと音がして、目の前で起きている出来事を、馬鹿正直に映像として記録し始める。
ピンクのシーツとデュベカバー、手前の枕に頭を預けて全裸でベッドに横たわっているのは肩まで伸びたまだらな金髪と、白く柔らかな素肌、ぽっちゃりした体系は向精神薬の副作用と浴びるように飲む酒、そして過食という不健康のトリプルレッドカード。マトモに働くことも出来ず、タバコや酒や診察料もかさみ、おまけに自殺未遂で運び込まれた際の治療費を老いた母親に立て替えさせた額もかなりある。
OD、自傷行為、援助交際という不健全のトリプルレッドカード。彼女の両腕は二の腕を通り越して肩口辺りまでズタズタで、中にはあまりに深くえぐったり筋肉まで断裂したせいで完全に塞がらず、塔克拉瑪干のヤルダンみたいに凸凹が連なっている。蛇腹のカーテンを開くとこんな風になるなあ。
ラブホテルのベッド特有の枕元のパネルを操作して、部屋をいちばん明るくする。照明が少し黄色っぽく、ぬくもりを感じる云々と書かれているのが気に食わないが、まあ仕方がない。この広さと多少の小汚さとベッドと風呂の広さでフリータイム3980円は安い。
僕も彼女の隣、カメラから見ると奥側に体を横たえる。目の前には妊婦のように丸く突き出た腹、垂れた乳房、黒ずんだ乳首、無気力ゆえにろくに入浴もせず、生えかかった腋毛。すべてがたまらなく愛おしい女の子が居る。人生の坂道を酒と薬とジャンクフードを燃料にして下り続けている彼女だが、顔には愛嬌が残っているし、話をすると面白い。援助交際や風俗店勤務の逸話を聞かせてくれたり、クズでゲスでフェチな元カレとの偏執的なセックスの一部始終を撮影した動画を売ってくれたりもした。
出会ったのは廃れて久しい招待制サイトだったが、連絡先を交換したり、こんな風に二人で会うようになったのは最近のことだった。その間に彼女とは何度もフォローが切れ、交換した連絡先も途絶え、時にはブロックまでされ、今日やっと裸で隣に寝転ぶに至った。初めて彼女のアカウントを知った時、この子は大学に入学したばかりだった。ごく普通の、少し趣味の尖った、抱くと後腐れがありそうな子、というのが第一印象だった。まさか数年後、ホントに抱かせてもらえるとは思わなかった。それも金銭ずくで。
仰臥した彼女の虚ろな視線が天井付近を彷徨っている。恐らく今日も精神薬を多量に服用しているのだろう。酒はさっき、二人で散々飲んで来た。味園から宗右衛門町ときて、最後は三ツ寺から御堂筋に戻ってタクシーを拾った。電車はとっくに終わっていて、僕がいつも行く生玉のLOVEは待合室まで一杯だった。予約をして、先に部屋へ入って荷物を置いてあるから、そんなよそよそしくごった返す気まずい空間を、酔った足取りでエレベーターまで直行出来る。どうせ待ってる時間もアイツら前戯のうちだろ、その場でフェラチオぐらいしてやればいい、と、二人してエレベーターの中で、見ず知らずのカップルを散々に罵倒した。自分たちはカップルですらなく、愛のないセックスを泊りがけでするだけなのに。
感慨にふけりながら、彼女の頤にそっと指を添えて顔を近づける。目を閉じた彼女の唇に軽くキスをして、首筋から肩口、腋の下へ。太っていて不摂生で不健康な彼女だが、実は体臭が全然しない。前日も未入浴で、夕方から夜中まで飲み歩いたにも関わらず、髪の毛に着いたタバコのにおいやジンギスカンの脂の匂い(堺筋を一本入ったところに美味い店があるんだ)、それに吐息からは酒と口臭の混じったにおいが漂ってくるのに、腋は全然臭くない。酸っぱくも苦くも香ばしくも甘くもない、ただ舐めるとしっかり汗の塩気を感じるだけだ。
「これで、一週間ぐらい剃ってないの?」
「うん」
「薄いねえ」
「そおかな」
僕らのそんなやりとりが、スマホに一部始終を録画されてゆく。顔を上げて、もう一度軽くキスをして、今度は左右にてろんと少し広がった、柔らかすぎる乳房を両手でそっと寄せて、その真ん中に顔をうずめる。前に買った動画では、もう少し形も整っていたし、乳首の色も淡かった。ぷるん、から、てろん、になっても、彼女のおっぱいに変わりはなかったし、不満も無かった。だけど、動画の中の彼女は黒いショートボブに、まだ控えめなぽっちゃり度合いで、体のラインも崩れる寸前の絶妙なバランスだったため、そこは少し口惜しいなと思った。
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