36 / 97
第二部 西欧が攻めてくるなり
7、赤備え
しおりを挟む
越南、現在のベトナムである。北から南に長く伸びる海岸線の中部にホイアンの町がある。日本人や中国人も多く住む川沿いの港町である。
ホイアンは私も訪れたことがある。ここには十七世紀の日本人町があり、一方には中国人街がある。日本風や中華風の建物が立ち並ぶ異国情緒にあふれる美しい町だった。今ではユネスコの世界文化遺産にも登録されている。十七世紀初頭には様々な国の船がやってくるにぎやかな町だっただろう。
この町で荷を積んだ真田丸は、上海に向けて出航した。
真田信繁は改変後の歴史では武将ではない。
真田家の次男坊として生まれ、人質としてたらいまわしにされ、いつの間にか織田信長に従って大陸に従軍した。
武将になる道もあったのだが、信繁は船を選んだ。
信長に下賜された「真田丸」こそ、彼が生きるべき道を示したのだ。
真田信繁は貿易商人である。が、商才には恵まれていない。
「商売では時として相手を叩きのめすような残酷さが必要なり、でも信繁君は優しいのだ。」
貧しい村では、ガラクタ同然の商品を相手の言い値で仕入れては大損をしている。好奇心と冒険心が旺盛で、ついつい回り道をしてしまう。真田丸も十年以上にわたって乗り回した老朽船である。
信繁はそれでよいと考えている。家族と従者を食べさせて行ける稼ぎがあれば、恥ずべきことは何もない。
従者といっても、北方への調査の帰りに実家に立ち寄った際、父、昌幸がつけてくれた佐助ひとりである。真田丸は信繁と佐助、それに十歳になったばかりの長男の大介だけで操っているのだ。おっと忘れていた、もうひとり鄭芝龍がいる。八歳の子供である。
福州で明の残存勢力が反乱を起こしたとき、戦場に赴いた伊達政宗が家を焼かれ両親を失ったこの少年を上海に連れ帰った。この少年の利発さを大いに気に入ったからだ。ときどき伊達家に遊びに来ていた真田大介と意気投合した鄭芝龍少年は、伊達屋敷を出て真田家の居候のようになってしまったのだ。
鄭芝龍、改変前の歴史では台湾のオランダ商人と交易して巨万の富を築く貿易商人である。そして、鄭芝龍の子が国姓爺、鄭成功なのである。
海と自由を愛する鄭芝龍にとって、堅苦しい伊達屋敷で過ごすより、自由気ままな信繁の下が性に合っていたに違いない。
真田丸が南シナ海を北東へ進路をとっている。潮の流れにのり航海は順調である。
マストのてっぺんでは鄭芝龍が空を見ている。雲の動きで風を読み、海鳥の様子で天候がわかるのだ。
鄭芝龍が何やら叫んでいる。船影を見つけたのだ。それは、同じく南シナ海を北上するオランダ東インド会社の船団、四隻だった。
信繁たちは、台湾での出来事をまだ知らない。
南蛮船がみるみる近づいて来る。南蛮船の上で男が手を振っている。真田信繁は異国の人々との交流を無条件に楽しむ性質があり、思わず手を振り返したのだ。
その時だった、南蛮船の甲板に潜んでいた傭兵たちが銃を手に立ち上がり真田丸に向かって銃弾の雨を降らせた。
彼らにしてみれば、中華帝国の船は敵である。敵の船は略奪の対象になる。西欧の海軍というのはもとをただせば海賊なのである。
慌てた信繁が船の向きを変えた。マストの上の鄭芝龍がロープを掴んで飛び降りると真田丸の帆が「ばん!」と音を立てて膨らんだ。真田丸、最大船速である。老朽船にしては船足が速い。それにちょっとした武器を持っている。
船尾には小型の投石器が取り付けられていた。真田大介が爆弾に点火し、カタパルトにほうりこむ。船尾が南蛮船に向いたのをところで、腰の脇差を抜いてカタパルトのロープを斬った。
「ぶん!」、梃の原理でカタパルトが勢いよく跳ねて、爆弾が飛んでいく。オランダ人たちが何事かと宙を見ている。
「どん!」、爆弾は南蛮船のマストを直撃した。折れたマストが甲板に落ちてきて、オランダ人たちが慌てふためいている。
飛び降りた際、真田丸のマストに引っかかって逆さ吊りになった鄭芝龍が南蛮船を指さして笑っている。
「頼もしい悪ガキどもなり!」
船に銃弾を受けた真田丸は台北に立ち寄った。船の修理のためである。
そこには井伊直政がいる。信繁と直政は伊達政宗を介しての旧知の仲である。
信繁の潔い性格は、武将の誰もが好ましく思っていた。
「なにゆえ、武将にならなんだ?」
と、行く先々でそう問われた。
信繁は直政に、南シナ海でVOCの旗を掲げた南蛮船と遭遇したことを伝えた。
どうやらオランダ船の援軍が来るようだ。
そうとなれば、いち早くオランダ人たちを叩いておかなくてはならない。
井伊直政は出陣を決意した。
「赤備え、なりっ!」
戸部典子の目がハート型になっている。
井伊の軍団は赤備えだ。もはや密林での戦闘ではない。
久々の赤備えに腕が鳴るのだろう、誰もが誇り高い笑顔である。
「井伊の赤備えの恐ろしさ、オランダ人どもに見せてやるなり!」
信繁が直政に、共に行きたいと申し出た。
井伊直政が笑っている。
「真田殿の合力、心強い限りじゃ。」
とでも言っているのだろうか。
直政は信繁に赤備えの具足一式を用意した。
「真田と井伊の赤備えの共演なり! もう死んでもいいなり!」
戸部典子は昇天した。にまにま笑いのまま硬直したのだ。魂は頭上にある。
改変前の歴史では真田信繁もまた、赤備えに身を包み大坂の陣において徳川家康と戦ったのだ。
井伊の赤備え、真田の赤備え、奇しくもここに轡くつわを並べることななったのである。
赤備えの軍団が台南を目指す。
台南にはオランダ人たちがゼーランディア城を築城していた。
城攻めである。
井伊の兵六千に対してゼーランディア城には三千の傭兵が守備にあたっていた。
オランダ人たちは台湾の原住民を傭兵として戦力を増強していたのだ。
「攻城三倍の原則なり。井伊の兵は城攻めには少なすぎるなり。」
攻城三倍の原則、城攻めには三倍の兵力を以ってすべし、といのである。籠城するほうが圧倒的に有利なのだ。それに、オランダ人たちには海からの援軍が期待できる。
井伊の軍団がゼーランディア城を取り囲んでいく。ここからじわじわと攻めていくのだ。
援軍が来る前に落としてしまえばそれで終わりである。台湾は中華帝国の版図となる。
ここで、ヤン・ピーテルスゾーン・クーンが動いた。ピーテルゾーンの乗艦、フライング・ダッチマン号を率いる計四隻が港を出た。フライング・ダッチマン、「さまよえるオランダ人」号である。
海から井伊軍の背後に回り込んだピーテルスゾーンは艦砲射撃を開始したのである。
砲弾が井伊の陣地を襲った。次々に炸裂する砲弾に井伊軍は恐慌状態になった。直政は兵を海岸線から遠ざけ布陣を変えた。
「直政君、素早い用兵、見事なり!」
その混乱を見ていた城兵が、城内から鉄砲を撃ちかけてくる。新式銃なのか、弾込めが素早く、井伊の鉄砲隊が苦戦している。
そんな中、銃弾の雨の中を走り抜ける赤備えの武者がいた。
「行くなりぃぃぃぃ! 真田信繁君!」
城壁ぎりぎりまで接近した信繁は、城壁の上に向けて馬上鉄砲の三連発を発射したのだ。その一発が命中し、鉄砲を抱えたままオランダの傭兵が城壁から落下した。その鉄砲を拾い上げた信繁は、反転して井伊の陣に駆け戻る。井伊の鉄砲隊の援護を受けて、信繁は無事、帰陣した。
なんという男だ。鉄砲ひとつのために命を賭けたのだ。いや、鉄砲のためではない、好奇心が信繁に命がけの行動を強いたのだ。
信繁はオランダ人の鉄砲を見て愕然としている。
元込め銃である。鉄砲のお尻から弾を入れる構造になっていて、弾込めが速い。
かつて、馬上鉄砲に取り組んだ真田信繁にとって、この発想ができなかったことに忸怩たる思いがあるのだ。考えてみればフランキー砲は元込めである。元込めの技術は既に存在していたのである。
人民解放軍の報告によれば、真田信繁は何度も同じ言葉を繰り返していたという。
「なにゆえこれを思いつかんなんだ。」
ホイアンは私も訪れたことがある。ここには十七世紀の日本人町があり、一方には中国人街がある。日本風や中華風の建物が立ち並ぶ異国情緒にあふれる美しい町だった。今ではユネスコの世界文化遺産にも登録されている。十七世紀初頭には様々な国の船がやってくるにぎやかな町だっただろう。
この町で荷を積んだ真田丸は、上海に向けて出航した。
真田信繁は改変後の歴史では武将ではない。
真田家の次男坊として生まれ、人質としてたらいまわしにされ、いつの間にか織田信長に従って大陸に従軍した。
武将になる道もあったのだが、信繁は船を選んだ。
信長に下賜された「真田丸」こそ、彼が生きるべき道を示したのだ。
真田信繁は貿易商人である。が、商才には恵まれていない。
「商売では時として相手を叩きのめすような残酷さが必要なり、でも信繁君は優しいのだ。」
貧しい村では、ガラクタ同然の商品を相手の言い値で仕入れては大損をしている。好奇心と冒険心が旺盛で、ついつい回り道をしてしまう。真田丸も十年以上にわたって乗り回した老朽船である。
信繁はそれでよいと考えている。家族と従者を食べさせて行ける稼ぎがあれば、恥ずべきことは何もない。
従者といっても、北方への調査の帰りに実家に立ち寄った際、父、昌幸がつけてくれた佐助ひとりである。真田丸は信繁と佐助、それに十歳になったばかりの長男の大介だけで操っているのだ。おっと忘れていた、もうひとり鄭芝龍がいる。八歳の子供である。
福州で明の残存勢力が反乱を起こしたとき、戦場に赴いた伊達政宗が家を焼かれ両親を失ったこの少年を上海に連れ帰った。この少年の利発さを大いに気に入ったからだ。ときどき伊達家に遊びに来ていた真田大介と意気投合した鄭芝龍少年は、伊達屋敷を出て真田家の居候のようになってしまったのだ。
鄭芝龍、改変前の歴史では台湾のオランダ商人と交易して巨万の富を築く貿易商人である。そして、鄭芝龍の子が国姓爺、鄭成功なのである。
海と自由を愛する鄭芝龍にとって、堅苦しい伊達屋敷で過ごすより、自由気ままな信繁の下が性に合っていたに違いない。
真田丸が南シナ海を北東へ進路をとっている。潮の流れにのり航海は順調である。
マストのてっぺんでは鄭芝龍が空を見ている。雲の動きで風を読み、海鳥の様子で天候がわかるのだ。
鄭芝龍が何やら叫んでいる。船影を見つけたのだ。それは、同じく南シナ海を北上するオランダ東インド会社の船団、四隻だった。
信繁たちは、台湾での出来事をまだ知らない。
南蛮船がみるみる近づいて来る。南蛮船の上で男が手を振っている。真田信繁は異国の人々との交流を無条件に楽しむ性質があり、思わず手を振り返したのだ。
その時だった、南蛮船の甲板に潜んでいた傭兵たちが銃を手に立ち上がり真田丸に向かって銃弾の雨を降らせた。
彼らにしてみれば、中華帝国の船は敵である。敵の船は略奪の対象になる。西欧の海軍というのはもとをただせば海賊なのである。
慌てた信繁が船の向きを変えた。マストの上の鄭芝龍がロープを掴んで飛び降りると真田丸の帆が「ばん!」と音を立てて膨らんだ。真田丸、最大船速である。老朽船にしては船足が速い。それにちょっとした武器を持っている。
船尾には小型の投石器が取り付けられていた。真田大介が爆弾に点火し、カタパルトにほうりこむ。船尾が南蛮船に向いたのをところで、腰の脇差を抜いてカタパルトのロープを斬った。
「ぶん!」、梃の原理でカタパルトが勢いよく跳ねて、爆弾が飛んでいく。オランダ人たちが何事かと宙を見ている。
「どん!」、爆弾は南蛮船のマストを直撃した。折れたマストが甲板に落ちてきて、オランダ人たちが慌てふためいている。
飛び降りた際、真田丸のマストに引っかかって逆さ吊りになった鄭芝龍が南蛮船を指さして笑っている。
「頼もしい悪ガキどもなり!」
船に銃弾を受けた真田丸は台北に立ち寄った。船の修理のためである。
そこには井伊直政がいる。信繁と直政は伊達政宗を介しての旧知の仲である。
信繁の潔い性格は、武将の誰もが好ましく思っていた。
「なにゆえ、武将にならなんだ?」
と、行く先々でそう問われた。
信繁は直政に、南シナ海でVOCの旗を掲げた南蛮船と遭遇したことを伝えた。
どうやらオランダ船の援軍が来るようだ。
そうとなれば、いち早くオランダ人たちを叩いておかなくてはならない。
井伊直政は出陣を決意した。
「赤備え、なりっ!」
戸部典子の目がハート型になっている。
井伊の軍団は赤備えだ。もはや密林での戦闘ではない。
久々の赤備えに腕が鳴るのだろう、誰もが誇り高い笑顔である。
「井伊の赤備えの恐ろしさ、オランダ人どもに見せてやるなり!」
信繁が直政に、共に行きたいと申し出た。
井伊直政が笑っている。
「真田殿の合力、心強い限りじゃ。」
とでも言っているのだろうか。
直政は信繁に赤備えの具足一式を用意した。
「真田と井伊の赤備えの共演なり! もう死んでもいいなり!」
戸部典子は昇天した。にまにま笑いのまま硬直したのだ。魂は頭上にある。
改変前の歴史では真田信繁もまた、赤備えに身を包み大坂の陣において徳川家康と戦ったのだ。
井伊の赤備え、真田の赤備え、奇しくもここに轡くつわを並べることななったのである。
赤備えの軍団が台南を目指す。
台南にはオランダ人たちがゼーランディア城を築城していた。
城攻めである。
井伊の兵六千に対してゼーランディア城には三千の傭兵が守備にあたっていた。
オランダ人たちは台湾の原住民を傭兵として戦力を増強していたのだ。
「攻城三倍の原則なり。井伊の兵は城攻めには少なすぎるなり。」
攻城三倍の原則、城攻めには三倍の兵力を以ってすべし、といのである。籠城するほうが圧倒的に有利なのだ。それに、オランダ人たちには海からの援軍が期待できる。
井伊の軍団がゼーランディア城を取り囲んでいく。ここからじわじわと攻めていくのだ。
援軍が来る前に落としてしまえばそれで終わりである。台湾は中華帝国の版図となる。
ここで、ヤン・ピーテルスゾーン・クーンが動いた。ピーテルゾーンの乗艦、フライング・ダッチマン号を率いる計四隻が港を出た。フライング・ダッチマン、「さまよえるオランダ人」号である。
海から井伊軍の背後に回り込んだピーテルスゾーンは艦砲射撃を開始したのである。
砲弾が井伊の陣地を襲った。次々に炸裂する砲弾に井伊軍は恐慌状態になった。直政は兵を海岸線から遠ざけ布陣を変えた。
「直政君、素早い用兵、見事なり!」
その混乱を見ていた城兵が、城内から鉄砲を撃ちかけてくる。新式銃なのか、弾込めが素早く、井伊の鉄砲隊が苦戦している。
そんな中、銃弾の雨の中を走り抜ける赤備えの武者がいた。
「行くなりぃぃぃぃ! 真田信繁君!」
城壁ぎりぎりまで接近した信繁は、城壁の上に向けて馬上鉄砲の三連発を発射したのだ。その一発が命中し、鉄砲を抱えたままオランダの傭兵が城壁から落下した。その鉄砲を拾い上げた信繁は、反転して井伊の陣に駆け戻る。井伊の鉄砲隊の援護を受けて、信繁は無事、帰陣した。
なんという男だ。鉄砲ひとつのために命を賭けたのだ。いや、鉄砲のためではない、好奇心が信繁に命がけの行動を強いたのだ。
信繁はオランダ人の鉄砲を見て愕然としている。
元込め銃である。鉄砲のお尻から弾を入れる構造になっていて、弾込めが速い。
かつて、馬上鉄砲に取り組んだ真田信繁にとって、この発想ができなかったことに忸怩たる思いがあるのだ。考えてみればフランキー砲は元込めである。元込めの技術は既に存在していたのである。
人民解放軍の報告によれば、真田信繁は何度も同じ言葉を繰り返していたという。
「なにゆえこれを思いつかんなんだ。」
0
お気に入りに追加
51
あなたにおすすめの小説
織田信長IF… 天下統一再び!!
華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。
この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。
主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。
※この物語はフィクションです。

召喚されたら無能力だと追放されたが、俺の力はヘルプ機能とチュートリアルモードだった。世界の全てを事前に予習してイージーモードで活躍します
あけちともあき
ファンタジー
異世界召喚されたコトマエ・マナビ。
異世界パルメディアは、大魔法文明時代。
だが、その時代は崩壊寸前だった。
なのに人類同志は争いをやめず、異世界召喚した特殊能力を持つ人間同士を戦わせて覇を競っている。
マナビは魔力も闘気もゼロということで無能と断じられ、彼を召喚したハーフエルフ巫女のルミイとともに追放される。
追放先は、魔法文明人の娯楽にして公開処刑装置、滅びの塔。
ここで命運尽きるかと思われたが、マナビの能力、ヘルプ機能とチュートリアルシステムが発動する。
世界のすべてを事前に調べ、起こる出来事を予習する。
無理ゲーだって軽々くぐり抜け、デスゲームもヌルゲーに変わる。
化け物だって天変地異だって、事前の予習でサクサククリア。
そして自分を舐めてきた相手を、さんざん煽り倒す。
当座の目的は、ハーフエルフ巫女のルミイを実家に帰すこと。
ディストピアから、ポストアポカリプスへと崩壊していくこの世界で、マナビとルミイのどこか呑気な旅が続く。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。

世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記
颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。
ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。
また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。
その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。
この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。
またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。
この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず…
大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。
【重要】
不定期更新。超絶不定期更新です。
大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日――
東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。
中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。
彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。
無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。
政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。
「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」
ただ、一人を除いて――
これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、
たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる