歴史改変大作戦

高木一優

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あとがき

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 この作品は十年以上前に書いた三万字弱の中編小説が元になっています。当時は、今のように小説投稿サイトが一般的ではなく、文学賞に応募するには分量が微妙だったのです。
 書くにあたって、小林恭二先生の小説「小説伝」が頭にありました。リアルの斜め上をとうとうと語るような、少し皮肉な物語を書きたかったのです。
 書き上げたものを友達の何人かに読んでもらい、「笑えた」という評価をもらっただけで満足して、パソコンの中で眠りにつきました。

 小説投稿サイトの存在を知り、筆者はこれをネットに投稿することにしました。
 タイトルもラノベっぽくしなくてはならないと思っていたので、『歴史改変戦記 「信長中国を攻めるってよ」』としました。
 物語を分割して投稿したところ思わに反応がありました。筆者はこれを長編化することにしました。
 ここで登場したキャラクターが戸部典子でした。当初はラノベの王道を意識して美少女キャラだったのですが、物語が進むにつれ何か別のものになりました。
 戸部典子のキャラクターを作るときに思い描いたのは、川原泉先生の漫画にでてくるような女の子でしたから、当然の帰結だったかも知れません。
 最近、川原泉先生の単行本の解説を小林恭二先生が書いていらっしることを知り、ちょっとびっくりしました。

 『歴史改変戦記 「信長中国を攻めるってよ」』は、十年前の作品を長編化した第一部の後、二部、三部と続きを書きました。特に二部と三部は推敲どころか、誤字脱字のチェックもいい加減に、一筆書きのようにして投稿しました。この頃の筆者は物語を進めていくのが面白かったのです。

 三部作を完結した後、筆者は改稿作業に入りました。物語を急ぎすぎたため書き忘れたことや、中国史の最低限の説明、そして細かな伏線を張り直しました。
 この改稿作業で、エンターティンメント小説の書き方のようなものが分かってきました。筆者は物語を急ぎすぎて省略をしすぎるのです。

 改稿作業で学んだ事を生かしながら、只今「続・歴史改変戦記」を執筆しています。今度はじっくり取り組みながら書きたいと思っています。

 「歴史改変大作戦」は
 『歴史改変戦記 「信長中国を攻めるってよ」』の
  第二部「西欧が攻めてくるなり」
  第三部「最後の聖戦なり」に続き、
 さらに『続・歴史改変戦記「北のまほろば」』へと続きます。

 読者の皆様、こちらのほうも合わせてお願いいたします。 
 
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