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第漆話.御ぷれい・夜のしこしこシャトルラン ♥

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「お゛っ♡んお゛ぉぉッッ♡♡りゃめっ♡♡クリしこしこしないでえぇッッ!!♡♡♡ほひっ♡ひっ♡そこかりかりされるとびりッびりきちゃう゛ぅぅぅんッッ!!♡♡お゛ぉっ♡♡おっっほお゛ぉぉぉッッッッッ!!!!♡♡♡♡」

「うっわ、きったない絶叫……。狼も逃げ出すレベルの遠吠えにさすがの麻呂もドン引きだわ……」

 呆れた様子で首を横に振られる。病麻呂は私を見下ろし、獣欲剥き出しの怖ろしい笑みを浮かべた。

女子おなごがそんな声を出して恥ずかしくないのかの? ほれほれ、少しは耐えてみよ♡ひと掻きごとに達しとるではないかっ! そちの豆は麻呂の宝刀よりもよっっぽどよわよわじゃな♡♡♡くふふっ、つまんでこねて弾いてやる♡♡こうされると堪らんじゃろ~~~?♡♡」

「んあっ♡あっ♡あぁっ♡んにゃあ゛ぁぁぁっ!! んんっ♡ふやぁっ♡♡またいくっ!! ……んぐっ♡い゛ッぐぅぅぅぅぅッッ……!!♡♡」

(こっ、こんな汚い声出しちゃって恥ずかしいよぉ……♡♡なのに声おさえられない、やみまろにさわられてると思うとすぐ気持ちよくなっちゃう……!♡♡)

 両手を拘束されながら、下着越しにクリトリスを優しく爪で引っ掻かれる。時折先っぽを無遠慮に撫で回されたり、人差し指で根元をつつかれたりすると体ががくがくと震えてしまう。特に、おちんちんを扱く時の様に上下に指を動かされると火傷しそうな熱が込み上げてきて止まらない。

 凄まじい快感に仰け反りながら、どうしてこんなことになってしまったのだろうかと考える。
 ロケットランチャー暴発作戦は失敗。私は女の急所を徹底的に虐められ、好きな男の前で無様すぎる姿を晒していた……。

「ふにゃっ♡ひっ、ひぃ!♡あぅぅっ♡」
 
(すごい♡オナニーよりずっとずっと気持ちいいっ! もっと触ってほしい……♡♡けどやだやだっ、やみまろに嫌われたくないのぉっ♡♡私を見ないで……♡もうゆるしてぇ……!)

 体を震わせてイくところも、泣いて乱れるところも、悲鳴を上げるところも全部見られている。顔を隠そうとしても、病麻呂は私の手を押さえつけて執拗に顔を覗き込んできた。

「やだぁ……♡ひぐっ♡う、うぅぅぅ……♡うあああっ! も、みないでよぉっ……」

 私の顔は真っ赤で、歪んでいて、きっと涎も垂れているし白目も剥いてしまっている。病麻呂の好みは姫カットの上品な女の子なのに。こんなみっともない姿で抱かれるなんて私の計画にはなかったのに……!

「くふふっ、見ないで? 冗談じゃないでおじゃる♡♡麻呂はずっとずっとひなのそんな顔が見たかったのじゃ♡穴が空くほど見つめてやるからの~~♡♡……ふふ、美しい。世界一綺麗だよひなぎくちゃんっ……♡」

「ううっ、うそうそっ! こんなかおが綺麗なわけないっ♡やみまろのいじわるぅ……♡♡」

 優しい言葉に胸がきゅんと跳ねてしまう。

 見られたくないところを見られているのに気持ちいい。はしたない姿を晒しているのに、病麻呂は興奮してくれている……。羞恥心と安心感と、男の荒い息遣いに目が潤む。病麻呂の手を握り返すと、彼は美しい顔をうっとりと蕩けさせた。

「はあ~~~っ、お上品な面した娘が下品な声あげてイくの最高っ! ……え、間近で見るとめっちゃ可愛くない? 神が与え給う奇跡だろコレ、向こう三千年は見てられるわ……。ああ、可憐で可愛くて誰よりも美しい麻呂のひなぎく……♡そちの顔が最高すぎて麻呂の雅やかな魔羅之山が噴火寸前じゃ♡♡もっとイキ顔を晒してくりゃれ♡♡」

 病麻呂は楽しそうに笑い、私のクリをきゅっ、きゅっと指で潰した。女の子の弱点を徹底的に虐められてまた絶頂へと追いやられる。

「あっ♡はひぃっ♡んゃぁぁっ!! いぐっ、いっ……あっ、ああああああぁぁっ……♡♡♡」

「何、これだけで達しただと!? いくら何でも弱すぎない? よわよわすぎて麻呂心配になってきたわ。こんな敏感なクリ生やして日常生活送れる? 大丈夫? ……ふふっ、おなごの豆がこんなにも敏感なものだとは知らなかった♡弱いものいじめしてると思うと麻呂昂っちゃう♡♡」

「ふぎゃあっ♡にゃうっ♡♡い、イッたあとにさわるのやめてよぉぉおッッ!!♡♡♡びんかんすぎておひゃしくなるう゛ぅぅ♡♡♡♡」

「ああ~~~いい叫び声♡生意気なおなごの敗け声最高♡♡これだからひないじめはやめられぬのじゃ~~♡♡ほれほれ、森人の強さを思い知れっ! ざこまろと煽ったことを後悔しろ! アッすごい♡♡きゅーとあぐれっしょん止まらない♡クリぴくぴくさせて可愛いね♡おらッ、もっと責めてやるからな!」

 指で潰された後にクリを勢いよく弾かれると、電流のような衝撃が全身に走って勢いよく仰け反ってしまう。ぬめる液がゼリーのように急所にまとわりついて、やや鋭い刺激を甘く滑らかなものへと変えていく。香炉から立ち上る煙と終わりが見えない快楽責めに頭がおかしくなる。
 
 叫びすぎて、このままでは声が嗄れてしまう……♡♡

「ひあっ!♡はっ……♡ひゅ……う、ぅぅぅ……♡♡も、もう……」

 もうゆるして。

 唇だけ動かしながら病麻呂の顔を見つめると、彼は顔を赤くしながら唸り声を上げた。足をなお割り開かれ、パンツ越しに硬い公家竿を押し付けられる。私のクリにおちんちんを擦りつけながら、病麻呂は正気を失った様子で笑った。

「……くふふっ、くふふふふふっ……。可愛い。ほんっっっっとうに可愛すぎておかしくなりそう…………。こんなに麻呂をおかしくさせておいて許してだと? 許すわけないだろうが、覚悟しろよ雛菊! そちをもっと追い詰めてここをパンパンに勃起させてやるッ!」

「ふにゃっ!? あっ、あついっ!♡そんなところにおしつけないでよぉっ……!♡♡あっ♡あっ♡おちんちんでクリこすらにゃいでぇえっ♡♡あひぃっ♡わたしのそこおちんちんじゃないもん♡ぼっきなんてしないもん……♡♡♡」

「何を言っておる、自らの可能性を狭めるな!♡女だってやろうと思えば勃起できるのじゃッ! 麻呂がそちの豆をたくさんしこしこして立派な女傑おちんちんに仕上げてやるッ♡♡射精しろ!! 間欠泉のごとく射精してみせろッ! 勃起じゃ勃起、勃起祭じゃ!! 天まで届け、その射精!!」

「ふぇぇ♡♡何言ってるの♡いくらこすったって何も出ないよぉぉぉ♡♡♡」

 唐突な勃起激励に戸惑いを隠せない。女傑おちんちんなんて言葉、平常時ならまず出てこないだろう。

(なんかやみまろ変じゃない? 言葉責めに味がありすぎる……)

 ……少しだけ冷静さを取り戻す。

 私は媚薬香の煙を吸い込まないようにしながら病麻呂を観察した。

「はあっ、はあ、はあ……。ひな、ひな、ひなひなひなひなひなひな……ぜっっってえコテンパンに叩きのめして敗けさせて自分の弱さを認めさせて元に戻れないくらいイかせてガン突きして嫁にしてやるからな……麻呂から離れられなくしてやる……ここを下着穿けなくなるくらい磨いて腫れ上がらせて快楽の虜にしてやる……永遠にイチャイチャしようね……この人間の娘風情が、この高貴なる森人をここまで怒らせたことを後悔しろ……」

(あっ、ブチギレあそばされていらっしゃる)

 呪詛じみた言葉が紡がれていく。朱色の目は不気味に光り輝き、半開きの唇からは強い興奮を押さえつけるようなくぐもった声が聞こえてくる。跳ね上がった楕円形の眉、真っ赤な顔、ひくひくと上下に動く耳に、浮き出る血管……。病麻呂は私とは反対に冷静さを失っているようだった。

 先ほどまでは比較的落ち着いていたのに、急にどうしたのだろうか?

(ま、まさか……。また媚薬香が効いてきた……!?)

 何度もイかされて気がついたけれど、媚薬香には波があるみたいだった。耐え難い疼きの波が何分かごとにやってきて、それを過ぎれば少しだけ落ち着くのだ。

 波から逃れるためにはひたすら絶頂すること。
 気持ちよくなれば体が楽になるし、靄がかかったような頭もスッキリする。反対にしばらく気持ちよくならないともっともっと苦しくなる……。
 
 病麻呂は私のクリいじりを楽しむうちに、またあの香に支配されてしまったのだろう。

(や……やみまろってば、なんてもの作ったのよ……! 自分の魔法でこうなっちゃうなんておばかじゃないの!?)

 こちらがイけばあちらがイかず。
 あちらがイけばこちらがイかず。

 責め一方の戦法が取れなくなった焦燥感に冷や汗が流れる。病麻呂の御チンを刺激するばかりでは勝てない。こうしてこちらがやり返されるだけだ……!

(っく、なんとかしてあのお香を止めなければ! でないとずっとイかせあいっこすることになっちゃう! 無限ループでこちらのメモリが食い尽くされるッ……!!)

 クリにぐいぐいと押し付けられる超弩級・臨戦態勢のゴールデンボールとバット。こんなものを私のフィールドで振るわれたら九回裏サヨナラホームランされる。元に戻れないところまで打ち上げられて膣がガバガバになっちゃう……♡

 安心安全♡童貞奪取計画が音を立てて崩れていく。
 これはまずい。まずいぞ自分。あれだけ抗ったのに、やはりデカチンガン突き敗け戦の運命からは逃れられぬのかッ……!

「やっ♡やみまろ……♡ちょっとタンマ! 一旦まって! 休戦休戦!」

 待って、頼むから少し待ってと縋っても病麻呂は腰の動きを止めない。完全に私を叩きのめす気満々だ。

 濡れそぼったパンツ越しに押し付けられるロケットランチャーは全く衰えない。ぶるぶると発射の時を待ち望みながらも、私のクリを確かな硬さで刺激してくる。下から上へ。こうして秘部におちんちんをこすりつけられると、本当にセックスしているみたいだ……♡♡♡

「ひなっ♡ひなぁっ♡女傑ちんぽに仕上がったらどっちが大きいか麻呂とチン比べしようねっ♡♡こうして砲台同士を擦り合わせてえっちな戦をするのでおじゃる♡♡麻呂のかわいいかわいいひなぎく♡そちの宝珠を丹念に磨いてやるからの♡♡一騎当千のつわものおちんちん目指して体力つけようね♡♡」

 香炉からはピンク色の煙がもくもくと立ち上り続けている。病麻呂の魔法で生み出された媚薬香は、制御が失われたかのようにぶわりと大量の煙を吐き出した。

「ふあっ♡あっ♡あんっ♡♡まっ……まってやみまろ!♡もうあのお香とめてっ♡あのお香だめっ! あひっ、んん……♡♡このままじゃっ、ふたりともへんになっちゃうよぉ……♡♡♡」

「とめてじゃと? 何を馬鹿なことを言っておる! まだいくさの最中であろうがッ、麻呂の射程範囲内から逃げるなぁッ!! ほれほれもっと勃ちあげてみせろ♡そんな足軽ちんぽこでは麻呂の公家竿と張り合えぬぞ♡♡あふぅ~~ッ、ひなのクリがこりこりしてて気持ちいいっ♡♡温かくて柔らかくて、また我を忘れて喘いでしまいそうじゃ~~♡♡♡おッ♡ぉお゛っ♡アッやばっ♡♡ぱんつにぶっかけちゃう♡♡ひなの大事なところに射精する♡♡お゛ほっ♡♡お゛ォォォッ♡♡♡」

「きゃっ!? やっ、ああぁぁぁぁあっ……ッ!!♡♡♡やっ……♡こんなにいっぱい……♡♡」

 野太い咆哮と共に大量の精液が股に放たれる。膣口に精液の生温かさが伝わって、私は奥から快楽の雫が溢れるのを感じた。

(やっ、私のあそこどろどろしてる……♡♡こんないやらしいの耐えられない♡でも……こうやってふたりで気持ちよくなっていけば、体が楽になるよね……?)

「はあっ、はあっ、はあ……いっ、いっぱい出た……♡♡♡……くふふっ、まだまだぁっ♡♡はい、お次は夜のしこしこシャトルランですよ~~♡♡♡もっと腰の動きを速めてやるからの~~~♡♡ほらっ♡がんばって爽やかな汗流して♡♡♡ゴールはすぐそこじゃ♡はい、これでちょうど五十回イったね♡くふふふっ……。まだ怒りが収まらないから追加で百回気持ちよくなっちゃいましょうねっ♡♡♡」

「ふにゃっ! いやああああっっ……♡♡もうむりいいぃぃぃっ!!♡♡♡♡ごじゅっかいでもきついのにっ、そんなイッたらわたしのあたまばかになっちゃぅぅぅ♡♡♡♡ふっ♡うにゃぁぁぁっ~~~~♡」

「これメス猫、足を閉じるなッッ!! 根性が足らんぞ、これでは夜の体力測定が出来ぬではないか! M字開脚を保つ努力をせよッ!! 仕置きじゃ、麻呂のチン先でしつこく豆を潰してやる♡♡ほーれ、こすこす♡しこしこ♡♡もっと泣き叫べ♡麻呂に媚びてみせよ♡♡」

「ひぎゅううぅぅッ!?♡♡♡やっ、やみまろのおばか♡このインチキ体育教師♡急にスパルタにならないでよぉっ……! ふええええんっ……体育嫌いになっちゃう! 夜のシャトルラン脱落しちゃう……♡ひぐっ、うっ、うぅぅぅぅ……」

 強すぎる刺激が怖くて泣いてしまう。すると病麻呂はざっと顔を青褪めさせ、いつものように頭を撫でてくれた。

「ああっ、泣かないで……! よしよし、急に大声出してごめんねひなちゃん……。そちが可愛すぎて正気を失いかけたのじゃ……♡くふふっ、スポーツは楽しいのが一番だよね?♡大切なひなのひなクリじゃ、もっと優しく可愛がってやるでおじゃる……♡ほら、怖くない、怖くない……麻呂はそちを絶対に傷つけないでおじゃるよ……」

「あっ……♡♡あんっ、あっ、やさしい……♡♡これすきっ……♡♡」

 ゆっくり腰を動かされる。先ほどの激しい動きとは異なる、お互いの体温と快楽を確かめあうかのような緩やかな動き。病麻呂は私を見つめながら微笑んだ後、そっと頬に口づけてきた。頬から額へ、何度もキスを落とされながら涙や涎を舐め取られていく。

 そこまでするなら口にもキスしてほしい。唇を塞いでくれないことが寂しくて公家装束の袖を握り締めると、彼はぎゅっと私を抱きしめてくれた。

「ひな……。ひな……♡ひなとこんなことができるなんて感動じゃ♡本当にせっくすしてる様じゃ……♡」

「んふふっ……♡そうだね……♡わたしたち、一緒にえっちなことしてるね……♡♡」

 病麻呂の手に指を絡ませる。恋人繋ぎだねと言うと、病麻呂は顔を真っ赤にしながら幸せじゃと笑った。

 私もだ。私も病麻呂とこんなことができて幸せだ。あなたに触れられてよかった。彼にこうして可愛がってもらえるなら、散々イかせあいっこした末に、敗けて公家竿にガン突きされちゃってもいいかもしれない。病麻呂になら何されたって構わない。だって私はあなたのことが大好きだから。

(もう……ずっとお香がもくもくしててもいっか……♡♡)
 
 白檀の香りに混じってほのかな汗の匂いが漂う。初めて嗅ぐ病麻呂本来の匂いに嬉しさが込み上げる。頭を撫でられる安心感の中、甘やかな絶頂を迎えさせられる。

「あっ♡あはぁっ……♡♡♡きもちいいっ♡またいっちゃう……♡♡あっ♡あっ♡あんっ♡♡♡……っあぁぁぁぁッ~~~♡♡♡」

 落ちるような快楽を感じる中、また下着に精を放たれる。病麻呂は体を痙攣させる私をしばらく見つめた後、そっとパンツに手をかけた。

「ずっとぴくぴくしてて可愛い。そちをここまで気持ちよくさせたのは麻呂なのじゃな? ああ、そう思うと本当に堪らぬ……可愛すぎて見ているだけで射精できる。そちに少しでも触れられるならもう極楽じゃ……。くふふ、すっかり下着が汚れてしまったの? こうなってはもう意味をなさぬ。脱がすぞ……」

 私の雫と病麻呂の精で濡れそぼったパンツが、ゆっくりと下ろされていく。

 ……覚悟していたけれど、男性の前で秘部を露わにするのは物凄く恥ずかしい。好きな人に変だって思われたらどうしよう? 毛の処理が甘いって指摘されたらきっと泣いてしまう……。私の肩が震えていることに気がついたのか、病麻呂はパンツを下ろす手をぴたりと止め、心配そうに顔を覗き込んできた。

「ひな……震えておるな。怖いか?」

「ううんっ、こ、怖くない。でも恥ずかしいの……。男のひとにっ、こんなところ見せたことないから……。ねっ、ねえ。わ、わたしのあそこ……変じゃない? おかしくない?」

「ああ、変じゃない。ひなに変なところなんてひとつもない。そちはどこもかしこも綺麗じゃ」

 吃る私を落ち着かせるように、病麻呂は朱色の目を優しく細めた。自分の柔らかなところを肯定されるような温かさと、真っ直ぐな言葉に涙が出てしまう。

 聞き慣れた声からは一切嘘を感じない。ああ、病麻呂なら絶対に大丈夫だ。この男はやっぱり私を傷つけない……。身を委ねるように力を抜くと、病麻呂は可愛い、美しいと言いながらパンツを足から引き抜いた。

「んっ、んん……♡」

 病麻呂の指がぴとりと秘部にくっつけられる。彼は私の膣口やクリトリスをなぞりながら、衝撃を受けたようにぽつりと呟いた。

「下着越しに触れた時も思ったが、そちのここは本当に柔らかい。繊細で華奢すぎる、それに小さい……。少しでも触れたら壊れて砕け散ってしまいそうでおじゃる……」

「んふふっ……♡わっ、わたしそんなにやわじゃないよ……♡」

「麻呂に比べたらやわにも程がある! こんなに柔いのだから一等優しく触れねばな……♡すごい、ぬるぬるしておるっ……。温かくて、少し指を動かしただけで雫が絡みついてくる……♡♡そちはずっとここを擦っていたのじゃな、麻呂の名を呼びながら……♡♡♡」

 ごくりと唾を飲み込む音が聞こえる。病麻呂は喉仏を動かし、耐えるような息を吐いた。

「……ひな、手を動かすぞ」

「ひゃっ!♡あっ!♡あっ、あぁぁぁぁぁっ!!♡」

 病麻呂の手が、秘部全体を包み込むように押し付けられる。
 指の腹でクリを擦られると勝手に体が跳ねてしまう。甘く逃れようのない快感を存分に味わわされて、自分のものではないような甲高い声が口から飛び出る。

 下着越しに触れられた時も気持ちよかったけれど、直接触れられると羞恥と強い快感でどうにかなってしまいそうだ。

「ひっ♡ひっ♡ひゃめっ♡♡やっまたいく♡♡やみまろの手、おっきくて気持ちいいよおっ♡♡あっ♡ひぃっ♡あ゛っ♡♡あ゛あぁぁんッッ……♡♡」

「ふふっ、こうも簡単にイキおって……♡麻呂の手がそんなに悦いか?♡♡♡のう雛菊、いつもどうしておるのじゃ? 一人で愉しむ時のようにしてみせよ、麻呂の手を使って……♡♡♡」

「んうっ♡♡はっ……♡や、やみまろの手で、おなにーしろってこと……?♡♡♡」

「そうじゃそうじゃ♡♡もうここまで来たら恥ずかしいことなんて何もないでおじゃろう? あんなに切なげに麻呂の名を呼んだのじゃ♡♡この麻呂が、そちの想像してきたままに手を動かしてやろうぞっ……♡♡」

 手を取られ、病麻呂の指を動かすように誘われる。私は大きな手の上に自分の手を重ねながら、おそるおそる自分のしてきたことを吐き出した。

「あっ……んんっ♡♡こんなふうに液を掬い取って、ここをやさしくさするの……♡♡」

「くふふっ……こうじゃな?」

「お゛っ!?♡♡あ゛ぁっ!! ひぃぃ……!?♡♡」

 骨ばった指に膣口をなぞられ、愛液をたっぷりクリトリスにまぶされる。そのまま指の腹でくるくると回すように刺激されて、私は病麻呂に縋り付きながら大きな悲鳴を上げてしまった。

「んやあ゛ぁぁぁぁッッ!!!♡♡♡♡はっ、はあっ……♡♡あっ♡♡なにこれっ、す、すごぉっ……!♡♡」

 エロ漫画を読みながら想像したあんなことやこんなことを病麻呂としてしまっている。妄想が現実のものとなった感動が、クリに走る快感をどんどん増幅させていく。

 陰唇を持ち上げられ、包皮で隠されていた敏感過ぎる部分をごく優しく撫でられる。そのまま深い快感を得られる根元の部分を押さえつけられながら、別の指で横から捏ねられるように潰されると堪らない。全方位から加えられる責めの手に無様な声が止められない……♡♡

「あっ♡あっ♡あぁぁっ♡やみまろお゛ぉぉぉぉっ♡♡やみまろのゆびすごいよぉっ♡ふぐっ♡ひゅぐいっちゃう♡♡♡またあたまおかしくなっちゃ……!♡♡ぎもぢいいっ♡あっいぐ♡はひいっ、いっいぐぅっ♡♡ふあうっ♡♡っう゛ぅぅぅ~~~~~ッッッ♡♡♡」

 決して逃れることのできない快楽責めに凄まじい連続絶頂を迎えてしまう。立て続けに何回もイかされたせいでろれつが回らない。
 
 痙攣する膣口につぷりと指が差し込まれる。ごつごつした指が自分の内側に入り込んでくる感覚は未知のものだったけれど、好きな男の指だと思えば怖くも何ともなかった。

「あっ、あったかい……。ひなのなか、まるでぬるま湯のようじゃ……♡♡♡麻呂の指をきゅうきゅうと締め付けてくる♡♡♡一本でもこんなにきついのに、本当に男のものが挿れられるのか……?」

「ひうっ、ん、んんっ♡♡やっ、なんかゆびうごかされるとむずむずするぅっ♡♡♡」

 入り口から近い上の部分を左右に擦られると、奥からどんどん液が溢れ出ていく。お腹の裏側に走る切ないようなむず痒いような、どこかに落ちてしまうようなどろりとした快感。もっと刺激してほしいのにちょっとだけこわい。足場がぐらつくような変な気分になって、鼻にかかった媚び声を出してしまう。

「やみまろっ♡しょこいいっ♡そこもっとこすってぇ♡わたしのことだきしめてっ♡♡はなさないで、しっかりささえててっ♡♡♡」

「ああ、しっかり支えているでおじゃるよ♡♡ひな、存分に気持ちよくなってくりゃれ♡♡そちがどうなっても絶対に離さない! 麻呂がいつまでも一緒だからの♡♡♡」

「んっ、ふふ……♡うれしい……♡♡♡あっ♡あひぃっ♡ゃあっ♡んあっ、あぁぁぁぁっ!!♡♡♡」

 ざらざらしたところを擦られて呆気なく達する。達しても達しても病麻呂の指が止まることはない。左右前後に指を動かされながら、ぽってりと腫れ上がった陰核を一緒に撫で回される。

「ひっ♡♡ひぃ♡♡つよい♡♡そんなことされちゃったらなんかでちゃうよぉ♡♡はひっ♡♡ほひぃっ♡♡おもらしなんていやっ♡♡おんなのこがもらしちゃいけないのにぃぃぃぃッッ♡♡♡」

「ふふっ、漏らせ漏らせ♡♡自分を解放するのじゃ♡♡思うがままに振る舞ってみよ♡♡そちが潮を吹こうが小水を吹こうが、麻呂が綺麗に拭ってやるからの……♡♡♡」

 私の様子を窺いながら、病麻呂は指を少しずつ増やしていった。二本、三本……。太くごつごつした指を挿れられても、少し違和感を覚える程度で痛みは感じない。散々気持ちよくされて解されきった秘部は、男根を受け入れる準備がもう出来ているようだった。


 *


「っ……♡ぁっ、ぁ、ぁぁ……♡♡♡」
 
 あれから何回イかされただろうか。百回? 百五十回? それ以上……?
 訳が分からなくなるほど気持ちよくさせられて目眩がする。頭は冴えているのに、体に全く力が入らない。

 正常な時間の感覚はとっくに失われているけれど、病麻呂のしつこすぎる前戯はきっと数時間は続いたに違いない。私の体は色々な体液に塗れすっかり汚れてしまっている。

 乳首をふやけるまで舐めしゃぶられ、勃起したクリを扱かれ、膣の中に指を挿れられながら執拗にかき回された。ガニ股で潮を吹くまで追い詰められて、自分の弱点を思い知らされて、白目を剥いて涎を垂らしながらぶっといイキ声を上げまくった。

 ここまでされたら敗北だ。完敗だ。夜のしこしこシャトルランで全ての体力を持っていかれた。病麻呂のやみまろでガン突きされなくとも、私はもう敗けている……♡♡

「ひな……麻呂のたったひとりの姫様……」

 病麻呂が覆い被さってくる。彼の興奮入り交じる鋭い眼光に、胸も下腹もとくとくと跳ねてしまう。
 
 ……時は来た。
 私は自分の運命を受け入れよう。もうどうにでもしてくれ……!

「んふふっ……♡やみまろ、やみまろぉ♡♡はやくきてぇっ……♡♡」

 彼の首に腕を回す。これから私を貫く男の耳に、ふぅっと期待の息を吹きかけた。
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