ヤンデレトナカイと落ちこぼれサンタクロースの十二月二十四日

橙乃紅瑚

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第一話

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 深い針葉樹の森の中。白銀の雪に覆われた小さなユッカ村には、ある一つの風習がある。それは世界中の子どもたちの願いごとを叶えるために、村の住民たちが「サンタクロース」を務めるという習わしだった。

 ニコルはいつものように暖炉の前で寛ぎながら、どうして自分はサンタクロースに向いていないのか考えていた。

 サンタクロースになってから三年目。
 自分はすっかり、落ちこぼれの烙印を押されてしまった。

 大きな荷物を背負って移動する体力もなければ、煙突から家の中へ忍び込む身軽さもない。酷い方向音痴のせいで目的地に到着することもできないし、雪に足をとられて頻繁に転ぶ。

 とにかく自分は不器用だ。だからいつまでも、子どもたちにプレゼントを届けられない落ちこぼれなのだ……。

「はぁぁぁ……」

 どんよりとした溜息を吐くニコルに、立派な角を持つトナカイの獣人――レインは穏やかな声をかけた。

「ニコ、焼けたよ。こっちに来て一緒に食べよう」

 憂鬱そうな顔をしていたニコルは、ほのかに漂うバターの香りにぱっと顔を輝かせた。机に置かれた鉄板の上には、コケモモのジャムをたっぷりと詰め込んだパイが美味しそうに輝いている。

「わあぁ……!」

 紅色の目をきらきらと潤ませ、ニコルは勢い良くレインに抱きついた。

「ありがとうレイン! 私ね、あなたのジャムパイが食べたくて仕方なかったのよ。レインって料理も裁縫もなんでもできて本当にすごいわね。さすがユッカ村いちばんのトナカイさんだわ!」

 男の胸に顔を埋め、ニコルはふわりと顔を綻ばせた。獣人であるレインの胸部には、柔らかく白い体毛が襟巻きのように生えている。ニコルはいつも彼の胸に顔を寄せ、たっぷりとした毛の温かさを存分に味わうのだった。

 レインは完璧だ。
 なんでもできて、とっても可愛い。

 立派な枝角に、その下でぴくぴくと動く耳。光沢を放つライトブラウンと白の体毛は、どこを触ってもふかふかもふもふとしていて気持ちがいい。

 宝石を思わせる黄と青の目は神秘的で、人間とは異なった大きな口と、その先にある黒い鼻が獣らしい美しさを滲ませている。

 とても大きな体をしているのに性格は甘えん坊で、いつも自分を気遣ってくれる同居人のことがニコルは大好きだった。レインの丸みのある口吻マズルを撫でまわし、ニコルは満面の笑みを浮かべた。

「レイン、いつもありがとうね! 大好きだよ!」

 何の警戒もせず自分に抱きついてくるニコルに、レインは呻きながらも口元を緩ませた。

「僕も。僕もニコのことが大好き」

 レインはぺろりと舌を出しニコルの頬を舐めた。
 少女の華奢な腰に、獣人の太い腕が回される。

「かわいい。ニコ、君って本当に可愛いね。唇も耳も鼻も背もちっちゃくて、僕の体ですっぽり包んであげたくなる。ふふっ、僕のサンタクロース。なんで君はそんなに可愛いの? どこかに閉じ込めておきたくなるくらい可愛いなあ……」

 レインは情熱に蕩けた目を瞬き、ニコルの耳元で繰り返し可愛いと囁いた。

 腰まで伸びた真っ直ぐな金髪に、コケモモを思わせる鮮やかな深紅の瞳。人の良さが滲むおっとりとした顔立ち。自分が愛してやまない幼馴染の少女は、今日も妖精のように可憐だ。

「僕はパイじゃなくて君を食べたいよ。全身舐め回してどこもかしこもしゃぶって、ちょっとだけ齧ってやりたい。特にその目、ベリーみたいですごく美味しそうだ。ねえ、ニコのこと食べてもいい?」

「もう、人間は食べちゃだめって言ったでしょ? 私を食べても美味しくないよ。さあ、冷めないうちにいただきましょう! 白樺茶を淹れて、お皿を出して……」

 レインの熱っぽい言葉を意に介さず、ニコルは鼻歌交じりに食事の用意を進めた。高めの声で紡がれる聖歌が、小ぢんまりとした煉瓦造りの家の中に優しく溶けていく。ぱちぱちと薪が爆ぜる音に、炎に照らされて揺らめく少女の影。厳しい冬の寒さをかき消すような温かみのある光景を、レインはしっかりと目に焼き付けた。

 焼き立てのパイにナイフが突き立てられる。不器用なニコルはパイを上手く切り分けることができず、中から大量のジャムが溢れていく。レインはニコルの代わりにパイを切ってやり、彼女の指についた赤いジャムをひとつ残らず舐め取った。

「うん、甘い。君の指はふわふわすべすべしてる」

「んっ……。ちょっと、くすぐったいよレイン! そんなにぺろぺろしないで」

「やだ、もっと舐めたい。……いいでしょ?」

 獣特有の長い舌がニコルの手首から指先までをちろちろと這う。指の一本一本を丹念にしゃぶり、爪にキスを落とす男を見て、少女は顔を真っ赤にした。

 このトナカイの獣人はややスキンシップが過剰だ。何かと自分に甘えたがるし、寒さで主が体調を崩すと大変だからという理由で抱きついてくる。主の肌を嬉しそうに舐めるその様子は、まるで犬みたいだ。

「ニコ。君は美味しいね。このまま食ってやりたいよ」

 黄と青の双眼が少女を捉える。熱の籠もった目を向けられ、ニコルは体がぞくりと震えるのを感じた。

 もふもふとした体毛を持つレインは可愛らしいが、同時に美しい男でもある。そんな彼に指を舐められていると思うと、なんだか凄まじい背徳感が込み上げてくる。ニコルは焦って手を引っ込めた。

「す、ストップよレイン! 良い子だから、ね?」

 ニコルがレインの鼻を撫でると、彼は目をうっとりと細め、色気のある声で囁いた。

「もっと撫でてほしいな。できれば胸も……僕のお腹も」

「もう! 私よりもずっと大きな体をしているのに、あなたはいつまでも甘えんぼさんね。いいわ、たくさん撫でてあげる」

 服越しに下腹をわしゃわしゃと摩ってやる。レインは何かを堪えるような声を漏らしながら身動ぎ、ひくひくと耳を震わせた。

「ほら、そろそろパイを食べましょ」

「あっ、ちょっと待って! このまま手をつけたらまたやけどするよ」

 パイにフォークを突き刺そうとする少女を慌てて止める。レインは鉄板を自分の方に寄せ、ニコルに振る舞う準備を進めた。ジャムパイの断面からは、ほかほかと湯気が立ち昇っている。そのまま齧りついたら熱い思いをしそうだ。レインは愛しい少女が舌を焼くことがないようにと、パイを小さく小さく切り分けた。

「可愛いニコ。ジャムをこぼすと大変だから、僕が食べさせてあげるね。はい、あーん」

 ニコルの口の前にパイが差し出される。彼女がそれにぱくりと食いつくと、レインは嬉しそうに同じことを繰り返した。

「うぅん……すっごく美味しい……」

 芳醇なバターの風味と甘酸っぱいコケモモジャムが織り成すハーモニーに、ニコルの顔がふにゃふにゃと解けていく。その表情の変化を余すところなく観察することがレインは好きだった。

「ふふ、君って本当に、ほんっとうに可愛いなあ」

 自分が焼いたパイに手をつけることなく、レインは紅潮した少女の顔をいつまでもいつまでも見つめた。


 *ー*ー*ー*ー*ー*


 十八の歳を迎えたばかりのニコルと、大きな体を持つトナカイの獣人レイン。ふたりはとても仲が良く、ひとつ屋根の下で暮らしていた。

 ニコルがレインに出逢ったのは十年以上も前のことだ。
 幼い彼女はレインの可愛らしさに虜になり、自分のトナカイとして彼を迎え入れた。

 家族として、幼馴染として、仕事上のパートナーとして。
 ニコルとレインは、このユッカ村で支え合いながら過ごしてきた。

 ユッカ村。
 別名、聖人サンタクロースの村。

 ニコルは幼い頃、祖父に連れられて異国の地からユッカ村へと引っ越してきた。

 針葉樹に囲まれたユッカ村は、都市の喧騒からは遠く離れている。清貧を美徳とする田舎村には娯楽らしい娯楽がなかったが、ニコルはユッカ村のことがあっという間に好きになった。

 ユッカ村は美しい。村の周辺には、雄大な自然が広がっている。

 雪解けと共に花畑が姿を現す。夏には色鮮やかなベリーがあちこちに実り、秋は黄金に輝く落ち葉が森を彩る。四季折々の美しさがあったが、ニコルが特に好きなのは冬の景色だった。

 風に吹かれる度、粉雪が煙のようにさらさらと舞い上がり、空中を軽やかに流れていく。霧のようになびく雪はとても幻想的で、幼いニコルはお伽噺に登場する姫君のドレスを、ひらひらと踊る白雪に重ねた。

 冷たく澄み切った夜空には満天の星が輝き、運が良ければオーロラも見える。ニコルは祖父と屋根に登って、冬夜がもたらす神秘をゆっくり楽しんだ。

 ニコルがユッカ村を気に入ったもうひとつの理由は、トナカイだ。

 村を囲う峰々には、不思議なトナカイが生息している。
 彼らは人間の言葉を解し、とても長生きで、空を駆けることさえできた。村の住民はそのトナカイを使役し、冬の間、世界中の子どもたちへ贈り物を届けるサンタクロースの役目を担った。

 ユッカ村は、大半の住民が木の加工と運搬で生計を立てている。村の生活には、荷物を乗せたそりを引いてくれるトナカイの存在が欠かせない。そのため成人を迎えた者は単身山に入り、自分に仕えてくれるトナカイを見つけるのが慣例であった。

 各民家の前には何頭ものトナカイが綱で繋がれ、干し草を日がな一日もしゃもしゃと食べたり、まるまると肥えた腹を晒しながら昼寝をしている。ニコルは長閑なその光景を眺め、いつか自分もトナカイを飼ってみたいと思うのだった。

 ある冬の日、祖父は自分に仕えてくれるトナカイを探しに山に入った。

 ニコルが焚き火の傍で祖父の帰りを待っていたところ、ふと何かがこちらを見つめているのに気がついた。

「女の子……。きみ、見ない顔だね。どこから来たの」

 雪原の向こうから姿を現したのは、半獣の少年だった。体は大きいが、顔はとても可愛らしい。丸みのある鼻元が、寒風にひくひくと震えている。

 歳はニコルと同じくらいだろうか。人間とトナカイの中間のような姿をした少年は、焚き火に手をかざす少女を物珍しそうに見つめている。

 ニコルは臆することなく、にっこりと笑って挨拶をした。

「こんにちは! わたしはね、ニコっていうの。おじいちゃんと一緒にユッカ村で暮らしてるんだよ」

「ふぅん……」

「ねえ、あなたはトナカイさん? それともトナカイさんじゃない? どっち?」

「どっちでもいいだろ。あんまり僕のことをじろじろ見ないでよ」

 ふいと顔を逸らす半獣の少年に、ニコルは首を傾げた。

「うーん……。にんげんさん? トナカイさん……?」

 ニコルは深紅色の目をぱちぱちと瞬き、じっと少年を見つめた。

 下半身はトナカイだが、首の部分からは人間に似た毛深い上半身が生えている。腕や手の構造は人にそっくりで、突き出た鼻と大きな口は獣のそれだ。長い睫毛に縁取られた黄と青の瞳が、ニコルの様子を窺うように細められた。

 頭には平たい耳と立派な枝角があって、体毛と同じライトブラウンの髪がふんわりと風になびいている。もこもこと膨らんだ胸元の真っ白い毛に、少女は強い興味を抱いた。

 ふかふか、もふもふ。
 たっぷりとした体毛を生やした彼は、丸っこくて本当にかわいい。まるでぬいぐるみみたいだ。

 幼い少女は暫し考えた末、彼はとても可愛いからトナカイなのだろうという結論に至った。

「トナカイさん、こっちに来て。そんなところにいたらさむいよ」

 少年に駆け寄り、彼の手をぎゅっと握って焚き火の傍に連れて行く。
 その行動に驚いた少年は目を見開いたが、にこにこと笑う少女に毒気を抜かれたのか、大人しくあしを曲げて座り込んだ。

「きみは僕が怖くないの」

「こわい? どうして?」

 純真無垢な目を向けてくる金髪の少女に、半獣の少年はむっと眉を寄せた。

「人間だかトナカイだか分からない姿をしてるんだ、怖いに決まってるだろ! それに僕は、能天気そうな人間の娘にいたずらをしてやるつもりで来たんだよ。そんなやつを自分の傍に近づけるだなんて、きみは馬鹿なのか?」

「ばか? うぅん……。よくわかんない。でもふわふわでかわいいから、なんでもいいや」

「可愛い? 僕が?」

「うん、もこもこ。おっきなぬいぐるみみたい! ねえトナカイさん、ニコのおうちに来てよ。わたしのおうちはあったかくて楽しいよ」

  寒さに赤くなった鼻を擦りながらニコルは笑い、少年のふわふわした手をぎゅっと握った。
  
  好奇心旺盛な彼女は、目の前に突如現れた半獣の少年に夢中だった。彼の大きな体に思い切り抱きつき、首元に生えた白い毛に顔を埋める。

「わぁぁ……おじいちゃんのおひげみたい! やわらかい! ふかふかしてる!」
  
「ちょっ、離れろって! 僕はぬいぐるみじゃないぞ!」

「ねえトナカイさん、一緒におひるねしようよ。わたしをあっためて! ねえってばあ」

「ぐっ……。人間如きが、僕にべたべたと触って……!」

「ふふっ、トナカイさんってかわいい。あったかくてすき、だいすき! わたしと遊ぼう?」
  
  少年は無遠慮なニコルの接触に呻き、顔を赤らめ、やがて大きな笑い声を上げた。

「ぷっ……。ふっ、ふふふふっ……! ああ、おっかしい! まさか僕のことを知らない人間がやって来るなんて!」

  ぽん、と音を立てて少年の下半身が人間のものに変わる。
  驚きの声を上げたニコルを得意そうに見下ろし、少年はぱたぱたと耳を動かした。

「わぁ! トナカイさんがにんげんさんになっちゃった!」

「こっちの姿の方がきみを抱きしめやすいから。どう? 暖かい?」

 鼻を真っ赤にしたニコルを寒風から守るように包み込み、獣人の少年は悪戯っぽい笑みを浮かべた。

「ふふっ、僕ね。ニコのことすっごく気に入っちゃった。君と一緒になりたいなあ……。ねえ、ニコ。本当にきみの家に行ってもいいの?」

「うん! わたしのおうちにあそびに来て!」

「遊びに行くんじゃないよ。きみの家に住むんだ。可愛いニコ、僕を迎える覚悟はある?」

 少年は美しい双眼をうっとりと細めた。

「一度家に招いたら最後、僕はいつまでも居座るよ。途中で嫌になっても離れてやらないし、逃げたらどこまでも追いかけて必ず捕まえる。毎晩ベッドに潜り込むし、男を連れてきたらもちろん突き殺す。それでもいい?」

「うーん? よくわかんないけどいいよ。トナカイさんが来てくれたらね、おじいちゃんも喜ぶよ。わたしのおじいちゃんはね、サンタさんになりたくてユッカ村に来たの。そりを引いてくれるトナカイさんをさがしてるんだって!」

「ふふっ、そうなんだあ。おじいちゃんはどうでもいいけど、ニコのものにならなってあげてもいいよ」

「えっ、ほんとう!? わたしのトナカイさんになってくれるの? やったあ! よろしくねトナカイさんっ、わたしたちはこれからずっと仲良しだよ!」

「うん、いつまでもきみにつきまとうよ。僕たちは永遠に一緒だよ、ニコ……」

 雪原に少女のはしゃぎ声が響く。
 尖った鼻をすんすんと鳴らし、少年は嬉しそうにニコルの頬を舐め上げた。



 ユッカ村には、ある言い伝えがあった。


 山にはトナカイの下半身と、人に似た上半身を持つ悪しき獣が棲んでいる。彼らは人間を誑かし、悪戯して困らせることを何よりの娯楽としている。獣に騙されたら最後、着ている服も何もかも、全部持っていかれてしまうだろう。

 かつて魔女に仕えたというその獣人は、トナカイのような穏やかさを持っていない。彼らは凶暴で、偏執的で、とにかく嫉妬深い。万が一気に入られてしまえば死ぬまで付き纏われる。

 だから、獣に話しかけられても決して相手をしてはいけない。まずろくな目に合わないからだ。

 トナカイの獣人に関する言い伝えは、ユッカ村の住民なら誰もが知っていたが、越してきて日が浅いニコルはその話を知らなかった。目の前の少年が面倒な存在だとは露ほども思わず、彼女は祖父のことや日々の暮らしをあれこれと喋った。

 ニコルの祖父が戻ってきたのは、そのすぐ後だった。

 祖父は半獣の少年と戯れる孫を見て腰を抜かしたが、ふたりを無理やり引き離して獣人の恨みを買いたくなかったので、仕方なく彼を家に招くことにした。

 獣人は決まった名を持たないのだという。
 ニコルは少年に「レイン」と名付け、生活を支えてくれるトナカイとして可愛がることにしたのだった。
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