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イチゴパフェ
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イチゴパフェ…
あれは…今から3年前の話。
僕には可愛い同い年の彼女がいた。
彼女は大学になってから付き合うようになって、大学も地元の一緒の大学。
居酒屋のバイトも2人していて常に一緒だった。
あの日までは…
大学4年になった時、彼女は就職で悩んでいた。元気がない。だから、彼女が大好きなイチゴパフェを奢ってあげた。
「就職するの?そろそろ考えなきゃだね」
「……」
「返事は?他にやる事があるの?」
「………」
彼女はそれきっり黙ってしまった。
「イチゴパフェ食べて元気出して」
「………」
僕は遠くから見守った。そしてあまり深く考えていなかった。
次の日、学食で待ち合わせしていたけど、彼女は来なかった。
急に心配になって、メールをしても既読にもならない。
「どうしたんだよ…」
今日はバイトも一緒だから、バイト先にはいるかもと思った。
17時開店準備。
まだ来てない…遅刻かなあと思っていたら、
「あー!辞めるって連絡がきたぞ」
店長はそう言った。
「辞める…!自分にはメールの既読もならないのに」
腹が立ってきた。バイトが終わったら家に言って文句の一つや二つ言わないと気が済まなかった。
バイトが終わると僕は自転車で彼女の家まで走らせた。
今日はずっと彼女の事で頭がいっぱいだ。
心配というより、本当に腹が立っていた。
ピンポーン!!
「はーい」
彼女は出てきた。
「何でいるんじゃんかよっ!どうして大学もバイトにも来なかったの?メールもしたのに読んでないの?」
「……」
「黙っていたら分からないだろう!!!」
「もう…やめてよ…帰って下さい」
「はあ???何だよ!!!」
「おーい。誰?知り合い?パフェが溶けちゃうぞ」
奥からそう言いながら出てきた男。
隣のクラスの男だった。いつも彼女の隣にいる男。
「お前かあー!!彼女のストーカーは?影から俺たちをずっとずっと見やがって!」
そいつは急に襲いかかってきた。
「ストーカーじゃない!!彼氏だよ!」
「彼氏は俺だよ!!気持ち悪いんだよ!」
僕は必死に抵抗した。彼女を見ると、イチゴパフェがある。僕の思い出。イチゴパフェ。
何でそいつの前で、イチゴパフェ食べてるんだよー!
僕は近くにあった果物ナイフで2人を滅多刺しにした。
血が飛び散る。
イチゴパフェも飛び散る。
「イチゴパフェって血みたいだなあ…」
僕はつぶやいた。
イチゴパフェ…
イチゴパフェ…
イチゴパフェ…
彼女が大好きなイチゴパフェ…
「そうだよ…ふふふ…僕は彼女のストーカーだよ!イチゴパフェを食べてる彼女に一目惚れしたんだよ…
あれ?何で…上手くいかないんだろう…」
「お前狂ってるよ…」
彼女の本当の彼氏が言った。
狂ってるよ、人生楽しませてくれてありがとうね。
グサッ!!!!!
僕はね、イチゴパフェを食べてる彼女が…
大好きなんだ…
イチゴパフェを食べたいなあ…
彼女の大好きなイチゴパフェを…
食べたいなあ………
そして、今、彼女は僕の物になったんだ。
今日もイチゴパフェを添えて、押入れにいるんだ。
痩せ細ってね、ふふふ、今日も綺麗だよ。
あれは…今から3年前の話。
僕には可愛い同い年の彼女がいた。
彼女は大学になってから付き合うようになって、大学も地元の一緒の大学。
居酒屋のバイトも2人していて常に一緒だった。
あの日までは…
大学4年になった時、彼女は就職で悩んでいた。元気がない。だから、彼女が大好きなイチゴパフェを奢ってあげた。
「就職するの?そろそろ考えなきゃだね」
「……」
「返事は?他にやる事があるの?」
「………」
彼女はそれきっり黙ってしまった。
「イチゴパフェ食べて元気出して」
「………」
僕は遠くから見守った。そしてあまり深く考えていなかった。
次の日、学食で待ち合わせしていたけど、彼女は来なかった。
急に心配になって、メールをしても既読にもならない。
「どうしたんだよ…」
今日はバイトも一緒だから、バイト先にはいるかもと思った。
17時開店準備。
まだ来てない…遅刻かなあと思っていたら、
「あー!辞めるって連絡がきたぞ」
店長はそう言った。
「辞める…!自分にはメールの既読もならないのに」
腹が立ってきた。バイトが終わったら家に言って文句の一つや二つ言わないと気が済まなかった。
バイトが終わると僕は自転車で彼女の家まで走らせた。
今日はずっと彼女の事で頭がいっぱいだ。
心配というより、本当に腹が立っていた。
ピンポーン!!
「はーい」
彼女は出てきた。
「何でいるんじゃんかよっ!どうして大学もバイトにも来なかったの?メールもしたのに読んでないの?」
「……」
「黙っていたら分からないだろう!!!」
「もう…やめてよ…帰って下さい」
「はあ???何だよ!!!」
「おーい。誰?知り合い?パフェが溶けちゃうぞ」
奥からそう言いながら出てきた男。
隣のクラスの男だった。いつも彼女の隣にいる男。
「お前かあー!!彼女のストーカーは?影から俺たちをずっとずっと見やがって!」
そいつは急に襲いかかってきた。
「ストーカーじゃない!!彼氏だよ!」
「彼氏は俺だよ!!気持ち悪いんだよ!」
僕は必死に抵抗した。彼女を見ると、イチゴパフェがある。僕の思い出。イチゴパフェ。
何でそいつの前で、イチゴパフェ食べてるんだよー!
僕は近くにあった果物ナイフで2人を滅多刺しにした。
血が飛び散る。
イチゴパフェも飛び散る。
「イチゴパフェって血みたいだなあ…」
僕はつぶやいた。
イチゴパフェ…
イチゴパフェ…
イチゴパフェ…
彼女が大好きなイチゴパフェ…
「そうだよ…ふふふ…僕は彼女のストーカーだよ!イチゴパフェを食べてる彼女に一目惚れしたんだよ…
あれ?何で…上手くいかないんだろう…」
「お前狂ってるよ…」
彼女の本当の彼氏が言った。
狂ってるよ、人生楽しませてくれてありがとうね。
グサッ!!!!!
僕はね、イチゴパフェを食べてる彼女が…
大好きなんだ…
イチゴパフェを食べたいなあ…
彼女の大好きなイチゴパフェを…
食べたいなあ………
そして、今、彼女は僕の物になったんだ。
今日もイチゴパフェを添えて、押入れにいるんだ。
痩せ細ってね、ふふふ、今日も綺麗だよ。
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