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第11話 朽ち果てた書店-3
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「マイさんの心はだいぶ弱っています。いつ夢に喰われてもおかしくないでしょう。
ですが、これも仕方のないことです。本来なら、彼女は夢に喰われて現実でも死を迎える運命でした。
その死はすでに決まっていたことで、こうして人ならざるものが干渉すること自体間違っているのかもしれません」
淡々と、まるで何でもないことのように告げられた言葉に、唖然とする。
「それでは、少々強引な手になりますが……マイさんを咬んで、目覚めてもらいましょうか」
その言葉を聞いて、今初めて夢見に気付いたように、マイが白い獣に視線をやった。
「な、なに……? あんた、邪魔する気?」
大きな口から見える鋭い牙に気圧されたように、マイが後ずさる。
夢見は今にも飛び掛かろうと――
「……待て!」
気付けば俺は、そう叫んでいた。
「おや、いいんですか? このままではあなた、ナイフで刺されると思いますけど」
まるで俺を試すように言って、夢見が青みがかった瞳でこちらを見つめる。
「いいもなにも、あんなこと言われてはいそうですかじゃあ諦めましょうなんて言えるか!」
もし本当に死なれでもしたら目覚めが悪い。それこそ、悪夢を見そうだ。
……大丈夫。これは夢の中の出来事だ。
俺は自分に言い聞かせるようにして、胸の中でそう唱えた。
要は俺がしっかり現実と夢の区別をしていればいい話だ。
汗で滑りそうになった鍋のフタを握り直す。
「どうせ俺がここでナイフで刺されたとしても、確実に死ぬわけじゃないんだろ? ……それなら、もう少し粘ってやるよ」
偶然愛沢マイとあの店で会って、一言でも言葉を交わしてしまったことが、俺の運の尽きだ。
これは決して勇気ではない。
後ろ向きで無気力な人間が、後悔のせいでさらに後ろ向きに生きるようなことにならないための、最低防衛ラインの死守だった。
「ふふ、あなたならそう言ってくれると思ってました。それでは、この場はあなたにお任せして、私はここから見守っていますね」
夢見は再び本棚の上に飛び乗ると、伏せをした。
まるで今から始まる面白い見世物を見物するかのように。
……いちいちムカつく奴だな!
「なんなのよ。……なんなのよ、さっきから!」
マイが苛立ったように言って、またもや俺にナイフを構える。
けれどその眼差しには、さっきまでのような冷酷な色はなかった。
まるで知らない場所でひとりにされた子どものように、心細そうに揺らいでいる。
「あんたはあたしのものでしょ!? 大人しく殺されなさいよ」
次の瞬間、癇癪を起したように叫んで、俺に向かってナイフをひと薙ぎした。
狙いはそう正確ではない。俺は一撃を鍋のフタで防ぎ、続いての一撃を後ろに下がってやり過ごした。
「いつからお前のものになったんだよ! ヤンデレにもほどがあるだろ」
「意味わかんない! あんたは生まれたそのときからあたしのもんでしょ!」
前代未聞レベルのヤンデレだった。
――いや。そうじゃないかもしれない。俺はすぐにそう思いなおす。
マイとの会話は、さっきから何かがおかしい。
まるでパズルのピースがひとつ足りていないような違和感。
「どうして、いくら殺しても消えてくれないの……っ。
あたしは、もうあたしのままでいたいのに。
あんたがいたら、いつまでも前に進めないのに……!!」
「っ……!」
めちゃくちゃに振り回されるナイフを鍋のフタで受けながら、後ろに下がる。
「あんたのことが、嫌い。本当に嫌な奴。誰も彼も騙して、自分はキレイなまま何も知らないような顔してる」
「だから、何のことだよ!?」
「とぼけないで!!」
マイが大きく踏み込む。
俺はまた後ろに下がってそれを避けようとして――
「うわっ!?」
床に転がっていた本に足を取られ、後ろ向きに倒れる。
思わず放り出した鍋のフタが、どこかに飛んでいく。
くそ……!
床に倒れ、したたかに打った後頭部に響くのは、痛みではなく、なんとも言い難い衝撃。
夢の中特有のそれをやり過ごして、慌てて起き上がろうとした俺の顔のすぐ横に、ナイフが突き立てられた。
「ひっ……!」
「……危機一髪ですね」
情けない悲鳴を飲み込んだ直後、どこからか夢見の声が響いてくる。だが俺は、その姿を確認するどころではなかった。
マイがナイフの柄に手をやったまま、俺に覆いかぶさっていたからだ。
俺を睨みつけながら、マイは片手で床に刺さったナイフを抜こうとする。
「おい、やめ――」
ろ、と続けようとした俺の言葉は、途中で途切れた。
憎しみをあらわにしてこちらを睨むマイの瞳の中に、異常なものが映っていたからだ。
……なんだ? これは……。
ぱっちりとした瞳に、長い睫毛。頭の横では、ボリュームのあるツインテールが床に広がっている。
……そんな少女の姿が、マイの瞳の中に移っていた。
俺がぽかんと口を開けると、瞳の中に映る少女も同じように口を開ける。
――ああ、そうだったのか!
その瞬間、やっと全てが繋がった。
マイは、俺に『死んで』と言っていたのではない。
他ならぬ自分自身に懇願していたんだ!
おそらく最初から、マイには俺がマイ自身の姿に見えていた。
夢に飲まれていない俺と夢見は、そのことにずっと気づけなかったのだ。
「あまりぼうっとしていると、またすぐに攻撃が来ますよ!」
夢見の声にはっとして、俺はナイフを抜こうとしているマイの手を素早く押さえた。
「放してよ!」
「……お前、なんで自分自身を殺そうとするんだよ」
「っ……」
あのマネキンも、きっとマイ自身が殺してきたものだろう。
あんなに大量に自分自身を刺すなんて、どういう気持ちなんだろうか。
想像するだけで気分が悪くなる。
「お前はお前自身が憎くて、嫌いなのか」
マイが俺を睨む。
けれどその目は、どこか泣きそうになっているようにも見えた。
ステージの上で笑顔を振りまき、笑っているこの少女は、どれほどの自己嫌悪を抱えているのだろう。
その根源が、きっと愛沢マイを死に至らしめる”絶望”の正体だ。
考えろ。考えろ考えろ。
こんな状況の人間が、この強烈な絶望を消すほどの希望を抱くことがあるとしたら、それはどこにある!?
必死で考えを巡らせていると、マイの唇がいびつな笑みを浮かべた。
「……やっと、あたしの気持ちがわかったんだ。あんたはあたしなのに、変なの。……理解したなら、大人しく殺されてよ」
押さえたはずのマイの手が、俺の手をものともせずにナイフを少しずつ床から抜いていく。
夢の中の力の差は、すなわち思いの差でもある。
そこまでして、マイは俺を――愛沢マイを、殺そうとしている。
なんでだ?
……駄目だ、全然わかんねえ!
だから俺は、とっさに思いついた言葉を吐くことにした。
自分を許せない人間に告げるための救いの言葉を、俺は偶然にもひとつだけ知っている。
「『この世に嫌な人なんていない。いるのは寂しい人と、悲しい人だけ』」
「えっ?」
以前見たドラマの中のセリフを呟くと、一瞬マイの手から力が抜ける。
この台詞が思い浮かんだ理由は単純だ。
ここにはまるで書店のように大量の本棚が立ち並んでいて、目の前には黒髪の愛沢マイがいる。
――『おバカタレント』として金髪に不思議系ファッションでお茶の間を沸かせる『マイマイ』ではなく、女優として真面目で清楚な書店の娘を演じた時の、愛沢マイが。
ドラマを演じていた時の彼女は、一度見たきりだが印象的だった。
それこそ、本当の姿はこっちなんじゃないかと思うほどに。
ドラマに出演している姿はあれ以降見たことはなかったが、今でも鮮明に覚えている。
きっと本人だって、相当の気合いを入れて臨んだんだろう。
台詞の合間や眼差しからそう伝わってくるような演技だった。
実際はとんだ不良アイドルだったわけだが、今はどうでもいいことだ。
「自分を憎むくらいなら、憐れめよ!
そんな思いを抱えて、悲しくないのかよ。寂しくないのかよ。
だったら、そう感じてる自分自身に向けるもんは、ナイフじゃないだろ」
ですが、これも仕方のないことです。本来なら、彼女は夢に喰われて現実でも死を迎える運命でした。
その死はすでに決まっていたことで、こうして人ならざるものが干渉すること自体間違っているのかもしれません」
淡々と、まるで何でもないことのように告げられた言葉に、唖然とする。
「それでは、少々強引な手になりますが……マイさんを咬んで、目覚めてもらいましょうか」
その言葉を聞いて、今初めて夢見に気付いたように、マイが白い獣に視線をやった。
「な、なに……? あんた、邪魔する気?」
大きな口から見える鋭い牙に気圧されたように、マイが後ずさる。
夢見は今にも飛び掛かろうと――
「……待て!」
気付けば俺は、そう叫んでいた。
「おや、いいんですか? このままではあなた、ナイフで刺されると思いますけど」
まるで俺を試すように言って、夢見が青みがかった瞳でこちらを見つめる。
「いいもなにも、あんなこと言われてはいそうですかじゃあ諦めましょうなんて言えるか!」
もし本当に死なれでもしたら目覚めが悪い。それこそ、悪夢を見そうだ。
……大丈夫。これは夢の中の出来事だ。
俺は自分に言い聞かせるようにして、胸の中でそう唱えた。
要は俺がしっかり現実と夢の区別をしていればいい話だ。
汗で滑りそうになった鍋のフタを握り直す。
「どうせ俺がここでナイフで刺されたとしても、確実に死ぬわけじゃないんだろ? ……それなら、もう少し粘ってやるよ」
偶然愛沢マイとあの店で会って、一言でも言葉を交わしてしまったことが、俺の運の尽きだ。
これは決して勇気ではない。
後ろ向きで無気力な人間が、後悔のせいでさらに後ろ向きに生きるようなことにならないための、最低防衛ラインの死守だった。
「ふふ、あなたならそう言ってくれると思ってました。それでは、この場はあなたにお任せして、私はここから見守っていますね」
夢見は再び本棚の上に飛び乗ると、伏せをした。
まるで今から始まる面白い見世物を見物するかのように。
……いちいちムカつく奴だな!
「なんなのよ。……なんなのよ、さっきから!」
マイが苛立ったように言って、またもや俺にナイフを構える。
けれどその眼差しには、さっきまでのような冷酷な色はなかった。
まるで知らない場所でひとりにされた子どものように、心細そうに揺らいでいる。
「あんたはあたしのものでしょ!? 大人しく殺されなさいよ」
次の瞬間、癇癪を起したように叫んで、俺に向かってナイフをひと薙ぎした。
狙いはそう正確ではない。俺は一撃を鍋のフタで防ぎ、続いての一撃を後ろに下がってやり過ごした。
「いつからお前のものになったんだよ! ヤンデレにもほどがあるだろ」
「意味わかんない! あんたは生まれたそのときからあたしのもんでしょ!」
前代未聞レベルのヤンデレだった。
――いや。そうじゃないかもしれない。俺はすぐにそう思いなおす。
マイとの会話は、さっきから何かがおかしい。
まるでパズルのピースがひとつ足りていないような違和感。
「どうして、いくら殺しても消えてくれないの……っ。
あたしは、もうあたしのままでいたいのに。
あんたがいたら、いつまでも前に進めないのに……!!」
「っ……!」
めちゃくちゃに振り回されるナイフを鍋のフタで受けながら、後ろに下がる。
「あんたのことが、嫌い。本当に嫌な奴。誰も彼も騙して、自分はキレイなまま何も知らないような顔してる」
「だから、何のことだよ!?」
「とぼけないで!!」
マイが大きく踏み込む。
俺はまた後ろに下がってそれを避けようとして――
「うわっ!?」
床に転がっていた本に足を取られ、後ろ向きに倒れる。
思わず放り出した鍋のフタが、どこかに飛んでいく。
くそ……!
床に倒れ、したたかに打った後頭部に響くのは、痛みではなく、なんとも言い難い衝撃。
夢の中特有のそれをやり過ごして、慌てて起き上がろうとした俺の顔のすぐ横に、ナイフが突き立てられた。
「ひっ……!」
「……危機一髪ですね」
情けない悲鳴を飲み込んだ直後、どこからか夢見の声が響いてくる。だが俺は、その姿を確認するどころではなかった。
マイがナイフの柄に手をやったまま、俺に覆いかぶさっていたからだ。
俺を睨みつけながら、マイは片手で床に刺さったナイフを抜こうとする。
「おい、やめ――」
ろ、と続けようとした俺の言葉は、途中で途切れた。
憎しみをあらわにしてこちらを睨むマイの瞳の中に、異常なものが映っていたからだ。
……なんだ? これは……。
ぱっちりとした瞳に、長い睫毛。頭の横では、ボリュームのあるツインテールが床に広がっている。
……そんな少女の姿が、マイの瞳の中に移っていた。
俺がぽかんと口を開けると、瞳の中に映る少女も同じように口を開ける。
――ああ、そうだったのか!
その瞬間、やっと全てが繋がった。
マイは、俺に『死んで』と言っていたのではない。
他ならぬ自分自身に懇願していたんだ!
おそらく最初から、マイには俺がマイ自身の姿に見えていた。
夢に飲まれていない俺と夢見は、そのことにずっと気づけなかったのだ。
「あまりぼうっとしていると、またすぐに攻撃が来ますよ!」
夢見の声にはっとして、俺はナイフを抜こうとしているマイの手を素早く押さえた。
「放してよ!」
「……お前、なんで自分自身を殺そうとするんだよ」
「っ……」
あのマネキンも、きっとマイ自身が殺してきたものだろう。
あんなに大量に自分自身を刺すなんて、どういう気持ちなんだろうか。
想像するだけで気分が悪くなる。
「お前はお前自身が憎くて、嫌いなのか」
マイが俺を睨む。
けれどその目は、どこか泣きそうになっているようにも見えた。
ステージの上で笑顔を振りまき、笑っているこの少女は、どれほどの自己嫌悪を抱えているのだろう。
その根源が、きっと愛沢マイを死に至らしめる”絶望”の正体だ。
考えろ。考えろ考えろ。
こんな状況の人間が、この強烈な絶望を消すほどの希望を抱くことがあるとしたら、それはどこにある!?
必死で考えを巡らせていると、マイの唇がいびつな笑みを浮かべた。
「……やっと、あたしの気持ちがわかったんだ。あんたはあたしなのに、変なの。……理解したなら、大人しく殺されてよ」
押さえたはずのマイの手が、俺の手をものともせずにナイフを少しずつ床から抜いていく。
夢の中の力の差は、すなわち思いの差でもある。
そこまでして、マイは俺を――愛沢マイを、殺そうとしている。
なんでだ?
……駄目だ、全然わかんねえ!
だから俺は、とっさに思いついた言葉を吐くことにした。
自分を許せない人間に告げるための救いの言葉を、俺は偶然にもひとつだけ知っている。
「『この世に嫌な人なんていない。いるのは寂しい人と、悲しい人だけ』」
「えっ?」
以前見たドラマの中のセリフを呟くと、一瞬マイの手から力が抜ける。
この台詞が思い浮かんだ理由は単純だ。
ここにはまるで書店のように大量の本棚が立ち並んでいて、目の前には黒髪の愛沢マイがいる。
――『おバカタレント』として金髪に不思議系ファッションでお茶の間を沸かせる『マイマイ』ではなく、女優として真面目で清楚な書店の娘を演じた時の、愛沢マイが。
ドラマを演じていた時の彼女は、一度見たきりだが印象的だった。
それこそ、本当の姿はこっちなんじゃないかと思うほどに。
ドラマに出演している姿はあれ以降見たことはなかったが、今でも鮮明に覚えている。
きっと本人だって、相当の気合いを入れて臨んだんだろう。
台詞の合間や眼差しからそう伝わってくるような演技だった。
実際はとんだ不良アイドルだったわけだが、今はどうでもいいことだ。
「自分を憎むくらいなら、憐れめよ!
そんな思いを抱えて、悲しくないのかよ。寂しくないのかよ。
だったら、そう感じてる自分自身に向けるもんは、ナイフじゃないだろ」
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