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第9話 朽ち果てた書店-1
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「血液に見えますが……本棚の向こうに続いているようですね。行ってみましょう。なにかヒントになるようなものがあるかもしれません」
夢見に促されて、やっと硬直が解ける。
……大丈夫。所詮ここは夢の中だ。
俺は小さく息を吐くと、夢見に続いて本棚を迂回し、奥へと進んだ。
赤い水たまりは細く、たまに途切れながら点々と続いていて、うっかり踏むと独特の粘性を持って靴裏にまとわりついてくる。
い、色水。これは色水だ。もしくは超リアルな血のり。
俺はそう思い込むことで何とか平静を保った。
うーん、これはもしかして、ハロウィンな夢でも見ているのかな?
愛沢マイの素の格好、いかにも渋谷でパリピ代表として盛り上がってそうな感じだったもんな。
偏見に満ち溢れたことを考えつつ、どうにか気を逸らしていると――
「昭博」
「ああ!?」
くそ、上ずった声が出た!
白い獣が俺を振り返り、こてん、とコミカルな仕草で首を傾げる。
「大丈夫ですか?」
「えっ、何が?」
あくまでも自然な調子を装いつつ答えた俺だったが、夢見ははっと何かに思い当ったような顔をした。
「あっ、もしかして怖いのでしょうか。そうですよね、人間にとって悪夢ということは、他の人間にとってもあまり見たいものではないはず……。すみません、そうとは知らず――」
「こここ怖くねえし!? 行こうぜ。さっさと終わらせてやる」
言うことを聞かずに震える声帯を無視して、俺はずんずんと進んだ。
それ以上突っ込まれたくないことは伝わったのか、夢見も黙って俺の後をついてくる。
……思えば昔からホラーは苦手だった。
そもそも、怖い映画やゲームの存在理由がよく分からない。あんなものを好む奴らは、俺に言わせれば総じてドMだ。
こんな夢を見ているあたり、あの愛沢マイもホラー愛好者に違いない。
――それにしても、この少女は何に絶望しているのだろう。
テレビで時たま活躍を見る限り、仕事は絶好調のように思える。
俺なんかから見ると、あの子は間違いなく成功者だ。好きなことを仕事にして、そして大勢の支持を得ている。
あれだけ容姿が整っていれば、恋愛で辛い思いをすることもないだろう。
……もっとも、そんなふうに安直に考えてしまうのは、単に俺の想像力の欠如なのかもしれないが。
やがて突き当りに出ると、壁際にこんもりと何かが積み上げられていた。
「……? なんだ、あれ」
床には、まるで血の池のような、赤黒い大きな水たまりが出来ている。
天井にも届きそうなほどの、歪な形をした山に一歩踏み出したその瞬間――俺は、すぐにここに来たことを後悔した。
不気味に色づいた薄明かりが、山の全貌を照らし出す。
山からは、真っ白な手や足が生えていた。それも、無数に。
それに気付いてしまえば、山を構成するものに気付くのもすぐだった。
無数に積み上げられた、打ち捨てられたような少女の体。
すんでのところで悲鳴を飲み込んで、俺は無意識に後ずさった。
胃からこみ上げる酸っぱいものをなんとかこらえる。
目の前の光景から目を逸らし、息を吸って、吐いて、暴れ出しそうな鼓動を落ち着ける。
――これは夢。夢だ。死体が山ほどあったとしても、それは現実じゃない。
俺が必死にそう自分に言い聞かせている間に、夢見は俺の横をすり抜け、ゆったりとした足取りで歪な山へと近づいていった。
そして、ふんふんと突き出した手の匂いを嗅ぎ始める。
ま、まさか……。
「お、おいやめとけって! 腹壊すぞ!」
夢の中でも、獣が人を喰ってるさまなんぞ見たくない。
いつかの上司のように風船のようにしぼむならまだしも、ここは他人の夢の中だ。
俺の夢の中のように、コミカルな自主規制がかかる保証はない。
「食べませんよ。傷んだ悪夢はマズいですし、食べてもすぐに復活しますから。……どうやら、ここにあるのは全部マネキンのようですね」
「マネキン? ああ、なんだ……びっくりした……」
取り繕うことも忘れて、一気に脱力する。
いくらグロくても、無機物ならまだなんぼかマシだ。
確かによくよく見てみると、作り物めいたツヤがあった。顔はのっぺらぼうで、一様に曖昧な笑みを浮かべている。
恐る恐る近づいてみると、マネキンたちはどれも揃って同じような恰好をしていた。
ツインテールの髪に、ひらひらとしたステージ衣装のような服。
……ん? これってもしかして――
この髪型、そして独特のパステルカラーのファッションには、見覚えがある。
「……愛沢マイの衣装?」
「ええ。微妙にデザインは違いますが、テイストは今日着ていたお洋服と似ていますね」
手近にあったマネキンの傍にしゃがんでみる。
うっ……。
思わず目を背けてしまいそうになった。胸のあたりに、深々とナイフが刺さっている。一体だけじゃない。他のマネキンも、首や腹、顔面にナイフを突き立てられていた。
ひび割れた傷跡から、赤い血のりのようなものが流れている。
いくらマネキンと分かっていても、気分が悪いかった。
「これって本人の夢だろ? なんだってこんなことに――」
――コツン。
俺の言葉を遮るように、突然後ろから小さな足音が聞こえてくる。
妙にぞっとする背筋を感じながらゆっくりと振り返ると、そこには一人の少女がいた。
「……なんでまだあんたがここにいるのよ」
「あ、愛沢マイ、か……?」
戸惑いを隠しきれず、わずかに声が掠れた。
なぜなら、今まで見た姿のどれからもかけ離れた容姿をしていたからだ。
まず、顔が幼い。そして、どこかあか抜けないような制服姿をしている。
現実でのマイは、十代後半か、もしかしたら成人しているかもしれないが、目の前の女の子は中学生にしか見えなかった。
黒髪は後ろできちんとポニーテールにして、銀縁の眼鏡をかけている。
セーラー服のスカートは膝丈、長い脚は黒いストッキングに包まれており、どちらかと言うと地味で真面目な生徒を思わせた。
わずかな名残があるとしたら、抜群のスタイルの良さと、眼鏡でも隠し切れない美貌。
しかし眼鏡の奥の瞳はぞっとするほどに虚ろだ。
そして、今一番問題なのは――その手に、血の滴るナイフが握られていることだった。
夢見に促されて、やっと硬直が解ける。
……大丈夫。所詮ここは夢の中だ。
俺は小さく息を吐くと、夢見に続いて本棚を迂回し、奥へと進んだ。
赤い水たまりは細く、たまに途切れながら点々と続いていて、うっかり踏むと独特の粘性を持って靴裏にまとわりついてくる。
い、色水。これは色水だ。もしくは超リアルな血のり。
俺はそう思い込むことで何とか平静を保った。
うーん、これはもしかして、ハロウィンな夢でも見ているのかな?
愛沢マイの素の格好、いかにも渋谷でパリピ代表として盛り上がってそうな感じだったもんな。
偏見に満ち溢れたことを考えつつ、どうにか気を逸らしていると――
「昭博」
「ああ!?」
くそ、上ずった声が出た!
白い獣が俺を振り返り、こてん、とコミカルな仕草で首を傾げる。
「大丈夫ですか?」
「えっ、何が?」
あくまでも自然な調子を装いつつ答えた俺だったが、夢見ははっと何かに思い当ったような顔をした。
「あっ、もしかして怖いのでしょうか。そうですよね、人間にとって悪夢ということは、他の人間にとってもあまり見たいものではないはず……。すみません、そうとは知らず――」
「こここ怖くねえし!? 行こうぜ。さっさと終わらせてやる」
言うことを聞かずに震える声帯を無視して、俺はずんずんと進んだ。
それ以上突っ込まれたくないことは伝わったのか、夢見も黙って俺の後をついてくる。
……思えば昔からホラーは苦手だった。
そもそも、怖い映画やゲームの存在理由がよく分からない。あんなものを好む奴らは、俺に言わせれば総じてドMだ。
こんな夢を見ているあたり、あの愛沢マイもホラー愛好者に違いない。
――それにしても、この少女は何に絶望しているのだろう。
テレビで時たま活躍を見る限り、仕事は絶好調のように思える。
俺なんかから見ると、あの子は間違いなく成功者だ。好きなことを仕事にして、そして大勢の支持を得ている。
あれだけ容姿が整っていれば、恋愛で辛い思いをすることもないだろう。
……もっとも、そんなふうに安直に考えてしまうのは、単に俺の想像力の欠如なのかもしれないが。
やがて突き当りに出ると、壁際にこんもりと何かが積み上げられていた。
「……? なんだ、あれ」
床には、まるで血の池のような、赤黒い大きな水たまりが出来ている。
天井にも届きそうなほどの、歪な形をした山に一歩踏み出したその瞬間――俺は、すぐにここに来たことを後悔した。
不気味に色づいた薄明かりが、山の全貌を照らし出す。
山からは、真っ白な手や足が生えていた。それも、無数に。
それに気付いてしまえば、山を構成するものに気付くのもすぐだった。
無数に積み上げられた、打ち捨てられたような少女の体。
すんでのところで悲鳴を飲み込んで、俺は無意識に後ずさった。
胃からこみ上げる酸っぱいものをなんとかこらえる。
目の前の光景から目を逸らし、息を吸って、吐いて、暴れ出しそうな鼓動を落ち着ける。
――これは夢。夢だ。死体が山ほどあったとしても、それは現実じゃない。
俺が必死にそう自分に言い聞かせている間に、夢見は俺の横をすり抜け、ゆったりとした足取りで歪な山へと近づいていった。
そして、ふんふんと突き出した手の匂いを嗅ぎ始める。
ま、まさか……。
「お、おいやめとけって! 腹壊すぞ!」
夢の中でも、獣が人を喰ってるさまなんぞ見たくない。
いつかの上司のように風船のようにしぼむならまだしも、ここは他人の夢の中だ。
俺の夢の中のように、コミカルな自主規制がかかる保証はない。
「食べませんよ。傷んだ悪夢はマズいですし、食べてもすぐに復活しますから。……どうやら、ここにあるのは全部マネキンのようですね」
「マネキン? ああ、なんだ……びっくりした……」
取り繕うことも忘れて、一気に脱力する。
いくらグロくても、無機物ならまだなんぼかマシだ。
確かによくよく見てみると、作り物めいたツヤがあった。顔はのっぺらぼうで、一様に曖昧な笑みを浮かべている。
恐る恐る近づいてみると、マネキンたちはどれも揃って同じような恰好をしていた。
ツインテールの髪に、ひらひらとしたステージ衣装のような服。
……ん? これってもしかして――
この髪型、そして独特のパステルカラーのファッションには、見覚えがある。
「……愛沢マイの衣装?」
「ええ。微妙にデザインは違いますが、テイストは今日着ていたお洋服と似ていますね」
手近にあったマネキンの傍にしゃがんでみる。
うっ……。
思わず目を背けてしまいそうになった。胸のあたりに、深々とナイフが刺さっている。一体だけじゃない。他のマネキンも、首や腹、顔面にナイフを突き立てられていた。
ひび割れた傷跡から、赤い血のりのようなものが流れている。
いくらマネキンと分かっていても、気分が悪いかった。
「これって本人の夢だろ? なんだってこんなことに――」
――コツン。
俺の言葉を遮るように、突然後ろから小さな足音が聞こえてくる。
妙にぞっとする背筋を感じながらゆっくりと振り返ると、そこには一人の少女がいた。
「……なんでまだあんたがここにいるのよ」
「あ、愛沢マイ、か……?」
戸惑いを隠しきれず、わずかに声が掠れた。
なぜなら、今まで見た姿のどれからもかけ離れた容姿をしていたからだ。
まず、顔が幼い。そして、どこかあか抜けないような制服姿をしている。
現実でのマイは、十代後半か、もしかしたら成人しているかもしれないが、目の前の女の子は中学生にしか見えなかった。
黒髪は後ろできちんとポニーテールにして、銀縁の眼鏡をかけている。
セーラー服のスカートは膝丈、長い脚は黒いストッキングに包まれており、どちらかと言うと地味で真面目な生徒を思わせた。
わずかな名残があるとしたら、抜群のスタイルの良さと、眼鏡でも隠し切れない美貌。
しかし眼鏡の奥の瞳はぞっとするほどに虚ろだ。
そして、今一番問題なのは――その手に、血の滴るナイフが握られていることだった。
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