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第一八章 エルフの青年との邂逅

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    Ⅰ

    スカーレットの言葉をふわりと笑って受け止めた青年は、金の長い髪を風になびかせてゆっくりと近づいてくる。全員、警戒しつつ、青年の様子を伺った。
    だが、青年は拍手を繰り返して、ずっと感嘆の声を上げるだけである。
「ブラボー、素晴らしい!    パーフェクト!」
「……すまない、何を言いたいのか分からない」
    青年の口から紡がれる言葉は、何を伝えたいのか分からない。これには葵羽も困惑した。青年が口々に言う中に、無理矢理言葉を食い込ませる。だが、青年の耳には届いていないのか、聞いていないのか、真相はよく分からないが聞く耳を持たないようであった。
「鮮やかな手さばき、冬でもない中出現する氷、その中に佇む貴公は美しい……!」
「……奴は、何を言っているんだ?」
「葵羽は黙っていろ。ただでさえ、奴はエルフなんだ、信用ならん」
「……エルフに恨みでもあるのか?」
    青年の言葉を聞きながら、警戒していることを忘れ、葵羽は真顔でスカーレットへ問いかけた。だが、スカーレットは焦ることもなく、冷淡に答えただけであった。出会ったばかりの彼女を彷彿とさせるその姿を見て、葵羽はなおも問いかける。スカーレットはため息をつきつつ、男を睨んだ。
「……恨みはないが、性格は合わん。奴らは、光属性のようなものだからな」
「光属性?」
「魔物である我らとは正反対な存在のことだ」
    スカーレットの言葉にようやく納得した葵羽は、「ああ」と頷くだけに留めておいた。これ以上、何か言えばどちらかの地雷になるかもしれない。下手な発言は避けるべきだと判断した。
    葵羽は再度冷静に青年を観察する。いまだに警戒はしているが、どうも警戒心が緩む。威嚇しているシークとセレストを撫で、手元に寄せる。二匹は威嚇をやめることはなかったが、葵羽の傍に寄ってきた。
    青年は長い金髪を優雅になびかせている。長剣を腰にたずさえ、貴族のような服装に身を包んでいた。男性の服でフリルやらなんやらがたくさんついているのを見るのは、もしかしたら初めてかもしれない。足はやたらと長く見えた。身長も高いからなのだろうが、それにしては長く見える。さらに強調させているのは、ブーツなのだろう。外套を羽織っているが、フードは被っていなかった。
    ――そして、極めつけは、やはり耳である。
    鋭く尖った耳。確かにそれは、葵羽の世界にあったゲームに登場する「エルフ」の容姿と一致する。
    しかし……。
    葵羽の視線に気がついたらしい青年は、パチリと片目をつむって見せた。
    葵羽は真顔でそれを見てから、肩を竦めた。空を仰ぐ。
    何がしたいんだろうなあ……。
    今後の展開を何パターンか予測し、葵羽は盛大にため息をつくのであった。



    Ⅱ

    なんとかカイルと合流した葵羽たちは、青年と話をすることにした。
    余談だが、カイルが合流した際に、大騒ぎしたのは言うまでもない。「誰その人!?」に始まり、「え、グリフォン倒せたの!?」に続き、「最終的に何が起こったの!?」で終わったわけである。あまりに大騒ぎしたため、スカーレットが飛び蹴りを、セレストが体当たりをして止めるという結果となった。
    一息つくと、森の中でエルフの青年と、葵羽たちは向かい合った。そこらにある大木や岩を椅子がわりにして腰掛け、話し合いの場を作る。焚き火を囲んで向かい合い、それを月の光が照らして見守っていた。
    いまだに威嚇しているシークとセレスト、さらにぎろりと睨んでいるスカーレットは今にも飛びかからんとしている。
    再度ため息をついた葵羽は、とりあえず青年と話をしてみることにした。
「……すまないが、俺たちの前に現れた理由はなんだ。今までついてきていた気配はなかったと思っていたが」
「私はあなたたちの後ろを付き纏ってはいない。君という光を見てしまったのでね」
「……悪い、分かるように言ってくれないか。多分、会話が噛み合っていない」
「そんなところも魅力的だね。私をここまで虜にしてしまうとは」
「……まじで、何を言っているんだ?」
    葵羽はなんとか青年との会話を試みるが、会話が噛み合わず、一向に進まない。むしろ、平行線な気がする。
    頭を抱えたくなった葵羽に、今度は青年が気にすることなく声をかけてきた。
「ところで、君の名前を聞いてもいいかい?」
「……人の名前を聞く前に、自分が名乗るのが筋じゃねえのか?」
「そうだね、これは失礼した」
    葵羽は青年に淡々と言葉を返した。青年は気分を害した様子はなく、普通に謝罪する。それから、立ち上がって優雅に一礼をした。
「私はリュミエル。そこにいる女性が言ったように、私はエルフだ。何卒よしなに」
「語学に長けていることはよく分かったが、統一してくれると助かる。頭に内容が入ってこなくなるからな」
「さあ、私は名乗ったよ。改めて君の名前を聞かせてくれないか」
「頼むから、話を聞いてくれ」
    どうも、我が道を行くタイプの青年らしい。今か今かと葵羽が名乗るのを待っている。
    葵羽は諦めて名乗ることにした。
「……俺は、樹神葵羽こだまあおはだ。こちらにいるのが、仲間のカイル、スカーレット。それから、ドラゴンのシークと、フェンリルのセレストだ」
    葵羽は簡単に自己紹介をした後、仲間たちも紹介した。カイルはぺこりと頭を下げ、スカーレットはふんとそっぽを向き、シークとセレストはいまだに威嚇をしている。それでも、リュミエルと名乗った青年は、にこにことそれを受け入れた。
    唯一、紹介して貰えなかった冬景色が、不服を唱えてくる。
    ――葵羽、私の紹介がない。
    お前の紹介なんぞしたら、場が荒れるだろうが。
    葵羽は胸中で一蹴すると、リュミエルと名乗った青年に向き直った。
「……それで、リュミエル。俺はあんたと初対面だ。俺の仲間も面識はないと思うんだが、どういう了見で?」
「ふふっ、私は見つけてしまったのだよ、運命の相手を、ね」
「頼むから、話を噛み合わせてくれ。言葉のキャッチボール、とか言うだろ」
「私との交流がお望みかな?」
「会話をしてくれと言っている」
    葵羽はだんだんと疲れてきていた。こういう相手と会話をしたことは、あまりない。
    話を聞かない奴って、本当にいるんだな……。
    内心頭を抱えている葵羽に、カイルとスカーレットはこそりと話しかけてきた。こそこそと三人の内緒話が開始される。
「……葵羽、本当に心当たりないの?」
「あったら、良かったんだがな」
「しかし、あいつの目には、葵羽しか映っていないようだぞ」
「……スカーレットじゃなくてか?」
「どう見ても、葵羽だよ!」
「どう見ても、葵羽が目的だろうが!」
    葵羽の問いかけに対して、二人は言葉をハモらせて怒ってきた。葵羽は理由がよく分からずに、首を傾げる。
    そんな三人へ、リュミエルは声をかけた。
「ふふっ、楽しそうだね」
「これを楽しそうと言うのか?」
「原因は貴様だろうが!    エルフ!」
「そうだね、私だ。だが、重要なことがあるからね」
    その言葉に、葵羽たちは全員動きを止めた。やっとまともな会話が出来そうだ、と葵羽は口を開く。
「……重要なこと、とはなんだ」
「ふふっ、私はね――」
    リュミエルは嬉しそうに葵羽の目の前に立ち、おもむろに彼女の右手を取る。その手を、彼は両手で握った。
    思わず、葵羽の左手は冬景色に添えられる。親指が鍔に触れたところで、青年が言葉を紡いだ。
「君に、求婚をしに来たんだよ」
「……は?」
    葵羽は真顔で聞き返したのであった。



    Ⅲ

    葵羽が聞き返してから、たっぷり三〇秒後、カイルとスカーレットの叫び声が辺りに響き渡る。シークやセレストはその声に驚いたようで、二匹とも身体をびくりと震わせていた。
    リュミエルは穏やかに笑っているだけであった。
「ふふっ、そんなに驚くことではないだろう」
「いや、驚く以外の選択肢はないと思うんだが」
「案ずることはない、君は美しい」
「話を聞けよ」
    葵羽はだんだんと面倒になってきていた。会話をしてはいるが、この青年なかなかに面倒だと思う。そして、本当に彼が何を言っているのか、よく分からないでいた。何故、自分は彼に求婚されているのだろうか。
    純粋に、相手を間違えているのではないかと思う。
「……スカーレットと間違えていないか?」
「葵羽、私を売るな!    それから、確実にお前以外いないだろうが!」
「君を間違えたりしないさ。そこにいる女性も、とても美しいがね」
「……頼むから、毎回この会話を維持して欲しい。会話が成立していると安心する」
「私はいくらでも会話をしよう」
「そうじゃねえ。まともな会話をしろと言っている」
    葵羽はぐいぐい来る青年を押して、距離をとる。相手にいまだ握られている右手を振り払って、解放した。両手が空いたことを確認し、それからいまだに威嚇しているシークとセレストを撫でてやる。
    リュミエルは怒ってはいなかった。むしろ、にこにこと笑っている。
    何が嬉しいんだか……。
    葵羽は呆れつつ、青年へと向き直った。
「……リュミエル、何故俺なんだ」
「君の戦っている姿は美しい。氷が散る中で戦っていた君は、実に綺麗だった。まあ、いわゆる一目惚れ、というやつだね」
「……そんなに、戦っているところが見れたとは思わないんだが。いつから見ていた」
「今宵の戦いはすべて見せてもらったさ。とても美しかったよ」
「それはどうも。戦いを見て、美しいと言われてもな」
「それぐらい、魅力的と言うことさ」
    リュミエルは楽しそうに語っている。葵羽はだいぶ流していたが、彼はそれで満足なようだ。
    リュミエルは再度葵羽の右手を取り、両手で握るとぐいっと顔を近づける。葵羽は空いている左手で肩を押し返した。
「もう一度告げさせてもらおう。私の伴侶となって欲しい。どうだろうか」
「お断りさせていただく」
    葵羽は再度右手を振り払ってから、ばっさりと断ったのであった。



    Ⅳ

「理由を聞いてもいいかい?」
    リュミエルは振り払われた手を下ろしながら、ゆっくりと問いかけてくる。怒っている様子ではなさそうだが、何か残念そうな顔をしていた。
「……まず聞くが、リュミエルは俺をどう見てるんだ?」
「……どう、とは?」
「俺が男なのか、女なのか分かっているのか、と聞いている」
「知らない」
    リュミエルは葵羽の問いに、間髪入れずに答えた。沈黙が空間を包み込む。全員、リュミエルを見て、ぽかんと口を開けた。問いかけた葵羽も、予想と反した答えに、思考が停止する。
    リュミエルは淡々と続けた。
「そんな細かいことは気にしないさ」
「気にしろお!」
「う、器が大きすぎる……!」
「お前たちは落ち着け」
    いち早く反応したのは、スカーレットであった。それから、カイルが動揺したまま告げる。葵羽は二人を見ていたら冷静になって、淡々と告げただけであった。この場はだいぶカオスと呼ぶに相応しい空間となっていた。
    リュミエルは嬉しそうに語る。
「君が同性だろうと、異性だろうと、魅力的であることに変わりはないからね」
「……まあ、一応言っておくと、俺は女だ」
「なら、何も問題はないね」
「いや、あんたならもっといい女性が見つかるだろ。可愛い奴も、美人な奴も、もっといるだろうが」
「私は君以外眼中にないよ」
「おい」
    葵羽はまったく話を聞かない男に、だんだんと苛立ちが募ってきていた。疲れて、面倒になってきて、最終的には苛立ちが出てくるとは……、随分とこの青年に振り回されていると思う。
    そろそろ殴ろうか、いや、さすがにダメかと考えていれば、リュミエルは顔を近づけて問いかけてくる。葵羽はとりあえず顔に右手を突き出して、近づいてくるのを全力で拒否した。
「さて、まだ君の答えを聞いてないよ?」
「ああ……。俺はまだ旅をする目的があるし、ほとんど何も知らない奴と結婚するつもりもない。というわけで、却下だ」
「旅の目的?    それは、その刀・・・が関係しているのかい?」
「何っ……!?」
    青年の言葉に反応したのは、葵羽だけではない。カイルもスカーレットも目を大きく見開いた。
    葵羽は声を張り上げる。
「……まさか、この刀を知っているのか!?」
「ふふっ、そうだね。だが、その邪悪な力は君にふさわしくない」
    その言葉にカチンときた葵羽は、リュミエルに言い返した。目がすっと細まる。
「……それに関しては、リュミエルが決めることじゃねえだろ。俺が何を持つのか、この刀を使うかどうか、それは俺が決めることだ」
「なるほど」
    リュミエルは気にすることなく、頷くだけであった。だが、言葉を紡いだ。
「確かにそうだね、私が決めることではない。だが、それなら、君に教えることでもないかな」
「……何が言いたい」
    葵羽の声は低くなった。何か含みを持った言い方に、少し違和感があったように思えた。
    リュミエルが何か知っているというなら、ここで聞きたいが……。
    青年の言葉を待つ。下手な誘いに乗るわけには行かない。それが、仲間を巻き込むことになるなら、尚更だ。
    しかし、リュミエルが告げたのは、また予想と反したものであった。
「葵羽、私と決闘をしよう」
    葵羽は目を見開いた。思考が完全に停止し、青年をただじっと見つめただけであった。
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