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第6話伊藤元重、千代の富士

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伊藤元重先生と和解した。元重先生も保守派の厳しい突き上げに苦しんでいたようだ。伊東乾、伊東正男、伊藤元重。3人のイトーをオマージュして「ITO派経済学」を作る約束もした。

「伊東乾。お前の秘密を知ってるぞ。お前の父親、伊東正男は東大経済学部に二度入学したことになっているが、東大には伊東正男が在籍していた記録がない」
「お父さんは東大だ!」
「だが、在籍記録がない」

「詐術、詐術。歴史も経済学もすべて詐術」
「goki、お前に経済財政諮問会議を見せてやろう。私も村田美夏も有識者のメンバーだが、現実の経済財政諮問会議は有識者が多過ぎて、とても意見の集約などできない。ただの詐術。そして議場の裏は皇居に通じている。」
「ここが鳳凰の間だ。天皇や皇族が泊まる部屋だ。gokiもここで少し休んでいくが良い」
18世紀のヨーロッパの貴族のような髪型になる元重先生。

千代の富士、九重親方が亡くなったという報道が流れたが、実は生きているという。
「goki、俺も人生をやり直したくなった。Accountを変えて、二度目の人生を生きる」
千代の富士親方が豪志にシンクロしてきた。股関がすごく温かかった。大きなヒトだ、と思った。
「俺は今、鎌倉の御所にいる。将軍になって鎌倉幕府を再興するよ!」
貴乃花親方も引退して六本木を根城に江戸幕府を。朝青龍も日本に帰って来て、京都の御所に住んで、室町幕府を建てるという。
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