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186.曽孫
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一生懸命急ぎ歩くがコンパスが短く遅い。こんな時皆さんに温かい眼差しをいただく事が多い。今手を引いてくれるレオさんもそうだ。見上げたらレオさんと目が合う。
「遅くてすみません」
「いえ、女性は歩みがゆっくりなのは承知しております。ですが時間がございません。お嫌で無ければ…」
この流れは姫抱っこ⁈
「がっ頑張ります!」
ロングワンピースの裾を持ち上げ駆け出そうとしたら体が浮いた⁈
「レオ判断が遅い。多恵様を走らせる気か!
転倒して怪我でもされたらどうする気だ。多恵様が拒まれるなら、先触れを出し遅れる旨を陛下に報告すればいい。お聞きになり叱責される陛下では無い。護衛するならまずは多恵様のお身を優先させよ」
私を抱き上げたのはグレイブ様で、慌ててレオさんは悪くないと言い訳をすると
「多恵様はお優しい。しかしこれは護衛する騎士の心持ちを説いているのです。申し上げないがここは譲れない」
「ごめんなさい…」
そう言い早足で歩くのはクレイブ様。どうやら近くにいてレオさんとのやり取りを見ていた様だ。
やはり騎士さん達はコンパスが長いから速い。多分私の駆け足より速いかもしれない。
レオ様と目が合ったから口パクで『ごめんなさい』と言うと微笑まれた。
やはり副団長だけあり抜群の安定感で、ソファーに座っているみたいだ。やっと部屋に着くとゆっくり降ろしてくれた。そしてクレイブ様に
「兄様ありがとうございました。お忙しいのにすみません」
クレイブ様は微笑みハグをして戻って行かれた。レオさんにもお礼を言うと
「流石クレイブ様だ。私はまだまだです。貴方のために精進いたします」
「多恵様。陛下がお待ちですからお急ぎを」
「はい!皆さんありがとうございました」
マーカスさんに促され入室すると陛下は席に着かれ書類に目を通していた。遅れた旨お詫びし席に着く。すると直ぐに給仕が始まり美味しそうな食事が並ぶ。
「まずは多恵殿に鷹匠の件を詫びよう。トーイから報告は受けている。再発防止策を取るつもりだ」
「いえ、私が急に押しかけたからで…」
「相変わらず優しいなぁ…さぁまずは食事を」
いつも通りに他愛の無い話をしながら食事をし、デザートまで進むと人払いがされ陛下と2人きりになる。
この件慣れてきたからもう虚どら無いよ。
「今日の昼食は王妃も共にしたいと言ったのだがな遠慮させた。彼女は感情が先立つ」
「はい…」
「アーサーから話は聞いている。父親としては残念だが、アルディア王としてはこれで良かったと思っているよ」
「陛下…」
陛下は当初”女神の乙女”は慣例通り、アルディアだけ遣わされたものとして認識していて、アルディアに留める為に王子との婚姻を望んだ。
しかし実際は箱庭全体を救う役目を持ち、他国でも夫を迎える事になれば、反対に王子では無い方がいいと考えられてた。何故なら平和な箱庭だが何があるか分からないし、他国からも夫を迎える私は王妃としての公務に専念できない。
そして一般人である私は王になる王子と意見を別つ日が来る事が想像できるからだ。
しかしアーサー殿下が縁を望み親心から候補である事を許可していた。
「本音を言えばアーサーを選んで欲しかった。しかしアルディア王の立場ならグラントやキースと結ばれてくれるのが最良だ」
「…」
「グラントとキースは候補に戻ったと聞いている。そこで多恵殿に頼みがある」
「私に出来る事なら…」
何を言われるのか怖い…
「グラントかキースとの間に儲けたお子が、アーサーの子と異性なら婚姻させたいのだ」
「はっ?」
いきなりの提案に口が開きっぱなしなってしまった。アーサー殿下は陛下に貴族から妃を娶る決心が付いたと話されたそうだ。殿下の妃問題は何とか解決したが、陛下が私との縁が繋ぎたいらしく、考えた末に殿下の子と私の子が婚姻し子が生まれれば、曾孫になり私との縁が繋がると考えたらしい。
「そんな事をしなくても陛下は私のお父様ですよ!それにまだグラント様とキース様と婚姻すると決まっていないし…」
「いや!して貰わねば困るのだ」
語気を強め食い気味にそう話す陛下。
「何で⁈」
「アーサーが再熱し出すではないか!アーサーは多恵殿を生涯愛し、その気持ちを理解してくれる女性を迎えると言うておる。そんな理解のある令嬢を捜すのも大変なのに、また多恵殿との縁を希望したら…察してくれ…」
そんな先の約束出来ないし、婚姻は本人の意思を尊重してあげたい。そもそも2人と婚姻もまだ決まってないのに…
「申し訳ありませんがお約束出来ません。婚姻は本人の意思を尊重したいので…」
「そうか…強要はしない。心に留めて置いて欲しい」
「はい」
話がひと段落しやっとデザートに手を付けると、陛下が溜息を吐いて
「アルディア王家の長子は愛する者と結ばれない運命を持っておるようだ。何故なら先代の王も儂も最愛の女性と結ばれなかった。アーサーもだ。悲しいな…」
この後陛下の昔話を聞いた。陛下が知る限り四代前の長子から最愛の人を娶れ無かったそうだ。しかし相反してアルディアは栄えている。
「我が一族は愛を手にすると他が疎かになる故、愛は得れぬのかもしれん。勿論儂は王妃にはちゃんと愛はあるがなぁ…」
遠い目をする陛下は最愛の人を思い出しているだろうか…気不味く只管デザートを食べていたら陛下が、気持ちを切り替えた様に聞いてくる。
「アルディア女性は愛を強く望む者が多く、アーサーが言った様に他の女性を愛するアーサーを理解できる女性は難しい。王家が望めば妃となるだろうが、婚姻後揉めるのは必至だ。今イザークと候補者を選んでいるが適任者がおらんのだ。多恵殿は心当たりは無いか⁈」
『はい!います!バース子爵家のサリナ嬢でーす!』
と今心の中で叫んでいる。しかし私が今口にするとサリナさんの思いを無視して話が進むだろう。それはしたくない。自然に殿下の心がサリナさんに向かないと…
「あまり令嬢との付き合いが無かったので知りません。お選びになるのは殿下です。暫く外野は見守っては?」
「そうも言っておれんのだ!」
頭を抱える陛下に
「『そうだ!』私がモーブルに行った後、私専任の侍女のサリナさんを殿下のお世話に付けては⁈」
「何故サリナ嬢なのだ」
困惑する陛下に一番長く一緒にいたサリナさんは私の事をよく知ってくれている事。
そして傷心の殿下に無理にお相手を充てがわず、気持ちの整理を優先するべきだと話す。そしてサリナさんとなら私の話もし易く、気持ちの整理もつき易いかもしれないと話した。
どぅ?結構強引だけどサリナさんを上手く推せたと思うんだけど… 陛下の反応をドキドキしながら見てると
「よし多恵殿がモーブルに移った後、サリナ嬢をアーサー付としよう。確かに気持ちの整理に理解者が側にいる方が良かろう」
「陛下。この事は陛下かが独断で決めた事にしてもらえませんか⁈」
「多恵殿が言いたい事とは分かる。安心しなさい」
上手く話をもっていけて大満足で自分を褒めながらお茶を頂いていると陛下が探る様に
「多恵殿はリリスの願いを叶えたらどうするつもりなのだ⁈」
「決めた訳ではありませんが、一旦アルディアに戻ってくるつもりです。箱庭に来てアルディアの皆さんにお世話になり、すっかりアルディアが故郷なので…」
「それは嬉しい。儂は多恵殿を娘だと思っておる。いやアルディア全ての者が貴女の家族だ。心が疲れたら役目を終えていなくても、いつでも帰って来るといい。ここは貴女の家だから」
嬉しくて涙が出てきた。陛下は席を立ち私を抱きしめてくれる。実年齢はほぼ同じだけど本当に父の様だ。亡くなった父を思い出し更に涙が出た。
「ごめんなさい。やっぱり私モーブルに移るのが不安みたいです。少し情緒不安定みたい…」
「儂は多恵殿の父だと何度も言っておるぞ。可愛い娘に頼って貰うのは最高の喜びだ。もっと甘えなさい」
「はい。お父様」
こうして陛下に慰めてもらい心が温まり食事を終え部屋に戻った。
「遅くてすみません」
「いえ、女性は歩みがゆっくりなのは承知しております。ですが時間がございません。お嫌で無ければ…」
この流れは姫抱っこ⁈
「がっ頑張ります!」
ロングワンピースの裾を持ち上げ駆け出そうとしたら体が浮いた⁈
「レオ判断が遅い。多恵様を走らせる気か!
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私を抱き上げたのはグレイブ様で、慌ててレオさんは悪くないと言い訳をすると
「多恵様はお優しい。しかしこれは護衛する騎士の心持ちを説いているのです。申し上げないがここは譲れない」
「ごめんなさい…」
そう言い早足で歩くのはクレイブ様。どうやら近くにいてレオさんとのやり取りを見ていた様だ。
やはり騎士さん達はコンパスが長いから速い。多分私の駆け足より速いかもしれない。
レオ様と目が合ったから口パクで『ごめんなさい』と言うと微笑まれた。
やはり副団長だけあり抜群の安定感で、ソファーに座っているみたいだ。やっと部屋に着くとゆっくり降ろしてくれた。そしてクレイブ様に
「兄様ありがとうございました。お忙しいのにすみません」
クレイブ様は微笑みハグをして戻って行かれた。レオさんにもお礼を言うと
「流石クレイブ様だ。私はまだまだです。貴方のために精進いたします」
「多恵様。陛下がお待ちですからお急ぎを」
「はい!皆さんありがとうございました」
マーカスさんに促され入室すると陛下は席に着かれ書類に目を通していた。遅れた旨お詫びし席に着く。すると直ぐに給仕が始まり美味しそうな食事が並ぶ。
「まずは多恵殿に鷹匠の件を詫びよう。トーイから報告は受けている。再発防止策を取るつもりだ」
「いえ、私が急に押しかけたからで…」
「相変わらず優しいなぁ…さぁまずは食事を」
いつも通りに他愛の無い話をしながら食事をし、デザートまで進むと人払いがされ陛下と2人きりになる。
この件慣れてきたからもう虚どら無いよ。
「今日の昼食は王妃も共にしたいと言ったのだがな遠慮させた。彼女は感情が先立つ」
「はい…」
「アーサーから話は聞いている。父親としては残念だが、アルディア王としてはこれで良かったと思っているよ」
「陛下…」
陛下は当初”女神の乙女”は慣例通り、アルディアだけ遣わされたものとして認識していて、アルディアに留める為に王子との婚姻を望んだ。
しかし実際は箱庭全体を救う役目を持ち、他国でも夫を迎える事になれば、反対に王子では無い方がいいと考えられてた。何故なら平和な箱庭だが何があるか分からないし、他国からも夫を迎える私は王妃としての公務に専念できない。
そして一般人である私は王になる王子と意見を別つ日が来る事が想像できるからだ。
しかしアーサー殿下が縁を望み親心から候補である事を許可していた。
「本音を言えばアーサーを選んで欲しかった。しかしアルディア王の立場ならグラントやキースと結ばれてくれるのが最良だ」
「…」
「グラントとキースは候補に戻ったと聞いている。そこで多恵殿に頼みがある」
「私に出来る事なら…」
何を言われるのか怖い…
「グラントかキースとの間に儲けたお子が、アーサーの子と異性なら婚姻させたいのだ」
「はっ?」
いきなりの提案に口が開きっぱなしなってしまった。アーサー殿下は陛下に貴族から妃を娶る決心が付いたと話されたそうだ。殿下の妃問題は何とか解決したが、陛下が私との縁が繋ぎたいらしく、考えた末に殿下の子と私の子が婚姻し子が生まれれば、曾孫になり私との縁が繋がると考えたらしい。
「そんな事をしなくても陛下は私のお父様ですよ!それにまだグラント様とキース様と婚姻すると決まっていないし…」
「いや!して貰わねば困るのだ」
語気を強め食い気味にそう話す陛下。
「何で⁈」
「アーサーが再熱し出すではないか!アーサーは多恵殿を生涯愛し、その気持ちを理解してくれる女性を迎えると言うておる。そんな理解のある令嬢を捜すのも大変なのに、また多恵殿との縁を希望したら…察してくれ…」
そんな先の約束出来ないし、婚姻は本人の意思を尊重してあげたい。そもそも2人と婚姻もまだ決まってないのに…
「申し訳ありませんがお約束出来ません。婚姻は本人の意思を尊重したいので…」
「そうか…強要はしない。心に留めて置いて欲しい」
「はい」
話がひと段落しやっとデザートに手を付けると、陛下が溜息を吐いて
「アルディア王家の長子は愛する者と結ばれない運命を持っておるようだ。何故なら先代の王も儂も最愛の女性と結ばれなかった。アーサーもだ。悲しいな…」
この後陛下の昔話を聞いた。陛下が知る限り四代前の長子から最愛の人を娶れ無かったそうだ。しかし相反してアルディアは栄えている。
「我が一族は愛を手にすると他が疎かになる故、愛は得れぬのかもしれん。勿論儂は王妃にはちゃんと愛はあるがなぁ…」
遠い目をする陛下は最愛の人を思い出しているだろうか…気不味く只管デザートを食べていたら陛下が、気持ちを切り替えた様に聞いてくる。
「アルディア女性は愛を強く望む者が多く、アーサーが言った様に他の女性を愛するアーサーを理解できる女性は難しい。王家が望めば妃となるだろうが、婚姻後揉めるのは必至だ。今イザークと候補者を選んでいるが適任者がおらんのだ。多恵殿は心当たりは無いか⁈」
『はい!います!バース子爵家のサリナ嬢でーす!』
と今心の中で叫んでいる。しかし私が今口にするとサリナさんの思いを無視して話が進むだろう。それはしたくない。自然に殿下の心がサリナさんに向かないと…
「あまり令嬢との付き合いが無かったので知りません。お選びになるのは殿下です。暫く外野は見守っては?」
「そうも言っておれんのだ!」
頭を抱える陛下に
「『そうだ!』私がモーブルに行った後、私専任の侍女のサリナさんを殿下のお世話に付けては⁈」
「何故サリナ嬢なのだ」
困惑する陛下に一番長く一緒にいたサリナさんは私の事をよく知ってくれている事。
そして傷心の殿下に無理にお相手を充てがわず、気持ちの整理を優先するべきだと話す。そしてサリナさんとなら私の話もし易く、気持ちの整理もつき易いかもしれないと話した。
どぅ?結構強引だけどサリナさんを上手く推せたと思うんだけど… 陛下の反応をドキドキしながら見てると
「よし多恵殿がモーブルに移った後、サリナ嬢をアーサー付としよう。確かに気持ちの整理に理解者が側にいる方が良かろう」
「陛下。この事は陛下かが独断で決めた事にしてもらえませんか⁈」
「多恵殿が言いたい事とは分かる。安心しなさい」
上手く話をもっていけて大満足で自分を褒めながらお茶を頂いていると陛下が探る様に
「多恵殿はリリスの願いを叶えたらどうするつもりなのだ⁈」
「決めた訳ではありませんが、一旦アルディアに戻ってくるつもりです。箱庭に来てアルディアの皆さんにお世話になり、すっかりアルディアが故郷なので…」
「それは嬉しい。儂は多恵殿を娘だと思っておる。いやアルディア全ての者が貴女の家族だ。心が疲れたら役目を終えていなくても、いつでも帰って来るといい。ここは貴女の家だから」
嬉しくて涙が出てきた。陛下は席を立ち私を抱きしめてくれる。実年齢はほぼ同じだけど本当に父の様だ。亡くなった父を思い出し更に涙が出た。
「ごめんなさい。やっぱり私モーブルに移るのが不安みたいです。少し情緒不安定みたい…」
「儂は多恵殿の父だと何度も言っておるぞ。可愛い娘に頼って貰うのは最高の喜びだ。もっと甘えなさい」
「はい。お父様」
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