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100.膝枕
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キース様の肩にもたれて少し落ち着いてきた。嫌でも舞踏会とビビアン王女も来るのも変わらない。そして明日は必ず来る。
キース様から身を離しお礼を言うと
「もういいのですか?残念です。私の腕は貴女だけのものです」
とデレられ顔が熱くなる。キース様とはお手紙のやり取りをしていたが、お会いするのは久しぶりだから恥ずかしい。忙しかったのかなぁ?いつもパリッとしているのに、髪が少し伸び窶れた感じする。
久しぶりで緊張すると言うと
「色々起こりすぎて貴女に会う機会を持てなかった。何度仕事捨てて貴女の元に駆け付けようと思った事か… しかし貴女はそんなことをしても喜ばないでしょう。貴女の手紙が日々の支えになりました」
不意にキース様の表情が険しくなり、私の方に体を向けて改まって話し出した。
「今日伺ったのはバスグルのビビアン王女の件です」
『キターー!』
一所懸命顔に出さない様にするが、隠せていなかったようでキース様が苦笑している
「表向きは多恵様とアルディアへの謝罪。そして罪人の引き取りです。が!それだけの為に来たのではない。舞踏会にはモーブルのグリード王弟殿下がお見えになる。グリード王弟殿下との接近を図りたいのと、多恵様に伴侶候補の打診が目的とみています」
「ん?」
今なんて言いました? 伴侶候補ですか?いやバスグルは第4女神アリアの箱庭でしょう? リリスが召喚した私には関係ない話ですよね?
固まった私を横目にキース様は話しを進めていきます。
「グリード王弟殿下との婚姻を望まれているビビアン王女は貴女とモーブルのシリウス殿との婚姻を画策されているようです。王女は入港後すぐにアルディアに滞在しているシリウス殿に文を送っている。それだけならモーブルの伴侶候補の交代だけで大した事ではない。しかし…」
そう言い溜息を吐いたシリウスさんは話を続け、ビビアン王女は入港後に公爵家に滞在している事。そしてバスグル側は多恵様が齎した技術や知識を知っており興味を持っていると話した。前回の事件の事もあり、靴職人と船舶関係者がバスグル側と接触しない様に公爵家の遠縁の伯爵家で保護した話す。
「リリスが”愛の女神”ならアリアは”自由の女神”と言われ好奇心旺盛なのです。故にアリアの箱庭住人も影響を受け好奇心旺盛な者が多い。恐らく多恵様の知識が欲しくなり多恵様と縁を持ちたいのでしょう」
キース様の説明は分かりやすく状況は理解できた。でも私に近づくのになぜ伴侶候補の必要があるのだろう。妖精王の時の様に協力すればいいだけの話だよね。そう言うと
「大変遺憾に思っているのですが容姿のいい者が多恵様を口説き、心を得れれば知識が手に入ると思っているのでしょう。多恵様はそんなお人ではない!そうであるなら貴女はとっくに私の妻になっています!」
キース様は遠回しに自分が容姿がいいと認めてますね、確かに美形だから間違っていませんよ。
キース様の話だと騎士1名と文官1名容姿のいい男性がビビアン王女に付いているそうだ。今までビビアン王女がアルディアに来る時は年配の外交官やゴリゴリの騎士が来ていたのに、今回の家臣は毛色が明らかに違うらしい。
キース様が心配しているとおり、私は押しに弱くて断るの苦手だ。この世界は日本みたいにグレーな返事が通じないからやばいなぁ…
「明日のエスコートは妖精王が務められるが、サポートで私が多恵様に付きします」
「?」
キース様の説明によるとビビアン王女は会話術に長けていて、会話の主導権を得て自分に有利な言質を取るのが上手いらしい。
交渉術に長けた人でないと不利な言質をすぐ取られるそうだ。ビビアン王女に対応できるのはアルディアではイザーク様、グラント様とキース様だけ。イザーク様は陛下に、グラント様はアーサー殿下に付くため私の担当はキース様になる。
他の箱庭の王族もビビアン王女の妖艶な美貌と会話術でかなり痛い思いをしてきたらしい。
あの手紙ではそんな感じは全くなっかたけどなぁ。
取りあえず絶対一人にならない事と極力は話しをしない事を言い聞かされる。既にテンション駄々下がりの私にキース様はポケットから綺麗な臙脂色のシルクのリボンを取り出し
「失礼…」
キース様は私の手首にそれを巻き結んだ。
「騒動が続き貴女の傍にいる事ができない。故に私は他の候補に遅れをとっています。冷静を装っていますが焦っているんですよ。貴女に忘れられそうで… せめて私の代わりにこのリボンをお傍に置いてもらえませんか?」
結んでもらったリボンを見てキース様を見た。リボンはキース様の瞳の色だ。キース様の瞳は揺れている。冷静なキース様に珍しく動揺が見てとれる。
レオン元皇太子の事件からずっと問題が起こるとファーブス領の港が窓口になり、キース様が指揮を取って来られた。
送って下さった手紙は私を気遣うものばかりで、ご自身の事は何も書かれていなかったが、大変な思いをされてきたのだろう。
キース様の頑張りがあり私は平穏な日常を過ごさせてもらっている。
キース様を見ていると亡くなった父を思い出す。父は会社員だったが技術者でどちらかというと職人に近かった。真面目で人望があり定年後も顧問になり後進の育成に尽力していた。仕事以上に家族を愛し、母とはずっとラブラブで子供の目から見ても相思相愛で素敵な夫婦だった。そんな尊敬する大好きな父とキース様が重なる。
「リボンありがとうございます。大切にしますね!
お顔を見たら疲れが見て取れます。ちゃんと食事と睡眠はとれていますか? 私はキース様が心配です」
「心配いただきありがとうございます。貴女の為なら徹夜くらい大した問題ではありません」
やっばり寝不足のようだ。少しでも休むように言うと
「寝る時間があるなら少しでも貴女と居たい!」
キース様は中々頑固だ。益々父に似ていると思った。ふとある思い付き時間があるか聞くと1時間ほどあるようだ。
3人掛けのソファーの端に移動してキース様から離れて座ると、キース様は哀しげな表情をした。恥ずかしいけど頑張るキース様を元気にしてあげたい。だからキース様を見て膝を叩き
「ちゃんど時間に起こしますから、少し寝て下さい。明日は守って下さるのでしょう! なら元気になっていただかないと…」
大輔にも膝枕なんてした事無い!これけっこう恥ずかしい… 今思ったけど未婚の女性がこんな事したらはしたないのかなぁ⁈ またサリナさんに残念な顔される⁈
隅に控えてサリナさんに目線を向けると、静かに頷いてくれ安心。
戸惑っているキース様に両手を広げて促す。
キース様はゆっくりソファーに寝転がり頭を私の膝の上に乗せた。キース様は背が高いから少し窮屈かなぁって思ったら、サリナさんがオットマンを用意してくれた。流石完璧侍女!
「私は夢を見ているのだろうか⁈ 」
「夢は寝てから見て下さいね!いい夢を…」
キース様の頬にキスをして、キース様の頭をゆっくり撫でた。はじめ力が入っていたキース様の体はすぐに力が抜けて規則正しい息遣いになった。やはり寝不足だったんだ。寝顔はとても綺麗でずっと見ていたい。
撫でていた手を止めたら手を掴まれた。
『あれ?まだ寝てないの?』
暫く様子を見るが寝ている。無意識に掴んだ様だ。
手首のリボンを眺めながら何かお返し出来ないな考える。キース様は私の手紙が支えって言ってくれたけど、私は文字が書けないから代筆してもらっている。なんか申し訳ないなぁ…
小声でサリナを呼んで相談し、サリナさんの提案を受けて用意を始めた。キース様が起きるまでに出来そうだ。ゆっくりキース様を覗き込むと熟睡されている。ゆっくり手を解き作業に取りかかる。
サリナさんは大丈夫っていってくれるけど、こんなもので喜んでくれるのか不安に思いながら作業に集中した。
キース様から身を離しお礼を言うと
「もういいのですか?残念です。私の腕は貴女だけのものです」
とデレられ顔が熱くなる。キース様とはお手紙のやり取りをしていたが、お会いするのは久しぶりだから恥ずかしい。忙しかったのかなぁ?いつもパリッとしているのに、髪が少し伸び窶れた感じする。
久しぶりで緊張すると言うと
「色々起こりすぎて貴女に会う機会を持てなかった。何度仕事捨てて貴女の元に駆け付けようと思った事か… しかし貴女はそんなことをしても喜ばないでしょう。貴女の手紙が日々の支えになりました」
不意にキース様の表情が険しくなり、私の方に体を向けて改まって話し出した。
「今日伺ったのはバスグルのビビアン王女の件です」
『キターー!』
一所懸命顔に出さない様にするが、隠せていなかったようでキース様が苦笑している
「表向きは多恵様とアルディアへの謝罪。そして罪人の引き取りです。が!それだけの為に来たのではない。舞踏会にはモーブルのグリード王弟殿下がお見えになる。グリード王弟殿下との接近を図りたいのと、多恵様に伴侶候補の打診が目的とみています」
「ん?」
今なんて言いました? 伴侶候補ですか?いやバスグルは第4女神アリアの箱庭でしょう? リリスが召喚した私には関係ない話ですよね?
固まった私を横目にキース様は話しを進めていきます。
「グリード王弟殿下との婚姻を望まれているビビアン王女は貴女とモーブルのシリウス殿との婚姻を画策されているようです。王女は入港後すぐにアルディアに滞在しているシリウス殿に文を送っている。それだけならモーブルの伴侶候補の交代だけで大した事ではない。しかし…」
そう言い溜息を吐いたシリウスさんは話を続け、ビビアン王女は入港後に公爵家に滞在している事。そしてバスグル側は多恵様が齎した技術や知識を知っており興味を持っていると話した。前回の事件の事もあり、靴職人と船舶関係者がバスグル側と接触しない様に公爵家の遠縁の伯爵家で保護した話す。
「リリスが”愛の女神”ならアリアは”自由の女神”と言われ好奇心旺盛なのです。故にアリアの箱庭住人も影響を受け好奇心旺盛な者が多い。恐らく多恵様の知識が欲しくなり多恵様と縁を持ちたいのでしょう」
キース様の説明は分かりやすく状況は理解できた。でも私に近づくのになぜ伴侶候補の必要があるのだろう。妖精王の時の様に協力すればいいだけの話だよね。そう言うと
「大変遺憾に思っているのですが容姿のいい者が多恵様を口説き、心を得れれば知識が手に入ると思っているのでしょう。多恵様はそんなお人ではない!そうであるなら貴女はとっくに私の妻になっています!」
キース様は遠回しに自分が容姿がいいと認めてますね、確かに美形だから間違っていませんよ。
キース様の話だと騎士1名と文官1名容姿のいい男性がビビアン王女に付いているそうだ。今までビビアン王女がアルディアに来る時は年配の外交官やゴリゴリの騎士が来ていたのに、今回の家臣は毛色が明らかに違うらしい。
キース様が心配しているとおり、私は押しに弱くて断るの苦手だ。この世界は日本みたいにグレーな返事が通じないからやばいなぁ…
「明日のエスコートは妖精王が務められるが、サポートで私が多恵様に付きします」
「?」
キース様の説明によるとビビアン王女は会話術に長けていて、会話の主導権を得て自分に有利な言質を取るのが上手いらしい。
交渉術に長けた人でないと不利な言質をすぐ取られるそうだ。ビビアン王女に対応できるのはアルディアではイザーク様、グラント様とキース様だけ。イザーク様は陛下に、グラント様はアーサー殿下に付くため私の担当はキース様になる。
他の箱庭の王族もビビアン王女の妖艶な美貌と会話術でかなり痛い思いをしてきたらしい。
あの手紙ではそんな感じは全くなっかたけどなぁ。
取りあえず絶対一人にならない事と極力は話しをしない事を言い聞かされる。既にテンション駄々下がりの私にキース様はポケットから綺麗な臙脂色のシルクのリボンを取り出し
「失礼…」
キース様は私の手首にそれを巻き結んだ。
「騒動が続き貴女の傍にいる事ができない。故に私は他の候補に遅れをとっています。冷静を装っていますが焦っているんですよ。貴女に忘れられそうで… せめて私の代わりにこのリボンをお傍に置いてもらえませんか?」
結んでもらったリボンを見てキース様を見た。リボンはキース様の瞳の色だ。キース様の瞳は揺れている。冷静なキース様に珍しく動揺が見てとれる。
レオン元皇太子の事件からずっと問題が起こるとファーブス領の港が窓口になり、キース様が指揮を取って来られた。
送って下さった手紙は私を気遣うものばかりで、ご自身の事は何も書かれていなかったが、大変な思いをされてきたのだろう。
キース様の頑張りがあり私は平穏な日常を過ごさせてもらっている。
キース様を見ていると亡くなった父を思い出す。父は会社員だったが技術者でどちらかというと職人に近かった。真面目で人望があり定年後も顧問になり後進の育成に尽力していた。仕事以上に家族を愛し、母とはずっとラブラブで子供の目から見ても相思相愛で素敵な夫婦だった。そんな尊敬する大好きな父とキース様が重なる。
「リボンありがとうございます。大切にしますね!
お顔を見たら疲れが見て取れます。ちゃんと食事と睡眠はとれていますか? 私はキース様が心配です」
「心配いただきありがとうございます。貴女の為なら徹夜くらい大した問題ではありません」
やっばり寝不足のようだ。少しでも休むように言うと
「寝る時間があるなら少しでも貴女と居たい!」
キース様は中々頑固だ。益々父に似ていると思った。ふとある思い付き時間があるか聞くと1時間ほどあるようだ。
3人掛けのソファーの端に移動してキース様から離れて座ると、キース様は哀しげな表情をした。恥ずかしいけど頑張るキース様を元気にしてあげたい。だからキース様を見て膝を叩き
「ちゃんど時間に起こしますから、少し寝て下さい。明日は守って下さるのでしょう! なら元気になっていただかないと…」
大輔にも膝枕なんてした事無い!これけっこう恥ずかしい… 今思ったけど未婚の女性がこんな事したらはしたないのかなぁ⁈ またサリナさんに残念な顔される⁈
隅に控えてサリナさんに目線を向けると、静かに頷いてくれ安心。
戸惑っているキース様に両手を広げて促す。
キース様はゆっくりソファーに寝転がり頭を私の膝の上に乗せた。キース様は背が高いから少し窮屈かなぁって思ったら、サリナさんがオットマンを用意してくれた。流石完璧侍女!
「私は夢を見ているのだろうか⁈ 」
「夢は寝てから見て下さいね!いい夢を…」
キース様の頬にキスをして、キース様の頭をゆっくり撫でた。はじめ力が入っていたキース様の体はすぐに力が抜けて規則正しい息遣いになった。やはり寝不足だったんだ。寝顔はとても綺麗でずっと見ていたい。
撫でていた手を止めたら手を掴まれた。
『あれ?まだ寝てないの?』
暫く様子を見るが寝ている。無意識に掴んだ様だ。
手首のリボンを眺めながら何かお返し出来ないな考える。キース様は私の手紙が支えって言ってくれたけど、私は文字が書けないから代筆してもらっている。なんか申し訳ないなぁ…
小声でサリナを呼んで相談し、サリナさんの提案を受けて用意を始めた。キース様が起きるまでに出来そうだ。ゆっくりキース様を覗き込むと熟睡されている。ゆっくり手を解き作業に取りかかる。
サリナさんは大丈夫っていってくれるけど、こんなもので喜んでくれるのか不安に思いながら作業に集中した。
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