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17.招待状
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部屋の空気が薄く酸欠金魚状態です。
沈黙の中私はヒューイ殿下の話を纏めてみた。
ヒューイ殿下は…
・ナタリー嬢をまだ好き
・乙女の相手てして責務を果たしたい
・今まで(私は)会ったことないタイプで興味あり
…って感じでしょうか
ゔーん。好意持ってくれるのは嬉しいし人としては殿下は嫌いではない。友達ならOKっす。
これは私が引導を渡した方がいいのでしょうか⁈
沈黙を破りアーサー殿下が話し出した。
「ヒューイ。お前の気持ちは理解したが共感は出来ん。ナタリー嬢にも多恵殿にも失礼だ。舞踏会の1週間前までに己の心を定めパートナーを決めよ」
「分かりました」
項垂れるヒューイ殿下。
苛立ちながらアーサー殿下が席を立ち退室される様です。殿下は扉の前で振り返り
「グラントがナタリー嬢が心身共に不安定だと心配していたぞ。そなたあれ以来ナタリー嬢に連絡していないな!情があるなら連絡は取っておけ」
アーサー殿下のヒューイ殿下を見る目は冷たい。
そんな2人のやり取りを見てたら、アーサー殿下と目が合った。さっきと打って変わって優しい視線を送られて
「多恵殿。帰りは真っ直ぐに部屋に戻る様に騎士に指示しておきましょう」
と微笑みながら退室して行きました。アーサー殿下と入れ替わりにリックさんとポールさんが入って来た。部屋に戻れる様です。
ヒューイ殿下はまだ項垂れています。
「多恵殿。後は私にお任せを!」
トーイ殿下が騎士の礼を取り微笑んでくれます。
「トーイ殿下ありがとうございます。よろしくお願いします」
トーイ殿下に任せて陛下の執務室を後にした。
『やっと戻れるわ…』
ため息をつき部屋を目指す。
回廊に差し掛かりふと中庭の木が目に入る。確かここで初めてフィラに会ったなぁ…って思ってたら、突風が起き目の前にフィラが現れた。
「止まれ!何者だ!」
リックさんが抜刀しポールさんが私をフィラから遠ざける。
「俺に剣を向けるか」
楽しそうにフィラが笑い
「多恵。ダンスは練習しているか?勿論俺とも踊るよな!」
と近づいてくる。騎士の2人に緊張がはしる。ヤバい止めないと!
「リックさん剣を納めて下さい。この方は妖精王フィラ陛下です!」
リックさんは慌てて剣を納め跪き右手を左胸に当て最敬礼をし、ポールさんも同じく礼をする
「妖精王と知らぬ事とはいえ、ご無礼お許し下さい」
そう言い2人は非礼を詫びる。するとフィラは機嫌良く
「許す。多恵の前だからなぁ!」
「フィラ!どうしてここに?」
「我が番に会いに来たのだが⁈」
「…そうですか?」
「舞踏会は俺も出るぞ!多恵は我が番である事を皆に知らせる!」
「私はまだ了承していませんよ!」
「俺が決めたら決定だ」
アニメのいじめっ子みたいなセリフ。
あれ?左手甲を触る。熱くない!てん君?無反応だけど⁈てん君?
『あいつ たえ さわらない だから いい』
『…そうなの?』
てっきりてん君怒ると思ってたから拍子抜けしていたら
『たえ いやなやつ やっつける』
まだてん君の怒りセンサーは理解不能です。遠くから人が来る気配を感じ
「また多恵の顔を見に来よう」
とヒラヒラと手を振りフィラは忽然と消えた。リックさんとポールさんは唖然としたままです。
「すみません。巻き込んでしまって…多分これからも突然来ると思います。私もどうしようも無いので、天災だと思って諦めて下さい」
2人に謝った。部屋に戻るとサリナさんが昼食を用事してくれていました。食卓には美味しそうなパスタの様な麺があります。料理名や食材は若干違いますが、元の世界とあまり変わらないので助かるわ。だって食は大事!
午前中は精神的に疲れたので、食後はベットでゴロゴロして過ごす。1人になるとお約束の光の玉も現れてくつろいでいます。
気がつくと寝ていた様で光の玉ももういません。
遠くで5刻の鐘が聞こえます。
私が起きたのを察知したサリナさんがすぐお茶の準備をしてくれます。
お茶を頂いていると文官さんがいらっしゃいました。なんでしょうか?
文官さんの話は明日モーブルとレックロッドから王室お抱えの商人が来るそうです。
女神の台座でグリード殿下はドレス、オーランド殿下は宝石を贈ると話していたが本当に贈ってくれるみたいだ。
『…要らない…』
目立ちたく無いし、なんなら舞踏会も出たく無いのに… どうやら午前中の特使は明日来城の許可を得る為のものだったようです。無表情でサリナさんに
「要りませんは有りですか?」
「要らない⁉︎ すっすみません。陛下が許可したので無理かと…」
『ですよね…』
明日はダンスとマナーレッスンも始まるし、欲しくないドレスと宝石選ばないといけないしさー
もー明日は厄日決定です。
「もう一つありまして…」
まだ!あるんかい!すみません。少しやさぐれて来ました。
「多恵様にお茶会の招待が沢山届いておりまして、陛下が確認し参加した方がいいと判断した家の招待をお持ちしました」
と2通の招待状を渡された。
一つ目はカクリー侯爵家で一族から医者や薬師を沢山輩出しているらしい。きっと流行病の対処の意見が必要となるからか。
二つ目はオブルライト公爵家で流行病が毎年起こる領地。事前調査を兼ねてってとこかなぁ…
嫌な舞踏会ばかり気になって問題解決が抜けていました。一番近い日程のお茶会に参加する事に決めて、5日後のオブルライト公爵家のお茶会に参加する事にした。
まだ箱庭に慣れていない私は、この時トラブルに巻き込まれるなんて思ってもいませんでした。
沈黙の中私はヒューイ殿下の話を纏めてみた。
ヒューイ殿下は…
・ナタリー嬢をまだ好き
・乙女の相手てして責務を果たしたい
・今まで(私は)会ったことないタイプで興味あり
…って感じでしょうか
ゔーん。好意持ってくれるのは嬉しいし人としては殿下は嫌いではない。友達ならOKっす。
これは私が引導を渡した方がいいのでしょうか⁈
沈黙を破りアーサー殿下が話し出した。
「ヒューイ。お前の気持ちは理解したが共感は出来ん。ナタリー嬢にも多恵殿にも失礼だ。舞踏会の1週間前までに己の心を定めパートナーを決めよ」
「分かりました」
項垂れるヒューイ殿下。
苛立ちながらアーサー殿下が席を立ち退室される様です。殿下は扉の前で振り返り
「グラントがナタリー嬢が心身共に不安定だと心配していたぞ。そなたあれ以来ナタリー嬢に連絡していないな!情があるなら連絡は取っておけ」
アーサー殿下のヒューイ殿下を見る目は冷たい。
そんな2人のやり取りを見てたら、アーサー殿下と目が合った。さっきと打って変わって優しい視線を送られて
「多恵殿。帰りは真っ直ぐに部屋に戻る様に騎士に指示しておきましょう」
と微笑みながら退室して行きました。アーサー殿下と入れ替わりにリックさんとポールさんが入って来た。部屋に戻れる様です。
ヒューイ殿下はまだ項垂れています。
「多恵殿。後は私にお任せを!」
トーイ殿下が騎士の礼を取り微笑んでくれます。
「トーイ殿下ありがとうございます。よろしくお願いします」
トーイ殿下に任せて陛下の執務室を後にした。
『やっと戻れるわ…』
ため息をつき部屋を目指す。
回廊に差し掛かりふと中庭の木が目に入る。確かここで初めてフィラに会ったなぁ…って思ってたら、突風が起き目の前にフィラが現れた。
「止まれ!何者だ!」
リックさんが抜刀しポールさんが私をフィラから遠ざける。
「俺に剣を向けるか」
楽しそうにフィラが笑い
「多恵。ダンスは練習しているか?勿論俺とも踊るよな!」
と近づいてくる。騎士の2人に緊張がはしる。ヤバい止めないと!
「リックさん剣を納めて下さい。この方は妖精王フィラ陛下です!」
リックさんは慌てて剣を納め跪き右手を左胸に当て最敬礼をし、ポールさんも同じく礼をする
「妖精王と知らぬ事とはいえ、ご無礼お許し下さい」
そう言い2人は非礼を詫びる。するとフィラは機嫌良く
「許す。多恵の前だからなぁ!」
「フィラ!どうしてここに?」
「我が番に会いに来たのだが⁈」
「…そうですか?」
「舞踏会は俺も出るぞ!多恵は我が番である事を皆に知らせる!」
「私はまだ了承していませんよ!」
「俺が決めたら決定だ」
アニメのいじめっ子みたいなセリフ。
あれ?左手甲を触る。熱くない!てん君?無反応だけど⁈てん君?
『あいつ たえ さわらない だから いい』
『…そうなの?』
てっきりてん君怒ると思ってたから拍子抜けしていたら
『たえ いやなやつ やっつける』
まだてん君の怒りセンサーは理解不能です。遠くから人が来る気配を感じ
「また多恵の顔を見に来よう」
とヒラヒラと手を振りフィラは忽然と消えた。リックさんとポールさんは唖然としたままです。
「すみません。巻き込んでしまって…多分これからも突然来ると思います。私もどうしようも無いので、天災だと思って諦めて下さい」
2人に謝った。部屋に戻るとサリナさんが昼食を用事してくれていました。食卓には美味しそうなパスタの様な麺があります。料理名や食材は若干違いますが、元の世界とあまり変わらないので助かるわ。だって食は大事!
午前中は精神的に疲れたので、食後はベットでゴロゴロして過ごす。1人になるとお約束の光の玉も現れてくつろいでいます。
気がつくと寝ていた様で光の玉ももういません。
遠くで5刻の鐘が聞こえます。
私が起きたのを察知したサリナさんがすぐお茶の準備をしてくれます。
お茶を頂いていると文官さんがいらっしゃいました。なんでしょうか?
文官さんの話は明日モーブルとレックロッドから王室お抱えの商人が来るそうです。
女神の台座でグリード殿下はドレス、オーランド殿下は宝石を贈ると話していたが本当に贈ってくれるみたいだ。
『…要らない…』
目立ちたく無いし、なんなら舞踏会も出たく無いのに… どうやら午前中の特使は明日来城の許可を得る為のものだったようです。無表情でサリナさんに
「要りませんは有りですか?」
「要らない⁉︎ すっすみません。陛下が許可したので無理かと…」
『ですよね…』
明日はダンスとマナーレッスンも始まるし、欲しくないドレスと宝石選ばないといけないしさー
もー明日は厄日決定です。
「もう一つありまして…」
まだ!あるんかい!すみません。少しやさぐれて来ました。
「多恵様にお茶会の招待が沢山届いておりまして、陛下が確認し参加した方がいいと判断した家の招待をお持ちしました」
と2通の招待状を渡された。
一つ目はカクリー侯爵家で一族から医者や薬師を沢山輩出しているらしい。きっと流行病の対処の意見が必要となるからか。
二つ目はオブルライト公爵家で流行病が毎年起こる領地。事前調査を兼ねてってとこかなぁ…
嫌な舞踏会ばかり気になって問題解決が抜けていました。一番近い日程のお茶会に参加する事に決めて、5日後のオブルライト公爵家のお茶会に参加する事にした。
まだ箱庭に慣れていない私は、この時トラブルに巻き込まれるなんて思ってもいませんでした。
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