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4.借金?
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3時を過ぎ居間のソファーで本を読んでモリーさんが来るのを待つ。モリーさんが着替えを持って来てくれないと部屋から出れない。少しすると小さなノックの後モリーさんか静かに部屋に入ってきた。恐らくまだ寝てると思った様で、ソファーに座る私を見てびっくりしている。
やはり夕食待ちの間に寝落ちしモリーさんが困っていたら、アビー様が迎えに来てそのまま寝かす様に言い、ベッドまで運び着替えさせてくれたそうです。この歳になって着替えしてもらうなんて…恥ずかしい
朝食の用意ができているらしく着替えてダイニングルームに向かいます。
しかしダイニングルームには誰もいなかった。皆さん朝が遅いんだと思ったら逆で皆さんは食事は終えていた。
執事のクロードさんに聞くと、皆さん騎士と一緒に2時半に起床し朝の訓練をし3時半には朝食を食べるそうです。早い!私も明日から早く起きないと!
相変わらず凄い量の朝食が出てくる。頑張って食べていたら、クロードさんが今日の予定を教えてくれる。5時前に馬車2台で王都に向かい公爵様とミハイルさんは教会に婚約届を提出。アビー様と私は王都の町屋敷で待機し、婚約手続きが済んだら城下で買い物。そして公爵様とミハイルさんはそのまま登城し陛下に報告。私は教会に行かなくていいのか聞いたら、教会は女神レイラを祀っていてレイナの嫉妬を受けるため女性は教会に入れない。女性は大半がゴラス出身だからゴラスで信仰されている神テクルスの教会が別にあるらしい。
頑張ったがやっぱり出された料理の半分も食べれなかった。クロードさんは体調を心配していたが、私の体でこの量は食べてる方です。一旦部屋に戻るとモリーさんが軽くお化粧してくれる。
5時前に部屋にミハイルさんが迎えに来てくれた。教会に行くからか正装をされている。ラノベの挿絵に出てくる様な騎士服を纏ったミハイルさんは格好いい。それに比べて私はモリーさんがお化粧してくれても大して変わらない。ほんの少し血色がよくなった程度だ。
「おはようございます。昨晩はお疲れの様でしたが体調は如何ですか?」
「おはようございます。良く寝たので大丈夫です」
「父上と母上がお待ちです。エントランスに向かいましょう」
ミハイルさんの後ろをついて歩く。やっぱり大きい屋敷だからエントランスまで中々着かない。今日は5cmくらいのヒールを履いて脹脛がピクピクしてきた。普段からバレーシューズかスニーカーしか履かない私には拷問だ。
自ずと階段を降りるときは慎重になり遅くなる。階段落ちとかは絶対したくない! 階段をゆっくり降りる私をミハイルさんは数段下から見ていて、さっと手を差し伸べてくれる。『おー!紳士だ』感動して差し伸べられた手を凝視していたら手を取られた。
「遠慮せず頼って下さい。仮ですが貴女の婚約者になるのですから」
そうだ、今日から仮だが婚約者になるんだった。思い出し顔が赤くなる。ふとミハイルさんを見たらミハイルさんも赤い。暫し照れ合い合戦となった。
最後の階段を下りていたらエントランスに公爵様とアビー様がいらっしゃる。お二方共美男美女で眩しい。エントランスに着くとすぐアビー様に抱き付かれた。
「おはよう!昨晩はよく眠れた?久々に寝ている子のお世話が出来てテンションが上がったわ!」
「昨晩はすみませんでした。お恥ずかしいです」
「何遠慮しているの⁈今日から家族なのだからお義母様と呼んでね!」
「いえ…仮ですし恐れ多いです」
「アビーがお義母さんなら私はお義父さんだね!」
公爵様も朝からノリノリです。
そしてミハイルさんに促され馬車に向かいます。
馬車の周りに先日森で助けてくれた男性が5名ほどいらっしゃる。誰だろう? ぼんやり見ていたらミハイルさんが紹介してくれた。
この男性たちは公爵家専属の騎士の皆さんでシュナイダー公爵家の方々の護衛をされているそうだ。代表で一番年長者らしき男性が挨拶をしてくれた。
「シュナイダー公爵家騎士団 テリー・ギラスと申します。今後は春香嬢の護衛につく事も多いと思いますので、お見知りおきを」
「先日は森で助けていただきありがとうございました。今後もよろしくお願いします」
「こんな愛らしいお嬢さんの護衛はやりがいがありますね。公爵家の皆様は護衛が必要ないくらいお強いので」
「テリーそろそろ出発する故騎乗し先行せよ」
公爵が出発を促し公爵家を後にした。
暫く行くとあの森に差し掛かる。狼を思い出し身震いすると、その様子に気付いたミハイルさんが
「あの時の狼はこの右手側奥にしかいません。ここへは来ないので安心してください」
「はい。ありがとうございます」
「ミハイル!母は不満です。場所を変わりなさい。母は春香ちゃんの横がいい」
突然の席のチェンジ要請に戸惑てっている間にアビー様が隣に来て、『大丈夫!狼なんか怖くないよ!』と頭を撫でてくる。どうやらアビー様の中では私は子供のようだ。
その様子を公爵様はほほえましく見ている。変な雰囲気のまま馬車は走り6時頃に町屋敷に着いた。
ここは公爵家の別邸で領地の屋敷に戻れない時や休憩するための屋敷らしい。
『流石大貴族様だ』
ここで昼食を頂き公爵様とミハイルさんは教会に向かわれた。お2人が戻られるまでアビー様と町屋敷で待機する。
そしてふと疑問に思う。私は身元不明なのにいきなり公爵家嫡男と婚約とか出来るのか? 書類上問題ないの?疑問に思いアビー様に聞いてみたら不敵な笑みで誤魔化された。きっと知ってはいけない裏技なんだろうなぁ…
大貴族様には裏の顔があるようです。アビー様とお茶をしていたら公爵様とミハイルさんが帰ってきた。
「お帰りなさい!」
公爵様はハグして頭を撫でくれるい。公爵様も私は子ども扱いの様だ。ミハイルさんはなぜか顔が赤い。外はそんなに暑かったのだろうか?
「ミハイルさん。外そんなに暑いのですか?」
「いえ。“お帰りなさい”…いいですね」
口元を手で押さえてもごもごされています。普通の挨拶に萌えポイントが発生したのか理解できない。
「手続きは無事終わった。今日から春香はシュナイダー公爵家の一員だ。ミハイル。春香にブレスレットを着けてあげなさい。ブレスレットが無いと外出もできないだろう」
公爵様に促されミハイルさんは胸ポケットから小さな木箱を出して目の前で開けてくれた。シルバーのシンプルなデザインのブレスレットだ。
小さなプレートが付いていて何か書いてある。目を凝らして見ると日本語に変換された。
「ミハイル・シュナイダー/ハルカ・オリタ」
『うわ!名札』これが身分証明書になるそうだ。公爵様の説明によるとこのブレスレットが無く外を歩いていると連れ去られても捜索もしてもらえないし、助けてもらえないらしい。
だからアビー様は買い物に行かなかったんだ。公爵様とミハイルさんを待っている待ち時間に買い物行けばいいのにって思っていた。
「私と一緒なら輩が来ても切り捨てるから大丈夫だけどね、教会の者や王室騎士団の目に触れると面倒だからブレスレットが届くまで屋敷で待機していたのよ」
教会は分かるけど王室騎士団はなんでだろう⁈
「レイモンド!春香ちゃんの身の回りの物を買って来るわ。二人はお仕事だから春香ちゃんと帰るわね。分かっていると思うけどレイモンド!陛下に勘繰られない様にしてね。やっと得たんだからね」
アビー様の話の意味は分からないけど公爵様とミハイルさんは王城にお仕事に行くようだ。
ミハイルさんはぎこちなくハグをして額に口付けをした。婚約したからこの国では普通の事なのだろう…
アビー様と公爵様が温かい視線を送って来る。婚約者同士なら皆しているんですよね⁈
公爵様とミハイルさんは王城に出発された。私はアビー様と護衛騎士3名と城下のお店に身の回りの物を買いに行く。屋敷近くの洋品店に入る。奥から品のいい初老の男性が出て来た。
「アビー様。ようこそいらっしゃいました。ご足労頂かなくても私共が屋敷に出向きましたのに… おや?この愛らしいお嬢さんは?」
「ミハイルの婚約者よ!彼女の下着から夜会着まで一通り揃えたいの。出来るだけ早く仕上げて欲しいわ」
“ミハイルさんの婚約者”何かこそばゆい… 初老の老人は手に持っていたメジャーを落として固まっている。
「おめでとうございます! ミハイル様がご婚約ですか!ゴラスのご令嬢が卒倒しますね⁈ いや!めでたい。心込めて仕立てさせていただきます。名をお聞きしてよろしいでしょうか?お嬢さん」
「春香です」
「では春香様奥で採寸させていただきます」
店の奥に通されて店主の奥様らしき人が出てきて別室で採寸され部屋に戻ってきたら、凄い量の普段着、ドレス、夜着がパイプハンガーに吊ってある。これ全部じゃないですよね?
「春香ちゃんとりあえずこのくらいあれば足りるかしら?」
「いや!アビー様多すぎます。私の身は一つですからこの半分でも多いです」
「だめよ!婚約者に毎日綺麗な姿を見せるのが婚約者の役目よ!」
「まだ(仮)婚約者ですが…」
アビー様は暴走気味に洋服を決めて行く。取りあえず2日分ほどの衣類を持ち帰り他の衣類は明日屋敷に配達してくれることになった。この後化粧品屋に行き化粧品と石鹸や髪用の香油等を一式買って頂いた。
まだまだ買い物したそうなアビー様だったが護衛のテリーさんに帰宅を促され帰路に着く事になった。
今日も凄く疲れた。夕食まで起きていれるだろうか…
帰って来たけど…もぅへとへとだ。モリーさんをはじめ侍女の皆さんと下男の皆さんが荷物を運んでくれる。結局洋服店でアビー様が選んだ服から、派手な服を2割ほど除き買って頂いた。もし婚約解消したらこの洋服代は分割で払っていこう。恐ろしい事にもう未来の借金が出来てしまいました。
やはり夕食待ちの間に寝落ちしモリーさんが困っていたら、アビー様が迎えに来てそのまま寝かす様に言い、ベッドまで運び着替えさせてくれたそうです。この歳になって着替えしてもらうなんて…恥ずかしい
朝食の用意ができているらしく着替えてダイニングルームに向かいます。
しかしダイニングルームには誰もいなかった。皆さん朝が遅いんだと思ったら逆で皆さんは食事は終えていた。
執事のクロードさんに聞くと、皆さん騎士と一緒に2時半に起床し朝の訓練をし3時半には朝食を食べるそうです。早い!私も明日から早く起きないと!
相変わらず凄い量の朝食が出てくる。頑張って食べていたら、クロードさんが今日の予定を教えてくれる。5時前に馬車2台で王都に向かい公爵様とミハイルさんは教会に婚約届を提出。アビー様と私は王都の町屋敷で待機し、婚約手続きが済んだら城下で買い物。そして公爵様とミハイルさんはそのまま登城し陛下に報告。私は教会に行かなくていいのか聞いたら、教会は女神レイラを祀っていてレイナの嫉妬を受けるため女性は教会に入れない。女性は大半がゴラス出身だからゴラスで信仰されている神テクルスの教会が別にあるらしい。
頑張ったがやっぱり出された料理の半分も食べれなかった。クロードさんは体調を心配していたが、私の体でこの量は食べてる方です。一旦部屋に戻るとモリーさんが軽くお化粧してくれる。
5時前に部屋にミハイルさんが迎えに来てくれた。教会に行くからか正装をされている。ラノベの挿絵に出てくる様な騎士服を纏ったミハイルさんは格好いい。それに比べて私はモリーさんがお化粧してくれても大して変わらない。ほんの少し血色がよくなった程度だ。
「おはようございます。昨晩はお疲れの様でしたが体調は如何ですか?」
「おはようございます。良く寝たので大丈夫です」
「父上と母上がお待ちです。エントランスに向かいましょう」
ミハイルさんの後ろをついて歩く。やっぱり大きい屋敷だからエントランスまで中々着かない。今日は5cmくらいのヒールを履いて脹脛がピクピクしてきた。普段からバレーシューズかスニーカーしか履かない私には拷問だ。
自ずと階段を降りるときは慎重になり遅くなる。階段落ちとかは絶対したくない! 階段をゆっくり降りる私をミハイルさんは数段下から見ていて、さっと手を差し伸べてくれる。『おー!紳士だ』感動して差し伸べられた手を凝視していたら手を取られた。
「遠慮せず頼って下さい。仮ですが貴女の婚約者になるのですから」
そうだ、今日から仮だが婚約者になるんだった。思い出し顔が赤くなる。ふとミハイルさんを見たらミハイルさんも赤い。暫し照れ合い合戦となった。
最後の階段を下りていたらエントランスに公爵様とアビー様がいらっしゃる。お二方共美男美女で眩しい。エントランスに着くとすぐアビー様に抱き付かれた。
「おはよう!昨晩はよく眠れた?久々に寝ている子のお世話が出来てテンションが上がったわ!」
「昨晩はすみませんでした。お恥ずかしいです」
「何遠慮しているの⁈今日から家族なのだからお義母様と呼んでね!」
「いえ…仮ですし恐れ多いです」
「アビーがお義母さんなら私はお義父さんだね!」
公爵様も朝からノリノリです。
そしてミハイルさんに促され馬車に向かいます。
馬車の周りに先日森で助けてくれた男性が5名ほどいらっしゃる。誰だろう? ぼんやり見ていたらミハイルさんが紹介してくれた。
この男性たちは公爵家専属の騎士の皆さんでシュナイダー公爵家の方々の護衛をされているそうだ。代表で一番年長者らしき男性が挨拶をしてくれた。
「シュナイダー公爵家騎士団 テリー・ギラスと申します。今後は春香嬢の護衛につく事も多いと思いますので、お見知りおきを」
「先日は森で助けていただきありがとうございました。今後もよろしくお願いします」
「こんな愛らしいお嬢さんの護衛はやりがいがありますね。公爵家の皆様は護衛が必要ないくらいお強いので」
「テリーそろそろ出発する故騎乗し先行せよ」
公爵が出発を促し公爵家を後にした。
暫く行くとあの森に差し掛かる。狼を思い出し身震いすると、その様子に気付いたミハイルさんが
「あの時の狼はこの右手側奥にしかいません。ここへは来ないので安心してください」
「はい。ありがとうございます」
「ミハイル!母は不満です。場所を変わりなさい。母は春香ちゃんの横がいい」
突然の席のチェンジ要請に戸惑てっている間にアビー様が隣に来て、『大丈夫!狼なんか怖くないよ!』と頭を撫でてくる。どうやらアビー様の中では私は子供のようだ。
その様子を公爵様はほほえましく見ている。変な雰囲気のまま馬車は走り6時頃に町屋敷に着いた。
ここは公爵家の別邸で領地の屋敷に戻れない時や休憩するための屋敷らしい。
『流石大貴族様だ』
ここで昼食を頂き公爵様とミハイルさんは教会に向かわれた。お2人が戻られるまでアビー様と町屋敷で待機する。
そしてふと疑問に思う。私は身元不明なのにいきなり公爵家嫡男と婚約とか出来るのか? 書類上問題ないの?疑問に思いアビー様に聞いてみたら不敵な笑みで誤魔化された。きっと知ってはいけない裏技なんだろうなぁ…
大貴族様には裏の顔があるようです。アビー様とお茶をしていたら公爵様とミハイルさんが帰ってきた。
「お帰りなさい!」
公爵様はハグして頭を撫でくれるい。公爵様も私は子ども扱いの様だ。ミハイルさんはなぜか顔が赤い。外はそんなに暑かったのだろうか?
「ミハイルさん。外そんなに暑いのですか?」
「いえ。“お帰りなさい”…いいですね」
口元を手で押さえてもごもごされています。普通の挨拶に萌えポイントが発生したのか理解できない。
「手続きは無事終わった。今日から春香はシュナイダー公爵家の一員だ。ミハイル。春香にブレスレットを着けてあげなさい。ブレスレットが無いと外出もできないだろう」
公爵様に促されミハイルさんは胸ポケットから小さな木箱を出して目の前で開けてくれた。シルバーのシンプルなデザインのブレスレットだ。
小さなプレートが付いていて何か書いてある。目を凝らして見ると日本語に変換された。
「ミハイル・シュナイダー/ハルカ・オリタ」
『うわ!名札』これが身分証明書になるそうだ。公爵様の説明によるとこのブレスレットが無く外を歩いていると連れ去られても捜索もしてもらえないし、助けてもらえないらしい。
だからアビー様は買い物に行かなかったんだ。公爵様とミハイルさんを待っている待ち時間に買い物行けばいいのにって思っていた。
「私と一緒なら輩が来ても切り捨てるから大丈夫だけどね、教会の者や王室騎士団の目に触れると面倒だからブレスレットが届くまで屋敷で待機していたのよ」
教会は分かるけど王室騎士団はなんでだろう⁈
「レイモンド!春香ちゃんの身の回りの物を買って来るわ。二人はお仕事だから春香ちゃんと帰るわね。分かっていると思うけどレイモンド!陛下に勘繰られない様にしてね。やっと得たんだからね」
アビー様の話の意味は分からないけど公爵様とミハイルさんは王城にお仕事に行くようだ。
ミハイルさんはぎこちなくハグをして額に口付けをした。婚約したからこの国では普通の事なのだろう…
アビー様と公爵様が温かい視線を送って来る。婚約者同士なら皆しているんですよね⁈
公爵様とミハイルさんは王城に出発された。私はアビー様と護衛騎士3名と城下のお店に身の回りの物を買いに行く。屋敷近くの洋品店に入る。奥から品のいい初老の男性が出て来た。
「アビー様。ようこそいらっしゃいました。ご足労頂かなくても私共が屋敷に出向きましたのに… おや?この愛らしいお嬢さんは?」
「ミハイルの婚約者よ!彼女の下着から夜会着まで一通り揃えたいの。出来るだけ早く仕上げて欲しいわ」
“ミハイルさんの婚約者”何かこそばゆい… 初老の老人は手に持っていたメジャーを落として固まっている。
「おめでとうございます! ミハイル様がご婚約ですか!ゴラスのご令嬢が卒倒しますね⁈ いや!めでたい。心込めて仕立てさせていただきます。名をお聞きしてよろしいでしょうか?お嬢さん」
「春香です」
「では春香様奥で採寸させていただきます」
店の奥に通されて店主の奥様らしき人が出てきて別室で採寸され部屋に戻ってきたら、凄い量の普段着、ドレス、夜着がパイプハンガーに吊ってある。これ全部じゃないですよね?
「春香ちゃんとりあえずこのくらいあれば足りるかしら?」
「いや!アビー様多すぎます。私の身は一つですからこの半分でも多いです」
「だめよ!婚約者に毎日綺麗な姿を見せるのが婚約者の役目よ!」
「まだ(仮)婚約者ですが…」
アビー様は暴走気味に洋服を決めて行く。取りあえず2日分ほどの衣類を持ち帰り他の衣類は明日屋敷に配達してくれることになった。この後化粧品屋に行き化粧品と石鹸や髪用の香油等を一式買って頂いた。
まだまだ買い物したそうなアビー様だったが護衛のテリーさんに帰宅を促され帰路に着く事になった。
今日も凄く疲れた。夕食まで起きていれるだろうか…
帰って来たけど…もぅへとへとだ。モリーさんをはじめ侍女の皆さんと下男の皆さんが荷物を運んでくれる。結局洋服店でアビー様が選んだ服から、派手な服を2割ほど除き買って頂いた。もし婚約解消したらこの洋服代は分割で払っていこう。恐ろしい事にもう未来の借金が出来てしまいました。
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