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『第一章』勇者召喚に巻き込まれてしまった件について。
朝の話。
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「……おはようございます」
「ごしゅじんさまおはよ~」
「レオ君、おはよう」
次の日、目が覚めて俺は挨拶をする。俺のお腹の上で寝ているコンと、なぜか今日もまた俺の隣で寝ているシリアさんにだ。
もう少し、シリアさんには貞操観念というものを持ってもらいたいものである。まぁ、別に俺はそんな気を起こすことはないのだけど。
「レオ君、もう少し寝ようよー」
シリアさんは寝ぼけて俺に抱き着いてくる。もう一度言う、貞操! 観念! を持ってほしいところである。
「はいはい、今日は特にすることもないですし、二度寝してもいいですよ」
「わーい」
普段の大人っぽい態度とは違い、子供っぽい態度を見せてくる。それが、ギャップがあってすごくかわいく見えてくる。
これはきっと、ほんのわずかにシリアさんへ好意を抱いているからに違いない。いや、好意と言っても彼女にしたいとかではなくて親愛に近いと思う……多分。
心の中で誰にでもなく言い訳をする。こうすることで自分の中に更に強固な信念を作った。そうでもしないと、シリアさんの信頼を壊してしまうかもしれないという不安もある。
言っておくが、俺だって年頃の男だから、枯れ果てているということはない。でも姉みたいな人に欲情を覚える人間ではない。
俺は邪念を捨てさるためにもう一度目を閉じて眠ろうと試みた。……暑くて寝れない。腹の上にコン、左手にシリアさんだそれも仕方ないだろう。
そして、起き上がろうにも二人にロックされていて身体を起こすことも出来ない。それに安眠している二人を起こしたくないというのもあった。
「はぁ……」
思わずため息が出てしまう。寝ることも出来ず、動くことも出来ず、俺のこの状況は詰んでいた。
二人の寝息を聞きながら、俺は天井を見続けるのであった。
(俺は抱き枕かっ!)
やることがないので心の中で盛大なツッコミも添えて。
「ん~レオ君……あれ」」
シリアさんが俺の左腕に頬ずりをしながらゆっくりと目を開いた。
「あ、起きましたか。そろそろ左腕が痺れてきたんでどいていただけると嬉しいです」
「あ、あぁああごめん!」
シリアさんは顔を真っ赤にして起き上がる。
「ごしゅじんさま~おはよ~」
その声に目が覚めたのかコンも二度目の挨拶をしてくる。うん、コンはかわいいな。
「おーコンおはよう。でもそれ二回目な」
「ごしゅじんさまがわるい~」
「……なんで俺?」
「きもちよすぎ~」
「わかるわ、コンちゃん!」
シリアさんは大きく頷いている。それについてはよくわからないが、魔王だからなんかオーラでも出てるのか?
(でも、シリアさん人間だしなぁ……)
初めて隣で寝たときに胸を触ったが、その時にスキルが発動しなかった。魔物ならスキルが反応するはずだった。
「レオ君……そんなに私の胸が気になる?」
「え?」
気が付けば、俺はシリアさんの胸をガン見していた。しかも、今まではそれどころで気付いていなかったが、シリアさんの恰好は下着同然の薄着であった。いつも着ている服はベッドの下に放り投げてある。
「な、な、な」
そのことを意識してしまい、俺はシリアさんから目を離すために後ろを向いた。
「早く服を着てください!」
「あれ~、レオ君、お姉さんのこと意識しちゃった?」
「当たり前でしょ! シリアさん綺麗なんだから!」
「え、そ……そう? あ、あはは。まいったなぁ」
シリアさんは照れたような声を出している。しばらく一緒にいて気付いたが、シリアさんは攻めるのが好きみたいだけど、防御力は皆無だ。簡単に言えばちょろい。見てて危なっかしい。
(あ、でも、考えてみれば皆には言われ慣れているはずだよな)
シリアさんのスキルは魅了だ、だから言われ慣れているはずだった。
(と、いうことは……言っているのが俺だから?)
こう考えてしまうと、更にシリアさんに対して意識してしまいそうになってしまう。
「ねぇ、ごしゅじんさま~」
「どうした、コン?」
「コン、どこかいったほうがいい~?」
「気を使わなくていいから!」
「は~い」
コンよ、空気を読もうとするな。いたたまれなくなるだろ。
「それとね~コンははだかだよ~」
「……お前には毛皮という服があるだろ」
「ばれたか~」
なんでシリアさんと張り合おうとしてるの、この子は? もしかして、嫉妬してるのか? ……ダメだ、女の考えてることわからないわ!
「ねぇ、レオ君……私のこともっと見ていいんだよ?」
「コンのこともみて~」
「あぁ、もう! シリアさんは早く服を着ろ! コンは腹撫でられたくないならおとなしくしておけ!」
「ちぇ~」
「ごしゅじんさまらんぼう~」
二人の女性から非難をされる俺。え、俺が悪いの?
「コン、お前は人に戻れるようになってから俺を誘惑しろ。俺はな、ケモナーじゃない」
「は~い」
「シリアさんは、俺が理性で抑えてるだけなんで、もっと自分を大切にしてください。もっと大事にしたいんですよ、シリアさんとの関係」
「え、それって……」
「今はこれだけしか言えないです。すみません、旅に出るからあんまり言いたくなかったんですけど」
「いい、ありがとう。聞かせてくれて」
シリアさんがしおらしい声を出していた。どんな顔をしているのだろうか、俺にはわからない。でも、なぜだか笑っているような気がした。
「そっか、レオ君は明日には旅を始めるのか……」
「まぁ、魔物集めですけどね。勇那が旅立つころには戻ってくるつもりです」
建前だけど、これは言っておかないといけないだろう。一応俺も勇者メンバーだしな。
「うん、もしかすると、私の領地に来てくれるかもしれないしね。もし寄ったら声をかけて、領地のみんなでもてなしてあげるわ!」
「いや、そこまで目立つのは……」
俺は、振り返りシリアさんに訴える。そして、目に映ったのは、シリアさんの満面の笑顔だった。
「ごしゅじんさまおはよ~」
「レオ君、おはよう」
次の日、目が覚めて俺は挨拶をする。俺のお腹の上で寝ているコンと、なぜか今日もまた俺の隣で寝ているシリアさんにだ。
もう少し、シリアさんには貞操観念というものを持ってもらいたいものである。まぁ、別に俺はそんな気を起こすことはないのだけど。
「レオ君、もう少し寝ようよー」
シリアさんは寝ぼけて俺に抱き着いてくる。もう一度言う、貞操! 観念! を持ってほしいところである。
「はいはい、今日は特にすることもないですし、二度寝してもいいですよ」
「わーい」
普段の大人っぽい態度とは違い、子供っぽい態度を見せてくる。それが、ギャップがあってすごくかわいく見えてくる。
これはきっと、ほんのわずかにシリアさんへ好意を抱いているからに違いない。いや、好意と言っても彼女にしたいとかではなくて親愛に近いと思う……多分。
心の中で誰にでもなく言い訳をする。こうすることで自分の中に更に強固な信念を作った。そうでもしないと、シリアさんの信頼を壊してしまうかもしれないという不安もある。
言っておくが、俺だって年頃の男だから、枯れ果てているということはない。でも姉みたいな人に欲情を覚える人間ではない。
俺は邪念を捨てさるためにもう一度目を閉じて眠ろうと試みた。……暑くて寝れない。腹の上にコン、左手にシリアさんだそれも仕方ないだろう。
そして、起き上がろうにも二人にロックされていて身体を起こすことも出来ない。それに安眠している二人を起こしたくないというのもあった。
「はぁ……」
思わずため息が出てしまう。寝ることも出来ず、動くことも出来ず、俺のこの状況は詰んでいた。
二人の寝息を聞きながら、俺は天井を見続けるのであった。
(俺は抱き枕かっ!)
やることがないので心の中で盛大なツッコミも添えて。
「ん~レオ君……あれ」」
シリアさんが俺の左腕に頬ずりをしながらゆっくりと目を開いた。
「あ、起きましたか。そろそろ左腕が痺れてきたんでどいていただけると嬉しいです」
「あ、あぁああごめん!」
シリアさんは顔を真っ赤にして起き上がる。
「ごしゅじんさま~おはよ~」
その声に目が覚めたのかコンも二度目の挨拶をしてくる。うん、コンはかわいいな。
「おーコンおはよう。でもそれ二回目な」
「ごしゅじんさまがわるい~」
「……なんで俺?」
「きもちよすぎ~」
「わかるわ、コンちゃん!」
シリアさんは大きく頷いている。それについてはよくわからないが、魔王だからなんかオーラでも出てるのか?
(でも、シリアさん人間だしなぁ……)
初めて隣で寝たときに胸を触ったが、その時にスキルが発動しなかった。魔物ならスキルが反応するはずだった。
「レオ君……そんなに私の胸が気になる?」
「え?」
気が付けば、俺はシリアさんの胸をガン見していた。しかも、今まではそれどころで気付いていなかったが、シリアさんの恰好は下着同然の薄着であった。いつも着ている服はベッドの下に放り投げてある。
「な、な、な」
そのことを意識してしまい、俺はシリアさんから目を離すために後ろを向いた。
「早く服を着てください!」
「あれ~、レオ君、お姉さんのこと意識しちゃった?」
「当たり前でしょ! シリアさん綺麗なんだから!」
「え、そ……そう? あ、あはは。まいったなぁ」
シリアさんは照れたような声を出している。しばらく一緒にいて気付いたが、シリアさんは攻めるのが好きみたいだけど、防御力は皆無だ。簡単に言えばちょろい。見てて危なっかしい。
(あ、でも、考えてみれば皆には言われ慣れているはずだよな)
シリアさんのスキルは魅了だ、だから言われ慣れているはずだった。
(と、いうことは……言っているのが俺だから?)
こう考えてしまうと、更にシリアさんに対して意識してしまいそうになってしまう。
「ねぇ、ごしゅじんさま~」
「どうした、コン?」
「コン、どこかいったほうがいい~?」
「気を使わなくていいから!」
「は~い」
コンよ、空気を読もうとするな。いたたまれなくなるだろ。
「それとね~コンははだかだよ~」
「……お前には毛皮という服があるだろ」
「ばれたか~」
なんでシリアさんと張り合おうとしてるの、この子は? もしかして、嫉妬してるのか? ……ダメだ、女の考えてることわからないわ!
「ねぇ、レオ君……私のこともっと見ていいんだよ?」
「コンのこともみて~」
「あぁ、もう! シリアさんは早く服を着ろ! コンは腹撫でられたくないならおとなしくしておけ!」
「ちぇ~」
「ごしゅじんさまらんぼう~」
二人の女性から非難をされる俺。え、俺が悪いの?
「コン、お前は人に戻れるようになってから俺を誘惑しろ。俺はな、ケモナーじゃない」
「は~い」
「シリアさんは、俺が理性で抑えてるだけなんで、もっと自分を大切にしてください。もっと大事にしたいんですよ、シリアさんとの関係」
「え、それって……」
「今はこれだけしか言えないです。すみません、旅に出るからあんまり言いたくなかったんですけど」
「いい、ありがとう。聞かせてくれて」
シリアさんがしおらしい声を出していた。どんな顔をしているのだろうか、俺にはわからない。でも、なぜだか笑っているような気がした。
「そっか、レオ君は明日には旅を始めるのか……」
「まぁ、魔物集めですけどね。勇那が旅立つころには戻ってくるつもりです」
建前だけど、これは言っておかないといけないだろう。一応俺も勇者メンバーだしな。
「うん、もしかすると、私の領地に来てくれるかもしれないしね。もし寄ったら声をかけて、領地のみんなでもてなしてあげるわ!」
「いや、そこまで目立つのは……」
俺は、振り返りシリアさんに訴える。そして、目に映ったのは、シリアさんの満面の笑顔だった。
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