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十二話、鑑定。
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「──え、あんたがギルドマスターなのか?」
「おう! ははは、びっくりしたか?」
カレリアは胸を叩き、二カっと笑う。俺が驚いた表情をしているので面白がっているのが見てとれる。なんて意地の悪い奴だ。
「いやいや待て待て、ギルドマスターがなんで受付やってるんだ?」
俺は疑問に思ったことを一度聞いてみる。受付嬢らしき人はさっき資料を持ってきていたように見えた。あの人は一体……
「ああ、あいつか?」
そう言って、カレリアは後ろの部屋を顎で指す。俺が頷くと「失敗を、した罰だな……ったくいつもなんだよ」と言い渋い顔をする。
「他の人たちは? 一人しかいない訳じゃないだろ?」
周りには多くの冒険者がいる。一人だけでは手が回らないはずだ。
「後の奴らは買い出しへ行っている。昨日辺りから何やらおかしなことが起きているらしくてな……お前のとこのマスターにも調査を頼んだんだ」
どうやら、執務室にハルトがいなかったのもそれが原因だったそうだ。しかし、昨日から? 俺がやってしまったことと何か関係があるのだろうか?
あの光をアメリの他にも見た奴がいたのかもしれない。目立つだろうからな、あれ。
「そうか、わかった。あ、それと俺の口座に金を入れてくれ」
これ以上聞くと藪蛇を突きそうだったので、話を変える為に、カウンターの上に退職金を置く。一応すぐに使えるように別に数枚の金貨は財布に残してある。
「おう、わかった。って、多いな……これどうしたんだ?」
「今日でギルドを退職になってな。それでさ」
カレリアは一言「そうか」と興味なさそうに呟くと、カウンターの下に袋を下ろした。流石にこの量の金を周りに見られるとまずいと思ったのかもしれない。
「他に用事はないだろうな?」
めんどくさそうにカレリアがそう聞いてくる。俺は少し考えて、その言葉に頷いた。
「じゃあさっさとどこかへ行け」
「はいはい、じゃあなカレリア」
俺はそう言って、アメリを連れてギルドから立ち去る。後ろからは「金を数えるなんて、くっそ面倒な……」とぼやき声が聞こえてきたが、気にしないことにした。おっさん、あんたの業務だ頑張ってくれ。
「アメリ、大丈夫か?」
俺はアメリに一言声を掛ける。ギルドの中では一言も発していなかったので気にはなっていた。
「は、はい大丈夫です。私も慣れないといけないので……」
「無理をするなよ、それとあそこに入るなら誰か男と一緒に入れ。一人じゃ危険だ」
アメリみたいな少女が一人で入ると、荒くれ者の餌食になる可能性がある。すると、アメリはきょとんとした顔でこう言った。
「男……リッドさんがいますよね?」
俺はもしパーティーが解散した時の話をしているつもりだったが、アメリの頭の中にはなかったらしい。その言葉は嬉しいが、彼女の為にもしっかりと言わないといけないに違いない。
「アメリ、あのな……」俺はアメリに向き直る。そして、言葉を詰まらせた。
「……?」
アメリは首を傾げこちらを見ていた。その顔は純真無垢で、自分の言ったことに一分の疑いすら持っていないような顔。そんな顔で見られると何も言えなくなる。
「……危なくなったら俺を頼れよ」
「はい! リッドさん、頼りにしてますね!」
ダメだこの子、天然の男たらしだ。くそっ、わかっているけど抗えねぇ! 相変わらず、アメリには保護欲のようなものが湧いてしまうのを感じながら、俺達は草原へと向かうことにした。
「──では、実験を始めたいと思う!」
「はい! リッドさんがこれ以上倒れないように見張っていればいいんですね!」
「ぐふっ!」
油断しているところに思いっきり刺された。アメリの言葉は純粋な分、鋭利な刃物のように俺の心を抉ってくる。
「そ、そうだ……でも今はアメリの言葉で倒れそうになったけどな」
「⋯⋯?」
だから、その純真無垢な顔はやめて! くだらない皮肉も全部自分に返ってくるから!
「なんでもない、じゃあアメリに今までわかったことを共有しておくな」
俺はそう言ってから、アメリに今まで起きたことを言っていく。最初に始まった『エクスカリバー』から始まり、シータとの戦いで得た『なんにでも貼れる』ということ、そして『ステータスプレートに貼ることでスキルを得る』、『千里眼を使って倒れる』といったことまでを全部伝えた。
アメリは頻りに「ふむふむ」と頷いている。そして、何かに気付いたのか「あっ!」と声を上げた。
「どうした?」
「一つ思いついたことがあるんですけども、私のステータスプレートにも貼れません?」
「他人のステータスプレートって見れないだろ?」
それは皆の持つ常識だ、ステータスプレートは自分にしか見えない。もし他人のステータスプレートが覗き見れるなら……あ。
「……鑑定か」
「そうです! それを使えば相手のスキルを上書きすることが出来るんじゃないですか?」
「……やってみるか」
そして俺はステータスプレートを出し、鑑定のスキルを貼る。鑑定のスキルを貼っても問題なかったのは宿で試した時にわかっている。
「お、おお……」
ラベルを貼った瞬間、周りの情報が目に入ってくる。千里眼の時も思ったがラベルで貼ると能力が常に入りっぱなしになるみたいだった。
俺は鑑定の能力を発動させたまま、アメリを見る。するとアメリのパラメーターやスキル、年齢、それに3サイズが……
「──どうかしましたか?」
俺は咄嗟にラベルを剥がしていた。何か見てはいけないものを見てしまった気分になる。
「い、いや……ちょっとな……鑑定の力を侮っていた」
「⋯⋯?」
だから、その顔はやめて欲しい! 俺が穢れているように感じるから!!!
「あ、あのなアメリ……鑑定の力なんだけど」
そして、俺はアメリに鑑定でどこまで見えたのかを伝える。すると、みるみるうちにアメリの顔は真っ赤に染まっていった。
これでは、俺からもう一回やっていいか? とは言いづらくなってしまった。それではまるで変態みたいではないか。
鑑定を普段使う奴等はこういったことを隠して使っているのか……いや、もしかするとただの数値とでしか見れなくて何も感じなくなってしまっているのかもしれないな。俺は使うのが初めてだから戸惑いの気持ちしかないけど。
アメリは俯いたまま何も言わない、もしかして俺に怒っているのだろうか? だとしても不可抗力だから許して欲しい。俺だってこんなことになるとは思っていなかったのだから。
「ふー……わかりました、リッドさんもう一回お願いします」
やがて、覚悟を決したのかアメリはそう言った。
「……いいのか?」
「そもそも、私が言い出したことですし、リッドさんがそれを見て私に対して何かが変わるとも思えません。私はリッドさんを信用してますから」
「──わかった」
そこまで言われたらこちらが引き下がるのは男が廃るというものだ。彼女の覚悟を受け入れよう。
「……それじゃあ、行くぞ?」
──そして、俺はもう一度彼女のステータスを見るのであった。
「おう! ははは、びっくりしたか?」
カレリアは胸を叩き、二カっと笑う。俺が驚いた表情をしているので面白がっているのが見てとれる。なんて意地の悪い奴だ。
「いやいや待て待て、ギルドマスターがなんで受付やってるんだ?」
俺は疑問に思ったことを一度聞いてみる。受付嬢らしき人はさっき資料を持ってきていたように見えた。あの人は一体……
「ああ、あいつか?」
そう言って、カレリアは後ろの部屋を顎で指す。俺が頷くと「失敗を、した罰だな……ったくいつもなんだよ」と言い渋い顔をする。
「他の人たちは? 一人しかいない訳じゃないだろ?」
周りには多くの冒険者がいる。一人だけでは手が回らないはずだ。
「後の奴らは買い出しへ行っている。昨日辺りから何やらおかしなことが起きているらしくてな……お前のとこのマスターにも調査を頼んだんだ」
どうやら、執務室にハルトがいなかったのもそれが原因だったそうだ。しかし、昨日から? 俺がやってしまったことと何か関係があるのだろうか?
あの光をアメリの他にも見た奴がいたのかもしれない。目立つだろうからな、あれ。
「そうか、わかった。あ、それと俺の口座に金を入れてくれ」
これ以上聞くと藪蛇を突きそうだったので、話を変える為に、カウンターの上に退職金を置く。一応すぐに使えるように別に数枚の金貨は財布に残してある。
「おう、わかった。って、多いな……これどうしたんだ?」
「今日でギルドを退職になってな。それでさ」
カレリアは一言「そうか」と興味なさそうに呟くと、カウンターの下に袋を下ろした。流石にこの量の金を周りに見られるとまずいと思ったのかもしれない。
「他に用事はないだろうな?」
めんどくさそうにカレリアがそう聞いてくる。俺は少し考えて、その言葉に頷いた。
「じゃあさっさとどこかへ行け」
「はいはい、じゃあなカレリア」
俺はそう言って、アメリを連れてギルドから立ち去る。後ろからは「金を数えるなんて、くっそ面倒な……」とぼやき声が聞こえてきたが、気にしないことにした。おっさん、あんたの業務だ頑張ってくれ。
「アメリ、大丈夫か?」
俺はアメリに一言声を掛ける。ギルドの中では一言も発していなかったので気にはなっていた。
「は、はい大丈夫です。私も慣れないといけないので……」
「無理をするなよ、それとあそこに入るなら誰か男と一緒に入れ。一人じゃ危険だ」
アメリみたいな少女が一人で入ると、荒くれ者の餌食になる可能性がある。すると、アメリはきょとんとした顔でこう言った。
「男……リッドさんがいますよね?」
俺はもしパーティーが解散した時の話をしているつもりだったが、アメリの頭の中にはなかったらしい。その言葉は嬉しいが、彼女の為にもしっかりと言わないといけないに違いない。
「アメリ、あのな……」俺はアメリに向き直る。そして、言葉を詰まらせた。
「……?」
アメリは首を傾げこちらを見ていた。その顔は純真無垢で、自分の言ったことに一分の疑いすら持っていないような顔。そんな顔で見られると何も言えなくなる。
「……危なくなったら俺を頼れよ」
「はい! リッドさん、頼りにしてますね!」
ダメだこの子、天然の男たらしだ。くそっ、わかっているけど抗えねぇ! 相変わらず、アメリには保護欲のようなものが湧いてしまうのを感じながら、俺達は草原へと向かうことにした。
「──では、実験を始めたいと思う!」
「はい! リッドさんがこれ以上倒れないように見張っていればいいんですね!」
「ぐふっ!」
油断しているところに思いっきり刺された。アメリの言葉は純粋な分、鋭利な刃物のように俺の心を抉ってくる。
「そ、そうだ……でも今はアメリの言葉で倒れそうになったけどな」
「⋯⋯?」
だから、その純真無垢な顔はやめて! くだらない皮肉も全部自分に返ってくるから!
「なんでもない、じゃあアメリに今までわかったことを共有しておくな」
俺はそう言ってから、アメリに今まで起きたことを言っていく。最初に始まった『エクスカリバー』から始まり、シータとの戦いで得た『なんにでも貼れる』ということ、そして『ステータスプレートに貼ることでスキルを得る』、『千里眼を使って倒れる』といったことまでを全部伝えた。
アメリは頻りに「ふむふむ」と頷いている。そして、何かに気付いたのか「あっ!」と声を上げた。
「どうした?」
「一つ思いついたことがあるんですけども、私のステータスプレートにも貼れません?」
「他人のステータスプレートって見れないだろ?」
それは皆の持つ常識だ、ステータスプレートは自分にしか見えない。もし他人のステータスプレートが覗き見れるなら……あ。
「……鑑定か」
「そうです! それを使えば相手のスキルを上書きすることが出来るんじゃないですか?」
「……やってみるか」
そして俺はステータスプレートを出し、鑑定のスキルを貼る。鑑定のスキルを貼っても問題なかったのは宿で試した時にわかっている。
「お、おお……」
ラベルを貼った瞬間、周りの情報が目に入ってくる。千里眼の時も思ったがラベルで貼ると能力が常に入りっぱなしになるみたいだった。
俺は鑑定の能力を発動させたまま、アメリを見る。するとアメリのパラメーターやスキル、年齢、それに3サイズが……
「──どうかしましたか?」
俺は咄嗟にラベルを剥がしていた。何か見てはいけないものを見てしまった気分になる。
「い、いや……ちょっとな……鑑定の力を侮っていた」
「⋯⋯?」
だから、その顔はやめて欲しい! 俺が穢れているように感じるから!!!
「あ、あのなアメリ……鑑定の力なんだけど」
そして、俺はアメリに鑑定でどこまで見えたのかを伝える。すると、みるみるうちにアメリの顔は真っ赤に染まっていった。
これでは、俺からもう一回やっていいか? とは言いづらくなってしまった。それではまるで変態みたいではないか。
鑑定を普段使う奴等はこういったことを隠して使っているのか……いや、もしかするとただの数値とでしか見れなくて何も感じなくなってしまっているのかもしれないな。俺は使うのが初めてだから戸惑いの気持ちしかないけど。
アメリは俯いたまま何も言わない、もしかして俺に怒っているのだろうか? だとしても不可抗力だから許して欲しい。俺だってこんなことになるとは思っていなかったのだから。
「ふー……わかりました、リッドさんもう一回お願いします」
やがて、覚悟を決したのかアメリはそう言った。
「……いいのか?」
「そもそも、私が言い出したことですし、リッドさんがそれを見て私に対して何かが変わるとも思えません。私はリッドさんを信用してますから」
「──わかった」
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