20 / 22
答え合わせ
しおりを挟む
***
ウィルに乗せられた王家の馬車は、所謂お忍び用というか、私の馬車に負けず劣らず機能性重視の見た目質素なもの。
当然広くはなく、ウィルと私しか乗っていない。
「城に着いたらすぐ報告に行かなきゃいけないから着くまでの間だけど、聞きたいことあるよね。答えるよ」
ウィルはいつの間にか保温用の瓶に入った飲み物を二つ持っていて、一つを私に差し出しながらいった。
「まず、あそこは何処だったの?着くまでどれくらいかかる?」
「ふふっ、まずでそれ?やっぱりリーゼ好き」
「すっ?!」
今ので何でそうなる!
飲み物吹くところだったじゃないの!
「王都のアイゼン男爵家に近い林。アイゼン男爵令嬢は場合によっては先に開放するつもりだったようだから。夜だし魔道具で加速してるから、十数分で着くと思う」
あー、ミラの王都のお家はかなり外れにあるって言ってたものね。
完全に巻き込んだ上に後半空気だった。
私がやったんじゃないとはいえ悪いことをした。
「でも、ミラのお家は今誰もいなくて、私の家に寄った後一緒に寮に戻るつもりだったのよ。ミラもお城に行くのよね?」
「もちろん。当事者だからね。泊まるか帰るかはわからないけどアンゼルにアイゼン男爵の代理人として引き受けを頼むつもり。多分診察と聴取してる間に連絡しとけば飛んでくるから」
「アンゼル様、お体は大丈夫なの?」
「知ってるかもしれないけど、アンゼルがすぐ寝込むのは膨大な魔力量に対して放出する術が少ないからなんだ。特異体質というやつ。でもそれもアイゼン男爵令嬢のおかげでコントロールが効くようになってきて、今ではもうほぼ健康体」
なるほどね。
ミラは前世チートを想い人に全振りしたわけだ。
ウィルが《視る》ことをしすぎると体調崩すみたいに、アンゼル様は放出を怠ると体内が魔力過多になり寝込むと。
ん?ちょっと違うか?
「あははっ、時間と場所の確認の後は友人たちの心配か」
「わ、悪い?あ、悪いわね。本来ならミラのこと真っ先に心配すべきだし事件の最中から今この瞬間まで感情に任せて放ったらかしにしちゃったし」
「悪いわけないよ、全然。彼女の性格なら多分今以上に巻き込まれる方が困るんじゃない?」
・・・そうかも。
マジでごめん、ミラ・・・。
「・・・き、気を取り直して。えと、ウィルが寝込んだ後私を遠ざけてたのは、わざと、でいいのよね?」
「・・・うん。本当に、ごめんね」
ウィルをよく知らない人にはぼーっとしているように見える、ものすごーくしゅんとしてる顔で言った。
「俺が《視た》のは物語の内容だけじゃないんだ。もっと色々。リーゼや俺を含む登場人物の物語と現実での言動の差異とか、それによってこの世界線が変わったことで起こる物語にはない出来事とか」
「!それが今回の・・・?」
私が訊くと、ウィルはこくんと頷く。
「規模の大小の差はあっても、あの王女がリーゼに対して害する何かを引き起こすことはどうあっても変えられなかった。だからその中で最も被害が最小限で済むよう誘導した。だけどそのためにはリーゼに何も告げず会わない期間がどうしても必要だった」
そういうことだったのか。
どんな風に誘導したのかは、お互いのために深く追求しない方がいいんだろう。
「でもリーゼがあの男と一戦交えるとは思わなかったよ。それに彼らへの処罰の内容も、俺個人は甘いと思うけどリーゼが奴らの思惑を理解してなかったわけではないとわかるものだし。リーゼは本当に、俺が《視た》のとは違う結果を齎してくれる。しかもより良い方へ」
ウィルがふわりと笑う。
「・・・いつも言うけど、買い被りすぎよ?」
「そんなことないともいつも言ってるよ。予測を裏切られるのも好きだけど、予測通りに人が動いたとしてもその裏で人が考えていることはこの力の預かり知らぬところだと、教えてくれたのはリーゼだから」
「うう・・・頭が働かない時に難しいことを言うわね」
「俺がリーゼのことをすごく好きだってわかればいいよ」
「私の告白はスルーしたくせに・・・」
「あ、あの時は!本当は飛び上がりそうなくらい嬉しかったけど、代償もあったしリーゼを遠ざけなきゃだしで平静を装ってたんだ!」
あら珍しい。
あのウィルが慌てふためいて弁明する様子なんて、他の誰もきっと見たことなんかないでしょうね。
そう思うと、自然とくすくすと笑いが溢れた。
「・・・もう、リーゼには振り回されっぱなしだ。そんなに笑うんだからわかっただろう。さて、そろそろ着くね・・・」
窓から外を見遣るウィルにつられて私も目線を移すと、慣れ親しむ程に訪れた城壁を馬車がくぐるところだった。
***
ウィルに乗せられた王家の馬車は、所謂お忍び用というか、私の馬車に負けず劣らず機能性重視の見た目質素なもの。
当然広くはなく、ウィルと私しか乗っていない。
「城に着いたらすぐ報告に行かなきゃいけないから着くまでの間だけど、聞きたいことあるよね。答えるよ」
ウィルはいつの間にか保温用の瓶に入った飲み物を二つ持っていて、一つを私に差し出しながらいった。
「まず、あそこは何処だったの?着くまでどれくらいかかる?」
「ふふっ、まずでそれ?やっぱりリーゼ好き」
「すっ?!」
今ので何でそうなる!
飲み物吹くところだったじゃないの!
「王都のアイゼン男爵家に近い林。アイゼン男爵令嬢は場合によっては先に開放するつもりだったようだから。夜だし魔道具で加速してるから、十数分で着くと思う」
あー、ミラの王都のお家はかなり外れにあるって言ってたものね。
完全に巻き込んだ上に後半空気だった。
私がやったんじゃないとはいえ悪いことをした。
「でも、ミラのお家は今誰もいなくて、私の家に寄った後一緒に寮に戻るつもりだったのよ。ミラもお城に行くのよね?」
「もちろん。当事者だからね。泊まるか帰るかはわからないけどアンゼルにアイゼン男爵の代理人として引き受けを頼むつもり。多分診察と聴取してる間に連絡しとけば飛んでくるから」
「アンゼル様、お体は大丈夫なの?」
「知ってるかもしれないけど、アンゼルがすぐ寝込むのは膨大な魔力量に対して放出する術が少ないからなんだ。特異体質というやつ。でもそれもアイゼン男爵令嬢のおかげでコントロールが効くようになってきて、今ではもうほぼ健康体」
なるほどね。
ミラは前世チートを想い人に全振りしたわけだ。
ウィルが《視る》ことをしすぎると体調崩すみたいに、アンゼル様は放出を怠ると体内が魔力過多になり寝込むと。
ん?ちょっと違うか?
「あははっ、時間と場所の確認の後は友人たちの心配か」
「わ、悪い?あ、悪いわね。本来ならミラのこと真っ先に心配すべきだし事件の最中から今この瞬間まで感情に任せて放ったらかしにしちゃったし」
「悪いわけないよ、全然。彼女の性格なら多分今以上に巻き込まれる方が困るんじゃない?」
・・・そうかも。
マジでごめん、ミラ・・・。
「・・・き、気を取り直して。えと、ウィルが寝込んだ後私を遠ざけてたのは、わざと、でいいのよね?」
「・・・うん。本当に、ごめんね」
ウィルをよく知らない人にはぼーっとしているように見える、ものすごーくしゅんとしてる顔で言った。
「俺が《視た》のは物語の内容だけじゃないんだ。もっと色々。リーゼや俺を含む登場人物の物語と現実での言動の差異とか、それによってこの世界線が変わったことで起こる物語にはない出来事とか」
「!それが今回の・・・?」
私が訊くと、ウィルはこくんと頷く。
「規模の大小の差はあっても、あの王女がリーゼに対して害する何かを引き起こすことはどうあっても変えられなかった。だからその中で最も被害が最小限で済むよう誘導した。だけどそのためにはリーゼに何も告げず会わない期間がどうしても必要だった」
そういうことだったのか。
どんな風に誘導したのかは、お互いのために深く追求しない方がいいんだろう。
「でもリーゼがあの男と一戦交えるとは思わなかったよ。それに彼らへの処罰の内容も、俺個人は甘いと思うけどリーゼが奴らの思惑を理解してなかったわけではないとわかるものだし。リーゼは本当に、俺が《視た》のとは違う結果を齎してくれる。しかもより良い方へ」
ウィルがふわりと笑う。
「・・・いつも言うけど、買い被りすぎよ?」
「そんなことないともいつも言ってるよ。予測を裏切られるのも好きだけど、予測通りに人が動いたとしてもその裏で人が考えていることはこの力の預かり知らぬところだと、教えてくれたのはリーゼだから」
「うう・・・頭が働かない時に難しいことを言うわね」
「俺がリーゼのことをすごく好きだってわかればいいよ」
「私の告白はスルーしたくせに・・・」
「あ、あの時は!本当は飛び上がりそうなくらい嬉しかったけど、代償もあったしリーゼを遠ざけなきゃだしで平静を装ってたんだ!」
あら珍しい。
あのウィルが慌てふためいて弁明する様子なんて、他の誰もきっと見たことなんかないでしょうね。
そう思うと、自然とくすくすと笑いが溢れた。
「・・・もう、リーゼには振り回されっぱなしだ。そんなに笑うんだからわかっただろう。さて、そろそろ着くね・・・」
窓から外を見遣るウィルにつられて私も目線を移すと、慣れ親しむ程に訪れた城壁を馬車がくぐるところだった。
***
0
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢が美形すぎるせいで話が進まない
陽炎氷柱
恋愛
「傾国の美女になってしまったんだが」
デブス系悪役令嬢に生まれた私は、とにかく美しい悪の華になろうとがんばった。賢くて美しい令嬢なら、だとえ断罪されてもまだ未来がある。
そう思って、前世の知識を活用してダイエットに励んだのだが。
いつの間にかパトロンが大量発生していた。
ところでヒロインさん、そんなにハンカチを強く嚙んだら歯並びが悪くなりますよ?
めんどくさいが口ぐせになった令嬢らしからぬわたくしを、いいかげん婚約破棄してくださいませ。
hoo
恋愛
ほぅ……(溜息)
前世で夢中になってプレイしておりました乙ゲーの中で、わたくしは男爵の娘に婚約者である皇太子さまを奪われそうになって、あらゆる手を使って彼女を虐め抜く悪役令嬢でございました。
ですのに、どういうことでございましょう。
現実の世…と申していいのかわかりませぬが、この世におきましては、皇太子さまにそのような恋人は未だに全く存在していないのでございます。
皇太子さまも乙ゲーの彼と違って、わたくしに大変にお優しいですし、第一わたくし、皇太子さまに恋人ができましても、その方を虐め抜いたりするような下品な品性など持ち合わせてはおりませんの。潔く身を引かせていただくだけでございますわ。
ですけど、もし本当にあの乙ゲーのようなエンディングがあるのでしたら、わたくしそれを切に望んでしまうのです。婚約破棄されてしまえば、わたくしは晴れて自由の身なのですもの。もうこれまで辿ってきた帝王教育三昧の辛いイバラの道ともおさらばになるのですわ。ああなんて素晴らしき第二の人生となりますことでしょう。
ですから、わたくし決めました。あの乙ゲーをこの世界で実現すると。
そうです。いまヒロインが不在なら、わたくしが用意してしまえばよろしいのですわ。そして皇太子さまと恋仲になっていただいて、わたくしは彼女にお茶などをちょっとひっかけて差し上げたりすればいいのですよね。
さあ始めますわよ。
婚約破棄をめざして、人生最後のイバラの道行きを。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ヒロインサイドストーリー始めました
『めんどくさいが口ぐせになった公爵令嬢とお友達になりたいんですが。』
↑ 統合しました
【完結】ヤンデレ設定の義弟を手塩にかけたら、シスコン大魔法士に育ちました!?
三月よる
恋愛
14歳の誕生日、ピフラは自分が乙女ゲーム「LOVE/HEART(ラブハート)」通称「ラブハ」の悪役である事に気がついた。シナリオ通りなら、ピフラは義弟ガルムの心を病ませ、ヤンデレ化した彼に殺されてしまう運命。生き残りのため、ピフラはガルムのヤンデレ化を防止すべく、彼を手塩にかけて育てる事を決意する。その後、メイドに命を狙われる事件がありながらも、良好な関係を築いてきた2人。
そして10年後。シスコンに育ったガルムに、ピフラは婚活を邪魔されていた。姉離れのためにガルムを結婚させようと、ピフラは相手のヒロインを探すことに。そんなある日、ピフラは謎の美丈夫ウォラクに出会った。彼はガルムと同じ赤い瞳をしていた。そこで「赤目」と「悪魔と黒魔法士」の秘密の相関関係を聞かされる。その秘密が過去のメイド事件と重なり、ピフラはガルムに疑心を抱き始めた。一方、ピフラを監視していたガルムは自分以外の赤目と接触したピフラを監禁して──?
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
悪役令嬢は冷徹な師団長に何故か溺愛される
未知香
恋愛
「運命の出会いがあるのは今後じゃなくて、今じゃないか? お前が俺の顔を気に入っていることはわかったし、この顔を最大限に使ってお前を落とそうと思う」
目の前に居る、黒髪黒目の驚くほど整った顔の男。
冷徹な師団長と噂される彼は、乙女ゲームの攻略対象者だ。
だけど、何故か私には甘いし冷徹じゃないし言葉遣いだって崩れてるし!
大好きだった乙女ゲームの悪役令嬢に転生していた事に気がついたテレサ。
断罪されるような悪事はする予定はないが、万が一が怖すぎて、攻略対象者には近づかない決意をした。
しかし、決意もむなしく攻略対象者の何故か師団長に溺愛されている。
乙女ゲームの舞台がはじまるのはもうすぐ。無事に学園生活を乗り切れるのか……!
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
【完結】もったいないですわ!乙女ゲームの世界に転生した悪役令嬢は、今日も生徒会活動に勤しむ~経済を回してる?それってただの無駄遣いですわ!~
鬼ヶ咲あちたん
恋愛
内容も知らない乙女ゲームの世界に転生してしまった悪役令嬢は、ヒロインや攻略対象者たちを放って今日も生徒会活動に勤しむ。もったいないおばけは日本人の心! まだ使える物を捨ててしまうなんて、もったいないですわ! 悪役令嬢が取り組む『もったいない革命』に、だんだん生徒会役員たちは巻き込まれていく。「このゲームのヒロインは私なのよ!?」荒れるヒロインから一方的に恨まれる悪役令嬢はどうなってしまうのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる