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周辺探索
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翌朝、リバーシに続いてスピードのグランドチャンピオンになった俺の目覚めは
重かった。2冠チャンプとしての重圧が俺に圧し掛かっているようだ。
ラジオ体操をしてから朝飯の準備をする。 ポータブルストーブに火を入れて
緑アイナメの干物を焼き上げる。ロップ分も1枚バケツに入れておいた。
残る干物は8枚。後でプラケースに入れて滝壺に沈めて置こう。
水が結構冷たかったから、ある程度冷蔵庫になるだろう。
河原でマラカスを振って踊っているロップを呼んで朝飯にした。
しかしラジオ体操を変な踊り(笑)とか言ってたが、オマエの踊りの方がもっと変だぞ。
さて、今日は周辺調査だ。本当は最初にやるべきだったんだろうけど、
俺が塩にこだわっていたのが原因だ。取り合えず上流の滝の上を調査してみよう。
服装は海遠征と同じ、カーゴパンツと安全靴に軍手だ。装備は左腰には剣鉈と、
普通の鉈を吊るした。そして右腰には魔法の収納袋を入れた作業用ポーチ、
小さいナイフとカンティーン(水筒)と鎌を吊るした。鎌は山菜採り用だ。
魔法の収納袋には土嚢袋数枚だけ入れた。まあ昼には戻る予定だからね。
結構、腰回りがガチャガチャしてるね。魔法の収納袋って便利なんだけど、
開くのと仕舞うのが面倒くさいんだよね。
さあ出発だ!剣スコップを持って、ロップを肩車して上流の滝を飛び越えた。
普通の渓流だね。川幅は5メートル位で廻りは藪と森だ。
まずは廻りの森を調査してみよう。川沿いに森をしばらく歩くとちょっと開けた所に見かけた事がある草が群生していた。これって行者ニンニクじゃね?
葉っぱを千切って手でこすり合わせてみると、強烈なニンニクの匂いが漂う。
よし、ゲットだ!鎌である程度刈って土嚢袋に放り込んだ。
取りすぎはいくない。さらに川辺の森の探索を進めよう。
30分程、森の中を鉈で切り開いて進むと、また開けた所にたどり着いた。
だが、なんだアレ?気持ち悪い生き物が何かを食ってるよ!
2メートル位の黒い、芋虫とナメクジを混ぜたような生き物が3匹、60cm位
ある昆虫の死骸にむしゃぶりついてる!触覚がうにょうにょ動いて気色悪い。
「ロップ!あれは何だ!」
「ボクも見たことないっすけど、アレは魔物っす。気持ち悪いっすね~」
俺が動揺していると、芋虫ナメクジの一匹がこちらにゆっくり顔を振り向けた。そして....
ぶはあ、げろんちょ。何か水色の粘液みたいなもんを網状に吐き出した。
俺はかわし切れずに一部が腕に付着した!
なんだコレ!痛えっ、つーか熱い!後方に飛んで距離をとった後、俺は必死で水筒の水で粘液を洗い流した。
水色の粘液が付着した地面がシュウシュウ音をたてて蒸気が立ち上っている。
何だこの生き物、異世界怖えーよ!
ちょっと落ち着いた後に俺は思い出した。アレはカギムシだろうな。
日本にはいなかった生物だが、確か暖かい地域に生息していたらしい、
10センチ位だったはずだ。網状に広がる粘液攻撃はカギムシ特有の防衛手段だ、
だが、あのゲロに酸性は無かったはずだ、これは魔物だからだろうな。
どうしようか?そうだ、魔法を使おう!アイツらは動きは遅い。
げろんちょの射程外から生命魔法のダークなんちゃらを試してみよう。
取り合えず1匹にダークファイアーボルト(笑)を試してみる。
黒い魔法の矢が命中すると、黒い炎で燃えているような感じに見える。
俺も練習中はあんな感じだったのか?だが数十秒で黒い炎が消え去った。
「ロップ、なんかダークなんちゃらが効かないぞ」
肩の上でロップが答える。
「あれはレジストされたっすね。対象が死ぬ時は、段々黒い炎が小さくなって、
消えていくっすよ。魔法抵抗力を弱めるには、まず状態悪化魔法を掛けた方がいいっす。パラライズとかスタンとか」
....先に教えて欲しかった。取り合えず3匹まとめてパラライズを掛けてみた。
お食事に夢中の皆さんだったが、今はビクビクしている。
よし!まとめて暗黒の炎に焼かれて死ね!ダークフレイムスロー(笑)!
大カギムシの皆さんは黒い炎のエフェクト?が燃え盛っていたが段々消えていった。お亡くなりになったようだ、南無。
だがこんなのがいる森なのか?あのげろんちょ粘液攻撃で奇襲されたらマズいぞ!やべーな異世界!
大カギムシの死体をスルーして探索を続けようとしたが、俺の髪を引っ張って頭上のロップが引き留めた。
「レイ様、魔石を取ってないっす。もったいないっすよ!」
え?アレの腹を開いて魔石を取るの?俺は甲殻類とかには抵抗はないが、あの手の生き物は苦手だ。
「なあロップ、俺は嫌なんだが。気持ち悪いだろ?あんなの捌きたくないぞ」
「何甘い事言ってるんすか!コウエイ様は芋虫みたいな魔物とかも平気で解体して魔石を採ってたっすよ!魔石吸収はした方がいいっす。
(まあ副作用はあるっすけどね。ゴニョゴニョ)」
....そうか、後半は良く聞き取れなかったが、まだまだ俺は甘ちゃんだったらしい。海サソリは甲殻類だったから全然平気だったが今後はこういう機会もあるだろうな。
よし、やろう!だが剣鉈は使いたくない。これは結構な代物だ、気味悪い生き物の体液とかで汚したくない。大カギムシの死体を足でひっくり返して、
剣スコップを突き入れた。頭?近くでゴリッとした感触があったので掻き出してみると、黄色いクルミ位の大きさの石が出て来た。
残り2匹も同様に魔石を掻き出した。正直触りたくないが、軍手してるしな。
魔法の収納袋から土嚢袋を取り出し放り入れた。
吸収するのは川で綺麗に洗ってからだ。えんがちょ。
さて、探索を続行しよう。
しばらく森を進むと、甘い匂いが漂ってきた。頭上を見上げるとリンゴ位の大きさの果実がワサワサある。
....だがなんだろう、この禍々しい見た目は。オレンジ色と黒のストライプ。
オオスズメバチの腹の様な感じだ。ロップに聞いてみよう、期待はしないが。
「ロップ、あの果物が何か分るか?」
「見たことないっすね。そもそもコウエイ様の国では果物なんてあんまり採れなかったんで、ボクに聞くのは無茶ぶりっすよ」
そうか、甘い匂いに魅かれるものはあるが、この禍々しい見た目にはドン引きする。毒物じゃないだろうか?でも俺は大抵の毒は大丈夫って言ってたよな。
「なあロップ、使徒の俺には"大抵"の毒は効かないって言ってたよな。俺に効く毒ってあるのか?」
ロップはちょっと考えた後に答えた。
「そうっすね~。これは星母神様から聞いた事なんすけど、バシリスク?と
コカトリス?の毒は使徒でも危険って言ってたっす。でもコウエイ様は遭遇した
事なかったっすね。食べ物は大丈夫だと思うっす。だってコウエイ様は泥水とか
飲んでたっすよ。芋虫とかも食べてたし。ただ変なキノコを食べた時は、
何かゾクゾクするって言ってたっすね」
コウエイ様凄いね。やっぱゲテ村以上のゲテモノ喰いだな。
変なキノコは毒キノコだったんだろうね。
毒物を食べるとゾクゾクするのかもしれない。
ええい!このフルーツを食べてみる事にしよう。禍々しい模様のフルーツに齧り付いた。
....めちゃめちゃ美味いぞ!桃とビワとマンゴーを合わせたような味だ凄く甘い、
若干だが酸味も有って素晴らしい!だが食べた後にゾクゾクして来た。
毒だったのか?
だがこのゾクゾクする感じもなんか心地よいな。これは大量回収だ。土嚢袋3袋分の果実を採集した。この果実はワスプの実と名付けよう。
もしかしたら、ワインとかも作れるかもしれない。だが毒物だとすると、どうやって繁殖するんだろうね?でも地球では猛毒のストリキニーネの実を食べる鳥がいたらしいからな。多分そういう生き物がいるんだろう。
今日は非常に良い収穫があった。そろそろ昼だから洞窟に戻ろう。
今まで来た道を戻ると、大カギムシの死体に60cm位の赤いマイマイカブリ
みたいな昆虫が6匹位集って、ムシャムシャとお食事中だった。
「ロップ!あれは何だ?」
「見たことないっすよ。でも魔物っすね。というかボクもこの島は初めてっすから詳しい事は分かんないすっよ」
そうか、何でもロップ先生に聞くのは良くないな。でも魔物かどうかは俺にはまだ分からない。これからも頼りにしてるぞ!ロップ先生。
取り合えず、パラライズからのダークなんちゃらで仕留めてみよう。
俺がそろそろと近付いて行くと、お食事中の6匹の赤マイマイカブリが俺に尻を向けた。
パン!という音で何かが放射された。
うおっ、熱い!なんだこれ!慌てて後ろに飛びのいたが、顔を庇った両腕に軽度の火傷を負ったようだ。
これはアレだ、ヘッピリムシだ。俺が距離を取ると、またお食事を再開した。
どうしよう?スルーしてもいいが、屁をあびせられた腕が痛い。
ぶっちゃけムカつく。そうだ、飛んで頭上からパラライズを試してみよう!
宙に浮かんで、お食事中の赤いゴミムシの後背からパラライズを掛けた。
しばらくすると6匹全てお食事を止めてひっくり返った。
ははは!これで終わりではないのだよ!闇の炎に焼かれて死ね!
ダークフレイムスロー(笑)!
しばらく観察していると黒炎が小さくなっていって消えた。
ゴミムシ達はひっくり返ったまま身動きしていない。
俺は昆虫類にはそれ程嫌悪感はない。剣スコップで6匹の赤マイマイカブリの腹を割って黄色い魔石をほじくりだした。
そろそろ、おうちに帰ろう。怪我もしたしな。
今回ゲット出来たのは行者ニンニク?と毒フルーツだ。
重かった。2冠チャンプとしての重圧が俺に圧し掛かっているようだ。
ラジオ体操をしてから朝飯の準備をする。 ポータブルストーブに火を入れて
緑アイナメの干物を焼き上げる。ロップ分も1枚バケツに入れておいた。
残る干物は8枚。後でプラケースに入れて滝壺に沈めて置こう。
水が結構冷たかったから、ある程度冷蔵庫になるだろう。
河原でマラカスを振って踊っているロップを呼んで朝飯にした。
しかしラジオ体操を変な踊り(笑)とか言ってたが、オマエの踊りの方がもっと変だぞ。
さて、今日は周辺調査だ。本当は最初にやるべきだったんだろうけど、
俺が塩にこだわっていたのが原因だ。取り合えず上流の滝の上を調査してみよう。
服装は海遠征と同じ、カーゴパンツと安全靴に軍手だ。装備は左腰には剣鉈と、
普通の鉈を吊るした。そして右腰には魔法の収納袋を入れた作業用ポーチ、
小さいナイフとカンティーン(水筒)と鎌を吊るした。鎌は山菜採り用だ。
魔法の収納袋には土嚢袋数枚だけ入れた。まあ昼には戻る予定だからね。
結構、腰回りがガチャガチャしてるね。魔法の収納袋って便利なんだけど、
開くのと仕舞うのが面倒くさいんだよね。
さあ出発だ!剣スコップを持って、ロップを肩車して上流の滝を飛び越えた。
普通の渓流だね。川幅は5メートル位で廻りは藪と森だ。
まずは廻りの森を調査してみよう。川沿いに森をしばらく歩くとちょっと開けた所に見かけた事がある草が群生していた。これって行者ニンニクじゃね?
葉っぱを千切って手でこすり合わせてみると、強烈なニンニクの匂いが漂う。
よし、ゲットだ!鎌である程度刈って土嚢袋に放り込んだ。
取りすぎはいくない。さらに川辺の森の探索を進めよう。
30分程、森の中を鉈で切り開いて進むと、また開けた所にたどり着いた。
だが、なんだアレ?気持ち悪い生き物が何かを食ってるよ!
2メートル位の黒い、芋虫とナメクジを混ぜたような生き物が3匹、60cm位
ある昆虫の死骸にむしゃぶりついてる!触覚がうにょうにょ動いて気色悪い。
「ロップ!あれは何だ!」
「ボクも見たことないっすけど、アレは魔物っす。気持ち悪いっすね~」
俺が動揺していると、芋虫ナメクジの一匹がこちらにゆっくり顔を振り向けた。そして....
ぶはあ、げろんちょ。何か水色の粘液みたいなもんを網状に吐き出した。
俺はかわし切れずに一部が腕に付着した!
なんだコレ!痛えっ、つーか熱い!後方に飛んで距離をとった後、俺は必死で水筒の水で粘液を洗い流した。
水色の粘液が付着した地面がシュウシュウ音をたてて蒸気が立ち上っている。
何だこの生き物、異世界怖えーよ!
ちょっと落ち着いた後に俺は思い出した。アレはカギムシだろうな。
日本にはいなかった生物だが、確か暖かい地域に生息していたらしい、
10センチ位だったはずだ。網状に広がる粘液攻撃はカギムシ特有の防衛手段だ、
だが、あのゲロに酸性は無かったはずだ、これは魔物だからだろうな。
どうしようか?そうだ、魔法を使おう!アイツらは動きは遅い。
げろんちょの射程外から生命魔法のダークなんちゃらを試してみよう。
取り合えず1匹にダークファイアーボルト(笑)を試してみる。
黒い魔法の矢が命中すると、黒い炎で燃えているような感じに見える。
俺も練習中はあんな感じだったのか?だが数十秒で黒い炎が消え去った。
「ロップ、なんかダークなんちゃらが効かないぞ」
肩の上でロップが答える。
「あれはレジストされたっすね。対象が死ぬ時は、段々黒い炎が小さくなって、
消えていくっすよ。魔法抵抗力を弱めるには、まず状態悪化魔法を掛けた方がいいっす。パラライズとかスタンとか」
....先に教えて欲しかった。取り合えず3匹まとめてパラライズを掛けてみた。
お食事に夢中の皆さんだったが、今はビクビクしている。
よし!まとめて暗黒の炎に焼かれて死ね!ダークフレイムスロー(笑)!
大カギムシの皆さんは黒い炎のエフェクト?が燃え盛っていたが段々消えていった。お亡くなりになったようだ、南無。
だがこんなのがいる森なのか?あのげろんちょ粘液攻撃で奇襲されたらマズいぞ!やべーな異世界!
大カギムシの死体をスルーして探索を続けようとしたが、俺の髪を引っ張って頭上のロップが引き留めた。
「レイ様、魔石を取ってないっす。もったいないっすよ!」
え?アレの腹を開いて魔石を取るの?俺は甲殻類とかには抵抗はないが、あの手の生き物は苦手だ。
「なあロップ、俺は嫌なんだが。気持ち悪いだろ?あんなの捌きたくないぞ」
「何甘い事言ってるんすか!コウエイ様は芋虫みたいな魔物とかも平気で解体して魔石を採ってたっすよ!魔石吸収はした方がいいっす。
(まあ副作用はあるっすけどね。ゴニョゴニョ)」
....そうか、後半は良く聞き取れなかったが、まだまだ俺は甘ちゃんだったらしい。海サソリは甲殻類だったから全然平気だったが今後はこういう機会もあるだろうな。
よし、やろう!だが剣鉈は使いたくない。これは結構な代物だ、気味悪い生き物の体液とかで汚したくない。大カギムシの死体を足でひっくり返して、
剣スコップを突き入れた。頭?近くでゴリッとした感触があったので掻き出してみると、黄色いクルミ位の大きさの石が出て来た。
残り2匹も同様に魔石を掻き出した。正直触りたくないが、軍手してるしな。
魔法の収納袋から土嚢袋を取り出し放り入れた。
吸収するのは川で綺麗に洗ってからだ。えんがちょ。
さて、探索を続行しよう。
しばらく森を進むと、甘い匂いが漂ってきた。頭上を見上げるとリンゴ位の大きさの果実がワサワサある。
....だがなんだろう、この禍々しい見た目は。オレンジ色と黒のストライプ。
オオスズメバチの腹の様な感じだ。ロップに聞いてみよう、期待はしないが。
「ロップ、あの果物が何か分るか?」
「見たことないっすね。そもそもコウエイ様の国では果物なんてあんまり採れなかったんで、ボクに聞くのは無茶ぶりっすよ」
そうか、甘い匂いに魅かれるものはあるが、この禍々しい見た目にはドン引きする。毒物じゃないだろうか?でも俺は大抵の毒は大丈夫って言ってたよな。
「なあロップ、使徒の俺には"大抵"の毒は効かないって言ってたよな。俺に効く毒ってあるのか?」
ロップはちょっと考えた後に答えた。
「そうっすね~。これは星母神様から聞いた事なんすけど、バシリスク?と
コカトリス?の毒は使徒でも危険って言ってたっす。でもコウエイ様は遭遇した
事なかったっすね。食べ物は大丈夫だと思うっす。だってコウエイ様は泥水とか
飲んでたっすよ。芋虫とかも食べてたし。ただ変なキノコを食べた時は、
何かゾクゾクするって言ってたっすね」
コウエイ様凄いね。やっぱゲテ村以上のゲテモノ喰いだな。
変なキノコは毒キノコだったんだろうね。
毒物を食べるとゾクゾクするのかもしれない。
ええい!このフルーツを食べてみる事にしよう。禍々しい模様のフルーツに齧り付いた。
....めちゃめちゃ美味いぞ!桃とビワとマンゴーを合わせたような味だ凄く甘い、
若干だが酸味も有って素晴らしい!だが食べた後にゾクゾクして来た。
毒だったのか?
だがこのゾクゾクする感じもなんか心地よいな。これは大量回収だ。土嚢袋3袋分の果実を採集した。この果実はワスプの実と名付けよう。
もしかしたら、ワインとかも作れるかもしれない。だが毒物だとすると、どうやって繁殖するんだろうね?でも地球では猛毒のストリキニーネの実を食べる鳥がいたらしいからな。多分そういう生き物がいるんだろう。
今日は非常に良い収穫があった。そろそろ昼だから洞窟に戻ろう。
今まで来た道を戻ると、大カギムシの死体に60cm位の赤いマイマイカブリ
みたいな昆虫が6匹位集って、ムシャムシャとお食事中だった。
「ロップ!あれは何だ?」
「見たことないっすよ。でも魔物っすね。というかボクもこの島は初めてっすから詳しい事は分かんないすっよ」
そうか、何でもロップ先生に聞くのは良くないな。でも魔物かどうかは俺にはまだ分からない。これからも頼りにしてるぞ!ロップ先生。
取り合えず、パラライズからのダークなんちゃらで仕留めてみよう。
俺がそろそろと近付いて行くと、お食事中の6匹の赤マイマイカブリが俺に尻を向けた。
パン!という音で何かが放射された。
うおっ、熱い!なんだこれ!慌てて後ろに飛びのいたが、顔を庇った両腕に軽度の火傷を負ったようだ。
これはアレだ、ヘッピリムシだ。俺が距離を取ると、またお食事を再開した。
どうしよう?スルーしてもいいが、屁をあびせられた腕が痛い。
ぶっちゃけムカつく。そうだ、飛んで頭上からパラライズを試してみよう!
宙に浮かんで、お食事中の赤いゴミムシの後背からパラライズを掛けた。
しばらくすると6匹全てお食事を止めてひっくり返った。
ははは!これで終わりではないのだよ!闇の炎に焼かれて死ね!
ダークフレイムスロー(笑)!
しばらく観察していると黒炎が小さくなっていって消えた。
ゴミムシ達はひっくり返ったまま身動きしていない。
俺は昆虫類にはそれ程嫌悪感はない。剣スコップで6匹の赤マイマイカブリの腹を割って黄色い魔石をほじくりだした。
そろそろ、おうちに帰ろう。怪我もしたしな。
今回ゲット出来たのは行者ニンニク?と毒フルーツだ。
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