Revolution Calling!俺と黒猫が異世界秩序改変に挑戦する話

猿型茄子

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種族選択

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銀髪の気味悪い女がニヤニヤしながら、
「はい、では皆さん目の前の端末を起動してくださ~い」
まだ、これが夢だという疑惑は拭えない。ただ俺、全裸なんですけど...
銀髪の気味悪女が睨んでいるので、目の前のノートPCを起動する。
なんだ?なかなか起動しないぞ。10分後にようやくPCが立ち上がった。

そして種族選択画面!
・人族    選択済
・ドワーフ族 選択済
・エルフ族  選択済
・獣人族   選択済
・悪魔    未選択
・前世の輪廻に留まる(多分線虫ですよ~)

....なんか悪魔と線虫以外の選択肢無いんですけど!
「おい!どういう事だ!悪魔と線虫しか選べないぞ!」

俺が抗議すると、銀髪の女が、
「はい、この部屋に来た先着順で種族は選択してもらったんです~。
取り合いになると面倒くさいので~」
「な、の、で、あなたは悪魔を選択してENTERキーをお、ね、が、い。
じゃないと線虫になっちゃいますよ~ん。

どうやら人族はチャラ男、エルフ族はOL、獣人族はJK、ドワーフ族は隣の老人の順で先取りしたらしい。PCの起動に時間が掛かったのは、チャラ男から順に種族を選択し、その度に選択肢が少なくなり、最後に俺の番になったという事
らしい。しかし老人はドワーフって分るのかな?

くっ、線虫は嫌だ。んっ、待てよ、線虫っていいかも?どこかの人知れぬ場所の芋とか寄生して、ヌボ-ンと生きていく!そうなるとオンデンザメとかもいいな。
深海でゆったりヌボ-ンと生きていく!

....うーん?でも選べない来世は怖いし、そんな簡単なもんじゃないだろうな。

まあ地球での来世を期待して博打打つより、悪魔の方がマシかな?マシだよな?
ええい!悪魔を選択して、ENTER!

「はい全員揃いましたので、ざっくり転生先の世界についての質問タイムを開始しま~す。時間は1時間で~す。質問のある方は挙手してください。」

俺は真っ先に挙手した、そもそもコイツは何なんだ?それと【界審の儀】の事、
それと次の世界の事だ。
銀髪女は俺を一瞥した後、ため息をついた。
「は~、貴方が最初の質問者ですか~?なんでしょう?」
「えっと、そもそもアンタは何者だ?それと【界審の儀】とは何だ?あと次の世界はどういう所だ?」

銀髪の気味悪い女はニヤニヤ笑いながら、
「三つの質問とは厚かましいですね~。私は次の世界の秩序を司る神の使徒とでも言っておきましょう。【界審の儀】についてはそうですね~、詳細はお答え出来ませんが、これから貴方達が転生する世界の秩序を審議するための儀式とでも言っておきますね~。貴方達はその要素だという事ですね~。
次の世界というか我々の世界は、貴方達のいた世界を基礎にして造られた新たな世界で~す。サイズも地球と同じというか、太陽系をそのまま移植した世界と思ってくださ~い。まあ構成要素は大分違いますけどね~。生物については6割が似たような感じ?ただし、地理については全く異なると思ってくださいね~。
それと諸事情により、貴方達の転生先は同一の大陸圏内になりますよ~。
あ~、私しゃべりすぎですね~。これ以上は転生後に自分で調べてくださ~い」

世界の秩序を司る神の使徒?世界の秩序を審議する儀式?太陽系を移植して造られた世界?どういう事だ?
「具体的に何をする為に転生するんだ?世界の秩序を審議する儀式とか、漠然として意味が分からないんだが」

銀髪がイライラした感じで俺を睨む。
「面倒くさい人ですね~。詳細はお答え出来ないって言いましたよね~。
これ以上は転生後に自分で調べろや!ぺっ!」

なんか急に口調が変わったよ!あと今唾吐いたよね?俺が動揺していると、
左隣の老人が挙手した。
「あー、転生って事は、赤子から人生をやり直すんじゃろ?ワシは鍛冶なんだが、前世の知識とか経験はどうなるんじゃ?」

「はい、前世の知識なんて普通はないで~す。来世も知能のある生物に生まれ変わるなんて普通はあり得ませからね~。線虫とかに生まれ変わったら、その瞬間に前世の知識なんて喪失します~。だって脳が無いですからね~。今回の転生は特例なんですよ~。貴方達の世界とは違いますが、また知性がある存在に生まれ変われるんですからね~」

「ただし、流石に生まれた瞬間から前世の知識を持つ事は出来ませ~ん。
まだ脳が未発達ですからね~。前世の記憶は別の場所に保管されます。
これは特例ですよ~感謝してくださいね~」

「前世の記憶は大体5歳位から徐々に思い出していく事になるでしょうね~。
ただし失われる記憶もありま~す。個人差もありますが、思い出すのは、多くて7割位の記憶じゃないでしょうかね~?つまり長く生きた貴方はより多くの記憶を思いだすでしょうね~。体に染みついた感覚や経験については、そもそも別の体になるのですから失われま~す。」

「....ふむ。了解した」
老人は腕を組んで目を瞑った。
成程、記憶はある程度残るのか。だが特例を設けてまで、前世の記憶を保持させるのはどういう意図なんだろう?それに危険な知識、原爆とかの作成方法とか知ってたらマズイんじゃね?そもそも文明はどんなもんだろ?と考えていたら、次に挙手したのはOLだった。
「あの、次の世界の文明は地球と比べてどのような感じなんですか?服とかトイレとか気になります」

「はい、地域や種族によって差はありますし、地球とは文明の発達の仕方が異なりますので例えるのは難しいですね~。うーん?かなりざっくりになりますが、
地球の歴史に例えると17世紀くらいでしょうかね~?服は種族とか地域、身分でも異なりますので答えられませ~ん。トイレ事情も同様で~す、ただ、地球とは方法は異なりますが、大都市では浄化設備が整っていて清潔ですよ~」

ふ~ん。1600年代の地球並みの文明って事か。まあ国によって大分差があるだろうし、今の段階では何とも判断出来ないな。また俺が質問してみよう。
「俺達転生者が危険な知識を持っていたら、世界が混乱するんじゃないか?例えば原爆とか火薬とか」

「ぷっ、貴方は原爆作れるんですか~?ご心配なく。そのような人物は転生対象にはなりませ~ん。ついでに言いますが、【界審の儀】は今回で5回目で~す。
前回の悪魔が銃を製造しましたが、火縄銃程度の物しか造れませんでした~。
そんなものは無意味ですよ~。何故なら魔法があるからで~す」

チャラ男がガタッと立ち上がる。
「魔法!魔法があるっすか!?」

「はい、ありま~す。この場では詳しく説明出来ません。貴方達は転生する訳ですから成長の過程で知識を得てくださいね。そもそも、この場での質疑応答は転生すれば忘れてしまうと思いますよ~。
この質問タイムは以降のキャラメイキングの為のものなので~す。だからあまり細かい質問は無意味ですよ~」

「ひょっとして魔物とかもいる世界っすか!?」
チャラ男が食い気味に質問すると、
「はい!いい質問ですね~。魔物はいま~す。どんどん倒して下さいね~。
それを考慮したキャラメイクをお願いしま~す。どういう魔物がいるとかは、
無意味なので質問しないでくださいね~。どうせ忘れちゃいますから~」

うーん、魔法に魔物か。ファンタジーな世界なんだな。でも俺、悪魔なんだよな。ひょっとして俺は魔物?
それに、種族選択の際に些細な違和感がある。ドワーフ族、エルフ族、獣人族、
悪魔。なんで悪魔だけ族じゃないんだ?これは聞かねばならない!
「はい!」

俺が挙手すると、銀髪女は俺を横目で睨む。どうもコイツは俺の扱いが酷い。
悪魔だからか?
「またですか?なんですか悪魔の人」

「質問1そもそも悪魔って何?質問2何で悪魔を転生させるの?質問3何で悪魔だけ”族”じゃないの?」

「またもや図々しい人ですね~。一人で3つも質問、それも自分の事ばかり。
この後に種族特性を説明する予定なんですけど~。まあいいでしょう。
お答えしま~す。」

質問1:そもそも悪魔って何?
回答1:世界秩序から忌み嫌われる存在。死ねばいいのに

質問2:何で悪魔を転生させるの?
回答2:【界審の儀】に必要だから。死ねばいいのに

質問3:何で悪魔だけ”族”じゃないの?
回答3:悪魔はボッチだから。親とか同族とかいませ~ん。死ねばいいのに

「世界秩序から忌み嫌われる存在ってなんだそれ!ふざけんな!それに赤ん坊で転生するのに、親とか同族とかいなけりゃすぐに死ぬだろ!あと死ねばいいのにってどういう事だ!」

チャラ男がぎゃはぎゃは笑ってる。
「ぎゃはは、オッサン、全裸で嫌われ者で孤児でボッチで死ねばいいのにって、
終わってんよ!」

うるせー!全裸なのは今だけだ!多分。そうだよな?

「ちょっと説明を追加しま~す。ボッチさんは転生の仕組みが違います。
他の皆さんは赤ちゃんとして転生してもらいますが、ボッチさんは成体として転生しま~す。これは【界審の儀】の約定なので皆さん納得してくださ~い。
じゃないとボッチさんがすぐに死んでしまいますから~。ぷげらっ」

ぷげらって何だ。今のは笑う所か?あと、さり気なく俺をボッチって言うな!
「おい、銀髪女!成体って事は俺はこの体のまま転生するって事だよな?」

「何を言ってるんですか~?前の肉体は滅んでるんですから悪魔なりの姿で転生ですよ~。それともその全裸で転生したいんですか~?
悪魔の姿はこれ以降のフェーズで確認できま~す。ご堪能あれ~」

チャラ男はともかく、JKまでもが爆笑している。

「ちょっと待ってくれ」
隣の老人が挙手をした。
「このボッチ君が成体のまま転生するという事は、前世の記憶と経験を、
全て持ったまま生まれ変わるという事か?」

銀髪女がちょっと考えながら答えた。
「う~ん?今までの悪魔に確認していないので断定は出来ませんね~。
ただ肉体の再生成を伴うので完全ではないと思いますよ~」

「そうか。話の腰を折ってすまなかった。続けてくれ」、
老人はまた腕を組んで目を瞑った。なんか恰好いいな。
だがさり気なく俺をボッチ君と呼んだのは忘れないでおこう。

うーん、悪魔の俺は相当嫌われてるって事だな。悪魔なりの姿で転生って事は、
姿は人と大分違うのかな?
これって下手すると転生後にいきなり迫害される?【界審の儀】に必要と言っていたが転生後はどうなってもいいのか?でも、それだったら赤ん坊のまま転生させて野ざらしにするか。
つまり、悪魔の俺を成体で転生させるって事は、少なくともすぐに死んでは困るって事か、他に理由があるって事だな。悪魔の俺が死ぬとどうなるか聞いてみるか。俺が挙手しようとすると、JKが挙手した。
「え~と、ウチ、ケモミミアイドルを目指そうと思うんだけど、お姉さん何かアドバイスをください!」

あ~アホの子だったよ。

「はい、頑張れば何とかなるんじゃないですかね~。次の質問はありますか~?」
ぬるっと銀髪女にスルーされた。頑張れアホの子。次に俺が挙手しようとすると
OLに先を越された。
「あの、言葉はどうなるんですか?あと、ここに居る人達とは転生後の世界で出会えるんでしょうか?」

「はい、言葉は実は皆さん出身の日本語で~す。世界が創生された時に、
そう設定されたみたいです~。この場にいる皆さんが全て日本人なのも、
その影響で~す」

ん?日本語って結構面倒くさい言語だけどそれでいいのか?次の世界?
特に動植物の名前とか、ルビを振らなきゃ 到底読めないようなもんがいっぱい
あったんだが。まあ俺達にとっては楽だからいいや。

「他の方々との再会は、縁があればと言っておきますね~。そもそも種族が違うので、生活する地域は違いますよ。探そうと思えば、探せるかもしれませんね~」

ふ~ん。まあチャラ男とかJKには会いたくないし、どうでもいいか。OLや隣の老人とは会ってみたいかな?前世の話とか、まともに話せそうだし。よし、次は俺の番だ。悪魔の俺が死ぬとどうなるかだ。挙手!

「....また貴方ですか?ボッチ悪魔さん。貴方の質問はお腹いっぱいなので却下で~す。最後の質問になりま~す。他の方いますか~?」

なんだこの扱い!お腹いっぱいってどういう事だ?ふざけんな!

「うっす!」
俺が抗議しようとすると、チャラ男が挙手しやがった。
「あのー、お姉さん、彼氏とかいるっすか?」
「ハァ?いませんけど」
「なら、俺とかどうっすか?」
「...貴方はこれから赤ちゃんになるんですよ」
「そっすね。さーせん!」

こいつもアホの子だった。JKよりもアホだ。

壇上で銀髪女が無表情で右腕を振り上げて跳ねる。かなり怖い。
「はい!質問タイムは以上で終了です。種族特性の説明の時間で~す」

聞き出したい事は他にも一杯あったのに。度量衡とか、地理とか、気候とか。

「まず人族の貴方!」
銀髪女がズビシッとチャラ男を指して説明を始める。

「人族はこの世界の大半の領域を統べる種族で~す。基本的に統治機構は人族によるもので~す。この後にある【出自】の選択肢に貴方は気を付けてくださ~い。
大きな一族は大きな力を持つのですから~」

「寿命は他の種族に比べれば短いで~す!特に秀でた能力は無いですが、
でも人族は何でも出来ます!ただし普通じゃ最高には到達出来ませ~ん!
だから恩恵ポイントは多めに上げます~。教会には協力して下さいね~。
教会に協力してくれたら寿命も延びるかも知れませんよ。次の選択フェーズでも
教会関係を厚めにするといいことありますよ~」

「俺頑張るっす!」Byチャラ男

教会?コイツは世界秩序を司る神の使徒って自称していたしな。この銀髪女の宗教勢力が大勢を占めてる世界って事か。この女の態度から、悪魔は教敵にされて
るって事は容易に想像できるな。線虫の方が良かったかもしれない。

「エルフ族の貴方!」
銀髪女がズビシッとOLを指して説明を始める。

「エルフ族の大半は、森の集落で暮らしていま~す。そして魔法に関して適正が強いですね~。力は人族より弱いけど、聴覚と視力に優れま~す、それと弓の名手が多いですね~」

「まあ、頑張ってくださ~い。寿命は他の種族に比べれば凄く長いんですよね~、
恩恵ポイントは私からはちょっとですね~。でも、”他”から貰えるかもしれませんね」

....何だこの差。あと、”他”ってなんだ?

「獣人族の貴方!」
銀髪女がズビシッとJKを指して説明を始める。

「獣人も色々いるけど貴方は猫人を選んだんですね。猫人は俊敏で、聴覚と嗅覚に優れま~す。夜目も効きますね~。それと気配を消す事や、気配の察知が得意ですよ~。まあ体は小さいので力は期待しないでくださいね。大体、森に住んでいると思われま~す」

「まあ、頑張ってくださいね~。寿命は他の人族に比べればちょっと長いんですよね、恩恵ポイントは私からはないかな~。でも”他”から貰えるかもしれないですよ~」

森に住んでいると思われるってどういう事だ。UMAみたいな存在なのか?
アホの子は気付いてないみたいだが。あと”他”って何なんだ?

「ドワーフの貴方!」
銀髪女がズビシッと入院着老人を指して説明を始める。

「ドワーフは鍛冶です!職人です!鉱夫です!頑健で力も強いです。
ただ、素早くはないですね~。地下に住んでいる事が多いので夜目が効きま~す。
あと毒に対して耐性がありますね~」

「ドワーフ族には頑張って貰わないとですよ。寿命は人族に比べれば2倍?
くらいです。恩恵ポイントは私から出しますよ!」

....何だこれ?種族差別が酷くねーか?

そして!、そう俺の番だよ!

銀髪の気味悪女がズビシッと全裸の俺を指して言う!

「悪魔は基本的に公共の敵です。パブリックエネミーNo1で~す!
人族に発見されれば即座に討伐対象となるでしょう。寿命は良く分かりませ~ん。
今までの悪魔は大抵すぐに討伐されましたからね~。ぷぷっ。
ただ、前回の【界審の儀】の悪魔は60年位生きましたね~。
結局討伐されましたけどね~。種族の特徴としては、それなりに強いんじゃね?
って感じですかね~」

「そして貴方への恩恵ポイントは...」

銀髪の気味悪女は中指立てて言い放った。

「お前は、ねちょねちょウンコを踏め!」

なんだそりゃ!単なる俺への罵倒じゃねーか!
あと種族特性の説明が適当すぎんだろ!

「これから恩恵ポイントを消費してキャラクターメイクをして頂きま~す」

す ざ け ん な

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