幸福の食卓

ますじ

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 骨にまで響くほどの大音響で頭が割れそうだ。ひしめきあう男女から逃げるようにやってきた席で、琥珀色の酒を舐めるショウと向かい合う。靴を履いて外を歩くのも、人混みの中を長時間立ち続け、あまつさえ見知らぬ他人と会話までしたのもはじめての経験だった。おかげで朔はすっかり疲弊し、美味くもない炭酸を喉に流し込むことしかできない。
 ショウに連れてこられたのは、古びたビルの地下にある狭苦しい店だった。店内は薄暗く、鼓膜が割れるほどの音楽が響き渡っている。カウンターにははじめて見る無数のボトルが並び、ここで提供しているのは酒と快楽だとショウは言った。どこもかしこも若い男女でひしめきあい、異様な熱気に包まれている。正直、とても居心地が悪かった。立っているだけでも目眩がして倒れそうなほどだ。何もしていなくてもひっきりなしに誰かに声をかけられ、無遠慮に体を触られ、子猫みたい、だなどと笑われる。朔はうんざりしていた。早く出たくてたまらない。
 すっかり膝が笑ってしまった朔は、ショウに抱えられるようにして狭いテーブル席に連れてこられた。店の隅にあるおかげで少しは落ち着けたが、それでも煩い音楽や喧騒からは逃げられず、頭痛までしはじめている。あからさまに不機嫌そうな朔を見て、ショウは気遣うどころかからかうように頬をつついてきた。
「あーあ、もうへばってるのかい?」
「うるさい……」
 煩わしい手を少し強めに振り払う。顔が火照って、頭の血管が膨張しているような感覚があった。細長いグラスを両手で握り、半分ほどなくなった薄水色の液体を睨む。酒というものを口にしたのもはじめての経験だった。甘い炭酸飲料の中に独特の苦味を感じて、それがどうにも落ち着かない。朔はまだ一杯目の半分程度しか口にしていないが、ショウは既に三杯を空にしている。朔のものとは違い、美しい琥珀色をした酒だ。バーボン・ウイスキーといって、トウモロコシと麦から作られる酒だと言っていた。一度だけ軽く匂いを嗅がされたが、強烈なアルコール臭で噎せ返ってしまったので飲めそうにはない。第一、とても体内に取り込んではいけないような臭いがしていたが、顔色変えずに流し込んでいるこの男は化物なのだろうか。
「浮かない顔だね」
 ショウに指摘され、俯いていた顔を持ち上げる。口に合わない酒を無理に流し込むのは諦めた。冷たい水が欲しかったが、なんとなく言い出しづらい。
「……どうしてこんな場所にいるんだろう、って考えてた」
 ショウがうっすらと笑う。よろけた誰かが肩にぶつかり、頭に少量の酒がかかった。相手は謝りもせずまた人混みの中に消えていく。
「飛び出してきたことを後悔している?」
 短く頷くと、前髪からぽたりと滴がしたたり落ちた。アルコール臭が鼻について、思わず顔をゆがめる。
「僕はあんたを信頼してない」
「へえ」
「ただ、都合がよかっただけ」
 それは本当のことだ。あの部屋から抜け出すにはこの男の手を借りるしかなかったが、それはただ他に選択肢がなかったから、いや、ちょうどいいところに使えそうな男がいたから力を借りただけのことである。たまたま利害関係が一致しただけで、朔はまだこの男に心を許してはいない。許してはいけなかった。仮にも自分を強姦した男だ。
「……偶然、僕の知る世界の二つ目が、あんただったから」
「へえ。それは光栄だね」
 朔の生きる世界は窒息するほど狭い。聖慈によって徹底的に管理されたミニチュアガーデンだ。そこにはじめて投じられた石がショウだったのだ。良くも、悪くも。
「僕は、聖慈が憎い」
 進まない酒の残りを思い切って煽ると、胸が焼け付くような不快感に襲われた。
「君を閉じ込めたから?」
「違う……と、思う……よく分からない」
「ふうん。なら特別に教えてあげよう。君が今まで受けていたのは、世間一般で言うところの虐待だよ」
 頭が重くなり、視界がぐるりと一回転する。ものの輪郭がぼやけて、ショウの瞳が二重に見えた。慌ててテーブルに縋ると、空になったグラスが取り上げられる。おかわり、何がいい? 尋ねられて、水、と答える。ショウは鼻で笑い、席を立つ。ショウはなんと言った? 分からない。思いだせない。靄がかかる。頭がぐわんぐわんと揺れる。耳鳴りがして、鼻水が出た。ショウはしばらくして戻ってくると、今度は透明な液体が入った細長いグラスを持ってきた。水だと信じて一気に煽る。しかし独特のアルコール臭と強い炭酸に襲われ、吐き戻しそうになった。
「なにこれ……!」
「ジントニックだよ。ジュースみたいで飲みやすいだろう?」
「どこがっ……!」
 グラスごと投げつけてやろうかと思ったが、人の目を気にして大人しくテーブルに置いた。それに、「酔い」が回ってきたせいだろうか、頭がふわふわしている。全身の血液が温まって、意識が緩み、理性が侵されていく。自然と、饒舌にもなった。これまで胸の奥につっかえていたものが、アルコールに押し出されていくようだった。
「ずっと心臓の辺りが痛いんだ……僕は病気なのかもしれない」
「それなら心配に及ばないさ。それこそが感情ってやつだからね」
 ショウはふっと微笑むと、グラスを傾け琥珀色の液体を喉に流し込む。形のいい喉仏が上下したあと、濡れた唇の上を赤い舌が滑る。テーブルに置かれたグラスの中身は、もう半分もなかった。ショウはふとテーブルの上に肘をつくと、頬杖をつき、朔をじっと見つめる。
「恨み辛み悲しみ、苦悩、不安。それに限らず感情っていうものは、外的要因の大小はそれぞれとして、決まって内側から産まれ出たものでしかない。いつだってそれは君自身のもので、いわば君こそが絶対的な主人だ。でも、ときに人間はその奴隷に転じることもある。己の内側に産まれた息子とも言える感情に苦しめられ、雁字搦めになるのさ」
 ショウの手が伸ばされ、唇に触れられる。そっと形をなぞったあと、耳を優しく掴まれ、耳たぶを愛撫された。くすぐったさに思わず目を細める。不用意に触れられたくはなかった筈だが、抵抗することはできなかった。頭がぼんやりして、思考がひどく鈍っている。
「でもそれは何も悪いことじゃない。それどころか、感情に振り回されることは人間の特権でもある。苦悩する、だなんて高度なことができるのも人間くらいだ。だからと言って苦しいばかりが正解とは言い難いね。だから人は考える。己を苦しめるこいつを排除するにはどうするべきか。先人が沢山考え追い求めてきたことだけれど……僕は、それを突き詰めて考えること自体が間違いじゃないかと思うんだ」
「……はあ」
 離れていった手を視線で追う。男の言葉は半分入ってきて、半分流れていった。
「そんなに苦しいものなら、もう捨てちゃえばいいんだよ。あるいは、いっそまるっと受け入れて、それすら快楽にすればいい。常に気持ちいいことだけ考えていればいいんだよ」
「……それは、ただの逃避だよ」
 その結論にはさすがの朔も口を挟んだ。自分はショウのように外の世界は知らないが、あの部屋で延々と頭を悩ませ、考え抜いてきたものはある。男を相手に気後れすることはなかった。そんな朔の反論を、ショウはふっと薄く笑って受け止める。肩を竦める仕草はやや大袈裟に見えた。
「でも苦しみに溺れていても無意味だろう? 僕はただ、この見えないものだらけの世の中で、いかにラクに生きていくかを説いているだけだよ。同じ盲目でも息がしやすいほうがいい。もがき苦しみ血のあぶくを吐くよりも、享楽に堕ちてよだれを垂れ流していたほうが何億倍もいいよね」
 言いたいことも、聞きたいこともいくつかあったが、そのどれも言葉にならず朔は押し黙る。手持ち無沙汰にペンダントを弄っていると、ショウの瞳がそこに注がれているのがわかった。はっとしてペンダントから手を離し、気まずく目線を逸らす。そういえばこれを身に着ける理由はもうないはずだ。どこかで捨ててしまえばよかったのに……多分、自分にはできないだろう。聖慈から与えられたものを手放すことはきっとできない。自分の意思で家を飛び出し、聖慈に反抗したといっても、それでも朔の根底にあるものは揺るがない。聖慈が憎いといったこの口で、やはり聖慈が恋しいと泣くのだ。
「君は僕と来たことを後悔している」
 反応に困り、誤魔化すようにグラスを口に運ぶ。美味いとも思えない酒を無理矢理流し込んで、乾いた喉を潤した。
「でもね、朔。ああすればよかった、こうすればよかったと、いくら後悔すれど時間は不可逆だよ。考えるだけ無駄なことでしかない。こぼしたミルクを嘆く必要はないんだ。また汲めばいいんだからさ」
 説教臭い男だと思った。そのくせ軽薄な調子はそのままだから、いちいち言っていることが胡散臭い。元より饒舌な男だったが酒で一層拍車がかかっている気がした。朔はまた不味い酒を喉に流し込むと、グラスを口に当てたまま、じっと水面を睨んだ。
「僕は悩んでいる時間を享楽に使いたい。たとえばセックスだ。セックスは万能だよ。小煩い頭を黙らせることもできるし、この世のどんな哲学もセックスの前では無価値になる」
 下品だと思ったが、口に出すのも面倒だった。ショウが言うほどセックスという行為はいいものではなかった。少なくとも朔にとっては、快感もあるがそれ以上の苦痛があるものだ。なにより行為を終えたあとの虚無感がひどい。この男に体を暴かれるたび、何かを失っていくような気がして苦痛だった。快楽に溺れることは、怖い。
「おうちに帰りたい? なら帰ればいいよ。いつでも送ってあげる。でも、ここにいるのは君が望んだからだっていうことは、忘れないようにね」
 ショウの言う通りではあったが、素直に頷くこともできなかった。自分の意思でここまで来たのは確かなことだ。だが本当にこれでよかったのかどうかは、まだ答えが出ていない。どちらかというと後悔のほうが強かった。聖慈の元を離れれば離れるほど、聖慈への想いが膨らんでいくようでもあった。縋るようにペンダントを握りしめる。ほんのりと温かい気がしたのは、ただの錯覚だ。
「君は何を望んで僕についてきたんだい?」
「……外の世界を、見たかった」
 ショウの静かな瞳が朔を見守る。血のような瞳はどことなく慈愛に満ちているように見えて、それがなおさら不気味だった。この男に愛だなんて正常な感情が備わっているとは思えない。
「それはどうして?」
「ずっと、閉じ込められていたから」
「君はその環境が苦痛だった?」
「苦痛じゃ、なかった。幸せだった」
「ならどうして外に出る必要があった?」
 朔は一瞬、答えに詰まって息を呑む。視線をあちこち泳がせてから、自分の手元に落とした。グラスを掴んで口に運ぼうとしたが、胸が詰まるような異物感に襲われてやめた。もう何も口にしたくない。
「……分からない」
 それ以外に言いようがなかった。
「わからないよ……ただ、怖くなった……それから、悲しくて、悔しくて……胸の奥が、痛くてたまらなくなった」
 両手に握ったグラスが小刻みに揺れる。自分の手が震えているせいだとすぐには気付かなかった。体の震えを意識してしまうと、その途端、全身の体温が急激に下がっていくような感覚に襲われる。酒が回りきった頭の中に、ぼんやりとした輪郭が浮かび上がった。目を閉じても、首を振っても消えてくれない。
「……分からない、なんて、うそだ」
 ぽつりと、口から言葉がこぼれ落ちる。頭で考えるのではなく、無意識に、体の内側から溢れた言葉だった。
「僕は……あの人と同じ景色を、見たかった」
 俯くと、胸に浮かぶ小さな羽が目に入る。聖慈は一体どういう理由でこれを与えてくれたのだろう。あの箱庭に生きる自分に、羽なんて必要なかった。遠い世界のものでしかなかった。自分をあの場所で飼い殺したのは他でもない聖慈だというのに、その聖慈が、よりにもよってこんなものを朔の胸に飾った。
「ガラス越しの空じゃなくて……一緒に、隣に並んで……沈む夕日を、眩しい朝の陽を……一緒に……対等な、人間として……見てみたいと思った……」
 逃げ出して、こんな場所まで来てしまって、どうしてこんなことが言えるのだろう。自分でも滑稽で笑ってしまいそうだが、少しも笑えなかった。笑みを浮かべるどころか、声が震えて鼻の奥がつんと痛い。目が熱くなって、少しでも気を抜いたら何かがこぼれてしまいそうだった。
「ただの庇護されるだけの存在じゃなくて……手を取り合って、共に歩む……家族、に……僕は、なりたかった……だけど……」
「肝心の聖慈がそれを望んでいなかった」
 目の前が真っ赤に染まった。ダン、と激しい音がして、拳に痛みが走る。机を殴りつけたのだと気付いたのは少し遅れてからだった。飛び上がったグラスが倒れて、机に透明な液体が広がっていく。
「僕はあの人の玩具でしかなかった!」
 叫ぶような朔の言葉を、ショウは至極冷静に受け止める。それどころか薄っすらと笑みまで浮かべて、琥珀の液体をちびちびと喉に流し込んでいた。
「僕から見たって、君はかわいいペットだね」
「僕があの人を愛しているのと同じように、僕もあの人に愛されたかった!」
 一度溢れ出したものは簡単には止められない。濡れた机をもう一度殴りつけて、その場にうずくまった。冷たい机に額を押し付け、ふうふうと荒い呼吸を繰り返す。酒で髪や顔が濡れるのも気にならなかった。
「それだけなのに……どうして、どうして……聖慈……どうして……」
 いくら嘆いたところで、本来それをぶつけるべき相手はここにはいない。ショウはそれ以上は何も言わず、黙って酒を飲んでいるばかりだった。もう喋ることに飽きたのかもしれない。朔も、これ以上言葉を発する気力もなかった。ぐすぐすと鼻を鳴らす朔に、ショウはやや面倒そうなため息をこぼす。それから頭をくしゃりとかき混ぜられた。聖慈にされるのとは違った。あの心地良さも、安心感もなかった。ただ髪に触れられたという事実があるだけだ。相手が変わるだけでこんなにも違うのだと思い知らされる。それでも好きに頭を触らせていると、突然、強い力で髪を引かれた。
「いっ……!」
「本当に辛気臭いね君は。見てみなよ、周りを」
 言われた通り視線を巡らせると、ひしめき合う男女の姿が目に入る。そのどれも露出の激しい服装で、体を密着させ、あらぬところを弄り合っているカップルもいた。忘れかけていた大音響がまた脳味噌を激しく揺さぶる。
「ここは葬儀場じゃないんだけど?」
「う゛……っおえ……!」
 突然、視界がぐるりと周り、耐え難い吐き気に襲われた。髪を掴んでいた手はすぐに離れ、体が大きくよろける。椅子から転げ落ちそうになると、その先でなにか柔らかいものに抱きとめられた。
「うぶっ……! ぅう゛……?」
「あーあ、この子ベロベロじゃん」
 咄嗟に顔を上げようとしてぶつかった箇所に手をつくと、柔らかく丸みのあるものを掴んでしまった。訳が分からず、やっとのことで顔をあげ、自分の状況を確認する。視線の先にあったのは、少ない布面積に守られた豊満な乳房だ。そして自分の手が掴んでいるのも……紛れもなく女の胸だった。
「うわあっ!」
「かわい~子猫みたぁい」
 驚いて仰け反ると、逆に腕を引かれて抱き寄せられてしまった。またも豊満な胸に顔が埋まり、呼吸が苦しくなる。家政婦以外の異性とまともに接したこともなければ、もちろん触れたことなんて一度もない。だというのに、あろうことか胸に顔を埋めている。考えられないことだった。頭が沸騰して、視界が回ってひっくり返りそうだ。
「ていうか、ショウくんが誰か連れてくるなんて珍しいじゃん」
「まあね。その子まだ童貞なんだよ」
「えー、マジで? 食べちゃおうかな。ね、連れと一緒なんだけどさ、折角だしみんなでホテル行こうよ」
 頭上で続く会話についていけず、朔は目を回す。体に上手く力が入らなくて、意識がどんどん霞がかっていった。眠くて耐えられないときにも似ているが、それよりももっと強烈で、恐怖すら抱く。眠ってはいけないと思っても、朔の意識は強制的に沈んでいった。
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