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ひとりエッチに御用心!

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 ガチャンと玄関のドアを閉める。

「……ただいま……」

 ……反応がない。まだ、誰も家に帰ってないのか。

 靴を脱ぎ、玄関を上がれば、トボトボと力なく歩を進めて二階の自室へと向かう。 

 あの後、寝起きざまに続けて三発も出しやがって、こっちの身にもなりやがれっての。手持ちのゴムが無くなり、ようやく解放されたのだった。

 忌々し満面の笑みを浮かべた春國の顔が思い起こされる。
 なんかムカつく。バカ春、バカ春、バカ春。 
 それにしたって、自分があんなに乱れるなんて、露ほどにも思ってなかった。
 恥ずかし気もなく、求めてしまったのだ。屈辱ものだよ、オレ、男なのにさ……。

「はぁ、今日は、めっちゃ、疲れるわぁ……」

 ベッドに腰を降ろすと、そのままボスッと倒れ込んだ。
 部屋の白い壁紙をぼーっと見つめて……

「ハァ、ハァハァ……んんっ、あっ……ハァハァ…!?」

 無意識に唇を湿らせれば、縒れて皺になるスカートを盛大に捲って、ショーツ越しのワレメをズリズリと擦っている自分に気がづく。

 え、ナニ、してんだ、オレ。まだ、足りないの? 

「違う。違うぅぅ、そうじゃなくてぇぇ! ハッ、オレは馬鹿か!」

 自分自身に驚愕し、跳び起きた!
 まずい、まずい、これは非常に不味い状態だろ。
 嗚呼、邪念にまみれてる、清めなければ。
 そう、こう言う時こそ、風呂に入ってさっぱりするに限る。
 部屋を出て、急ぎ一階の浴室へ向かった。



「あああっ! もうっ、最悪だよ! ムカつく、ムカつく、ムカつく!」

 湯気立つシャワーを浴びながら、オレは悪態を吐く。
 なんで、こんな思いしなきゃならん! 悪いのは、アイツだろ、バカ春。
 自分で言うのも気が引けるけど、確かにオレはカワイイし、ちょこっとだけ……エロいと思うが、元は男で、しかも友人に手を出すか?
 いくら無類の女好きでも見境なさ過ぎるぞ!
 バスチェアへちょこんと座り、石鹸を手に取れば、それを、ちゃぷちゃぷと擦り合わせていき、アワアワに泡立てた。
 そしたら、全身に泡を纏わり付かせて、隅々まで丁寧に揉み洗う。

「ふはぁっ……っぁぁ……あんまり意識してなかったけど、オレのカラダって……んんっぁ、すっごい、ぷにぷにしてるのな」

 いわゆるマシュマロボディと言うヤツです。
 
「むぅ、カラダ洗うだけで何感じてんの、オレは」

 けど、バカ春の弁明する訳じゃないけど……コレは男好きだわ。
 だがしかし、バカ春は赦さん!
 オレのファーストキス、終いには、そう。処女まで奪いやがった。
 怒りに拳をブルブル震わせて、オレは立ち上がってしまう。
 もう一発ぶん殴らないと気が収まらない。
 学校行ったら覚えてろよ、バカ春!


 リビングのソファでダランと力なく寝そべり、テレビを見ていると、そこへ頬を赤く上気させた妙に色っぽい湯上り姿の樹乃タカノが、目の前を遮る。

樹里イツキ、早く寝なよ。明日も学校あるんだから」

「うん……わかってる」

 オレは上目でタカノを見上げたら、素っ気なく返事して、スッと視線をテレビへ戻す。

「イツキ、何かあったの? 今日はやけに素直じゃない」

「へっ?……べっ、別に何もないけど」

 タカノの言葉にキョドってしまう。
 相変わらず、変なところで勘が鋭いんだよな。

「嘘ついてもムダよ。夕飯時も父さんや私が話しかけても、うわの空で空返事ばっかりでおかしかったわよ。アンタ」

 オレに言い寄ってくるタカノ。
 まずいと言うか、こんな事話せるわけねぇだろ。
 どうしよ、どうする、何とか誤魔化して、この場を切り抜けないと。

「ああっ! しまった! まだ夏休みの課題終わらせてないのがあったんだ。悪いタカ姉」

 とって付けたような言い訳をして、そそくさとリビングを後に部屋へと戻った。


 さっさと寝て今日の事は早よ忘れよ。
 ベッドに潜り込み目を瞑る……。

「ううっ、全然眠れない」

 ってか、ホントは身体が火照りに火照ってヤバイんです。
 風呂入ろうがゲームしようが何をしても、一旦スイッチ入ると、オレのカラダはどうしようもなく気持ちいいを求めてくる。
 このままでは、ダメなんだけど……ああっ、オレってやっぱり変態なのかな。

 我慢に我慢を重ねて限界にきてる。気持ち良くなりたい。なりたい、なりたい。

 はぁっ、もう……。

 理性と言う防波堤が決壊すれば、淫欲の波に身体を支配される。

「我慢してたけど。もう無理だから、ううっ……ごめんなさい」

 涙目になるオレは誰に謝るでもなく言い訳してる。謝りながらも手が無意識に動き、履いていた綿のショートパンツを乱暴にズラしていた。
 とっくの昔に、お露でヒタヒチの純白のショーツ、そのフロント部分に人差し指を引っ掛けたなら、グイッグイッと引っ張ってアソコを刺激したりなんてした。

「ふんんっ……んんっ、マジいい……はあっぁぁ……」

 我慢の限界を通り越しても、尚、待たされてたから、身体が過敏に反応し過ぎて直ぐにでもイキそう!
 淫らになる自分に興奮を覚えたら、態とぬちゃりぬちゃりと卑猥な音を立てて、ショーツへと張り付くワレメを指で摩りなぞった。

「むぐんんっ……オマンコ……きもちぃぃ……はむんんんっ……はぁっ、ダメ声でるぅ」

 唇を結び声を抑えても、身体に力が入らない為、口から吐息をくぐ漏らせてしまう。
 ショーツ越しのアソコを弄くり回せば、震える淫唇が指にぷちゅうっと吸い付いてきた。

「ハァハァ……ひゃぁぁ…ハァハァ……ホントに……ゆび吸われてる……スゴいぃ、スゴい、マジ、スケベまんこぉ」

 ナニコレ……オレの身体、ヤバくらいにエロい。アソコが気持ち良くしやがれと言ってくる。
 オレは、命令を遂行するべく、左手でショーツを捲った。
 女になって、初めて自分のナカに指入れしようとしてる。
 今までは、戸惑いと、あと、ちょっと怖くて出来なかったけど、もう、そんな思いは、とっくに無くなってた。
 ジュクジュクと音を立てそうな程、熱く熟れた媚肉。そうっと肉ワレメに添わせた右手中指で、淫唇を撫で撫でしつつ、自身を焦らし興奮を誘い、ぬぷ、ぬぷぷ、と挿入した指先。

「ふわぁぁ……熱い熱い生オマンコ熱いぃぃ……ひっ……ああああっ」

 す、すごい、膣内ナカって、こんななのぉぉ!
 初めての感触に感動してしまった。
 自分の躰だって言うのに……。
 もう、おまんこ喜んじゃって、ヒダヒダが指の形にピタッと巻き付きうねうね蠢いた。
 オレは、快感で意識飛ばしそうになりながらも、指を動かすため、強引にヒダをぶち、ぶち、と引き剥がす。
 たった、それだけで達してしまいそうになる。もちろん、簡単には、逝きたくないし、もっと、気持ち良くないたい。

「はぁぁ、んんはぁぁ……ひっ、ああ……」

 息も絶え絶えに、快感で全身が硬直しそうになる中、肉壁を指でグリグリ刺激してやれば、どぼ、どぼぼ、と指に絡まり滴る蜜蝋が肉のさけ目を汚した。

「あんっひっぃぃぃ……はぁああっ……ゆっはぁっ指……はひゅぅ……のみこんぅぅ……きもひぃぃよぉ」

 そんな膣肉がプルプル揺らぎ、割れ目をパクパクと収縮すれば、挿しいれた指を膣奥へと引っ張り込もうとする。
 その行為に否が応でも官能にヤられた。それにより齎される快感が全身を駆け巡ったなら、力が抜け切って呂律が回らなくなってきた。
 気持ちいいけど、まだまだ足りない。もっと、もっと、もっと、キモチ良くなりたい。
 オレは中指に続きもう一本、人差し指をジュブブッと媚肉に突っ込むと肉壁を掻き乱してやった!

「ふひゅぅぁあっ……ひゅごいの……ひゅごいぃぃ……あああっはぁっ」

 心地良さで揺らぎに揺らぐ身体は、だらし無くお股、おっ広げて、あられもない姿をベッド上で晒してしまう。
 こんな所誰かに見られたら……嗚呼、ナニ、何だろ凄く興奮する!

「ハァハァ……んんっはぁっ、ダメ、ダメ……ダメなのに」

 オレ、変態過ぎる、考えただけで、全身の至る所をぷちぷち快感の電気が走り抜けた。
 膣壁の上唇にある窪みを、指で何度も何度も弄りまくって快感を促していく。

 あああっ、ココが、たぶん、オレのGスポット。

 バカ春がココでイカせてくれなかったから、自分でイクから! 乳首も一緒にイク!
 タンクトップより放り出す柔肌オッパイを左手で掴み上げながら、ビンビンに勃起するサクランボウを、むぎゅう、むぎゅうと摘み伸ばしつつ、右手の中指でGスポットを、くちゃくちゃ、くちゃくちゃ突き刺さした!

「来ちゃう、来ちゃう、来ちゃうよぉぉ!」

 あまりの衝撃で腰が跳ね飛んだ刹那、限界まで背筋を仰け反らしてしまい、歪なブリッジを形作って絶頂感に犯された!

「ウッ、んはぁっ……イクイクイクゥゥゥ……あっ、ひゃぁんんっ!」

 全身が痙攣しっ放しで、イクの止まらないぃ!

「ハァハァ……ハァハァ……んぐっ……あっ、はぁ、ハァハァ……すごいぃぃ……」

 愛液がとめどなく溢れてくる。
 どろどろに塗れる右手をジーッと見つめていたら、どんな味だろ?
 淫猥な思いが頭をよぎれば、涎でヒタヒタ濡らす口腔へ指突っ込んだ。

「はっ、むぅぅんんっ……ふひゅぅぅ……んんんっはぐっんんっ」

 口いっぱいに頬張りながら、指をぺろぺろ嘗めまわすと、口内に甘酸っぱい香りが充満する。何やってんのオレは、こんな事ダメなのに、イケナイのに、止められないよ。
 背徳感に苛まれてしまうが、身体はどんどん出来上がり、熱を帯びて快楽に溺れようとしていた。

「エロい顔、晒して、そんなにキモチいいの? イツキ」

「ふんっ、ハァハァ……きもひぃぃよ……ハァハァ」

 あやふやな意識下で、耳へ入ってくる声になんの疑いもなく返事をしてしまう。

「ふーん、気持ちいいのね……」

 アレ? オレはダレと話してる?

 虚ろになる瞳で、声の聞こえたベッド脇へと顔を向ける。目の焦点が合わない中、なんとなく、ぼんやりと人の輪郭を浮かび上がらせた。
 段々と朧げだった輪郭がハッキリしてくれば、水色の可愛らしいネグリジェとペチコートパンツを履いたタカノが、ベッド脇へ置いた椅子に脚組座ってる。

「えっえっ……あっアレ? なっ、な、なんで? あっ、ちょっ、ちょ、ちょっと待って」

 ニコニコ顔のタカノと視線が交わった。頭ん中が大混乱で、何が何だかわからない。
 オレは急ぎ服を整えようと起き上がっては見たものの、思った以上に自分が脱力してたのと、脱ぎかけのショートパンツに足が引っ掛かり、ベッド上で勢いよく転けた!

「あ、痛ッ、はうぅ……」

「イツキ、はしたないわよ。お姉ちゃんに向かって、お尻突き出すなんて」

 転げた拍子にタカノへ向けて丸々張ったおケツを差し出してしまう。

「ちがう、コレ、ちがうからぁ」

「ああ! もうっ、それにしても下着パンツぐしょぐしょ、じゃないの。誰が洗濯すると思ってるのよ」

 少し呆れてものを言うタカノは、グツグツに解れた淫裂より内太ももへ伝い流れる蜜液をスーッと指で拭う。

「ふんっんんっ……ちょタカ姉」

「こんな淫乱に育つ何てお姉ちゃん悲しいわ。イツキには少しオシオキが必要ね」

 そう言ってタカノは、オレのふるふる震えるお尻を覆い隠すショーツへ手を掛ければ、ググッとずり下げてきた。

「ナニ? オシオキ? ちょっと待ってぇ、何するの」

 タカノの行動に、あたふたするだけだった。
 お股のスジをタカノの柔らかく細い指が撫でてくる。

「はぁぁん……姉弟キョウダイで……こんなことぉぉ……」

姉弟キョウダイって言うより、今は姉妹シマイでしょ」

 うっ、どっちでもいいよ、そんなことより、この状況はどう考えてもおかしいですよ。倫理的にまず過ぎないかな……。

「んんっあ……こんなのダメだ……ひっ」

 オレはマン筋を撫でるタカノの手を止めようと、手を伸ばすも、あっさり防がれてしまう。

「ダメダメ言ってるわりに、イツキのココはホシイホシイって泣いてるわよ」

 撫でつけていた指がニュッポッと膣肉を割いて挿入された。

「ふぅはぁぁ……ぁぁおおっ……お姉ちゃんのゆびぃぃゆびが……膣内ナカに入ちゃたよぉぉ……」

 指が入っただけなに、全身がピクピク小刻みに引きつってしまう。

「お姉ちゃんて、久しぶり呼んでくれたわね。なんかグッと来るわ。それよりも、イツキのオマンコ嬉しがって、指に吸い付いてくるわよ。すっごいエロエロね」

 はあっ、やばい、やばいよ、タカノに責められるの気持ちいい。
 オレ、どうなってるの。また、変なスイッチ入ちゃうよ。

「エロじゃない。ち、違うから……くぅぅ……ふひゃぁぁ……」

「仕方ないわね。いじっぱりには……」

 タカノはGスポットをねっとり優しく、何度も愛撫してくる。気持ち良過ぎて身体が反り上がるぅぅ。自分でするより、バカ春に弄られた時よりも、オニやばいよコレ!
 でも、このままじゃダメな気がする。ガマン、我慢しないといけない。
 シーツをギュッと掴み、全身に力を込めるも、膣奥の揺らぎが半端ない、早く、イカせろ、イカせろと暴れ回ってる。
 ああっ、我慢してるけど、もう、もうっ、げ・ん・か・いぃぃぃ……。

「あっ、ダメっ、ダメダメェ……ガマン……我慢してたのぉ! してたのにぃ……イクッイっちゃうっ! くぅっ、はあっ、ああはっんんっ」

 ブシュッブシュッと潮吹き散らして、腰をガクガク震わせ絶頂してしまった。
 イキ過ぎて頭蕩けちゃた、こんなの味わったことないよぉぉ。

「ハァハァ……もぅ、ダメだから、ハァハァ……ひっぐっぅぅ……ハァハァ」

 気持ち良い余韻に、身体がビクビク痙攣し続けてる。力抜けきったオレは、ベッドへとだらし無く身を預けことしか出来ない。

「だらしないわよ、イツキ。今からが楽しいのに……」

 そんな朦朧とする意識の中、タカノに目をやれば、妖しさ孕む瞳を輝かし、とろっとろな蜜液が滴り糸引いてる指先を愛おしそうに見つめていると思ってたら、ぺろっと舐めたのだ。

 その姿が、オレに一抹の不安を抱かせ、言葉吐かせる。

「もう、許して……今日は散々ヤラれたから、限界……」

「散々ヤラれた? どう言っ? あっ、まさか! ずっと、様子がおかしいかったのは、そう言うこと! で、相手はダレなの?」

「えっと、あの、その…………」

 あっ、何やってんだよオレ、自分で口を滑らして馬鹿過ぎる。

「黙りするって事は……相手、もしかして春國? そうでしょ、いつき」

「うううっ…………」

 こいつは嫌な事を思い出させる。

「はあっ! 全くアイツは……手を出すの早過ぎるわ。ちゃんと様子を見てからって言ったのに、せっかちな奴」

「へっ? 今何て……」

 額に手を当て顰めっ面なタカノより吐かれる言葉が、オレを唖然とさせた!
 オレがこんな思いしてるのって、タカノの所為か。マジかよ! このアマァは、何て事しやがる!

「どういう事! タカ姉」

「嗚呼、そんな泣きそうな顔しないの」

 目尻を下げて困り顔見せたタカノは、ベッドで横たわるオレの頭を撫でてくる。

「泣いてねぇしぃぃ! 怒ってんだ。どういうつもりで、こんな事すんだよ」

 頭に置かれた手を払い退けたら、勢い付けて起き上がり、そのままタカノにジリジリと詰め寄った!

「ごめんごめん。お姉ちゃんは、イツキが早く女の子のカラダに慣れてほしいなと思ってやったことなの。もうちょっと手順を踏んでゆっくり慣らす筈だったんだけど、春國の馬鹿が先走り過ぎて……ほんとゴメン。でも、なんだかんだで、イツキも自分のカラダに慣れて来たっぽいわね。あんな、エロい事してるくらいだから」

 オレの為に、仕方なくやりましたよと言ってる感じだけど、タカノも春國も、自分勝手で非常識だ!
 オレの事、何も考えてねぇよ!
 くそぉ、腹立つな。このまま黙って言われ放しじゃ気が収まらない。仕返ししてやる!
 タカノもオレと同じように辱めてやらないと……
 さて普通にやったら、返り討ちに合うからどうしたらいいか? 
 オレは、タカノをベッドに押し倒したら、その上にガバッと覆い被さる。

「なに? どうしたの? イツキ」

 目をパチクリさせるタカノに、オレは言ってやる。

「謝るだけじゃ許さないよ、タカ姉。オレが、どんな思いしたかわかる?」

 タカノの目を見つめ、真摯な態度を装った。

「……じゃどうすれば許してくれるの」

 どうやらタカノは、オレの態度に後ろめたさを覚えたみたいだ。
 よしよし、いい感じじゃね。

「フフッ、そんなの決まってんじゃん」

 オレは二カッと笑顔作ったら、ベッドへと押し倒したタカノの腰に跨った。
 どこか扇情的な寝姿に興奮したオレは、タカノが羽織るネグリジェの裾より両手を突っ込むと、柔らかく細い括れへと手を這わせる。

「えっ、ちょっ、イツキ。何してん、はぁっ……やめな」

「ヤダ、許してほしいってタカ姉言ったよね。フフフッ、どうせならタカが、女のカラダってやつを教えてよ」

 オレ自身、こんな邪な感情を抱いてたことに、ちょっと驚いてる。
 目の前に居るのは、姉であり、肉親であり、そして女の子である。
 どう贔屓目で見ても、麗容で美人な姉。艶々しく長い黒髪、長い睫毛、少し冷たさを帯びた瞳。そして、大人びた色香を漂わす体つき、その丸みたラインは一種の武器。男を拐かし、捉えて離さないのだ。
 オレも、ちょい前まで、男だったし、そう言う気持ちも無いわけじゃない。

「そうは言っても……ひぃっ…まっ、待って、イツキ……はぁあ」

 然程、嫌がる素振りを見せないので、両手を括れから脇腹と撫で上げていけば、最終地点、タカノの育ちに育ったスライムおっぱいを、もにゅっと鷲掴む。
 ほぉ! やっ柔らけぇ、それに相変わらずのデカ乳、オレの手に収まりきらねぇ! 指の間からオッパイ、はみ出てるよ。

「はぁっく……イツキ、おっぱいを乱暴に扱わない……もっと優しく丁寧に……はんっ……ああっ」

 オッパイを、ぷにゅぷにゅ、ぷにゅぷにゅ、何度も揉みほぐしてやった。
 どこまでも、水々しい乳房、際限なく指先が沈む。

「す、すげぇ、おっぱい」

 驚愕と感動しかなかった。

「ハァハァ……ん、んぁ、ハァハァ……」

 段々とタカノの躰が、ぷるぷる振動すれば、耳つく声色に、やがて甘い吐息が混じり出す。
 それが、より一層、オレに興奮を呼ぶと、次なる行動へと突き動かした。
 眼下には、樹乃タカノの身を包むネグリジェから薄っすらと透けて浮き立つ桃色の乳首。
 オレは、そこへ、ポタリ、ポタリ、と唾液を滴らせてネグリジェに滲みを作ってゆくのだ。
 次第に露わになるは、いやらしく勃起していた乳頭。

「ん、あ、あ……ん、あ……」

 淫らに揺れる膨らみと肉体カラダは、もう、絶品。
 これでもかと、女を醸し出す。

「ちゅるちゅる チュウゥッ……ふはぁ」

 その楕円形に盛り上がる乳首をパクっと口の中に含み入れて、もう一方の手付かずの乳首を摘みコネコネ弄んでやった。

「ハァハァ……チクビいい……はぁっんアハッ」

「ぷはっ、弟に嬲られて感じちゃたんだ。タカ姉の、そんないやらしい顔初めて見た……もっともっと、色んなタカ姉が見たくなっちゃったよ」

「んはぁっ……イツキのくせに……くんっはっ……生意気言って、なら、もっと気持ち良くさせてみなさい」

 顔を赤くしてスケベ面晒してるのに、上から目線って……絶対ごめんなさいって言わせてやる。
 偉そうに言葉する樹乃タカノの艶かしく濡れてる唇を塞げば、噤ぶんだ口へと強引に舌突っ込み、舌先でタカノの舌を絡め取って舐り吸い出した。同時に、両乳房よりバネみたく硬くしならせた乳頭を摘み潰して引っ張り責める。

「ふんんっ…………あっ、んぐんんっ……じゅるじゅる……んんはぁっ……はぁっ、んあんっ……」

 吐息を荒げるタカノは、全身が熱を帯び朱に染まり始めたなら、突然、ビクンッと弓なりにカラダを突っ張り跳ね飛んだ。
 それと一緒にオレの身体をも持ち上がる。
 こりゃすげぇわ、ククッ、男はこの征服感が堪らないんだろうな。
 でも、悔やまれるのは、オレの身体が女なんだよな。男だったら色々楽しめそうなのに。

「気持ち良いの? タカ姉、身体ビクビクさせてるけど。どうなのタカ姉」

「あっ、ハァハァ。気持ちいいけど……」

「へっ……!?」

 顔を綻ばせ涙ぐんでた樹乃タカノだったが、唐突にオレの背中へと腕を絡めれば、ギュッと力を込め抱き寄せてきた?

 瞬間、タカノはクルッと反転し、身体の位置を入れ替える。

「あっ、ああ、しまったぁ……」

 自分が優位だと思って悦に入り油断した!

「ウフフッ、気持ち良かったけど、ギリギリ及第点ってところね。せっかく何もせず、イツキに身を委ねてあげたけど……アンタは女の子のこと全然わかってない。女の子ってすっごく繊細なものよ。イツキは、もっと自分を良く知らないといけないわ。だから、今からは攻守交替しまーす」

 タカノは満面な笑みでオレを見下ろし、徐にオレの着るタンクトップを剥ぎ取ってきた!

「あっ、ちょっ、まっ……うううっ」

 オレはタカノから顔を背け、おっぱいを何となしに隠してしまう。

「何、今さら顔赤くしてんの。散々恥かしい何処、見せてたくせに」

「うっ……うっさい! 恥かしいもんは恥かしいの!」

「もうっ、まったく、しょうがないわね」

 そう言うとタカノは、ネグリジェを捲り脱ぎ捨て、ぷるるん、ぷるるん波打ち揺れるオッパイをさらけ出す。

「これで、私も同じだから恥かしくないでしょ、イツキ」

「えっ……ぁっうん……」

 そうじゃないんだけど、気分と言うか、何と言うか。さっき、攻めてる時は良かったけど、いざ反撃くらうと羞恥心が出てきて何かダメになる。

「まだ、恥かしいの、イツキ……はぁ、春國が我慢出来なくなったのムリないわ。もう! イツキ可愛くなり過ぎよ!」

 オレの言動に、ご満悦な程ご満悦なタカノ。
 オレを力いっぱい抱き締めてくると、圧倒されてしまうくらいに実らせた乳丘が、むぎゅっ、むぎゅっと顔面へと押し付けられた!

「くっるひぃよ……息できなひぃぃ」

 すげぇ、気持ちいい。やっけぇよ。でも、ヤベェぞ……口開けたら、おっぱいに阻まれて息できねぇよ。まさしく肉の海ぃぃ、溺れ死ぬ。

「あっ、ゴメンゴメン。いつきには、もっと女の子らしくなってほしいから、僭越ながらワタクシ樹乃タカノが女の子の素晴らしさをイツキのカラダに、じっくりと時間を掛けて教えて上げるわ」

「いや……あのっ、お姉様、べ、別にそう言うのは……」

「怖がらなくても大丈夫。春國にみたく強引な事しないから。私に全て任せなさい。女の子で良かったと思える事いっぱいして上げるからね! イツキ」

 おおぉ、オレ、そんな事頼んでないのに、タカノのやつ変なスイッチ入ってるだろ。
 優しく微笑むタカノ、瞳の奥をゆらゆらと淫靡に光らせながら、オレを見つめてる。

「いっ……ううっ……はぃ……」

 変な精神的圧力プレッシャーに負けて返事をしてしまった。
 タカノって、オレを女の子にしたくてしたくて、しょうがない感じがする。
 このままじゃ、少しばかりの男の尊厳ってのを全部失いそう。

 はぁぁ、どうしよう、どうなっちゃうのオレ。
    
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