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第七十七話 アダルト科のエロブロガー
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僕のバズリティーは『神の声』。三つの言葉で命令して、そのとおりになる能力。
僕が右を向け、と言えば右を向くんだろうね。
二度と僕らの前に現れるな、と言えばこの世界から消えてしまうんだ。
この学園を転覆させようと企み、リンクシステムを不正に使って利益を貪り、仲間を見捨て、自分のことしか考えないヤツに最後の言葉を綴るとしたら……
「イツキ、あの白髪にーちゃんにキツいお仕置きをしてやれ」
修子が何を期待してるのかなんとなく分かる気がするけど、僕は最後にこう言った。
『――僕らと一緒に、ブログを書こうよ』
「な……んだと?」
僕の言葉が文字になり、暗闇の中に浮かび上がる。誰にでも見える大きな文字がくっきりと映り、男衾つよしに届く。
「数字とかお金とか地位じゃなくてさ。誰かに読んでもらって嬉しいとか、感想をもらってどう返事をしようかなとか、そんなことを考えながら書くのって、楽しいと思うよ」
あっけにとられる男衾つよし。
「にししっ。『一緒に』ってことはアダルト科で、だな」
「うん、アダルト科に来なよ。僕と修子と、すけたら君やイルカさん、団子騎士くん、それにステ娘教師。みんなでアダルト記事を書くの」
「ふざけんな……」
「どうして? エロは嫌い?」
「好きなわけねーだろ!」
「でも僕の言葉が届いたでしょ? 僕の言葉には絶対服従、だよ」
「ぐ……ぐぐ……この俺がアダルト科だと? 冗談じゃねえ、誰がエロブログなんか……そんなことするなら全裸で校内一周するほうがマシだろ、ついでに俺の高速ピストンで――って俺は何を言ってんだ!?」
男衾つよしは大仰に頭を抱えると、
「ダメだ、頭の中がエロで汚染されていく!」
それから、部屋の奥に隠してあるエロ本が云々とか、そういえば最近使ってないTENCAがかんぬんとか、思いっきりエロワードを全開で叫びながら走り去っていった。
「どうやら男衾つよしもモモイロさんの言葉で染まっちゃいましたね。実は結構好きだったりして」
コインちゃんが「ププッ」と笑いながら悪い目をしていた。それよりコインちゃんには判定をお願いしたいんだけど。
「ああ、そうでした! 勝者はもちろんモモイロイツキ、勝利チームはモモイロチームでーす☆」
高らかに宣言すると、会場を包んだブラックアウトがパァっと元の明るさに戻っていく。試験舞台、ドーム型の天井、観戦席。急に明るくなったので僕は目を細めた。
次第に視界が開けてきて、ここが試験会場で僕らは学園の存亡を懸けたバトルをしていたのを思い出す。
わっと、歓声があがり、
「勝った……モモイロチームが勝ったぞ!」
「これで男衾つよしの奴隷になることはないんだよな」
「ええ、そうよ。また自分のブログが書けるのね」
生徒たちの安堵の声が聞こえてきた。それと一緒に、修子が僕の背中に飛び込んでくる。
「イツキ、やったな!」
そう言って脇の下から腕を回し、僕の胸を鷲掴み。……やめてよ、僕のも鷲掴むほどないんだから。
そんな女の子同士のイチャイチャにニコリと微笑むるり子さん。
「これで学園は救われたわ。ありがとう、モモイロくん。……あ、モモイロさんって呼んだ方がいいのかしら」
たはは……もうみんなにバレちゃいましたからね。でも、どっちでもいいんですよ。僕は男のフリしてた女の子だけど、どっちにしても、
「僕はアダルトブロガーのモモイロイツキですから」
「うふふ、そうだったわね。じゃあ私もくっついちゃおうかな」
と、今度は僕の正面からるり子さんが全力でハグハグ。僕よりも背が高いから、たぷんとした胸の谷間に僕の顔がサンドイッチ。
あう……息が、できません。
前から後ろからの挟み撃ちで僕は揉みくちゃにされる。これが男の子だったら最強ハーレム状態で興奮しちゃうのかな。一応僕は心も女の子だからくすぐったいだけ。
調子に乗った修子が、僕のズボンを引っ張り出した。後ろがチラとめくれて……ってダメだよ、パンツ穿いてないんだから!
めくれたズボンごと引っ張り返すと、その弾みで前のめりに転倒。るり子さんを押し倒す形になっていまい、僕は豊満なおっぱいに包まれたままその場に転がってしまった。
ズボンが腰の下までズリ落ちておしりの割れ目が見えちゃったのを、あっくんが顔を赤らめて目を逸らしていた。
こうして、学園の存亡を懸けたバトルは幕を閉じたのでした。
とはいっても、僕らは勝利チームの報酬――学園の経営権とかリンクシステムが欲しいわけじゃないからね。学園長には復権してもらって、僕は今までどおりにブログを書いていければいい。
学園長はこれからもyukiBerryさんで、そのyukiBerryさんが実は誰なのか……まあ僕は気付いちゃったけど、みんなには言わない方がいいのかな。
yukiBerryさんはこれからもコッソリと、みんなのブログを見ててくれるんだろうからね。
それから、コンパニマル科は例の階層制度を撤廃したらしい。報酬制度も均等にして、全員が切磋琢磨している。そこに尽力したのはドッグマスターあっくんだとか。
って、これはるり子さんから聞いたんだけどね。
最後に僕らのアダルト科、F棟の四階は今日も賑やか。
修子はキツネのお面をやめて、頭にパンツを被るのがデフォルトになった。
「これからアタシのハンネは『パンティー仮面』だ」
修子はバカだよね。もう一回言うけど、バカだよね。それ僕のパンツなんだけどさ、いい加減に返してくれないかな。
すけたら君とイルカさんは相変わらず憎まれ口を叩き合ってるし、団子騎士君はとうとうソシャゲ廃課金勢の仲間入りをしたんだとか。
で、担任のステ娘教師がドSな口ぶりで授業を始める。今日の授業は、
「お前たちはモヌバーガーの冬の新作『とびきりチキン&きのこのチーズバーガー』を食べたか?」
というもの。アダルトの「ア」の字も出て来ないような話を、どうブログに役立てるのかはやっぱり謎。
廊下側の一番後ろの席には、元コンパニマル科で金髪のグラマラスな女の人が教室内にどギツく香るベビーパウダーのような匂いを振りまいているので、ステ娘教師はいい顔をしていない。
そしてもうひとつステ娘教師を悩ませているのが、窓際の一番後ろの席に座る目つきの悪い男。アッシュグレイの髪を流して、窓の外に不貞腐れ顔を向けていた。
僕が右を向け、と言えば右を向くんだろうね。
二度と僕らの前に現れるな、と言えばこの世界から消えてしまうんだ。
この学園を転覆させようと企み、リンクシステムを不正に使って利益を貪り、仲間を見捨て、自分のことしか考えないヤツに最後の言葉を綴るとしたら……
「イツキ、あの白髪にーちゃんにキツいお仕置きをしてやれ」
修子が何を期待してるのかなんとなく分かる気がするけど、僕は最後にこう言った。
『――僕らと一緒に、ブログを書こうよ』
「な……んだと?」
僕の言葉が文字になり、暗闇の中に浮かび上がる。誰にでも見える大きな文字がくっきりと映り、男衾つよしに届く。
「数字とかお金とか地位じゃなくてさ。誰かに読んでもらって嬉しいとか、感想をもらってどう返事をしようかなとか、そんなことを考えながら書くのって、楽しいと思うよ」
あっけにとられる男衾つよし。
「にししっ。『一緒に』ってことはアダルト科で、だな」
「うん、アダルト科に来なよ。僕と修子と、すけたら君やイルカさん、団子騎士くん、それにステ娘教師。みんなでアダルト記事を書くの」
「ふざけんな……」
「どうして? エロは嫌い?」
「好きなわけねーだろ!」
「でも僕の言葉が届いたでしょ? 僕の言葉には絶対服従、だよ」
「ぐ……ぐぐ……この俺がアダルト科だと? 冗談じゃねえ、誰がエロブログなんか……そんなことするなら全裸で校内一周するほうがマシだろ、ついでに俺の高速ピストンで――って俺は何を言ってんだ!?」
男衾つよしは大仰に頭を抱えると、
「ダメだ、頭の中がエロで汚染されていく!」
それから、部屋の奥に隠してあるエロ本が云々とか、そういえば最近使ってないTENCAがかんぬんとか、思いっきりエロワードを全開で叫びながら走り去っていった。
「どうやら男衾つよしもモモイロさんの言葉で染まっちゃいましたね。実は結構好きだったりして」
コインちゃんが「ププッ」と笑いながら悪い目をしていた。それよりコインちゃんには判定をお願いしたいんだけど。
「ああ、そうでした! 勝者はもちろんモモイロイツキ、勝利チームはモモイロチームでーす☆」
高らかに宣言すると、会場を包んだブラックアウトがパァっと元の明るさに戻っていく。試験舞台、ドーム型の天井、観戦席。急に明るくなったので僕は目を細めた。
次第に視界が開けてきて、ここが試験会場で僕らは学園の存亡を懸けたバトルをしていたのを思い出す。
わっと、歓声があがり、
「勝った……モモイロチームが勝ったぞ!」
「これで男衾つよしの奴隷になることはないんだよな」
「ええ、そうよ。また自分のブログが書けるのね」
生徒たちの安堵の声が聞こえてきた。それと一緒に、修子が僕の背中に飛び込んでくる。
「イツキ、やったな!」
そう言って脇の下から腕を回し、僕の胸を鷲掴み。……やめてよ、僕のも鷲掴むほどないんだから。
そんな女の子同士のイチャイチャにニコリと微笑むるり子さん。
「これで学園は救われたわ。ありがとう、モモイロくん。……あ、モモイロさんって呼んだ方がいいのかしら」
たはは……もうみんなにバレちゃいましたからね。でも、どっちでもいいんですよ。僕は男のフリしてた女の子だけど、どっちにしても、
「僕はアダルトブロガーのモモイロイツキですから」
「うふふ、そうだったわね。じゃあ私もくっついちゃおうかな」
と、今度は僕の正面からるり子さんが全力でハグハグ。僕よりも背が高いから、たぷんとした胸の谷間に僕の顔がサンドイッチ。
あう……息が、できません。
前から後ろからの挟み撃ちで僕は揉みくちゃにされる。これが男の子だったら最強ハーレム状態で興奮しちゃうのかな。一応僕は心も女の子だからくすぐったいだけ。
調子に乗った修子が、僕のズボンを引っ張り出した。後ろがチラとめくれて……ってダメだよ、パンツ穿いてないんだから!
めくれたズボンごと引っ張り返すと、その弾みで前のめりに転倒。るり子さんを押し倒す形になっていまい、僕は豊満なおっぱいに包まれたままその場に転がってしまった。
ズボンが腰の下までズリ落ちておしりの割れ目が見えちゃったのを、あっくんが顔を赤らめて目を逸らしていた。
こうして、学園の存亡を懸けたバトルは幕を閉じたのでした。
とはいっても、僕らは勝利チームの報酬――学園の経営権とかリンクシステムが欲しいわけじゃないからね。学園長には復権してもらって、僕は今までどおりにブログを書いていければいい。
学園長はこれからもyukiBerryさんで、そのyukiBerryさんが実は誰なのか……まあ僕は気付いちゃったけど、みんなには言わない方がいいのかな。
yukiBerryさんはこれからもコッソリと、みんなのブログを見ててくれるんだろうからね。
それから、コンパニマル科は例の階層制度を撤廃したらしい。報酬制度も均等にして、全員が切磋琢磨している。そこに尽力したのはドッグマスターあっくんだとか。
って、これはるり子さんから聞いたんだけどね。
最後に僕らのアダルト科、F棟の四階は今日も賑やか。
修子はキツネのお面をやめて、頭にパンツを被るのがデフォルトになった。
「これからアタシのハンネは『パンティー仮面』だ」
修子はバカだよね。もう一回言うけど、バカだよね。それ僕のパンツなんだけどさ、いい加減に返してくれないかな。
すけたら君とイルカさんは相変わらず憎まれ口を叩き合ってるし、団子騎士君はとうとうソシャゲ廃課金勢の仲間入りをしたんだとか。
で、担任のステ娘教師がドSな口ぶりで授業を始める。今日の授業は、
「お前たちはモヌバーガーの冬の新作『とびきりチキン&きのこのチーズバーガー』を食べたか?」
というもの。アダルトの「ア」の字も出て来ないような話を、どうブログに役立てるのかはやっぱり謎。
廊下側の一番後ろの席には、元コンパニマル科で金髪のグラマラスな女の人が教室内にどギツく香るベビーパウダーのような匂いを振りまいているので、ステ娘教師はいい顔をしていない。
そしてもうひとつステ娘教師を悩ませているのが、窓際の一番後ろの席に座る目つきの悪い男。アッシュグレイの髪を流して、窓の外に不貞腐れ顔を向けていた。
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