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第六十話 モモイロな告白
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それからほどなくして、るり子さんは意識を取り戻した。
るり子さんの話では、二日前の帰宅途中に突然背後から襲われたらしい。大男に両手を磔のように持ち上げられ、次の瞬間には強力な電撃を浴びて動けなくなったそうだ。
大男――
電撃――
クロウ・ジンの仕業だ。
「それから手足を縛られて、目隠しをされて、私のパソコンを誰かが操作してたわ。声は聞こえなかったけど……甘い、ベビーパウダーのような匂いがしたのを憶えてるの」
甘い、ベビーパウダーのような匂い――
ムスクの香り――
リカ姉様が、るり子さんのパソコンデータを破壊したんだ。
「私のブログ、落ちちゃったのね」
自分のブログページにアクセスしたるり子さんが声を落としていた。ブログ王国でぶっちぎりのトップを維持していた百万アクセスのサイトは、
『404 File not found. お探しのページが見つかりません』
その存在自体を消されてしまった。
そこまで登り詰めるのに、一体いくつの記事を書いたのか。どれだけの時間を費やしてイラストを描き、エッセイやポエムを書き、何万の、いや何百万の人に笑顔と感動を与えたのか。
言葉にならない悲しみが、僕にも伝わってくる。はずだったが……
「ま、仕方ないか」
るり子さんはすぐに、ポワンと天使のような笑顔を取り戻した。
「消えちゃったものは戻ってこないもんね。また描くからいいわ」
あっけらかんと言うと、愛用のペンマウスでスラスラと画面をなぞりだす。
「せめて仮のページだけは早く作らないと。読者さんにご挨拶だけ」
なんと、ものの数分でイラストを一枚完成させてしまったのだ。
「トップページはこれでオッケー。ブログが落ちちゃったのはリニューアルってことにしときましょ。あとは挨拶文を簡単に書いて……」
ブログも、データもアカウントも、すべて消えてしまったショックをものともせずに、あっという間に仮のページをアップロードしてしまった。ものすごいバイタリティーだ。
「見に来てくれる人に、残念な思いをさせられないもんね」
「あ、それ僕も分かります。楽しみにしてくれる人がいるから、ブログを書いていける――僕もそう思います」
「それ、この間の答え……ね?」
そう、これが僕の見つけた答えだ。
「僕はどうしてブログを書いているのか」「誰のためにブログを書いているのか」それは、
「誰かが僕のブログを見てくれる。笑ってくれたり、楽しんでくれたり、時にはけなされたりもするけれど、読んでもらえるのが嬉しいんです。だから僕は、明日も書きたくなる」
「でしょ? それがブログ。あなたのブログ」
るり子さんはパァっと明るい笑顔を咲かせた。誰に押し付けるものではない、でも誰かに分かってほしい想いが通じ合ったからだ。
「お金も地位も大事かもしれないわ。でも、それだけじゃつまらない。書いてる人も、読んでる人も」
「ブログって、誰かに勝つために書いてるんじゃないんですね」
「自分が一生懸命に書いた記事を誰かに読んでもらえるって、嬉しいことでしょう? いつの間にか、それを忘れてしまう人がいるのは悲しい。でもあなたは気付いてくれた」
「気付かせてもらったんです。コイツと……」
隣で僕を上目に見ている変態少女と、
「ステ娘教師や、クラスのみんな。兎に牡丹にコインちゃん。それから――」
るり子さんに。
「みんなに出会えたのは、この学園があったからです。僕もるり子さんやyukiBerryさんのようになりたい。だから、yukiBerryさんが残してくれたこの学園を取り戻します」
「ありがとう。実は私ね、この件は一人で何とかしようと考えていたの。誰かを巻き込むのは気が引けるから。でも、モモイロくんなら心強いね」
いや、僕は学園の最弱ブロガーですけどね。
でもそんなことは関係ないんだ。僕は僕が正しいと思ったことをする。善悪じゃない、強弱じゃない、勝ち負けじゃないから。
「とはいえ、話し合いで解決するほど甘くないわ。白黒付けるなら、バズリティーのバトルをするしかないわね」
そこは学園のルールに則り、きちんと立ち会いを入れた勝負をするしかない。闇雲に勝負をしても、それではただのケンカになってしまう、と。
「学園規則にはないけど、正式にバズリティーの団体戦をさせてもらいましょう。学園長に許可をもらってね」
「バズリティーの団体戦?」
「そんなのができるのか?」
でも学園長ってyukiBerryさんですよね。行方知れずのyukiBerryさん。
どこにいるんですかね。そういえば一度もお見掛けしたことありませんが。
「ふふふ、そこは任せて。それと団体戦は三人以上が必要だけど、私とモモイロくんと――」
「アタシもイツキと一緒に戦う。だってアイツらを倒せばアタシが1番だろ?」
「修子、そういう争いじゃないんだよ。僕たちはお金や地位を求めているんじゃないんだ」
「理由なんてどうでもいいんだ。アタシはイツキと一緒にいたいんだ。アタシは、モモイロイツキのブログが好きなんだよ」
修子が、初めて僕のハンドルネームを呼んだ。変な言い方しないでよ、一瞬ドキっとしちゃったじゃない。
「あらあら、急に告白みたいになっちゃったわね。私、お邪魔かしら」
違います、違います、僕らは決してそんな関係では……。
「うふふ、冗談よ。あなたはたしか、仮面修子さん。一年生のトップブロガーさんね」
「うん。エロフェッショナルなアダルトブロガー。ついでにイツキのセフレ」
このバカ修子。
告白ちっくなシーンから一転、いかがわしい疑惑を捏造するんじゃない!
暴走した修子の妄想モードを止める術はないので、三人目のメンバーは変態少女こと仮面修子で決定するのであった。
「でも僕たちはたった三人で、アクセス数もバズリティーもバケモノみたいなヤツらと戦わなきゃいけないんだ」
ブログ王国の総合トップに君臨する男衾つよしと、ランキング上位を独占するコンパニマル四天王。
その中に、ドッグマスターあっくんも。
るり子さんはブログが消されてしまったし、僕は未だに最下層ブロガー。修子は累計では百万アクセスに届こうとしているけど、それでもランキング上位に入れる数値ではない。
そんな僕ら三人で、果たして勝負になるのだろうか。
「大丈夫だ。勝算はある」
なぜか自信満々の修子。
「根拠はあるんだ。まあ見てな」
それを聞いていたるり子さんは、両手を合わせて嬉しそうにしていた。
るり子さんの話では、二日前の帰宅途中に突然背後から襲われたらしい。大男に両手を磔のように持ち上げられ、次の瞬間には強力な電撃を浴びて動けなくなったそうだ。
大男――
電撃――
クロウ・ジンの仕業だ。
「それから手足を縛られて、目隠しをされて、私のパソコンを誰かが操作してたわ。声は聞こえなかったけど……甘い、ベビーパウダーのような匂いがしたのを憶えてるの」
甘い、ベビーパウダーのような匂い――
ムスクの香り――
リカ姉様が、るり子さんのパソコンデータを破壊したんだ。
「私のブログ、落ちちゃったのね」
自分のブログページにアクセスしたるり子さんが声を落としていた。ブログ王国でぶっちぎりのトップを維持していた百万アクセスのサイトは、
『404 File not found. お探しのページが見つかりません』
その存在自体を消されてしまった。
そこまで登り詰めるのに、一体いくつの記事を書いたのか。どれだけの時間を費やしてイラストを描き、エッセイやポエムを書き、何万の、いや何百万の人に笑顔と感動を与えたのか。
言葉にならない悲しみが、僕にも伝わってくる。はずだったが……
「ま、仕方ないか」
るり子さんはすぐに、ポワンと天使のような笑顔を取り戻した。
「消えちゃったものは戻ってこないもんね。また描くからいいわ」
あっけらかんと言うと、愛用のペンマウスでスラスラと画面をなぞりだす。
「せめて仮のページだけは早く作らないと。読者さんにご挨拶だけ」
なんと、ものの数分でイラストを一枚完成させてしまったのだ。
「トップページはこれでオッケー。ブログが落ちちゃったのはリニューアルってことにしときましょ。あとは挨拶文を簡単に書いて……」
ブログも、データもアカウントも、すべて消えてしまったショックをものともせずに、あっという間に仮のページをアップロードしてしまった。ものすごいバイタリティーだ。
「見に来てくれる人に、残念な思いをさせられないもんね」
「あ、それ僕も分かります。楽しみにしてくれる人がいるから、ブログを書いていける――僕もそう思います」
「それ、この間の答え……ね?」
そう、これが僕の見つけた答えだ。
「僕はどうしてブログを書いているのか」「誰のためにブログを書いているのか」それは、
「誰かが僕のブログを見てくれる。笑ってくれたり、楽しんでくれたり、時にはけなされたりもするけれど、読んでもらえるのが嬉しいんです。だから僕は、明日も書きたくなる」
「でしょ? それがブログ。あなたのブログ」
るり子さんはパァっと明るい笑顔を咲かせた。誰に押し付けるものではない、でも誰かに分かってほしい想いが通じ合ったからだ。
「お金も地位も大事かもしれないわ。でも、それだけじゃつまらない。書いてる人も、読んでる人も」
「ブログって、誰かに勝つために書いてるんじゃないんですね」
「自分が一生懸命に書いた記事を誰かに読んでもらえるって、嬉しいことでしょう? いつの間にか、それを忘れてしまう人がいるのは悲しい。でもあなたは気付いてくれた」
「気付かせてもらったんです。コイツと……」
隣で僕を上目に見ている変態少女と、
「ステ娘教師や、クラスのみんな。兎に牡丹にコインちゃん。それから――」
るり子さんに。
「みんなに出会えたのは、この学園があったからです。僕もるり子さんやyukiBerryさんのようになりたい。だから、yukiBerryさんが残してくれたこの学園を取り戻します」
「ありがとう。実は私ね、この件は一人で何とかしようと考えていたの。誰かを巻き込むのは気が引けるから。でも、モモイロくんなら心強いね」
いや、僕は学園の最弱ブロガーですけどね。
でもそんなことは関係ないんだ。僕は僕が正しいと思ったことをする。善悪じゃない、強弱じゃない、勝ち負けじゃないから。
「とはいえ、話し合いで解決するほど甘くないわ。白黒付けるなら、バズリティーのバトルをするしかないわね」
そこは学園のルールに則り、きちんと立ち会いを入れた勝負をするしかない。闇雲に勝負をしても、それではただのケンカになってしまう、と。
「学園規則にはないけど、正式にバズリティーの団体戦をさせてもらいましょう。学園長に許可をもらってね」
「バズリティーの団体戦?」
「そんなのができるのか?」
でも学園長ってyukiBerryさんですよね。行方知れずのyukiBerryさん。
どこにいるんですかね。そういえば一度もお見掛けしたことありませんが。
「ふふふ、そこは任せて。それと団体戦は三人以上が必要だけど、私とモモイロくんと――」
「アタシもイツキと一緒に戦う。だってアイツらを倒せばアタシが1番だろ?」
「修子、そういう争いじゃないんだよ。僕たちはお金や地位を求めているんじゃないんだ」
「理由なんてどうでもいいんだ。アタシはイツキと一緒にいたいんだ。アタシは、モモイロイツキのブログが好きなんだよ」
修子が、初めて僕のハンドルネームを呼んだ。変な言い方しないでよ、一瞬ドキっとしちゃったじゃない。
「あらあら、急に告白みたいになっちゃったわね。私、お邪魔かしら」
違います、違います、僕らは決してそんな関係では……。
「うふふ、冗談よ。あなたはたしか、仮面修子さん。一年生のトップブロガーさんね」
「うん。エロフェッショナルなアダルトブロガー。ついでにイツキのセフレ」
このバカ修子。
告白ちっくなシーンから一転、いかがわしい疑惑を捏造するんじゃない!
暴走した修子の妄想モードを止める術はないので、三人目のメンバーは変態少女こと仮面修子で決定するのであった。
「でも僕たちはたった三人で、アクセス数もバズリティーもバケモノみたいなヤツらと戦わなきゃいけないんだ」
ブログ王国の総合トップに君臨する男衾つよしと、ランキング上位を独占するコンパニマル四天王。
その中に、ドッグマスターあっくんも。
るり子さんはブログが消されてしまったし、僕は未だに最下層ブロガー。修子は累計では百万アクセスに届こうとしているけど、それでもランキング上位に入れる数値ではない。
そんな僕ら三人で、果たして勝負になるのだろうか。
「大丈夫だ。勝算はある」
なぜか自信満々の修子。
「根拠はあるんだ。まあ見てな」
それを聞いていたるり子さんは、両手を合わせて嬉しそうにしていた。
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