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第五十三話 書くこと
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「でもね、これだけは知ってほしいの」
るり子さんはちょっとだけ真剣な面持ちで僕を見つめた。
「ブログはね、書き手だけのものではないの。あなたの記事を読んでくれる人がいるから、あなたにアクセス数が付いてくる。あなたの個性を感じ取ってくれる人がいるから、あなたのバズリティーがある」
だから――
「もう一度、考えてみてほしいの。あなたはどうしてブログを書いているのか……いいえ、あなたは誰のためにブログを書いているのかを」
それに気付けないようでは、それを見失ってしまっては、彼らと同じ。
るり子さんの確固たる信念を乗せた強い言葉は、しかし絹のように優しい肌触りで、僕はまばたきも忘れて聞いていた。
僕はどうしてブログをやっているのか。いや、僕は誰のためにブログをやっているのか。その答えは、もう僕の中にあるはずだった。ただそれを言葉で伝えることが、今の僕にはできなかった。
るり子さんは再びニコリと笑顔をこぼすと、
「急がなくてもいいから、自分の答えを見つけてほしいの。そうすればあなたのブログはもっと素敵なものになるはずよ」
大事なのはお金じゃない。求めるものは数字じゃない。この学園が本当に教えたいことは、yukiBerryが残したいものは、あなたならきっと分かってくれる。
「はい」
僕はうなずいた。
るり子さんの熱意と、その琥珀色の瞳に映る自分に。
それから数日の間、コンパニマル科による『辻斬り被害』は起こらなかった。
牡丹の傷もすっかり元通りになり、入院中の遅れを取り戻そうと躍起になっているらしい。
で僕はというと、みんなのブログを片っ端から読んでみたのだ。
修子のブログは100%エロ。
日常の出来事をエロワードに変換して、何でもかんでもエロにもっていく。例えば大きさとか数字の表現は「おっぱいのサイズ」に変換され、水分(汗とか飲み物とかシャワーとか)はすべて「濡れる」で言い表す。
今日の昼食は「親子丼のBカップ盛りを食べた」とか(意味が分からないよ)、服を着たままシャワーを浴びて「ビショビショに濡れたアタシ」っていう写真をアップしていたり(そんなネタ、どこで覚えてくるんだろう)、パンツを足に引っ掛けたまま開脚してる姿とか(もちろん脚の付け根は写さないけど)、エロいポーズと言葉を盛りだくさんにして、でも映ってるのは細くて小柄な少女の身体っていうギャップが、普通のアダルトブログとは一線を画している。
で、記事の最後は必ず「パンツを脱いだからおやすみなさい」で締める。基本的にワンパターンだけど、本人曰く「みんなそれを期待してる」らしい。
まったく唯我独尊も甚だしいけど、読んでいるとたしかに「今日のおっぱいは何カップ?」とか、「次はどんな濡れ方をしてくるんだろう」とか期待している僕がいる。
こういう独特のセンスは修子にしかできないんだよね。
すけたら君はエロと下ネタの混合タイプで、時事的なネタにエロと下ネタを組み合わせて上手く笑わせてくれる。ネットのニュースに下ネタで斬り込んでいく、ある意味で誰もやらない作風は「悪く言えば事実を汚く捻じ曲げる下品なブログ」で、「良く言えばニッチな隙間産業」。
あ、僕の感想は後者だよ。
イルカさんは百合系(いわゆるガールズラブ)のブログ。女性同士のエロスを脳内で描く「花の物語」を長年書き続けているらしい。ものすごく綺麗な字を書くくせにイラストの才能は皆無みたいで、記事はすべて文字。
「文字だけの方が、想像力を掻き立てますわ」
って本人が言うとおり、たしかに文章だけなのに恥ずかしくなるくらいに想像してしまう。
団子騎士君は修子と同じでエロが主体。自分のことを「デブ」「ハゲ」「臭い」「ロリコン」「包茎」などと自虐に自虐を重ねる、ドMのお手本のようなキャラクター。本人もそのままだけどね。
さらに感性が独特過ぎて……まあ、ぶっ飛んでるっていうの?
ところが団子騎士君は文章力が凄くて、ネットスラングに縦横無尽な言葉遊びを融合させた内容は、書いてる本人からは想像ができないけど実はめちゃくちゃ頭がいいのでは?
でも、相当ぶっ飛んでるけどね。
しろい兎はロリ萌え系のイラストブログ。
可愛らしいオリジナルイラストを載せているのと、自分で学んできたイラストの描き方を丁寧に解説している。素人の僕が見ても記事を追うごとにイラストが上達しているから、きっとすごく努力家なんだろうね。
不知火牡丹もイラストブログだけど、こっちはゴシック調のロリータ系。
黒を基調とした華美な服装、美しい少女のイラスト。レース、フリル、リボンに薔薇や羽根を組み合わせた神秘的な世界観は、牡丹のファッションセンスがそのまま表現されている。
そしてブログ王国ぶっちぎりのトップブロガー、るり子さん。
イラスト主体みたいだけど、エッセイやコラムも書いてて、ついでにオリジナルイラストを派生させた四コマ漫画も描いてる。
イラストは天使をイメージしたキャラクターがメインで、特にこの白い羽根の少女が印象的だ。優しそうで、でも儚くて、見ているだけで幸せになれる。このイラストを見るためにるり子さんのブログに訪れてしまう――そんな不思議な魅力を感じるイラスト。
で、今日の記事更新はイラスト二枚と、コラムと、雑談。……って、一日に三つも記事を書いてる!
トップページの隅っこに付いてるアクセスカウンターは「一、十、百、千、万……」
「じゅ、十億アクセス!?」
……異次元だ。
そしてもうひとつ、ドッグマスターあっくんのブログ。
メインはもちろん、愛犬「サーベラス」。シェパードという種類の鋼色の犬は、精悍で鋭い表情、知的で忠誠心あふれる姿が飼い主にそっくりだね。
よく躾られているようで、障害物を跳んだり平地を駛走するシーン、時には飼い主とじゃれている場面が映っている。
愛玩動物は――つまりペットブログなので愛犬を自在に操った記事を書いているんだけど、それが無理やりサーベラスを操っているようには見えなくて、あっくんはサーベラスを信用し、サーベラスもまたあっくんを信頼しているのが記事から伝わってくる。
「ああ、あっくんは本当にサーベラスが好きなんだな」
ってね。
そんなあっくんがコンパニマル科の四天王と呼ばれていて、アクセス数を上げるためとはいえ他科の生徒を襲うような真似をするなんて想像ができない……んだけどなぁ。
こうして見ると、それぞれのブログにそれぞれの特徴があって、それが個性なんだよね。
読み慣れてくると「この記事は誰の」ってすぐに分かるし、愛着も湧いてくる。
僕は今みんなのブログを見て、新しい記事が更新されたら続きを読みたいと思った。
「……ああ、そうか」
僕はこうして読み手側になって、初めて気付いたんだ。
修子は次にどんなエロをぶっ放してくるんだろう。
すけたら君はどんな斬新なネタを考えてくるんだろう。
イルカさんの物語はどんな展開を迎えるんだろう。
団子騎士君の縦横無尽な文章は、どんな切り込みをするんだろう。
兎のイラストがどんどん上手くなっていく。
牡丹が新しい中二病衣装を考え始めた。
るり子さんのイラストは、明日も僕を癒してくれる。
あっくんのサーベラスが、自分の家族のように思えてくる。
「ブログを読む人っていうのは、こういう気持ちなんだ」
だからブログを書く人は、明日も読んでもらいたい。楽しみに待ってくれる人がいるから、明日も記事を書きたくなる。
僕も同じだ。
明日は誰が読んでくれるんだろう。僕の記事を見て、どんなことを考えるんだろう。クスっとでも笑ってくれるだろうか。面白いと思ってくれるだろうか。
それとも、ヘタクソな記事に落胆してしまうだろうか。
「それでも、僕のブログに訪れる人がいる。一人でも二人でも、楽しみに待ってくれる人がいる」
だから僕は、明日も記事を書こうと思うんだ。
だから僕は、ブログを書いているんだ。
るり子さんの言っていたことが、自分の言葉になってきた気がする。
その日僕は、遅くまでかかって記事を仕上げた。
るり子さんはちょっとだけ真剣な面持ちで僕を見つめた。
「ブログはね、書き手だけのものではないの。あなたの記事を読んでくれる人がいるから、あなたにアクセス数が付いてくる。あなたの個性を感じ取ってくれる人がいるから、あなたのバズリティーがある」
だから――
「もう一度、考えてみてほしいの。あなたはどうしてブログを書いているのか……いいえ、あなたは誰のためにブログを書いているのかを」
それに気付けないようでは、それを見失ってしまっては、彼らと同じ。
るり子さんの確固たる信念を乗せた強い言葉は、しかし絹のように優しい肌触りで、僕はまばたきも忘れて聞いていた。
僕はどうしてブログをやっているのか。いや、僕は誰のためにブログをやっているのか。その答えは、もう僕の中にあるはずだった。ただそれを言葉で伝えることが、今の僕にはできなかった。
るり子さんは再びニコリと笑顔をこぼすと、
「急がなくてもいいから、自分の答えを見つけてほしいの。そうすればあなたのブログはもっと素敵なものになるはずよ」
大事なのはお金じゃない。求めるものは数字じゃない。この学園が本当に教えたいことは、yukiBerryが残したいものは、あなたならきっと分かってくれる。
「はい」
僕はうなずいた。
るり子さんの熱意と、その琥珀色の瞳に映る自分に。
それから数日の間、コンパニマル科による『辻斬り被害』は起こらなかった。
牡丹の傷もすっかり元通りになり、入院中の遅れを取り戻そうと躍起になっているらしい。
で僕はというと、みんなのブログを片っ端から読んでみたのだ。
修子のブログは100%エロ。
日常の出来事をエロワードに変換して、何でもかんでもエロにもっていく。例えば大きさとか数字の表現は「おっぱいのサイズ」に変換され、水分(汗とか飲み物とかシャワーとか)はすべて「濡れる」で言い表す。
今日の昼食は「親子丼のBカップ盛りを食べた」とか(意味が分からないよ)、服を着たままシャワーを浴びて「ビショビショに濡れたアタシ」っていう写真をアップしていたり(そんなネタ、どこで覚えてくるんだろう)、パンツを足に引っ掛けたまま開脚してる姿とか(もちろん脚の付け根は写さないけど)、エロいポーズと言葉を盛りだくさんにして、でも映ってるのは細くて小柄な少女の身体っていうギャップが、普通のアダルトブログとは一線を画している。
で、記事の最後は必ず「パンツを脱いだからおやすみなさい」で締める。基本的にワンパターンだけど、本人曰く「みんなそれを期待してる」らしい。
まったく唯我独尊も甚だしいけど、読んでいるとたしかに「今日のおっぱいは何カップ?」とか、「次はどんな濡れ方をしてくるんだろう」とか期待している僕がいる。
こういう独特のセンスは修子にしかできないんだよね。
すけたら君はエロと下ネタの混合タイプで、時事的なネタにエロと下ネタを組み合わせて上手く笑わせてくれる。ネットのニュースに下ネタで斬り込んでいく、ある意味で誰もやらない作風は「悪く言えば事実を汚く捻じ曲げる下品なブログ」で、「良く言えばニッチな隙間産業」。
あ、僕の感想は後者だよ。
イルカさんは百合系(いわゆるガールズラブ)のブログ。女性同士のエロスを脳内で描く「花の物語」を長年書き続けているらしい。ものすごく綺麗な字を書くくせにイラストの才能は皆無みたいで、記事はすべて文字。
「文字だけの方が、想像力を掻き立てますわ」
って本人が言うとおり、たしかに文章だけなのに恥ずかしくなるくらいに想像してしまう。
団子騎士君は修子と同じでエロが主体。自分のことを「デブ」「ハゲ」「臭い」「ロリコン」「包茎」などと自虐に自虐を重ねる、ドMのお手本のようなキャラクター。本人もそのままだけどね。
さらに感性が独特過ぎて……まあ、ぶっ飛んでるっていうの?
ところが団子騎士君は文章力が凄くて、ネットスラングに縦横無尽な言葉遊びを融合させた内容は、書いてる本人からは想像ができないけど実はめちゃくちゃ頭がいいのでは?
でも、相当ぶっ飛んでるけどね。
しろい兎はロリ萌え系のイラストブログ。
可愛らしいオリジナルイラストを載せているのと、自分で学んできたイラストの描き方を丁寧に解説している。素人の僕が見ても記事を追うごとにイラストが上達しているから、きっとすごく努力家なんだろうね。
不知火牡丹もイラストブログだけど、こっちはゴシック調のロリータ系。
黒を基調とした華美な服装、美しい少女のイラスト。レース、フリル、リボンに薔薇や羽根を組み合わせた神秘的な世界観は、牡丹のファッションセンスがそのまま表現されている。
そしてブログ王国ぶっちぎりのトップブロガー、るり子さん。
イラスト主体みたいだけど、エッセイやコラムも書いてて、ついでにオリジナルイラストを派生させた四コマ漫画も描いてる。
イラストは天使をイメージしたキャラクターがメインで、特にこの白い羽根の少女が印象的だ。優しそうで、でも儚くて、見ているだけで幸せになれる。このイラストを見るためにるり子さんのブログに訪れてしまう――そんな不思議な魅力を感じるイラスト。
で、今日の記事更新はイラスト二枚と、コラムと、雑談。……って、一日に三つも記事を書いてる!
トップページの隅っこに付いてるアクセスカウンターは「一、十、百、千、万……」
「じゅ、十億アクセス!?」
……異次元だ。
そしてもうひとつ、ドッグマスターあっくんのブログ。
メインはもちろん、愛犬「サーベラス」。シェパードという種類の鋼色の犬は、精悍で鋭い表情、知的で忠誠心あふれる姿が飼い主にそっくりだね。
よく躾られているようで、障害物を跳んだり平地を駛走するシーン、時には飼い主とじゃれている場面が映っている。
愛玩動物は――つまりペットブログなので愛犬を自在に操った記事を書いているんだけど、それが無理やりサーベラスを操っているようには見えなくて、あっくんはサーベラスを信用し、サーベラスもまたあっくんを信頼しているのが記事から伝わってくる。
「ああ、あっくんは本当にサーベラスが好きなんだな」
ってね。
そんなあっくんがコンパニマル科の四天王と呼ばれていて、アクセス数を上げるためとはいえ他科の生徒を襲うような真似をするなんて想像ができない……んだけどなぁ。
こうして見ると、それぞれのブログにそれぞれの特徴があって、それが個性なんだよね。
読み慣れてくると「この記事は誰の」ってすぐに分かるし、愛着も湧いてくる。
僕は今みんなのブログを見て、新しい記事が更新されたら続きを読みたいと思った。
「……ああ、そうか」
僕はこうして読み手側になって、初めて気付いたんだ。
修子は次にどんなエロをぶっ放してくるんだろう。
すけたら君はどんな斬新なネタを考えてくるんだろう。
イルカさんの物語はどんな展開を迎えるんだろう。
団子騎士君の縦横無尽な文章は、どんな切り込みをするんだろう。
兎のイラストがどんどん上手くなっていく。
牡丹が新しい中二病衣装を考え始めた。
るり子さんのイラストは、明日も僕を癒してくれる。
あっくんのサーベラスが、自分の家族のように思えてくる。
「ブログを読む人っていうのは、こういう気持ちなんだ」
だからブログを書く人は、明日も読んでもらいたい。楽しみに待ってくれる人がいるから、明日も記事を書きたくなる。
僕も同じだ。
明日は誰が読んでくれるんだろう。僕の記事を見て、どんなことを考えるんだろう。クスっとでも笑ってくれるだろうか。面白いと思ってくれるだろうか。
それとも、ヘタクソな記事に落胆してしまうだろうか。
「それでも、僕のブログに訪れる人がいる。一人でも二人でも、楽しみに待ってくれる人がいる」
だから僕は、明日も記事を書こうと思うんだ。
だから僕は、ブログを書いているんだ。
るり子さんの言っていたことが、自分の言葉になってきた気がする。
その日僕は、遅くまでかかって記事を仕上げた。
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