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2章 領地での暮らし

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「で、この創世神話が、取りつかれていることと何の関係性があるんだ?」

全く関係性が見えない。

『神は、神石の能力具現化する装置であるということは、お話ししたと思います』

「していた」

どこまで戻るの?

『はい、神とは基本不老不死です。ですが、精神は弱ります。ある程度弱ってくると、神子という自分の力の一部を与えた魂を作ります。その魂を入れられた人間が、神子です』

「神子とは、神の力を持った魂を持った人間ってことか?」


『はい、そして神子は人間の世界で、ある程度の年月過ごした後、創造神と、精霊神、破壊神の3柱のうち、2人の神賛成された場合、力を分け与えられた神の座を継いで、神石の管理者となります』

というと……

「将来精霊神になる可能性があるということか?」

『そういうことです。もし、賛成が得られなかった場合は、別の神が後を継ぐか、そのまま今の神が続けるということになります』

そうなんだ!

「なるほど。で、何でお母様が、破壊神の眷属に取りつかれているんだ?」

『破壊神は、いまだに精霊神様の事を思っていて、精霊神様に、神格を降りて欲しくないのです。それで、神子様の人格形成を邪魔して、創造神様からの、支持を得られないように、自分の眷属をとりつかせたのです』

ヤンデレストーカー? 創造神話って、ものすごく前だよね。なのに、まだ思ってるって……。

「お母様は、普通に厳しくて、人格形成を邪魔するような人柄ではない」

甘やかすとフェルディナンドみたいになる。

『厳しすぎませんか?神子様、私のところに来たこと責められていました。普通責めますか?私は人間で、言うと一国の王。例えると、国王に呼ばれて、言ったのに、母から責められた。っていているのとおなじです』

それは、確かにおかしい。

「確かに、おかしいな。でも、厳しく育てておいて、損はないと思うが?」

『厳しく育てすぎるのも毒です。神子様は、精霊が見えるから直の事です。精霊は、神子様の絶対の消して裏切ることのない、味方です。もし、神子様が、神子様のお母様にお怒りになったら、精霊達は、神子様のお母様に、神子様が望む罰を与えます。決して手加減はしません。それをネタに、破壊神は、精霊神様の代替わりを快く思っていない創造神を味方につけるでしょう』

……お母様が、取りつかれている原因は、俺らしい。ものすごく申し訳ない気持ちだ。
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