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2章 領地での暮らし

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「みんなは、わかる?」

『僕には、感知無理です』

『私も、無理ですの』

『私もできませんでした』

3人とも全滅か、ガックリ。

「なんで?」

ちょい気になる。催促してるわけじゃないからね。

『僕の場合は、単純に力が足りません。フェルディナンド様の父上からは血が弱すぎて感知ができず、フェルディナンド様は、神々の加護が強すぎて、感知阻害されてしまいました。この館も、近くに漂っている、精霊子で、感知阻害されてしまいました』

『私も、エンと一緒ですの。この精霊子さえなければ、なんとかなるかもしれませんが‥‥って状況ですの』

『私も、二人と同じです』

このふわふわキラキラの精霊子のせいなのかよ。

「誰か、できそうな精霊はいる?」

『僕には、つてがないです』

『私も、長い年月教会の宝物庫にいたので、つてはありません』

『水の精霊王ウィンディーネ様なら、神子様の父上から、感知することができるかもしれませんの。それか、アイビリアン様なら知っているかもしれませんの』

3謎がある。一個ずつ解決しよう。

「ジエイドは、水の精霊王と植物の精霊王につてがあるの?」

『ありますの、私は、一応最上級精霊ですの。水の精霊王ウィンディーネ様とは、面識があるので、神子様の為と言ったら、大丈夫だとは思いますの。アイビリアン様は、私は、高位の精霊なので、謁見権がかなりあるので、取り次いでもらえたら、教えて頂けるかもしれませんの』

そういえば、ジエイドって最上級精霊だったな。ドタバタしていたから、忘れてた。

「なんで、水の精霊王なら感知できるの?ほかの精霊王だとどうなの?」

『精霊の種類の中で、生物の体内に関する感知魔法が最も得意なのは、水の精霊ですの。なので、その頂点に立たれる、水の精霊王ウィンディーネ様が、人間の感知に関しては、精霊の中で、最も優れていますの』

なるほど、人間の体内の、60パーセントは水だもんな。

「なるほど、植物の精霊王は、何故知っているんだ?」

あの、伝え忘れ多すぎ女王が、何を知っているんだ?

『アイビリアン様は、一度も、代替わりをしておらず、精霊の中で、最も年を取られている精霊ですの。精霊神様が、最初に世界の核としてお創りになられた、世界樹の精霊である、アイビリアン様は、神々よりも、お年を召した精霊ですの。なので、神子様の先祖の事も、何か知っているかもしれませんの』

驚き。アイビリアン様が、一番年寄りだったとは・・・・・・。

「なるほど。今度、お父様と、お母様に、許可を取って、世界樹の島に行って、アイビリアン様に、聞くことにするよ」

許可を取らなかったら、俺死ぬかも?
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