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1章 ギャルゲーの悪役子息に転生しました。

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1時間後

『そろそろ、なくなりそうなので、ヒヒイロカネとアダマンタイトの合金ヒヒイロアダマンタイトを作ります。神子様の固有能力で、異なる物質をくっつけることができるので、それで合成してください』

そんなことまでできるのか・・・・・チートだな。呪文を変えればいいのかな?

『精霊神の神子フェルディナンドが命ずる 世界よ 我が望む姿へ 改変せよ 
 
 改変 ヒヒイロカネ+アダマンタイト=ヒヒイロアダマンタイト』

普通に、できた。ヒヒイロカネは、赤みがかかった金で、アダマンタイトは、虹色に輝く白金?で二つが合わさって赤身の強い、虹色に輝く白金ができた。

「これでいいか?」

『流石神子様ですね。もう、世界樹は液を吸い終わったようなので次の作業に移ります』

何するんだろ?

「本当に吸い終わっているな」

結構量あったのに、一滴も残ってない。

『世界樹ですから』

なるほど。

「なるほどなで、次は何をする?」

『次は、ヒヒイロアダマンタイトを世界樹に合成してください』

固有能力を使うのか。どんな感じだろ?でも・・・・

「世界樹は、もう死んでいるのか?」

花とか枝って、切ってもしばらく生きていた気がするんだけど・・・・

『その点は大丈夫です。先ほど付けた液の材料である冥界の花弁のおかげで、生きていながらもフェルディナンド様のお力を使えます』

はぁ、そういうもんって受け入れよう。

『精霊神の神子フェルディナンドが命ずる 世界よ 我が望む姿へ 改変せよ 
 
 改変 世界樹の枝+ヒヒイロアダマンタイト=神子フェルディナンドの杖』

これで完成?

『それで完成です、神子様。素晴らしく美しい杖ですね』

それは言えてる。

俺の肩くらいまである木製の杖で、ヒヒイロアダマンタイトのおかげか、うすっら虹色に輝いている。柔らかな木肌は、何年も命を重ねた風格が生まれ、俺が持つのが恐れ多いくらいだ。

「植物の精霊王、杖の製作にご協力感謝する」

俺はぺこりと、アイビリアン様に頭を下げた。
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