87 / 93
2章 領地での暮らし
神子様は生き返られるのか?
しおりを挟む
≪ご臨終でーす。冥界の川を渡ってくださーい≫
かわいい系の人外としか思えない整った顔立ちに、輝く金髪に青い目、パタパタと白い羽で羽ばたき、秋葉風メイド服、身の丈ほどあるデスサイズを持っているーー天使だ。なんで、天使がデスサイズを持っているのかはわからないけど……。それよりも、
【ここは?】
あれ?神語でしゃべってる?なんで?
≪ここは、冥界の川前駅ですよ。あなた、まだ若いの神子なのに死んじゃったんですね。おかわいそうに≫
へ?しんだ?あー死んだね死んだ。はい?
【え?死んでいるんですか?】
そういえば、死んじゃった気がするけど……。
≪死んでますよー、っていても本当に死んでいるわけではないですけどね≫
いや、意味わからないんですけど。というかあの駄天使生き返れるんじゃなかったのか?
【いや、どういう意味ですか?】
死んでるのに、死んでないって意味が分からん。
≪あなたの体は、私の同僚がきっちり生き返らせたんだけど、魂をうちの上司が呼び出しちゃったんだよ。わかりやすく言うと、幽体離脱状態かな?≫
幽体離脱……。それって大丈夫なの?この怪しげな天使の上司?
【あなたの上司って誰ですか?】
今すぐ返せって抗議しに行きたい。
≪えーとね、いっぱいいるからなぁ……。あなたを呼びつけた上司でいい?≫
俺が説明してほしいのはそいつだ。
【その方で】
サッサと言えよ。
≪冥府の女神さまだよ≫
めいふ?冥界の事か。なんで、そんな大物っぽい感じの女神が?
【なんで呼び出したんだ?】
今俺は、試練の真っ最中なんですけど?
≪あなたが邪魔だからだよ≫
はい?俺が邪魔?
【どういう意味だ?】
俺が邪魔ってどういう意味だ?
≪そのままだよ。君は将来の精霊神でしょ?私たち破壊神派閥の人間にとっては、精霊神の後継者ほど邪魔なものはないってこと≫
なんで?ヤンデレストーカーの派閥の人間にとって俺は邪魔なんだ?
【なぜ?】
誘拐は犯罪ですよ?
≪破壊神様が、唯一女性として愛してらっしゃる精霊神様の神子が、異性。そのような事態に破壊神様は、とってもお怒りになられたの。お怒りを鎮めるために、あなたには死んでもらうよ?≫
ヤンデレストーカーのために、なんで殺されなきゃいけないんだ?
【絶対に嫌だから】
せっかく転生したのに、死ぬとか絶対に嫌。
≪強情だね。まぁ、試練失敗で死ぬって筋書きだから頑張れば生きれるかもね≫
試練失敗で死ぬ?それなら達成してやる。
【絶対に達成してやる】
死にたくないから。
≪あなたにやってもらう試練は、10連続バトルラッシュって試練。
私と、その他もろもろの悪魔と、私の上司である冥府の女神さまと死闘をするっていうルールだよ≫
‥‥‥‥天使と悪魔と女神と死闘?死ねって言ってるの?
【絶対に達成できないだろ】
俺神子、天使と悪魔にはまだ商機があるかもしれないけど、本職女神には無理だろ。
≪だから死ぬ筋書きなんだって。まぁ一応これはあげるよ。私の上司の恩情に感謝してね≫
お前らが悪いのに、感謝なんてできるか。それに、投げて渡すな投げて。ん?
『神々辞典』
ん?なんか役に立ちそう。
≪あなたは、神卸しで魔法を使うんでしょ?だから、ハンデだよハンデ≫
どうも、って3歳児と天使って圧倒的にこっちが不利だろ。
【圧倒的に、こっちが不利だろ】
これのどこがハンデかどうか、真剣に聞きたい。
≪知らない知らない≫
うっざ。何が、知らない知らないだ。
≪まぁ、どうでもいいけど≫
こっちは死活問題なんですけど?
[試練 10の死闘を受諾しますか?
➡はい
いいえ]
なにこれ?新機能?冥府限定機能?
【これは?】
≪新機能だよ、新機能。私の上司に感謝してね?早く配を押してくれない?そうじゃないと問答無用で殺すよ?≫
何故に感謝?何で、俺の益にもならないような試練を承諾?といっても殺されたくないしな……。
➡はい
[試練を承諾しました 両者 開始位置についてください]
開始位置なんて、説明されてないんですけど?
≪あなたはそこでいいよ。私がここに移動するだけだから≫
白い羽をパタパタさせて、冥界の川の向こう岸におりたった。
[それでは試練 10の死闘を開始します
第一の相手 死天使ソフィーナ
バトルスタート]
かわいい系の人外としか思えない整った顔立ちに、輝く金髪に青い目、パタパタと白い羽で羽ばたき、秋葉風メイド服、身の丈ほどあるデスサイズを持っているーー天使だ。なんで、天使がデスサイズを持っているのかはわからないけど……。それよりも、
【ここは?】
あれ?神語でしゃべってる?なんで?
≪ここは、冥界の川前駅ですよ。あなた、まだ若いの神子なのに死んじゃったんですね。おかわいそうに≫
へ?しんだ?あー死んだね死んだ。はい?
【え?死んでいるんですか?】
そういえば、死んじゃった気がするけど……。
≪死んでますよー、っていても本当に死んでいるわけではないですけどね≫
いや、意味わからないんですけど。というかあの駄天使生き返れるんじゃなかったのか?
【いや、どういう意味ですか?】
死んでるのに、死んでないって意味が分からん。
≪あなたの体は、私の同僚がきっちり生き返らせたんだけど、魂をうちの上司が呼び出しちゃったんだよ。わかりやすく言うと、幽体離脱状態かな?≫
幽体離脱……。それって大丈夫なの?この怪しげな天使の上司?
【あなたの上司って誰ですか?】
今すぐ返せって抗議しに行きたい。
≪えーとね、いっぱいいるからなぁ……。あなたを呼びつけた上司でいい?≫
俺が説明してほしいのはそいつだ。
【その方で】
サッサと言えよ。
≪冥府の女神さまだよ≫
めいふ?冥界の事か。なんで、そんな大物っぽい感じの女神が?
【なんで呼び出したんだ?】
今俺は、試練の真っ最中なんですけど?
≪あなたが邪魔だからだよ≫
はい?俺が邪魔?
【どういう意味だ?】
俺が邪魔ってどういう意味だ?
≪そのままだよ。君は将来の精霊神でしょ?私たち破壊神派閥の人間にとっては、精霊神の後継者ほど邪魔なものはないってこと≫
なんで?ヤンデレストーカーの派閥の人間にとって俺は邪魔なんだ?
【なぜ?】
誘拐は犯罪ですよ?
≪破壊神様が、唯一女性として愛してらっしゃる精霊神様の神子が、異性。そのような事態に破壊神様は、とってもお怒りになられたの。お怒りを鎮めるために、あなたには死んでもらうよ?≫
ヤンデレストーカーのために、なんで殺されなきゃいけないんだ?
【絶対に嫌だから】
せっかく転生したのに、死ぬとか絶対に嫌。
≪強情だね。まぁ、試練失敗で死ぬって筋書きだから頑張れば生きれるかもね≫
試練失敗で死ぬ?それなら達成してやる。
【絶対に達成してやる】
死にたくないから。
≪あなたにやってもらう試練は、10連続バトルラッシュって試練。
私と、その他もろもろの悪魔と、私の上司である冥府の女神さまと死闘をするっていうルールだよ≫
‥‥‥‥天使と悪魔と女神と死闘?死ねって言ってるの?
【絶対に達成できないだろ】
俺神子、天使と悪魔にはまだ商機があるかもしれないけど、本職女神には無理だろ。
≪だから死ぬ筋書きなんだって。まぁ一応これはあげるよ。私の上司の恩情に感謝してね≫
お前らが悪いのに、感謝なんてできるか。それに、投げて渡すな投げて。ん?
『神々辞典』
ん?なんか役に立ちそう。
≪あなたは、神卸しで魔法を使うんでしょ?だから、ハンデだよハンデ≫
どうも、って3歳児と天使って圧倒的にこっちが不利だろ。
【圧倒的に、こっちが不利だろ】
これのどこがハンデかどうか、真剣に聞きたい。
≪知らない知らない≫
うっざ。何が、知らない知らないだ。
≪まぁ、どうでもいいけど≫
こっちは死活問題なんですけど?
[試練 10の死闘を受諾しますか?
➡はい
いいえ]
なにこれ?新機能?冥府限定機能?
【これは?】
≪新機能だよ、新機能。私の上司に感謝してね?早く配を押してくれない?そうじゃないと問答無用で殺すよ?≫
何故に感謝?何で、俺の益にもならないような試練を承諾?といっても殺されたくないしな……。
➡はい
[試練を承諾しました 両者 開始位置についてください]
開始位置なんて、説明されてないんですけど?
≪あなたはそこでいいよ。私がここに移動するだけだから≫
白い羽をパタパタさせて、冥界の川の向こう岸におりたった。
[それでは試練 10の死闘を開始します
第一の相手 死天使ソフィーナ
バトルスタート]
0
お気に入りに追加
1,197
あなたにおすすめの小説
婚約破棄してたった今処刑した悪役令嬢が前世の幼馴染兼恋人だと気づいてしまった。
風和ふわ
恋愛
タイトル通り。連載の気分転換に執筆しました。
※なろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、pixivに投稿しています。
アホ王子が王宮の中心で婚約破棄を叫ぶ! ~もう取り消しできませんよ?断罪させて頂きます!!
アキヨシ
ファンタジー
貴族学院の卒業パーティが開かれた王宮の大広間に、今、第二王子の大声が響いた。
「マリアージェ・レネ=リズボーン! 性悪なおまえとの婚約をこの場で破棄する!」
王子の傍らには小動物系の可愛らしい男爵令嬢が纏わりついていた。……なんてテンプレ。
背後に控える愚か者どもと合わせて『四馬鹿次男ズwithビッチ』が、意気揚々と筆頭公爵家令嬢たるわたしを断罪するという。
受け立ってやろうじゃない。すべては予定調和の茶番劇。断罪返しだ!
そしてこの舞台裏では、王位簒奪を企てた派閥の粛清の嵐が吹き荒れていた!
すべての真相を知ったと思ったら……えっ、お兄様、なんでそんなに近いかな!?
※設定はゆるいです。暖かい目でお読みください。
※主人公の心の声は罵詈雑言、口が悪いです。気分を害した方は申し訳ありませんがブラウザバックで。
※小説家になろう・カクヨム様にも投稿しています。
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
レベルカンストとユニークスキルで異世界満喫致します
風白春音
ファンタジー
俺、猫屋敷出雲《ねこやしきいずも》は新卒で入社した会社がブラック過ぎてある日自宅で意識を失い倒れてしまう。誰も見舞いなど来てくれずそのまま孤独死という悲惨な死を遂げる。
そんな悲惨な死に方に女神は同情したのか、頼んでもいないのに俺、猫屋敷出雲《ねこやしきいずも》を勝手に転生させる。転生後の世界はレベルという概念がある世界だった。
しかし女神の手違いか俺のレベルはカンスト状態であった。さらに唯一無二のユニークスキル視認強奪《ストック》というチートスキルを持って転生する。
これはレベルの概念を超越しさらにはユニークスキルを持って転生した少年の物語である。
※俺TUEEEEEEEE要素、ハーレム要素、チート要素、ロリ要素などテンプレ満載です。
※小説家になろうでも投稿しています。
元ゲーマーのオタクが悪役令嬢? ごめん、そのゲーム全然知らない。とりま異世界ライフは普通に楽しめそうなので、設定無視して自分らしく生きます
みなみ抄花
ファンタジー
前世で死んだ自分は、どうやらやったこともないゲームの悪役令嬢に転生させられたようです。
女子力皆無の私が令嬢なんてそもそもが無理だから、設定無視して自分らしく生きますね。
勝手に転生させたどっかの神さま、ヒロインいじめとか勇者とか物語の盛り上げ役とかほんっと心底どうでも良いんで、そんなことよりチート能力もっとよこしてください。
転生の果てに
北丘 淳士
ファンタジー
先天性の障害を持つ本条司は、闘病空しく命を落としてしまう。
だが転生した先で新しい能力を手に入れ、その力で常人を逸した働きを見せ始める。
果たして彼が手に入れた力とは。そしてなぜ、その力を手に入れたのか。
少しミステリ要素も絡んだ、王道転生ファンタジー開幕!
倒すのが一瞬すぎて誰も見えなかった『絶対即死』スキルを持った暗殺者。護衛していた王子から何もしない無能と追放されてしまう
つくも
ファンタジー
「何もしない無能暗殺者は必要ない!お前はクビだ! シン・ヒョウガ」
それはある日突然、皇子の護衛としてパーティーに加わっていた暗殺者——シンに突き付けられた追放宣告。
実際のところ、何もしていなかったのではなく、S級の危険モンスターを一瞬で倒し、皇子の身を守っていたのだが、冗談だと笑われ聞き入れられない。
あえなくシンは宮廷を追放される事となる。
途方に暮れていたシンは、Sランクのモンスターに襲われている少女を助けた。彼女は神託により選ばれた勇者だという。
「あなたの力が必要なんです! 私と一緒に旅をして、この世界を救ってください!」
こうしてシンは彼女のパーティーに入り旅に出る事となる。
――『絶対即死スキル』で魔王すら即死させる。これは不当な評価で追放された最強暗殺者の冒険譚である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる