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2章 領地での暮らし

神子様は、天使にヘイトがたまりまくっている

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≪ご英断何よりです。それなら今すぐ研究所へ向かいましょう。
 
 『天使の扉エンジェルドア

 この天使の扉を通ってください≫

金色に輝く魔法陣の上に、パーティー会場とかでありそうな白くて金色の装飾のある扉が現れた。転移魔法の一種かな?天使の魔法は、絶対に金色魔法陣が必須なのかな?この天使には、どす黒い魔法陣が似合いそうだけど。

「わかった」

とりあえずちゃっちゃと研究所に行って、ちゃっちゃと攻略するぞ。この浄化の女神様とか、精霊神様を馬鹿にしてそうなクソ天使には、早く神界に帰ってもらいたい。二度と人間界に来ないで、役所で書類仕事を頑張ってもらいたい。迷惑だから。


______________________________________________


≪ここが研究所です≫

ん?文明破壊があったのは、絶対にかなり前のことだよな?なのになんで、文明破壊が行われるより前にできたはずの研究所の壁は、シミ一つなくつるりときれいな白なんだ?

「なんで汚れていないんだ?」

普通ひびが入っていたり、灰色に汚れていたりするはず……。

≪あの浄化の女神の固有神技「浄化」の力です。役立たずのくせに、無駄なところで力を使ってほしくないですね≫

この天使うっざ。というか、浄化の女神さま馬鹿にするな。清潔は大事だぞ。というか、戦略兵器を作るなら、ちょっとでも機械が壊れたら事故るだろ。だから、わざわざ浄化で、掃除をしているんだろう、多分。

「きれいにすることは大事だ。それで、あの中に入って《幻の青薔薇》を取ってくればいいんだな」

まぁそこまで広くなさそうだし、思ったよりも簡単そうだな。できれば、夕方までには帰りたい。お母様に怒られるのと、早く追い払ってほしい。

≪はい。早くいってください。私は、聖なる神界早く帰りたいので≫

うざい。俺だって、早くお前に聖なる神界(笑)に帰ってほしい。お前がいたら、逆に人間界が汚れる。

「わかった。魔法OK、3回死ねる、精霊使役なし。だったよな?」

覚えているけど、一応聞いておく。創造神様至高ってことは、精霊神様のことを尊敬していなくて、下に見ているんだったら俺が成功しても、いちゃもんつけてくるかもしれないし。

≪はい、そうです。行ってらっしゃいませ≫

メイドさんっぽく、スカートを上げて無表情でお辞儀してきた。‥‥‥この天使がやると、違和感が半端ない。
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