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2章 領地での暮らし

がんばれ!浄化の女神様

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「それって、採集して大丈夫なんですか?」

戦略兵器を取り行かせるってまずくね?

≪大丈夫ですよ?神子様が悪用しなければ≫

そうなんだ。でもなんで?

「なぜですか?」

戦略兵器を何で、浄化の女神さまが持ってるの?

≪あの戦略兵器の採集して、その中に含まれているエネルギーの浄化が、浄化の女神の仕事だからです。あの役立たずに、温情で創造神様がわざわざお仕事を与えているのです≫

役立たず?浄化の女神さまが、役立たず?

「言いすぎじゃないんですか?女神さまですよ、女神さま」

一応、天使より位は上でしょ?

≪神子様は、純粋ですね。神界では、創造神様に気に入っていただけるかが重要なんですよ?精霊神に媚を売っていても、何の役にも立ちませんよ。あの女神は、自分は処女神だからといって、創造神様からのありがたいお申し出を拒否した挙句、あのような幼き少女の姿となって引きこもっていました。そんな女神に、敬意を抱くなどぞっとしますよ≫

‥‥‥浄化の女神さま、正しくね?処女神ってことは、処女を失ったらだめってことだよな。だから拒否をしています。これ、正しくね?

「処女神だから、断るのが当たり前だと思いますけど?」

むしろ、寝ようとする創造神様がおかしい。

≪何を言っているのですか?世界は創造神様がすべて。逆らうものは、反逆者ですよ?≫

この人って、カルト信者か何か?創造神様が、絶対神的な感じであがめているんですけど……。

「‥‥‥そうですか。試練の説明を早くしてください」

カルト信者と話していても、何にも伝わらない。前世の経験って、ありがたい。

≪そうなのです。それでは、ルールを言います。

 まず、魔法制限ですが天結界を張って研究所内ではOKです。
 次に、あなたのおつきの精霊たちですが、今回は禁止です。精霊使役魔法は、前面に禁止します。
 そして、3回までなら死に戻りを行うことができます。
 3回失敗したら、試練失敗です。

 何か質問はございませんか?≫

魔法OKの代わりに、精霊たちを戦わせることはできない、ってことか。どっちのほうが、有利なのかはわからないけど、魔法が使えることはうれしい。だけど、死に戻りってなんだ?

「えっと、死に戻りって何ですか?」

RPGみたいに、教会で生き返るやつ?

≪疑似的な天使教会を作り、神子様に一時的な天使の加護を与えることで、3回死んでもHP,MPをすべて回復させて、5体満足で蘇らせることができるという、難易度の高い試練を受けることになった高位の神々の神子に、つけられる救済措置です≫

高位の神々ってところに、闇を感じる‥‥‥。まぁ、3回生き返られるってことは、それだけ成功率が上がるってことか。

「わかりました。試練はいつですか?」

明日は、できればやめてほしい。

≪いつでもいいです。今日でもいいです。むしろ、今日がいいです。汚らしい人間界から、早く帰りたいです≫

……この天使、本音言いやがった。

「わかった、今から受ける」

ささっと受けてしまえ。いやなことは、早く終わらせてやる。
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