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2章 領地での暮らし

神子様、土地神様を待つ

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金曜日から、2泊3日で京都、奈良、神戸に行ってきました。

八つ橋、おいしかったです。

今日から更新再開します。
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『こちらにお座りください、神子様』

「わかった」

なんか、めっちゃでっかい木の葉みたいなやつの上に座らされた。木の葉もキラキラしているから、たぶん精霊が作ったものなんだと思う。

「なんかすごいね、エン」

小さい蝶とか、トンボとか、カブトムシとかが、あっちこっち動いている様子は、絵本の中に入ったみたいな感じがする。

『僕も、こんなに大きい会に出席したのは初めてですよ』

「そうなんだ。精霊が開く会って、ほかにはどんなのがあるの?」

『そうですね……、精霊祭りや精霊王誕生祭、精霊神様感謝祭などですね。歓迎会というのは初めてです』

精霊たちにも、人間と同じようなお祭りがあるんだ、びっくり。

「お祭りが多いんだね」

『はい、人間みたいに大きなパーティーが、毎晩開かれているわけではないですからね』

なるほど、俺の前世みたいな感じか。エンは、地方に住んでいる人みたいだったのかな?

「そっかー。精霊たちには、権力争いとかないの?」

『ないですよ。精霊は、ちょっと仕事をするだけで、大体ふわふわ飛びながら、人間たちを眺めたり、友人と話していたりするだけで、特段権力があるわけではないので、権力争いなんて、起こりっこないですよ』

いいなー、そののんびりした生き方。俺も、せっかく生まれ変わるなら精霊に、生まれ変わりたかった。

「楽しそうだなー。人間は、どろどろしているから」

『フェルディナンド様、なんか中年の人間みたいですよ』

俺、今世と前世の年齢足しても、アラサーじゃないから。

「エン、そんな年齢になるには、今の30倍は生きなきゃいけないから」
 
『わかってますよ。言い方が、すさんでいただけです』

地味に傷ついた。今世がハードすぎるせいだ。

「まだ、ピッチピチの幼児だから」

『フェルディナンド様、それ中年の人が言うセリフですよ』

・・・・・・・うるさい。

「エン、うるさい」

『申し訳ございません』

耳がぴくぴく動いてるから、絶対に反省してないな。エンの耳が、ぴくぴくしているときは面白がっているときだ。

『土地神様のおなーり』

なんか、時代劇みたいなセリフが聞こえたんだけど。
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