ギャルゲーの悪役子息に転生しましたが、主人公の邪魔をする気はないです。 それよりも領地に引きこもってのんびり魔道具開発を行いたいです。

みゅう

文字の大きさ
上 下
72 / 93
2章 領地での暮らし

神子様は、魔法が使いたい

しおりを挟む
「もっと詳しく説明して」

さっぱり理解できない。

『土地神様が、神子様の歓迎のために、わざわざ神界から人間界へ降臨されるのです』

いやだから・・・・

「土地神様って、誰?」

精霊たちが、歓迎会を開いてくれることはわかった。それは、理解できた。

『説明し忘れてました』

ポンっと肉球をたたいた。エンにまで、アイビリアン様が、うつったのか?

「で、誰?」

そこを、説明しようか?

『はい、カルリオン公爵領の土地神は、精霊神様の眷属である、浄化の女神様です』

それが、どうしたの?何が言いたいのか、さっぱり伝わらない。

「それが?」

土地神様が、参加なさるパーティーなら、失礼無いようにしないとな。

『それが、じゃないですよ、フェルディナンド様。浄化の女神さまですよ、浄化の女神さま。運が良ければ、封印されるようなことをやらかした元女神様の力なんて借りずに、フェルディナンド様のお母様にとりついた、邪神を浄化できるかもしれないですよ』

‥‥‥なるほど。そういう事か、だからエンが興奮しているのか。眠たくて、鈍くなっているのかな?

「なるほど。絶対に歓迎会に行かないと。スピネル、闇魔法に頭をすっきりさせる魔法ってある?」

『眠りの魔法の反対魔法ですから、ありますよ。かけましょうか?』

当たり前。ぼんやりしていて、失礼なことあったらとかぞっとする。

「お願い」

『眠りをもたらす神の眷属よ 我が主から 離れろ』

お、なんかすっきりしてきた。

「闇魔法って、すごいね。そういえば、結構前に魔法を教えてくれるって約束したでしょ?何か教えてよ」

アリス様襲撃事件の時に、喜んで教えてあげるって言っていた。
 
『7歳になるまで、待っていただけませんか?』

「なんで?」

それ、小さいころエンに、何か魔法を教えてって言ったら、同じように返されたんだけど……。

『7歳までが、神様の子だからですよ、フェルディナンド様』

ん?

「どういう意味?」

『神子様は、一応人間ですが、魂がまだ人間の器にきっちり適応していなくて、調整状態です。なので、人間や精霊などなどの、下等生物が操る魔力の代わりに、神力を行使してしまいます。神力の固有能力は別として、この世界に負担は大きいです。練習として、バンバン使っていたら、そこの空間がねじれてしまうので、神子様は、まだ魔法の練習をしてはいけないのです』

なるほど。でも、なんで?

「魔法具づくりは、どうなの?」

そっちはいいのに、魔法はダメって……。

『魔道具作りは、魔法石が魔力だけを抜きとってくれますから、魔道具作りは大丈夫なのです』

わー、魔法石まじ便利。

「わかった。それなら7歳になったら全員使える魔法教えてね?」

『『『かしこまりました』』』
しおりを挟む
感想 46

あなたにおすすめの小説

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!

みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した! 転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!! 前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。 とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。 森で調合師して暮らすこと! ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが… 無理そうです…… 更に隣で笑う幼なじみが気になります… 完結済みです。 なろう様にも掲載しています。 副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。 エピローグで完結です。 番外編になります。 ※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

好きでした、さようなら

豆狸
恋愛
「……すまない」 初夜の床で、彼は言いました。 「君ではない。私が欲しかった辺境伯令嬢のアンリエット殿は君ではなかったんだ」 悲しげに俯く姿を見て、私の心は二度目の死を迎えたのです。 なろう様でも公開中です。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

転生貴族のスローライフ

マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である *基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします

【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。

氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。 私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。 「でも、白い結婚だったのよね……」 奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。 全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。 一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。 断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。

桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。 「不細工なお前とは婚約破棄したい」 この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。 ※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。 ※1回の投稿文字数は少な目です。 ※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。 表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。 ❇❇❇❇❇❇❇❇❇ 2024年10月追記 お読みいただき、ありがとうございます。 こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。 1ページの文字数は少な目です。 約4500文字程度の番外編です。 バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`) ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑) ※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

婚約破棄されたら魔法が解けました

かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」 それは学園の卒業パーティーでのこと。 ……やっぱり、ダメだったんだ。 周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間でもあった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、第一王子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表する。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放。そして、国外へと運ばれている途中に魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。 「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」 あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。 「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」 死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー! ※毎週土曜日の18時+気ままに投稿中 ※プロットなしで書いているので辻褄合わせの為に後から修正することがあります。

処理中です...