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2章 領地での暮らし
神子様は、魔法が使いたい
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「もっと詳しく説明して」
さっぱり理解できない。
『土地神様が、神子様の歓迎のために、わざわざ神界から人間界へ降臨されるのです』
いやだから・・・・
「土地神様って、誰?」
精霊たちが、歓迎会を開いてくれることはわかった。それは、理解できた。
『説明し忘れてました』
ポンっと肉球をたたいた。エンにまで、アイビリアン様が、うつったのか?
「で、誰?」
そこを、説明しようか?
『はい、カルリオン公爵領の土地神は、精霊神様の眷属である、浄化の女神様です』
それが、どうしたの?何が言いたいのか、さっぱり伝わらない。
「それが?」
土地神様が、参加なさるパーティーなら、失礼無いようにしないとな。
『それが、じゃないですよ、フェルディナンド様。浄化の女神さまですよ、浄化の女神さま。運が良ければ、封印されるようなことをやらかした元女神様の力なんて借りずに、フェルディナンド様のお母様にとりついた、邪神を浄化できるかもしれないですよ』
‥‥‥なるほど。そういう事か、だからエンが興奮しているのか。眠たくて、鈍くなっているのかな?
「なるほど。絶対に歓迎会に行かないと。スピネル、闇魔法に頭をすっきりさせる魔法ってある?」
『眠りの魔法の反対魔法ですから、ありますよ。かけましょうか?』
当たり前。ぼんやりしていて、失礼なことあったらとかぞっとする。
「お願い」
『眠りをもたらす神の眷属よ 我が主から 離れろ』
お、なんかすっきりしてきた。
「闇魔法って、すごいね。そういえば、結構前に魔法を教えてくれるって約束したでしょ?何か教えてよ」
アリス様襲撃事件の時に、喜んで教えてあげるって言っていた。
『7歳になるまで、待っていただけませんか?』
「なんで?」
それ、小さいころエンに、何か魔法を教えてって言ったら、同じように返されたんだけど……。
『7歳までが、神様の子だからですよ、フェルディナンド様』
ん?
「どういう意味?」
『神子様は、一応人間ですが、魂がまだ人間の器にきっちり適応していなくて、調整状態です。なので、人間や精霊などなどの、下等生物が操る魔力の代わりに、神力を行使してしまいます。神力の固有能力は別として、この世界に負担は大きいです。練習として、バンバン使っていたら、そこの空間がねじれてしまうので、神子様は、まだ魔法の練習をしてはいけないのです』
なるほど。でも、なんで?
「魔法具づくりは、どうなの?」
そっちはいいのに、魔法はダメって……。
『魔道具作りは、魔法石が魔力だけを抜きとってくれますから、魔道具作りは大丈夫なのです』
わー、魔法石まじ便利。
「わかった。それなら7歳になったら全員使える魔法教えてね?」
『『『かしこまりました』』』
さっぱり理解できない。
『土地神様が、神子様の歓迎のために、わざわざ神界から人間界へ降臨されるのです』
いやだから・・・・
「土地神様って、誰?」
精霊たちが、歓迎会を開いてくれることはわかった。それは、理解できた。
『説明し忘れてました』
ポンっと肉球をたたいた。エンにまで、アイビリアン様が、うつったのか?
「で、誰?」
そこを、説明しようか?
『はい、カルリオン公爵領の土地神は、精霊神様の眷属である、浄化の女神様です』
それが、どうしたの?何が言いたいのか、さっぱり伝わらない。
「それが?」
土地神様が、参加なさるパーティーなら、失礼無いようにしないとな。
『それが、じゃないですよ、フェルディナンド様。浄化の女神さまですよ、浄化の女神さま。運が良ければ、封印されるようなことをやらかした元女神様の力なんて借りずに、フェルディナンド様のお母様にとりついた、邪神を浄化できるかもしれないですよ』
‥‥‥なるほど。そういう事か、だからエンが興奮しているのか。眠たくて、鈍くなっているのかな?
「なるほど。絶対に歓迎会に行かないと。スピネル、闇魔法に頭をすっきりさせる魔法ってある?」
『眠りの魔法の反対魔法ですから、ありますよ。かけましょうか?』
当たり前。ぼんやりしていて、失礼なことあったらとかぞっとする。
「お願い」
『眠りをもたらす神の眷属よ 我が主から 離れろ』
お、なんかすっきりしてきた。
「闇魔法って、すごいね。そういえば、結構前に魔法を教えてくれるって約束したでしょ?何か教えてよ」
アリス様襲撃事件の時に、喜んで教えてあげるって言っていた。
『7歳になるまで、待っていただけませんか?』
「なんで?」
それ、小さいころエンに、何か魔法を教えてって言ったら、同じように返されたんだけど……。
『7歳までが、神様の子だからですよ、フェルディナンド様』
ん?
「どういう意味?」
『神子様は、一応人間ですが、魂がまだ人間の器にきっちり適応していなくて、調整状態です。なので、人間や精霊などなどの、下等生物が操る魔力の代わりに、神力を行使してしまいます。神力の固有能力は別として、この世界に負担は大きいです。練習として、バンバン使っていたら、そこの空間がねじれてしまうので、神子様は、まだ魔法の練習をしてはいけないのです』
なるほど。でも、なんで?
「魔法具づくりは、どうなの?」
そっちはいいのに、魔法はダメって……。
『魔道具作りは、魔法石が魔力だけを抜きとってくれますから、魔道具作りは大丈夫なのです』
わー、魔法石まじ便利。
「わかった。それなら7歳になったら全員使える魔法教えてね?」
『『『かしこまりました』』』
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