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1章 出会い編
ヒロイン好きな俺
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「ルイス、しっかりしろ!」
「先生、ルイスはどうにかならないの!」
「先生。脈拍、心拍数共に低下しており…」
(体が重い。気が遠くなる。
皆の声が遠くに聞こえる。
何でこんなことになってるんだっけ?
そうだ。もともと持ってた持病が悪化
して倒れたんだっけか。
俺、死ぬのか。
まぁ、いいか。眠いし。)
そう考えた後、だるさに任せて目を瞑る。
自分の命が尽きるのを感じる瞬間、
ーー夢を見た。
。。。
俺は田中慎吾。今年で大学2年生である。
元々俺はオタクと呼ばれる分類の人間で、少年漫画やラノベ、ギャルゲーが大好物。
だが、最近は男にしては珍しいモノにハマってしまった。
最近、女性オタクに人気が出ている乙女ゲーム「マジカル・アクシミア」(通称マジアク)にハマってしまったのだ。
ストーリーとしては、貴族が通う名門魔法学園「聖アクシミア学園」に推薦をもらって特別枠で通うことになった只の平凡な一般人であるヒロイン、マリー・グランス(仮名)が持ち前の明るさや貴族の令嬢にはない気取らない優しさで、困難を乗り越え、攻略対象者と恋に落ちるといった内容だ。
攻略対象者は第一王子で学園の生徒会長も務めるアレクセイ、宰相の息子・カルロス、幼馴染の子爵令息・サンティゴ、他国の王子で留学生のティルの4名、そして隠しキャラの第二王子・ルイスを加えて5名である。
設定は代わり映えのない王道なものだが、乙女ゲーム界隈で人気のあるイラストレーターと脚本家がタッグを組んで担当していることや、人気声優が声を当てていること、そしてストーリーが面白いことが話題となり、人気が出たようだ。
だが、これだけであれば俺が興味を示すことはなかっただろう。
原因は俺の妹・薫にある。
薫は俺と同じオタクだが、女性向けの作品や女性に人気の漫画にハマっている。
その薫が「アニメ化されたから、一緒に見て!」と言って無理やり見せてきたアニメが「マジアク」だったのだ。
嫌々見させられたアニメだったが、そこで出会ってしまった。
ヒロインのマリーちゃんに!
女性向けならではの素朴で優しいマリーちゃんのキャラクター性に惹かれてしまったのである。
マリーちゃんが気になった俺はアニメを全話見て、妹のソフトをプレイした後で最新機種版を購入。現在はコンプ目指して隠しキャラを攻略中である。
「お兄ちゃん、今度はどのキャラを攻略中?」
マジアクをプレイしていたら、薫が声を掛けてきた。
俺にこのゲームを進めた張本人だが、今は別のゲームにハマっているようだ。
「別ゲームをプレイしていても、アレクセイ推しだから!」と本人は言っている。
「今は隠しキャラのルイスを攻略中だよ。でも、難しくてさー。悪役令嬢のダリアが今まで以上に邪魔してくるんだよなあ。」
「あぁ。ダリアねー。マジアクプレイには彼女の邪魔が必須だから…」
マジアクには、悪役令嬢が存在する。それが、ダリア・ルーベン公爵令嬢である。
彼女はメインヒーローであるアレクセイの婚約者として登場するキャラである。アレクセイルートでは、恋敵だと敵視し、ヒロインを苛め抜く。しかし、他ルートでも彼女の取り巻きが対象者に片思いしているため、取り巻きご令嬢の応援でヒロインをやはり苛め抜くのだ。
彼女のヒロイン苛めや、恋愛イベントを邪魔する行動はヒロイン及びプレイヤーが乗り越えるべき困難の一つであり、彼女の存在により攻略対象者との恋愛が進展していくのである。
しかし、一定条件を達成しないとダリアをぎゃふんと言わせるイベントや、婚約破棄イベントに到達することは難しく、更に婚約破棄後は一言も発さずにどのルートでもフェードアウトするため、悪役令嬢ダリアにイライラしてゲームを投げてしまうプレイヤーも多いと聴く。
確か、とある乙女ゲーム雑誌のランキングでは「一番苦手なキャラクターランキング」で一位を取ったらしい。
今、攻略しているアレクセイの弟で隠しキャラの第二王子ルイスでも現在進行形で邪魔しに来ているのだ。しかも今まで以上にクドイ。
先程もせっかくデートまで漕ぎ着けたのに、邪魔されてしまった。
「何で、ダリアは好きな相手ではない弟のほうで邪魔しにくるのか。全く意味が分からないな。」
「このキャラ、好きなわけじゃないけど、このルートでならその理由分かる気がするな。」
「…なんで?」
思わず尋ねてしまう。
「だってさ、ルイスルートって、攻略するには兄のアレクセイのルートをある程度やってからでないとできないでしょ。ダリアにしてみれば、好きな人を取られただけじゃなく、その人をダシに使われたとなるわけだ。それじゃ確かに怒るよね。」
…確かに病弱でほとんど家からでないルイスを攻略するには、兄のアレクセイのルートを進めて親密になり、王宮に招待され、ルイスを紹介されなければならない。隠しキャラだけあって簡単には攻略できないようになっているのだ。
「そういうものか。」
「そういうものだよ。それより、そろそろ大学行かなくていいの?」
「え。もうそんな時間?」
急いで時計を確認する。
15時15分。もうそろそろ出ないと待ち合わせに間に合わない。急いで支度する。
「ヤバい。いってくる。」
「気を付けてねー。」
家を飛び出して、駅まで走る。
その間、先程のことを考えていた。
(ダリアにそんな事情があるのか。
でも苛めは駄目だろ。
やっぱりマリーちゃんが一番だよな。
いいなぁ。俺も攻略対象者になって
マリーちゃんと恋人になりたい。)
「おい。危ないっ!」
「え。」
キキーというブレーキ音が鳴る。
その時、視界が暗転した。
。。。
ハッとして目を覚ます。
俺はベッドの上に寝ていた。
いつもの部屋にいつもの家具が見える。
周りを見渡そうと体を起こす。
あれだけ自分を苦しめていた病気が落ち着いたのか体がとても軽い。
体を起き上がらせると、鏡が見える。
いつも見ていた金髪に碧眼の自身の姿が映る。
いつも見ていたはずなのに、違和感がある。
それもそうだ。
気付いてしまった。
ーあの日死んだ俺は、乙女ゲーム「マジカル・アクシミア」の隠れキャラ、ルイスに転生していたことに!ー
「先生、ルイスはどうにかならないの!」
「先生。脈拍、心拍数共に低下しており…」
(体が重い。気が遠くなる。
皆の声が遠くに聞こえる。
何でこんなことになってるんだっけ?
そうだ。もともと持ってた持病が悪化
して倒れたんだっけか。
俺、死ぬのか。
まぁ、いいか。眠いし。)
そう考えた後、だるさに任せて目を瞑る。
自分の命が尽きるのを感じる瞬間、
ーー夢を見た。
。。。
俺は田中慎吾。今年で大学2年生である。
元々俺はオタクと呼ばれる分類の人間で、少年漫画やラノベ、ギャルゲーが大好物。
だが、最近は男にしては珍しいモノにハマってしまった。
最近、女性オタクに人気が出ている乙女ゲーム「マジカル・アクシミア」(通称マジアク)にハマってしまったのだ。
ストーリーとしては、貴族が通う名門魔法学園「聖アクシミア学園」に推薦をもらって特別枠で通うことになった只の平凡な一般人であるヒロイン、マリー・グランス(仮名)が持ち前の明るさや貴族の令嬢にはない気取らない優しさで、困難を乗り越え、攻略対象者と恋に落ちるといった内容だ。
攻略対象者は第一王子で学園の生徒会長も務めるアレクセイ、宰相の息子・カルロス、幼馴染の子爵令息・サンティゴ、他国の王子で留学生のティルの4名、そして隠しキャラの第二王子・ルイスを加えて5名である。
設定は代わり映えのない王道なものだが、乙女ゲーム界隈で人気のあるイラストレーターと脚本家がタッグを組んで担当していることや、人気声優が声を当てていること、そしてストーリーが面白いことが話題となり、人気が出たようだ。
だが、これだけであれば俺が興味を示すことはなかっただろう。
原因は俺の妹・薫にある。
薫は俺と同じオタクだが、女性向けの作品や女性に人気の漫画にハマっている。
その薫が「アニメ化されたから、一緒に見て!」と言って無理やり見せてきたアニメが「マジアク」だったのだ。
嫌々見させられたアニメだったが、そこで出会ってしまった。
ヒロインのマリーちゃんに!
女性向けならではの素朴で優しいマリーちゃんのキャラクター性に惹かれてしまったのである。
マリーちゃんが気になった俺はアニメを全話見て、妹のソフトをプレイした後で最新機種版を購入。現在はコンプ目指して隠しキャラを攻略中である。
「お兄ちゃん、今度はどのキャラを攻略中?」
マジアクをプレイしていたら、薫が声を掛けてきた。
俺にこのゲームを進めた張本人だが、今は別のゲームにハマっているようだ。
「別ゲームをプレイしていても、アレクセイ推しだから!」と本人は言っている。
「今は隠しキャラのルイスを攻略中だよ。でも、難しくてさー。悪役令嬢のダリアが今まで以上に邪魔してくるんだよなあ。」
「あぁ。ダリアねー。マジアクプレイには彼女の邪魔が必須だから…」
マジアクには、悪役令嬢が存在する。それが、ダリア・ルーベン公爵令嬢である。
彼女はメインヒーローであるアレクセイの婚約者として登場するキャラである。アレクセイルートでは、恋敵だと敵視し、ヒロインを苛め抜く。しかし、他ルートでも彼女の取り巻きが対象者に片思いしているため、取り巻きご令嬢の応援でヒロインをやはり苛め抜くのだ。
彼女のヒロイン苛めや、恋愛イベントを邪魔する行動はヒロイン及びプレイヤーが乗り越えるべき困難の一つであり、彼女の存在により攻略対象者との恋愛が進展していくのである。
しかし、一定条件を達成しないとダリアをぎゃふんと言わせるイベントや、婚約破棄イベントに到達することは難しく、更に婚約破棄後は一言も発さずにどのルートでもフェードアウトするため、悪役令嬢ダリアにイライラしてゲームを投げてしまうプレイヤーも多いと聴く。
確か、とある乙女ゲーム雑誌のランキングでは「一番苦手なキャラクターランキング」で一位を取ったらしい。
今、攻略しているアレクセイの弟で隠しキャラの第二王子ルイスでも現在進行形で邪魔しに来ているのだ。しかも今まで以上にクドイ。
先程もせっかくデートまで漕ぎ着けたのに、邪魔されてしまった。
「何で、ダリアは好きな相手ではない弟のほうで邪魔しにくるのか。全く意味が分からないな。」
「このキャラ、好きなわけじゃないけど、このルートでならその理由分かる気がするな。」
「…なんで?」
思わず尋ねてしまう。
「だってさ、ルイスルートって、攻略するには兄のアレクセイのルートをある程度やってからでないとできないでしょ。ダリアにしてみれば、好きな人を取られただけじゃなく、その人をダシに使われたとなるわけだ。それじゃ確かに怒るよね。」
…確かに病弱でほとんど家からでないルイスを攻略するには、兄のアレクセイのルートを進めて親密になり、王宮に招待され、ルイスを紹介されなければならない。隠しキャラだけあって簡単には攻略できないようになっているのだ。
「そういうものか。」
「そういうものだよ。それより、そろそろ大学行かなくていいの?」
「え。もうそんな時間?」
急いで時計を確認する。
15時15分。もうそろそろ出ないと待ち合わせに間に合わない。急いで支度する。
「ヤバい。いってくる。」
「気を付けてねー。」
家を飛び出して、駅まで走る。
その間、先程のことを考えていた。
(ダリアにそんな事情があるのか。
でも苛めは駄目だろ。
やっぱりマリーちゃんが一番だよな。
いいなぁ。俺も攻略対象者になって
マリーちゃんと恋人になりたい。)
「おい。危ないっ!」
「え。」
キキーというブレーキ音が鳴る。
その時、視界が暗転した。
。。。
ハッとして目を覚ます。
俺はベッドの上に寝ていた。
いつもの部屋にいつもの家具が見える。
周りを見渡そうと体を起こす。
あれだけ自分を苦しめていた病気が落ち着いたのか体がとても軽い。
体を起き上がらせると、鏡が見える。
いつも見ていた金髪に碧眼の自身の姿が映る。
いつも見ていたはずなのに、違和感がある。
それもそうだ。
気付いてしまった。
ーあの日死んだ俺は、乙女ゲーム「マジカル・アクシミア」の隠れキャラ、ルイスに転生していたことに!ー
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