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再会⑤
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次の日、嵐が収まると私はミィを小屋まで戻しに行った。
本当は危なっかしくて目が離せないミィを、安全な室内で飼ってやりたかった。
しかし、父は猫を毛嫌いしているので、宮殿内でミィを飼う事は出来ない。
そんな事をすれば、下手をしたらミィは殺されてしまうかもしれないから。
小屋の中に入ると、定位置であるクッションの上にミィを下ろした。
私はしばらくミィの身体を撫でてやると、小さくため息を吐いて立ち上がった。
「ミィ……ひとりにさせてごめんね。危ない所へは行っては駄目よ」
エメラルドグリーンのつぶらな瞳が、じっとこちらを見つめていた。
ひとり残して行くのは心が痛むが、殺されるよりはずっと良い。
そう自らに言い聞かせ、小屋の外に出ると、アレンが小屋の壁にもたれながら待っていた。
その手には相変わらず痛々しい引っ掻き傷が残っている。
「アレン……昨日はミィを見つけてくれて本当にありがとう。……手の傷はちゃんと消毒した?」
気安く触れるなと言われた事を思い出し、今日は彼の手に触れないように気をつけた。
「ああ……これか。問題ない」
アレンは自身の傷ついた手を見つめると、どうでも良いかのように直ぐ視線をそらした。
今といい、王都で脇腹を刺された時といい、彼は自分の怪我に無頓着過ぎないだろうか。
まるで、自らの命すらどうでも良いかのような……
「……その頬、どうした」
突然問いかけられて、私は驚いて彼の顔を見上げた。
アレンは私の右頬をじっと見つめている。
「これは……」
私は少し紅く腫れている右頬を隠すように手で覆うと、ズキリとした痛みと共に、昨夜の出来事を思い出した。
◆ ◆ ◆
『ゼウスを誑かさないで!この女狐がっ!』
その時は就寝前で、私のそばにはアレンでなく女性の護衛がついていた。
そこに義母が突然現れ、良く分からない事を金切り声で喚き散らすと、私の頬を強く叩いた。
『ゼウスはどうして、お前なんかを!!』
錯乱した義母に、髪を強く引っ張られて私は悲鳴を上げた。
もちろんその場にいた女性の護衛も止めに入ってくれたが、激怒した義母は止められない。
「何をしてるんだ!母上!」
そんな時、義母の後を追って来たのか私の部屋に義兄が現れた。
「ソフィアから手を離せ!」
義兄は物凄い形相で叫ぶと、私の髪を引っ張っていた義母の手首を強く掴み、グッと力を込めて握り締めた。
「きゃあっ!痛いわ!ゼウス!」
義母は悲鳴を上げると、私の髪から手を離した。
「ソフィア。大丈夫?」
義兄は私の肩を抱きながら、心配そうに顔を覗き込む。
そして義母に打たれた私の頬を見ると、あっと息を飲み、瞳に強い激情の光が宿った。
『その頬は……母上にやられたの?』
怒りに震える声でそう問われ、自分に向けられた怒りではないのに、私は彼の言葉に震え上がった。
ゼウスは自身の母に向けているとは思えない、殺気立った刺すような視線を向けている。
あまりの殺気に、義兄は義母を殺してしまうのではないかと戦慄した。
『そう……だけど、違うの……』
私は義兄に掴まれた手首を押さえながら、さめざめと泣いている義母に目をやった。
見ているこちらが痛々しくなるほど、義母の手首は真っ赤になっており、手首が折れていないかと心配になるくらいだった。
『私が悪いの……だからお願い。お義母様を許してあげて』
『君が悪い訳がないのに。ソフィアは優しいね』
義兄は私の打たれた右頬に優しく触れると『早く冷やさないと』と言って、その場にいた護衛に冷やすものを持ってくるよう指示した。
『私は大丈夫。お義母様の手当てを……』
『ああ。あの人はいいよ』
義兄はひどく冷めた、蔑むような視線を義母へ向けると、護衛を呼び出して義母を連れて行くように指示した。
義母は護衛達に両側から支えられらるようにして、ヨロヨロと出て行った。
『君の顔を傷つけたんだ。当然の報いさ』
狂気すら感じられる深い青の瞳に見つめられ、私は背筋がゾワリと粟立った。
そんな昨夜の出来事を思い出した私は、小さくため息を吐いた。
「朝起きた時に寝ぼけてぶつけたの」
私は平然を装いながら言うと、宮殿に戻ろうと足を踏み出した。
「──っ」
気がつけば、アレンの大きな手が義母に打たれた私の頬を優しく包み込んでいた。
しかしそれは一瞬の出来事で、アレンはハッと我に返ると、弾かれたようにその手を引っ込めた。
「……昨日は私に気安く触れるなって言ったのに、あなたは私に触れてくるのね」
つい動揺して、嫌みったらしい口調になってしまった。
私の怪我を心配するよりも、アレンにはもっと自分の事を心配して欲しい。
気まずい雰囲気が流れるのを無視して、私は宮殿に向かって歩き出した。
「ソフィア」
宮殿内を歩いていると、後ろから義兄に呼び止められた。
「話があるんだ。これから僕の部屋に来てくれる?」
義兄は私に近寄って来ると微笑んだ。
昨夜の出来事を思い出し、彼に少し恐怖心を抱いたが、断るのも悪い気がして私は「分かりました」と言って頷いた。
「お前はもう下がっていい」
義兄はアレンに厳しい視線を向けながらそう言い放った。
アレンは一瞬反抗するかのように目を細めたが、直ぐに何事もなかったかのような無表情に戻ると、軽く一礼して去っていった。
そんな彼の後ろ姿をぼんやり眺めていると、義兄が「行こうか」と私の手を取って歩き出した。
「昨日は怖い思いをさせてしまったね……」
彼は申し訳なさそうに言うと、少し腫れている私の頬を痛々しげに見つめた。
「大丈夫です。……お義兄様は、また縁談を断られたのですね」
昨日、義母が激怒していた理由はそれだった。
義母は何故だか私が義兄の縁談の邪魔をしたと思い込み、就寝前に殴り込みに来たのだった。
容姿端麗な王太子である義兄には、国内外からひっきりなしに縁談の話が舞い込んでいたが、28歳になった今でも婚約者が決まっていなかった。
「まぁね。あんまり興味が持てる人ではなかったから」
「じゃあ、お義兄様が興味を持てる女性ってどんな方なのですか?」
「……そうだね。一見物静かのように見えるけど、無鉄砲で危なっかしい、10年前に亡くなった婚約者を今も忘れられずに引きずっているような人かな」
「……真面目に答えてくれますか」
ふざけて答えた義兄を私はジロっと睨んだ。
「真面目に答えたんだけどな」
義兄は私をからかって、反応を楽しんでいるようなので、そんな彼から真面目な解答を得るのは無理だと諦めた。
そして私は義兄の部屋の前に到着すると、彼に促されて中へ入った。
「このままずっと結婚しないおつもりですか?」
私は義兄の部屋に入ると、そう問いかけた。
「うーん。そうだねぇ……」
義兄はそう呟くと私の瞳を見つめてきた。
彼の深海のような深い青の瞳に、吸い込まれそうになる感覚を覚えて、私は思わず視線をそらした。
「……まぁ、結婚の話しは置いといてさ、ソフィアは最近明るくなったね。部屋の外にも出るようになったし」
私が明るくなったのかは分からないが、ミィのお世話で確かに良く外に出るようになった。
「あの護衛が君を変えたのかな」
「えっ?」
「アレンさ。彼が護衛につくようになってから、君は表情が明るくなった。私はいつもソフィアを見ているから、良く分かる」
「……アレンはただの護衛です」
「そうかな?十年前に止まってしまった君の時間を、再び動かすのは彼なのかも知れないよ」
義兄はおどけるようにそう言うと、長椅子に足を組んで座り、私の顔を見上げてきた。
「……私が愛した人は、生涯ひとりだけです。それはこの先も絶対に変わりません」
私の言葉に義兄は一瞬顔を歪めると、深く息を吐いた。
「……ソフィアは凄いね。一途なのか、執着なのか、他の男には一切なびかないんだから。まあ、その話はもういい。君を部屋に呼んだのは、頼みたい事があったからなんだ」
「……頼みたい事、ですか?」
「そうだよ。立ち話もなんだから座ったら?」
彼はどこか底知れない笑みを浮かべながら、私に座るよう促した。
本当は危なっかしくて目が離せないミィを、安全な室内で飼ってやりたかった。
しかし、父は猫を毛嫌いしているので、宮殿内でミィを飼う事は出来ない。
そんな事をすれば、下手をしたらミィは殺されてしまうかもしれないから。
小屋の中に入ると、定位置であるクッションの上にミィを下ろした。
私はしばらくミィの身体を撫でてやると、小さくため息を吐いて立ち上がった。
「ミィ……ひとりにさせてごめんね。危ない所へは行っては駄目よ」
エメラルドグリーンのつぶらな瞳が、じっとこちらを見つめていた。
ひとり残して行くのは心が痛むが、殺されるよりはずっと良い。
そう自らに言い聞かせ、小屋の外に出ると、アレンが小屋の壁にもたれながら待っていた。
その手には相変わらず痛々しい引っ掻き傷が残っている。
「アレン……昨日はミィを見つけてくれて本当にありがとう。……手の傷はちゃんと消毒した?」
気安く触れるなと言われた事を思い出し、今日は彼の手に触れないように気をつけた。
「ああ……これか。問題ない」
アレンは自身の傷ついた手を見つめると、どうでも良いかのように直ぐ視線をそらした。
今といい、王都で脇腹を刺された時といい、彼は自分の怪我に無頓着過ぎないだろうか。
まるで、自らの命すらどうでも良いかのような……
「……その頬、どうした」
突然問いかけられて、私は驚いて彼の顔を見上げた。
アレンは私の右頬をじっと見つめている。
「これは……」
私は少し紅く腫れている右頬を隠すように手で覆うと、ズキリとした痛みと共に、昨夜の出来事を思い出した。
◆ ◆ ◆
『ゼウスを誑かさないで!この女狐がっ!』
その時は就寝前で、私のそばにはアレンでなく女性の護衛がついていた。
そこに義母が突然現れ、良く分からない事を金切り声で喚き散らすと、私の頬を強く叩いた。
『ゼウスはどうして、お前なんかを!!』
錯乱した義母に、髪を強く引っ張られて私は悲鳴を上げた。
もちろんその場にいた女性の護衛も止めに入ってくれたが、激怒した義母は止められない。
「何をしてるんだ!母上!」
そんな時、義母の後を追って来たのか私の部屋に義兄が現れた。
「ソフィアから手を離せ!」
義兄は物凄い形相で叫ぶと、私の髪を引っ張っていた義母の手首を強く掴み、グッと力を込めて握り締めた。
「きゃあっ!痛いわ!ゼウス!」
義母は悲鳴を上げると、私の髪から手を離した。
「ソフィア。大丈夫?」
義兄は私の肩を抱きながら、心配そうに顔を覗き込む。
そして義母に打たれた私の頬を見ると、あっと息を飲み、瞳に強い激情の光が宿った。
『その頬は……母上にやられたの?』
怒りに震える声でそう問われ、自分に向けられた怒りではないのに、私は彼の言葉に震え上がった。
ゼウスは自身の母に向けているとは思えない、殺気立った刺すような視線を向けている。
あまりの殺気に、義兄は義母を殺してしまうのではないかと戦慄した。
『そう……だけど、違うの……』
私は義兄に掴まれた手首を押さえながら、さめざめと泣いている義母に目をやった。
見ているこちらが痛々しくなるほど、義母の手首は真っ赤になっており、手首が折れていないかと心配になるくらいだった。
『私が悪いの……だからお願い。お義母様を許してあげて』
『君が悪い訳がないのに。ソフィアは優しいね』
義兄は私の打たれた右頬に優しく触れると『早く冷やさないと』と言って、その場にいた護衛に冷やすものを持ってくるよう指示した。
『私は大丈夫。お義母様の手当てを……』
『ああ。あの人はいいよ』
義兄はひどく冷めた、蔑むような視線を義母へ向けると、護衛を呼び出して義母を連れて行くように指示した。
義母は護衛達に両側から支えられらるようにして、ヨロヨロと出て行った。
『君の顔を傷つけたんだ。当然の報いさ』
狂気すら感じられる深い青の瞳に見つめられ、私は背筋がゾワリと粟立った。
そんな昨夜の出来事を思い出した私は、小さくため息を吐いた。
「朝起きた時に寝ぼけてぶつけたの」
私は平然を装いながら言うと、宮殿に戻ろうと足を踏み出した。
「──っ」
気がつけば、アレンの大きな手が義母に打たれた私の頬を優しく包み込んでいた。
しかしそれは一瞬の出来事で、アレンはハッと我に返ると、弾かれたようにその手を引っ込めた。
「……昨日は私に気安く触れるなって言ったのに、あなたは私に触れてくるのね」
つい動揺して、嫌みったらしい口調になってしまった。
私の怪我を心配するよりも、アレンにはもっと自分の事を心配して欲しい。
気まずい雰囲気が流れるのを無視して、私は宮殿に向かって歩き出した。
「ソフィア」
宮殿内を歩いていると、後ろから義兄に呼び止められた。
「話があるんだ。これから僕の部屋に来てくれる?」
義兄は私に近寄って来ると微笑んだ。
昨夜の出来事を思い出し、彼に少し恐怖心を抱いたが、断るのも悪い気がして私は「分かりました」と言って頷いた。
「お前はもう下がっていい」
義兄はアレンに厳しい視線を向けながらそう言い放った。
アレンは一瞬反抗するかのように目を細めたが、直ぐに何事もなかったかのような無表情に戻ると、軽く一礼して去っていった。
そんな彼の後ろ姿をぼんやり眺めていると、義兄が「行こうか」と私の手を取って歩き出した。
「昨日は怖い思いをさせてしまったね……」
彼は申し訳なさそうに言うと、少し腫れている私の頬を痛々しげに見つめた。
「大丈夫です。……お義兄様は、また縁談を断られたのですね」
昨日、義母が激怒していた理由はそれだった。
義母は何故だか私が義兄の縁談の邪魔をしたと思い込み、就寝前に殴り込みに来たのだった。
容姿端麗な王太子である義兄には、国内外からひっきりなしに縁談の話が舞い込んでいたが、28歳になった今でも婚約者が決まっていなかった。
「まぁね。あんまり興味が持てる人ではなかったから」
「じゃあ、お義兄様が興味を持てる女性ってどんな方なのですか?」
「……そうだね。一見物静かのように見えるけど、無鉄砲で危なっかしい、10年前に亡くなった婚約者を今も忘れられずに引きずっているような人かな」
「……真面目に答えてくれますか」
ふざけて答えた義兄を私はジロっと睨んだ。
「真面目に答えたんだけどな」
義兄は私をからかって、反応を楽しんでいるようなので、そんな彼から真面目な解答を得るのは無理だと諦めた。
そして私は義兄の部屋の前に到着すると、彼に促されて中へ入った。
「このままずっと結婚しないおつもりですか?」
私は義兄の部屋に入ると、そう問いかけた。
「うーん。そうだねぇ……」
義兄はそう呟くと私の瞳を見つめてきた。
彼の深海のような深い青の瞳に、吸い込まれそうになる感覚を覚えて、私は思わず視線をそらした。
「……まぁ、結婚の話しは置いといてさ、ソフィアは最近明るくなったね。部屋の外にも出るようになったし」
私が明るくなったのかは分からないが、ミィのお世話で確かに良く外に出るようになった。
「あの護衛が君を変えたのかな」
「えっ?」
「アレンさ。彼が護衛につくようになってから、君は表情が明るくなった。私はいつもソフィアを見ているから、良く分かる」
「……アレンはただの護衛です」
「そうかな?十年前に止まってしまった君の時間を、再び動かすのは彼なのかも知れないよ」
義兄はおどけるようにそう言うと、長椅子に足を組んで座り、私の顔を見上げてきた。
「……私が愛した人は、生涯ひとりだけです。それはこの先も絶対に変わりません」
私の言葉に義兄は一瞬顔を歪めると、深く息を吐いた。
「……ソフィアは凄いね。一途なのか、執着なのか、他の男には一切なびかないんだから。まあ、その話はもういい。君を部屋に呼んだのは、頼みたい事があったからなんだ」
「……頼みたい事、ですか?」
「そうだよ。立ち話もなんだから座ったら?」
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