上 下
573 / 613

Spirituality

しおりを挟む
アキバから進路をまっすぐ北に取り、徒歩で御徒町の街並みを抜け上野駅前のオーバーパスを渡れば、上野公園はもうすぐ。

だがそうして大都会にある数少ない緑あふれる憩いの地に足を踏み入れると、どういう訳かそこは大量の外国人であふれかえっていた。

(お、なんだ…?)

一瞬なにかの催しでも開催されているのかと思ったが、どうもそうではない様子。どの外国人も特になんの目的もない感じで、駄弁っているか煙草を吸っている。

と、そんな彼らを前に立ち止まったオレをみとめ、そのうちの何人かが近寄ってきた。

「ヘイ、シアコ!」
「シガ、シガ!」

「お、なんだ?いきなり集ってくるんじゃない。ええい、煙草なんて持ってないぞ!」

しかしそんなやり取りの間にもどんどんと人は増え、すっかり周りを囲まれてしまう。

「「バクシーシ!バクシーシ!」」

するとそのなかからアキバで買い物をした袋の口を広げ勝手に中を覗きこんだり、背後からオレの財布を掏ろうとする者まで現れる。

「この、いい加減にしろ!」

そこで財布を掏ろうとしていた男の首をムンズと掴んで吊あげると、反撃できぬようそのまま脳みそシェイク。ソレを見た他の外国人らは、いきなり日本人から攻撃されるとは思ってなかったらしくひどく驚いて囲みを広げた。

しかし、外国人だからかガタイがいいのは見慣れてるのだろう。それまでは一切の遠慮や気後れがみられなかった。これはもう、おもいきり日本人が舐められている証といえよう。

「日本人だからといって舐めるなよ!取り囲めばどうとでもなると思ったかッ!」

そこでシェイクしていた男を囲んでいる外国人たちに投げつけると、「あ、コイツはカモれないな」といった感じで渋々囲みは解け、仲間らしいのがグッタリした男をひきずっていった。

(ふぅむ…。だがよもや上野公園がこんなことになっていたとは…。あ、そういえば職にあぶれた外国人がホームレス化し問題になっていると、ニュースでもやってたか。するとこの連中が、そのホームレス外国人か?)

うむ、平日の真昼間だというのに、こうして何するでもなく油を売っているのだ。しかも油を売るだけでなく集団で1人を取り囲んでの集ってくるとは、これではもう強盗とかわりない。

(でも、下手したらジェロームたちも、このなかに混じっていたかもしれないんだよな…)

オレの伝手で、この不景気でも働き口をみつけられたジェロームたち。でもそんな幸運はこの場を見るに、ごく一握りらしい。そういった思いで彼らに改めて眼を向ければ、少々のやりきれなさも感じる。うん、そう、感じなくもない。

だが、オレから言わせればこんなとこでウダウダ駄弁って煙草吸ってるくらいなら、さっさとハロワ行けだ。

国が正式にビザなんかを発行して国内に受け入れているのだから、ハロワで職探しする権利もまた彼らにはあって然るべし。だからハロワ行けばその在留資格に応じた職業相談や職業紹介なんかを、ちゃんとしてくれるはずなのだ。

それをそういったこともせず、苦労してます大変ですなどと言って泣きつこうとするようでは、考えモノだ。

オレなんか毎日クソきったない下水に潜ったうえ、トイレのウンコみたいに流される目に遭いながらも懸命に働いているのだぞ。苦労してますだなんだというのなら、それくらい頑張ってから言ってもらいたい。

ああ、あと生ポの権利なんざ、ハナから外国人にはない。

あの制度は日本国憲法の3つの原則のひとつ、基本的人権の尊重で『国民だれもが人間らしく生きる権利をもつ』と謳っているのを裏打ちする為のモノ。であるからして日本国民でない者は、まったくの対象外だ。

が、そんなことを言うと人種差別だなんだと論点のすげ替えをしようとするヤツが、必ず出てくる。

しかしコレがたとえばアメリカで、日本人が向こうの役所で、「生活に困ってます助けてください!」などと言ったところで、職員に鼻で笑われすぐさま警備員を呼ばれるのがオチというもの。それが世界の常識だ。

その辺をはき違えてる者が、実に多過ぎる。

生ポは日本国民で、どうにも止む無い理由で働けず生活に困っている人の為の制度だということを、忘れてはならない。故にガメついどこぞの外国人が、お得なライフハックといった調子でポンポン申請していいモノではないのだ。

もし、どうしても生活が立ちゆきませんといった外国人がいたのなら、生ポではなく強制送…ゲフンゲフン、帰国する為のお金を出してあげるべきであろう。


そして、諸々の制度の穴なのか、こういった大量の外国人らを警戒し公園を巡回しつつも、それ以上のことができないでいる警察の姿を認め、それでもまた溜息が出てしまう。

かように巡回警邏こそしているものの、よく言われるように、彼らは問題が起きねば動かない。

もっと抑止力として機能してくれればいいのに、と常々思うのだが、防犯の為に働いて問題を未然に防いだとしても、それはなんの手柄にも功績にもならないから、そうしないのだろうか?

よく聞くストーカー問題なんかは、ソレが顕著であろう。警察に相談したのにたいした対処もしてくれなくて、結果相談していた女性が後で死ぬような事件に発展してしまったなんて、よくニュースになっている。

果たして本当のところは、動けないのか動かないのか、そのどちらであろう?

ストーカーしているヤツなんか警察が容赦なく家に二度三度と突撃訪問し『アンタ、しつこく女性につきまとってるらしいね?もし何かあったら、解かってんだろうな…?』と、釘を刺していれば、そういった事件になることを未然に防げたのでは?と、思わざるを得ない。

仮にもし、こういった意見に反発を感じるのならば、それこそそう言われぬようにすべきではなかろうかと思うのだが。なんて人前で言ってしまうと強い反発も受けそうであるが、そう思うのが実情でもある。

ともあれふたり連れの警察官は、オレがここに来たことで起きた騒動のあとに姿をみせただけ。なので騒動のあった事は何も知らぬまま、ただ通り過ぎて行ったのだった。


…。


公園を歩きながら、オレはなおもやるせなさを感じていた。

(う~む、日本人というだけで、完全に舐められてるな…)

歩を進めるオレをみとめた外国人は、ジロジロと値踏みする視線を向けてくる。隙あらば奪ってやろう、と感じさせる視線で、眼を光らせているのだ。そんな視線を真っ向から見据え睨み返してやると、「お、なんだコイツ。日本人のくせに」といった見るからに不快といった態度をみせてくる。それは「日本人は気弱。だから高圧的にゴリ押しすれば必ず折れる」とでも思い込んで、高を括っている顔にみえる。

しかしそれは多少はあってはいるのだろうが、正鵠を射ているともいえない。

たしかに他民族からは、日本人はひどく気弱に見えるだろう。だが、それは日本人がなによりも和を尊び謙虚であることを美徳とする精神性を持っているからこそ。それを理解できないが故に、そうとしか見えぬだけではなかろうか。

なんて、この方向で追及していくと他民族叩きみたいになってしまうのでココまでに。でもなぜ、日本人は世界でも珍しいそんな気質や精神性を持つようになったのだろうか?

オレはその謎を解くカギは、縄文時代にあるのではと考えている。

うん、縄文時代。バッサリ年代なんかは省くが、近年の研究では縄文時代は約1万年以上と超長かったのに、その間ほとんど争いといった争いが起きなかった、とても平和な時代だったそうな。

ではなぜ、縄文時代はそんなにも平和だったのだろう?

ここもザックリと、学校で習った縄文時代のことなんかを思い返してみよう。縄文時代の日本人は竪穴式住居に住んでいて、貝塚がいっぱい発見されることからも分かるように、貝をたくさん食べていた。また米や麦といった穀物がまだ入ってきていないことから主食はおもにドングリで、狩猟も行っていた。

うん、こう聞くと、一見のどかで平和そうではある。が、逆に言うと容易に手に入る食料が、貝とドングリしかなかったという話。

狩りをしていたといっても、常に獲物が手に入るとは限らない。

初期装備に毛が生えた程度の石斧や槍を手に、いくら鹿や猪を追いかけまわしたしたところで碌な道もなく深く険しい山野で獣を捕えるのは、相当困難であったはず。コレが弓でも使ってバンバン獲物を獲れていたのなら、獣の骨塚というのも貝塚と同じくらい発見されているはずだ。

すると当然、そんな不安定な食料事情では栄養不足で人は簡単に死んでしまう。

赤ん坊の出生率は低く、育った子供も、ちょっとした病でコロッと逝ってしまう。大人だって無事ではない。なんの医療もなければ病気や怪我の治療ができないのだから、これまたコロッと死んでしまう。

それに、縄文時代では動物だって恐ろしい脅威。

物理的に人を殺傷しうる攻撃力を持った熊や狼にはじまり、蛇に咬まれたって毒で死んでしまうし、キツネや犬に噛まれたって死んでしまう。

今ならば医学の進歩により、ああそれはエキノコックスだ狂犬病だなどと判断もつくが、そんなのまったく知らない縄文人には、山の神を怒らせた恐ろしい祟りとしか思えなかっただろう。しかも基本まわりには自然しかないので、そういった動物がわんさと人の集落を取り囲んでいる環境。

だから、のどかなイメージのするドングリ拾いだって―

「警戒1班はそのまま直進!2班3班は左右に展開!木の棒を打ち鳴らして回収班に獣を近づけるな!ドングリ回収班、作業開始!今のうちに拾えるだけひろえぇ~~ッ!!」

「こ、こちら警戒3班!山の中腹から山犬の群れが!わ、ぎゃあああ!」

てな感じでドングリ拾いも、命がけだったかもしれないのだ。


ともあれ、そんなこんなで人がたくさん死ぬ。それはもうコロコロと死んでいく…。すると、無事に生き残っている人の価値というのが、それによりどんどんと高まっていく。

狩りに、採集に、建築に子育てに。過酷な自然環境のなかで生活するには、どうしたって人は力を合わせねば生きていけない。そうしなければまた、どんどん人が死んでいってしまうのだから。

故にこうなると、「生きてるだけでエライ!」状態だ。

自分も大事だけど、力を合わせる人がいなければ、途端に困って死んでしまう。すると人は、「貴方がいるから、私もこうして生きられています。これからも一緒に、力を合わせ生きていきましょう」といった、他者に対する感謝の念や労わりの心を持つように。

自然はとても過酷で、近しい者同士で争っている余裕などないのだから。

そんな風に、自然の脅威で人がコロコロと死ぬムッチャ厳しい縄文時代が長く長くあったからこそ、無駄な争いを避ける為に日本人は自然と和の大切さを知り、協力して働けるよう互いに相手を尊重し謙虚であることを美徳とする精神性を持つようになっていったのではなかろうか。

ゆえに、『日本人の精神性の起源は、縄文時代にあり』という仮説だ。

…ま、ソレも稲作が浸透するにつれ崩れていき、寸地尺土を奪い合い争うようになっていくのだけど。
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります

まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。 そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。 選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。 あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。 鈴木のハーレム生活が始まる!

クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される

こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる 初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。 なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています こちらの作品も宜しければお願いします [イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]

性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。

狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。 街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。 彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

スマートシステムで異世界革命

小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 /// ★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★ 新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。 それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。 異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。 スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします! 序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです 第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練 第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い 第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚 第4章(全17話)ダンジョン探索 第5章(執筆中)公的ギルド? ※第3章以降は少し内容が過激になってきます。 上記はあくまで予定です。 カクヨムでも投稿しています。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。

ファンタジー
〈あらすじ〉 信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。 目が覚めると、そこは異世界!? あぁ、よくあるやつか。 食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに…… 面倒ごとは御免なんだが。 魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。 誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。 やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。

処理中です...