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message of death
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哀愁、哀切を感じたとき、オレはふと蕎麦が食べたくなる。
学生時代に感じていた、孤独や様々な思い。それらが駅の構内にある立ち食い蕎麦屋で食べた、あのかけそばの塩っ辛さやその温もりに、わずかなりとも癒されたという記憶からだろうか。
そんなわけで今日も整体学校の帰りに、馴染みの立ち食いそば屋へと立ち寄った。
だが先日の件もあり食欲はさほどでもなかったので、かけそばに春菊天とコロッケという定番チョイスのみを注文。かつ丼やカレーライスといったメシ物は、今日はおやすみだ。
そうして春菊天のほろ苦さと、出汁ツユに浸かりくったりと崩れゆくコロッケの甘さにココロ癒され、店を出たのだった。
が、そうしてバイクの元へ戻り帰り支度をしていると、ふと誰かからの視線を感じた。
そこで顔をあげ周囲を確認すると、歩道の先にはコチラに向け歩いてくる20代半ばのカップルの姿があった。そしてどうやら感じた視線は、どうも女性の方からオレに対し向けられたモノのようだった。
(ん…?)
だが、そのカップルにはまるで見覚えがない。
男の方は如何にもバンドやってますといった風体で、痩せてて皮ジャンにロングブーツ姿。女性の方もそれに合わせたような服装で、染めた金髪がボリューミーに跳ねている。
しかしその女性がずっとコチラを見てくるので一体なんだろうと不思議に思いつつ見返していると、距離が近くなったところで声をかけられた。
「江月くん、元気?」
「は?」
「ヤダァ、覚えてないのぉ~、ヒド~イ!」
「いや…、アレ??」
おかしいぞ。オレにこの年齢の女友達などひとりもいないし、括りを広げ知り合いでだって同様だ。
「私よぉ。ホラ、健くんといっしょにマッサージ受けにいったでしょ?」
「あ、あのときの…!」
そうか。この子は元同僚で、桂名と付き合ってた―うん、たしか由香という名だったはず。だがどうして今日は桂名でなく知らん男と連れだって歩いているのだろうと、つい男の方に視線を向けてしまう。
「あ、その顔だと知らないんだ。あのね…健くん、亡くなったんだよ?」
「えッ!?」
突然の訃報。なんでも要領よく立ち回り、決して矢面には立たず後ろからチクチク攻撃するようなアイツが?
「まぁそこは、私のせいもあるんだけどね…」
「あの桂名が……」
すると由香からの視線を受け、少々込み入った話になりそうな雰囲気を察したバンドマンは、煙草に火をつけ離れていった。ふ~む、それなりに気を使えるヤツらしい。が、ここも路上禁煙だぞ。
だがそれよりも気になるのは、桂名が死んだという話。
「で、いったい何があったんだ??」
「うん、酷いスタンピードがあったじゃない?その時もいっしょにいたんだけどね。モンスターに襲われてね、私を守るために、健くん死んじゃったんだ…」
「「……」」
そうして降りる沈黙。
(そうか。あの嫌なヤツだった桂名も、最後は愛する女性を守って死んだのか…)
それを聞いて、オレは桂名のことを少しだけ見直した。
「だから私も、ご両親に悪いなぁって思って。落ち着いて時間経ってからさ、お葬式やるっていうから、行ったのね。でもそしたらそこで泣いてる若い子が何人もいてェ、お腹大きくしてる子までいたんだよ!ねぇ信じられるッ!?」
「え…?お…?うん…」
しかし見直した分の評価が即座に低下し、さらにマイナスへと振れた。
「でもその原因になったのって、私が遺品の通信端末をご両親へ届けたからみたいだったし。それはちょっと悪かったかな~って…」
「ああ…。まぁでも、遺品を家族に届けるのは当然だよ」
「だよね。あ、江月くんもさ。よかったら線香あげに行ってあげてよ。それ言いたくて声掛けたんだし」
「え、オレが?」
桂名の彼女だった由香は、屈託のない表情でそういってオレを見上げる。
「うん、だって仲よかったじゃない?」
「いや、そうかな?相当嫌われてたと思うけど…」
「ううん、そんなことないよ。健くん、よく江月くんこと口にしてたし」
「桂名が?」
「そうだよ。健くんがダンジョンに潜るの決めたのだって、江月くんのこと気にしてたからだもん」
「……」
オレへの対抗心から、桂名もまたダンジョン能力者となったらしい。
う~む、しかし女性と男性で視えてる世界が違うというが、彼女にはオレと桂名が仲の良い風に視えていたのだろうか。でもそんな爽やかライバルみたいな要素は、微塵もなかったぞ?
「健くんも死んじゃってさ、勤めてた会社もあのスタンピードでなくなっちゃったでしょ。もう江月くんとも会うことないだろうと思ってたから、ビックリして声かけたんだよ?」
「あ…、そうだったのか」
そうか、あの会社も無くなったのか。
「うん、じゃあカレ待たせてるから、もう行くね」
「ああ、教えてくれてありがとう」
桂名の元カノだった由香は、そういって踵を返すと軽く別れの手を振りながら今の彼氏らしいバンドマンの元へ行き、そのまま連れだって去っていった。
(そうか…。桂名のヤツ、オレの知らぬ間に死んじゃってたのか…)
ダンジョン絡みで死亡した人のニュースは、たくさん報道されていた。が、友人知人の少ないオレにはとんと縁のない話だった。しかし初めて聞いた知り合いの訃報が、あの桂名とは…。
そうしばし物思いにふけると、足元の路面に向けていた視線をあげる。
(あれ…?でも桂名の連絡先とかまるで知らんし、さっきあの会社もなくなったとか言ってたよな…)
なら実家の住所くらい聞いとけばよかったと、ふたりの姿がすっかり消えてしまってからオレはそう思ったのだった。
学生時代に感じていた、孤独や様々な思い。それらが駅の構内にある立ち食い蕎麦屋で食べた、あのかけそばの塩っ辛さやその温もりに、わずかなりとも癒されたという記憶からだろうか。
そんなわけで今日も整体学校の帰りに、馴染みの立ち食いそば屋へと立ち寄った。
だが先日の件もあり食欲はさほどでもなかったので、かけそばに春菊天とコロッケという定番チョイスのみを注文。かつ丼やカレーライスといったメシ物は、今日はおやすみだ。
そうして春菊天のほろ苦さと、出汁ツユに浸かりくったりと崩れゆくコロッケの甘さにココロ癒され、店を出たのだった。
が、そうしてバイクの元へ戻り帰り支度をしていると、ふと誰かからの視線を感じた。
そこで顔をあげ周囲を確認すると、歩道の先にはコチラに向け歩いてくる20代半ばのカップルの姿があった。そしてどうやら感じた視線は、どうも女性の方からオレに対し向けられたモノのようだった。
(ん…?)
だが、そのカップルにはまるで見覚えがない。
男の方は如何にもバンドやってますといった風体で、痩せてて皮ジャンにロングブーツ姿。女性の方もそれに合わせたような服装で、染めた金髪がボリューミーに跳ねている。
しかしその女性がずっとコチラを見てくるので一体なんだろうと不思議に思いつつ見返していると、距離が近くなったところで声をかけられた。
「江月くん、元気?」
「は?」
「ヤダァ、覚えてないのぉ~、ヒド~イ!」
「いや…、アレ??」
おかしいぞ。オレにこの年齢の女友達などひとりもいないし、括りを広げ知り合いでだって同様だ。
「私よぉ。ホラ、健くんといっしょにマッサージ受けにいったでしょ?」
「あ、あのときの…!」
そうか。この子は元同僚で、桂名と付き合ってた―うん、たしか由香という名だったはず。だがどうして今日は桂名でなく知らん男と連れだって歩いているのだろうと、つい男の方に視線を向けてしまう。
「あ、その顔だと知らないんだ。あのね…健くん、亡くなったんだよ?」
「えッ!?」
突然の訃報。なんでも要領よく立ち回り、決して矢面には立たず後ろからチクチク攻撃するようなアイツが?
「まぁそこは、私のせいもあるんだけどね…」
「あの桂名が……」
すると由香からの視線を受け、少々込み入った話になりそうな雰囲気を察したバンドマンは、煙草に火をつけ離れていった。ふ~む、それなりに気を使えるヤツらしい。が、ここも路上禁煙だぞ。
だがそれよりも気になるのは、桂名が死んだという話。
「で、いったい何があったんだ??」
「うん、酷いスタンピードがあったじゃない?その時もいっしょにいたんだけどね。モンスターに襲われてね、私を守るために、健くん死んじゃったんだ…」
「「……」」
そうして降りる沈黙。
(そうか。あの嫌なヤツだった桂名も、最後は愛する女性を守って死んだのか…)
それを聞いて、オレは桂名のことを少しだけ見直した。
「だから私も、ご両親に悪いなぁって思って。落ち着いて時間経ってからさ、お葬式やるっていうから、行ったのね。でもそしたらそこで泣いてる若い子が何人もいてェ、お腹大きくしてる子までいたんだよ!ねぇ信じられるッ!?」
「え…?お…?うん…」
しかし見直した分の評価が即座に低下し、さらにマイナスへと振れた。
「でもその原因になったのって、私が遺品の通信端末をご両親へ届けたからみたいだったし。それはちょっと悪かったかな~って…」
「ああ…。まぁでも、遺品を家族に届けるのは当然だよ」
「だよね。あ、江月くんもさ。よかったら線香あげに行ってあげてよ。それ言いたくて声掛けたんだし」
「え、オレが?」
桂名の彼女だった由香は、屈託のない表情でそういってオレを見上げる。
「うん、だって仲よかったじゃない?」
「いや、そうかな?相当嫌われてたと思うけど…」
「ううん、そんなことないよ。健くん、よく江月くんこと口にしてたし」
「桂名が?」
「そうだよ。健くんがダンジョンに潜るの決めたのだって、江月くんのこと気にしてたからだもん」
「……」
オレへの対抗心から、桂名もまたダンジョン能力者となったらしい。
う~む、しかし女性と男性で視えてる世界が違うというが、彼女にはオレと桂名が仲の良い風に視えていたのだろうか。でもそんな爽やかライバルみたいな要素は、微塵もなかったぞ?
「健くんも死んじゃってさ、勤めてた会社もあのスタンピードでなくなっちゃったでしょ。もう江月くんとも会うことないだろうと思ってたから、ビックリして声かけたんだよ?」
「あ…、そうだったのか」
そうか、あの会社も無くなったのか。
「うん、じゃあカレ待たせてるから、もう行くね」
「ああ、教えてくれてありがとう」
桂名の元カノだった由香は、そういって踵を返すと軽く別れの手を振りながら今の彼氏らしいバンドマンの元へ行き、そのまま連れだって去っていった。
(そうか…。桂名のヤツ、オレの知らぬ間に死んじゃってたのか…)
ダンジョン絡みで死亡した人のニュースは、たくさん報道されていた。が、友人知人の少ないオレにはとんと縁のない話だった。しかし初めて聞いた知り合いの訃報が、あの桂名とは…。
そうしばし物思いにふけると、足元の路面に向けていた視線をあげる。
(あれ…?でも桂名の連絡先とかまるで知らんし、さっきあの会社もなくなったとか言ってたよな…)
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