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skill tournament / second match 1
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喝采ではなく困惑のどよめきに見送られ、入場口へと戻ってきたオレ。
が、その入場口でも待ち構えていた特異迷宮対策省の職員とイベント運営会社の上役に怒られた。曰く「ダンジョンに関心を持ってもらうよう開催した大会で、何してくれてんだ!」と。で、それに反論し「現実を教えたまでだ」と答えたらさらに怒られた。
「馬鹿もん!いい歳してそんな趣旨も解らんのかッ!!」
いや、まぁ…、言いたいことは分かるけどさ。
運営側も、見栄え的に色とりどりのスキル能力者を揃えたかった。というのも解る。ただ他の選手はスキルが風とか火とか水だからいいけど、塩でいったいオレにどうしろと…。
その後も「ともかくショーという側面を重視し、観客にも好意的に受け入れられるように!」としつこく念を押され、ようやく解放された。ハァ、この短時間で二度も怒られた…。
だがそうしてトボトボと控室に戻る手前で、恐る恐るといった感じでひとりのスタッフが声をかけてきた。
「あ、あの!コレありがとうございました…。お返しします!」
そしてどういうわけかイベントスタッフが、オレの携帯音楽プレーヤーを持っていたのだ。
「え…?アッ!な、なぜコレを?!」
「えと…、お連れの方に使用する入場曲をどうするのかお尋ねしたら、『このなかに入っている曲で使えそうなのを好きに選んで』と、そうおっしゃられましたので…」
(アッ…!?そういえば会場に着いた時、瀬来さんが呼びとめられてたのってそういうことだったのか!!)
たしかにあの時、瀬来さんにはオレの私物が入ったリュックを持ってもらっていた。それで音楽プレーヤーを…。
「あ…、アァ…うん、そうか…。いや、すまなかった。で、相談なんだけど、今からでも入場曲変えてもらえる…??」
謎は全て解けた。うん、すべては不幸な事故だったのだ。
ただ…、まずバレないようにとフォルダーの奥底に隠していたレッツゴー!突撃☆きゅんパイハートをあの短時間で発見し、かつあろうことかそれを入場曲としてチョイスしてしまうとは…。
偶々だったのか狙っての事か。ともかく侮れないぞ、このイベント運営会社のスタッフ。。。
…。
そうして控室へと戻ると、シャークと結月ちゃんが迎えてくれる。ここにはモニターもあるので、それで試合は観戦できていたようだ。
「おつかれ!やったなジャング、一撃だったじゃねェか!」
「……」
そして、この反応の差。
うん、過激なことも全然OKなシャークの態度に、ちょっぴり救われる。一方で結月ちゃんの方はというと、微妙な顔でオレと目を合わそうとはしてくれない。うん、ごめんて。ちょっとやり過ぎたかもしれないと、今はそう思ってるよ。
「あれ、そういえば瀬来さんは?」
「ああ。偵察に行ってくる~とか言って、出てったぞ。Aリーグの方でも観に行ったんじゃないか?」
「ほ~ん、そうか。まぁそれならいいんだけど…」
みればシャークと結月ちゃんは、首から大会関係者と解るネームプレートをぶら下げている。
オレのいない間に、スタッフさんが用意してくれたのだろう。同じモノを瀬来さんも身に付けているなら、まぁ問題はないだろう。
…。
だが、その後たいして休憩する間もなく、ふたたび出番はやってきた。
うん、一発勝負でラウンド制でもないから、展開の速い試合はすぐに終わってしまう。オレの試合も、正味でいえば10分と戦ってなかったろうし。だからマスクを脱いで腰を落ちつけ、さて他の選手の試合でも観てみるかと思ったら、もう決着がついていたのだ。
う~ん、コレ観客の見応えを考えると、今後はラウンド制に移行しそうだな。
「(ゴールドインセクト選手~、スタンバイおねがいしまぁす!)」
ノックの音と共に、扉の向こうでスタッフの声がする。
「やれやれ、もう出番か」
「次も勝てよな、ジャング!」
「さて、どうだろうな。相手次第だ」
セコンドっぽく机のうえに置いていた蟲王マスクを持ってきてくれたシャークに、そう答える。
「勝負は時の運といいますが、頑張ってください。ただ…、あまり酷い戦いかたは…」
「ああ、解ってるよ雛形くん。さっきは加減はわからず、やり過ぎたんだ。反省してるよ」
「そうでしたか。なら、よかったです…」
そしてオレのラフプレイを懸念している結月ちゃんには、丁寧にお答えしておく。
「よし、ではゆくか!(ふきゅん!)」
「ガンバレよ!」
「おう!」
蟲王マスクを被り直しフィット感を確かめると、ふたりに見送られ控室をあとにする。そうして再び入場口の前で、暗がりのなかインカムをつけたスタッフの指示を待つ。
「ゴールドインセクト選手、入場スタンバイはいりましたどうぞ」
この瞬間が、なんとなくロボット物の出撃シークエンスに思えちょっとワクワクする。だがどうやら今度の入場は、オレが先のようだ。
すると曲が鳴り響き、インカムスタッフが大きく腕を振って暗幕が取り払われた。
(ヨシ、気分一新再入場だ!)
足を踏み出すとまた両脇でドンと花火が火柱をあげ、ドライアイスがもうもうと。うむ、戦雲がオレを呼ぶ。
『オワァ~~~~!デブレバァ~~~~ノ!!』
そして今度の入場曲は、前もってイベント運営会社で用意してくれていたモノ。
なんかオペラでおっさんが、滔々と給料安くて嫁さん逃げたァ~とか嘆いてそうな曲だ。まぁ良いとは思わないが、きゅんパイハートよりは何倍も精神には優しいのでこれでヨシとする。
『血に飢えた塩の悪魔~ッ!ゴールドォ!インセクトォオオオ~ッ!!』
て、おいアナウンサー!敵か味方かはどこいった!?それじゃまんま悪役の紹介じゃないかッ!!
…で、オレの入場が終わると、今度は対戦相手の入場。
だがココでまたしてもあり得ない事態が。爆発音とともにミュージックが鳴り響くと、髭をたくわえた上半身裸なインド人のおっさんが入場してきたのだ。
「な、なんだとッ!?」
いやなんでインド人?しかも上半身裸の?太鼓腹のおっさん??
だがそんなインド人のおっさんは手にした瓶をしきりに呷っては、眼を剥いて口から霧状にして噴くというパフォーマンスで観客を沸かす。なんと…場慣れている、入場にも余念がない。
いや、だがしかし…。
「おい、審判!なんでインド人がこの大会に出場してるんだ!?」
余りの事態にそう問うてしまう。
「ムケーレ・ムベンベ選手。彼はれっきとした江戸川区民だ!」
『蔓の魔術師ぃ~!ムケ~レ・ムベンベェ~~ッ!!』
「「「わぁぁああ~~!」」」
ムムッ!とするとさては西葛西在住かッ…!ムゥ、なら仕方ないな。
が、その入場口でも待ち構えていた特異迷宮対策省の職員とイベント運営会社の上役に怒られた。曰く「ダンジョンに関心を持ってもらうよう開催した大会で、何してくれてんだ!」と。で、それに反論し「現実を教えたまでだ」と答えたらさらに怒られた。
「馬鹿もん!いい歳してそんな趣旨も解らんのかッ!!」
いや、まぁ…、言いたいことは分かるけどさ。
運営側も、見栄え的に色とりどりのスキル能力者を揃えたかった。というのも解る。ただ他の選手はスキルが風とか火とか水だからいいけど、塩でいったいオレにどうしろと…。
その後も「ともかくショーという側面を重視し、観客にも好意的に受け入れられるように!」としつこく念を押され、ようやく解放された。ハァ、この短時間で二度も怒られた…。
だがそうしてトボトボと控室に戻る手前で、恐る恐るといった感じでひとりのスタッフが声をかけてきた。
「あ、あの!コレありがとうございました…。お返しします!」
そしてどういうわけかイベントスタッフが、オレの携帯音楽プレーヤーを持っていたのだ。
「え…?アッ!な、なぜコレを?!」
「えと…、お連れの方に使用する入場曲をどうするのかお尋ねしたら、『このなかに入っている曲で使えそうなのを好きに選んで』と、そうおっしゃられましたので…」
(アッ…!?そういえば会場に着いた時、瀬来さんが呼びとめられてたのってそういうことだったのか!!)
たしかにあの時、瀬来さんにはオレの私物が入ったリュックを持ってもらっていた。それで音楽プレーヤーを…。
「あ…、アァ…うん、そうか…。いや、すまなかった。で、相談なんだけど、今からでも入場曲変えてもらえる…??」
謎は全て解けた。うん、すべては不幸な事故だったのだ。
ただ…、まずバレないようにとフォルダーの奥底に隠していたレッツゴー!突撃☆きゅんパイハートをあの短時間で発見し、かつあろうことかそれを入場曲としてチョイスしてしまうとは…。
偶々だったのか狙っての事か。ともかく侮れないぞ、このイベント運営会社のスタッフ。。。
…。
そうして控室へと戻ると、シャークと結月ちゃんが迎えてくれる。ここにはモニターもあるので、それで試合は観戦できていたようだ。
「おつかれ!やったなジャング、一撃だったじゃねェか!」
「……」
そして、この反応の差。
うん、過激なことも全然OKなシャークの態度に、ちょっぴり救われる。一方で結月ちゃんの方はというと、微妙な顔でオレと目を合わそうとはしてくれない。うん、ごめんて。ちょっとやり過ぎたかもしれないと、今はそう思ってるよ。
「あれ、そういえば瀬来さんは?」
「ああ。偵察に行ってくる~とか言って、出てったぞ。Aリーグの方でも観に行ったんじゃないか?」
「ほ~ん、そうか。まぁそれならいいんだけど…」
みればシャークと結月ちゃんは、首から大会関係者と解るネームプレートをぶら下げている。
オレのいない間に、スタッフさんが用意してくれたのだろう。同じモノを瀬来さんも身に付けているなら、まぁ問題はないだろう。
…。
だが、その後たいして休憩する間もなく、ふたたび出番はやってきた。
うん、一発勝負でラウンド制でもないから、展開の速い試合はすぐに終わってしまう。オレの試合も、正味でいえば10分と戦ってなかったろうし。だからマスクを脱いで腰を落ちつけ、さて他の選手の試合でも観てみるかと思ったら、もう決着がついていたのだ。
う~ん、コレ観客の見応えを考えると、今後はラウンド制に移行しそうだな。
「(ゴールドインセクト選手~、スタンバイおねがいしまぁす!)」
ノックの音と共に、扉の向こうでスタッフの声がする。
「やれやれ、もう出番か」
「次も勝てよな、ジャング!」
「さて、どうだろうな。相手次第だ」
セコンドっぽく机のうえに置いていた蟲王マスクを持ってきてくれたシャークに、そう答える。
「勝負は時の運といいますが、頑張ってください。ただ…、あまり酷い戦いかたは…」
「ああ、解ってるよ雛形くん。さっきは加減はわからず、やり過ぎたんだ。反省してるよ」
「そうでしたか。なら、よかったです…」
そしてオレのラフプレイを懸念している結月ちゃんには、丁寧にお答えしておく。
「よし、ではゆくか!(ふきゅん!)」
「ガンバレよ!」
「おう!」
蟲王マスクを被り直しフィット感を確かめると、ふたりに見送られ控室をあとにする。そうして再び入場口の前で、暗がりのなかインカムをつけたスタッフの指示を待つ。
「ゴールドインセクト選手、入場スタンバイはいりましたどうぞ」
この瞬間が、なんとなくロボット物の出撃シークエンスに思えちょっとワクワクする。だがどうやら今度の入場は、オレが先のようだ。
すると曲が鳴り響き、インカムスタッフが大きく腕を振って暗幕が取り払われた。
(ヨシ、気分一新再入場だ!)
足を踏み出すとまた両脇でドンと花火が火柱をあげ、ドライアイスがもうもうと。うむ、戦雲がオレを呼ぶ。
『オワァ~~~~!デブレバァ~~~~ノ!!』
そして今度の入場曲は、前もってイベント運営会社で用意してくれていたモノ。
なんかオペラでおっさんが、滔々と給料安くて嫁さん逃げたァ~とか嘆いてそうな曲だ。まぁ良いとは思わないが、きゅんパイハートよりは何倍も精神には優しいのでこれでヨシとする。
『血に飢えた塩の悪魔~ッ!ゴールドォ!インセクトォオオオ~ッ!!』
て、おいアナウンサー!敵か味方かはどこいった!?それじゃまんま悪役の紹介じゃないかッ!!
…で、オレの入場が終わると、今度は対戦相手の入場。
だがココでまたしてもあり得ない事態が。爆発音とともにミュージックが鳴り響くと、髭をたくわえた上半身裸なインド人のおっさんが入場してきたのだ。
「な、なんだとッ!?」
いやなんでインド人?しかも上半身裸の?太鼓腹のおっさん??
だがそんなインド人のおっさんは手にした瓶をしきりに呷っては、眼を剥いて口から霧状にして噴くというパフォーマンスで観客を沸かす。なんと…場慣れている、入場にも余念がない。
いや、だがしかし…。
「おい、審判!なんでインド人がこの大会に出場してるんだ!?」
余りの事態にそう問うてしまう。
「ムケーレ・ムベンベ選手。彼はれっきとした江戸川区民だ!」
『蔓の魔術師ぃ~!ムケ~レ・ムベンベェ~~ッ!!』
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