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ダンジョンスタンピード第二波 激突
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傾斜のキツイ坂道。そして高潤滑性粘液津波。これだけでも並みのモンスターは押し流されていった。だというのにそれでも鋭い脚先で耐えて見せた巨大赤蠍。
だがそんな巨大赤蠍が、両の鋏に街灯の先端と屋根の切れ端を持ったまま滑落していく。一切の摩擦抵抗を失い、身体を支えられなくなってしまった為だ。
その鋭い脚先には、『つるつるもっちもち』のまるで白玉団子の如き大きな粘液球。つまりオレは自身でも失敗し派手に転んだ粘液シューズを、巨大赤蠍に履かせてやったという訳。
「ギシャアアアアアアア…!?」
巨大な鋏を振り回し、なんとか滑落を止めようとする巨大赤蠍。
だがそれは無駄なあがきというもの…。普通乗用車2台分の重さはありそうなその巨体で一度滑り出してしまえば、加速度も加わり制止するのは至難の業。
『ドガッ…!バギッ!ドゴゴ…ッ!つるるぅぅぅ~~~ッ!!』
そして案の定…滑った脚が開き、腹を何度もコンクリートタイルに叩きつけながらその速度は増していく。傾斜のキツイ坂道には、滑らないようにと荒い目のコンクリートタイルが敷き詰められていた。しかしそれをしてもなお、加速していく滑落スピード!
見よ!これぞ地球パワー!1Gの力!
例えば体重50kgの人間に、体重50kgという重さがあるのではない。これは厳密には惑星地球という巨大な引力によって、その対象の持っている質量の分だけ地球の中心へと引っ張られているという物理法則。
そして…地球上に存在するありとあらゆるモノは、この重力の影響からは決して逃れることはできない。なのでオマエも、このまま地球の重力に魂を引かれてしまうがいい!
『つるりらららぁ~~~~…どがしゃあああああぁぁッ!!!』
そうして身体のコントロールを完全に失った巨大赤蠍がくるくると回りながら坂道を滑落していき、遂に坂下のコンクリート壁へと激しく激突。
その衝撃により、先に滑り落ちこんがらがった状態でもがいていたモンスターどもが派手に飛び散る。巨大赤蠍の巨体に押し潰されたモンスターも、相当数いるだろう。
だが…、横滑り状態でコンクリ壁へと激突した巨大赤蠍は先に滑り落ちたモンスターがクッションとなって、まだ生きている。
激突の衝撃により脚の何本かが折れ、毒針の尻尾も変な方向を向いている。だが、それでもヤツは無様に腹を晒しながらも、まだ起き上がろうともがき始めたのだ…。
「クッ…流石にしぶとい!ハードミューカスショットッ!」
『ぼぼぼんッ!』と撃ちだした3つの高粘着性粘液弾が、綺麗な放物線を描いて坂下で腹を晒している巨大赤蠍に着弾。上手いこと胴体と脚の股辺りに着弾してくれたので、これで少しは時間を稼げるはず…。
「江月さん!」
「コーチ!」
そこに心配して駆け寄ってくる瀬来さんに瑠羽。仁菜さんは今も周囲に目を光らせてくれている。
(ヨシ、ここが正念場だ!)
「大技を使うぞ!みんな、そのあいだは周囲を頼むッ!」
「「ハ、ハイ!」」
そう指示を出すと、3人はすぐにオレを中心としたトライアングルフォーメーションを組んでくれる。これもまた訓練の賜物。もし4人で戦闘中に誰かが負傷した際には、すぐにこの陣形で守れるようにと繰り返し練習をしていたのだ。
「あ…ッ、あっちから犬みたいな人が来ます!」
「ルウ、注意して!あれもモンスターだからねッ!」
「コボルド言うんやろ?なんや子供番組に出てきそうやけど、ちょっとアレは視せられんなぁ…」
3人が指差す方向からは、確かにコボルドが複数で姿を現した。だがその様が非常にグロいは、パーツ単位になってしまった人間の手やら腕やらを齧りながら近づいて来たからだ。
…。
「3人とも、いけそう!?」
「ハイ!大丈夫ですッ!」
「任せてよッ!」
「なんとかするさかい、コォチは大きいほう頼むわぁ」
迫ってくる非常にワイルドなコボルドに怯みもせず、しっかりと返事を返してくれる3人。うむ、ならば信じるのみ。今の3人なら、コボルドくらいに後れを取ることはない筈だ。
「よし、そちらは任せた!ではゆくぞ…アノクタラサンミャクサンボダイ…!マーハリーク…マーハリータ…ヤンバラエイソワカッ!!」
精神を集中させるために呪文を唱える。
内容については特に意味はない。しかし、コレはとても大事なこと…。なぜならば魔力を生み出すには、精神を研ぎ澄ませ気力を魔力にまで練り上げねばならないから。そしてそれを行うにはエンジンとなる精神を高回転でブン回す為の、高揚が必要になるからだ。
つまり、精神に火を入れなければならないのだ。
眼下では巨大赤蠍がどうにかして起き上がろうと必死でもがいている。今が絶好のチャンス…。この機を逃せば、二度とヤツを倒せるチャンスは訪れないかもしれない。
故に、ココは出し惜しみ無しでいく。
「塩太郎、おまえも力を貸してくれッ!粗塩よりも荒き塩・海潮よりも辛き塩・我と汝の力もて・等しく塩味を与えんことを…ッ!!」
だが塩太郎に魔力を貸してもらうのに設定したキーワード。これを酷く厨二っぽくしてしまったことを、今更ながらに後悔した。
「しかしこれでッ!いでよ岩塩…大怪球ッ!!」
『ゴギャ…!メゴメゴメゴ…ゴッゴオゴゴばきばきばき…ッ!』
凄まじい勢いで塩の結晶が生み出されてゆく。
それはオレと、胸から上半身だけ姿を出した塩太郎の魔力によって…。硬く…そして重くと念を籠めながら魔力が注ぎ、どんどんとその大きさを増していく…。
こうして…、めっちゃクソ重くてバカ硬い岩塩大怪球が完成した。
「ゆけ、岩塩大怪球ッ!忌まわしい記憶と共にッ…!!」
そんなクソ重バカ硬の岩塩大怪球に体当たりし、傾斜のキツイ坂道を転がり落とす。
そしておっきなモノを落とす時には、忌まわしい記憶と共に落とすのがオタとしての心意気。さらにオレには人生の忌まわしい記憶がわんさとあるので、これを機に少しでもそれが忘れられるのなら万々歳。
『ぐろん…ごろん…ぐろん…ゴロリ…ッ!ドッ!グロゴロロロ…ゴガガガガガガ…ッ!!』
どすこいパワーと塩太郎の塩操作、そしてピクシークィーンの風を受け、岩塩大怪球は凄まじい威力を秘めた回転をもって、斜面を転げ落ちる。
そして…。
『(ずむん…ッ)』
ひどく地味な地響きひとつを響かせて、坂の下にいる巨大赤蠍に直撃した。
「………」
激しい衝撃音も、派手な爆発もなし…。ただ『(ずむん…ッ)』と腹にくる地響きがひとつ…。
だがコレで良いッ!コレこそが最高だッ!!
なぜならば激しい衝撃音も派手な爆発も、コレ全て運動エネルギーが別の反応に変換してしまった姿。つまりはエネルギーのロス。故に一切のエネルギーロスなく運動エネルギーが伝わったのなら、激しい衝撃音も派手な爆発もないこの『(ずむん…ッ)』こそが、最適解なのだ!
「やったか…!」
これに「馬鹿なッ!?あの攻撃を喰らって無傷なのか…!?」とは続かない。そう確信できる。なぜならば坂の下では、巨大赤蠍の生命エナジーであろう金色の光がまばゆく立ち上り始めたから…。
「下の様子を見てくる!ピクシークィーン、3人のフォローを頼む!」
『……(こくり)』
後をピクシークィーンに任せ、スライディングで一気に斜面を滑り降りる。そう、オレは粘液マスター。故に自分の生み出した粘液で壁に激突することもないのだ。
『(ひゅおぉぉぉ…ぉおぉおぉぉ…)』
坂の下にはどこか爆心地のような、空気が激しく打ち震えた後の気配が漂っている。そして岩塩大怪球が見事に巨大赤蠍を直撃し、その命を刈り取った証として金色に輝く生命エナジーの迸り立ち昇っている…。
「うむ、よくやってくれた…」
身の丈以上の大きさのある岩塩大怪球の荒い肌をピタピタと撫で、その労をねぎらう。だが、その大きさ故にちょっと邪魔でもある…。
「ん、なんだ塩太郎?え、コレどかせるの?じゃちょっとやってくれる?」
と、胸から生えた状態の塩太郎が任せろというので、任せてみることに。すると胸からポトリと落ちヨチヨチ岩塩大怪球に歩み寄ると、塩太郎は手をかざし吸収を始めた。
「おお、そんな事もできるのか!これはスゴイ…。じゃオレの方は生命エナジーを吸収するから、そっち頼むよ」
魂を共有化した存在がいると、物理的に分業もできてとても便利。さて、ではオレは巨大赤蠍の生命エナジーを頂いてしまうとしよう…。
やれやれ、どうにかコイツに勝てたな。
だがそんな巨大赤蠍が、両の鋏に街灯の先端と屋根の切れ端を持ったまま滑落していく。一切の摩擦抵抗を失い、身体を支えられなくなってしまった為だ。
その鋭い脚先には、『つるつるもっちもち』のまるで白玉団子の如き大きな粘液球。つまりオレは自身でも失敗し派手に転んだ粘液シューズを、巨大赤蠍に履かせてやったという訳。
「ギシャアアアアアアア…!?」
巨大な鋏を振り回し、なんとか滑落を止めようとする巨大赤蠍。
だがそれは無駄なあがきというもの…。普通乗用車2台分の重さはありそうなその巨体で一度滑り出してしまえば、加速度も加わり制止するのは至難の業。
『ドガッ…!バギッ!ドゴゴ…ッ!つるるぅぅぅ~~~ッ!!』
そして案の定…滑った脚が開き、腹を何度もコンクリートタイルに叩きつけながらその速度は増していく。傾斜のキツイ坂道には、滑らないようにと荒い目のコンクリートタイルが敷き詰められていた。しかしそれをしてもなお、加速していく滑落スピード!
見よ!これぞ地球パワー!1Gの力!
例えば体重50kgの人間に、体重50kgという重さがあるのではない。これは厳密には惑星地球という巨大な引力によって、その対象の持っている質量の分だけ地球の中心へと引っ張られているという物理法則。
そして…地球上に存在するありとあらゆるモノは、この重力の影響からは決して逃れることはできない。なのでオマエも、このまま地球の重力に魂を引かれてしまうがいい!
『つるりらららぁ~~~~…どがしゃあああああぁぁッ!!!』
そうして身体のコントロールを完全に失った巨大赤蠍がくるくると回りながら坂道を滑落していき、遂に坂下のコンクリート壁へと激しく激突。
その衝撃により、先に滑り落ちこんがらがった状態でもがいていたモンスターどもが派手に飛び散る。巨大赤蠍の巨体に押し潰されたモンスターも、相当数いるだろう。
だが…、横滑り状態でコンクリ壁へと激突した巨大赤蠍は先に滑り落ちたモンスターがクッションとなって、まだ生きている。
激突の衝撃により脚の何本かが折れ、毒針の尻尾も変な方向を向いている。だが、それでもヤツは無様に腹を晒しながらも、まだ起き上がろうともがき始めたのだ…。
「クッ…流石にしぶとい!ハードミューカスショットッ!」
『ぼぼぼんッ!』と撃ちだした3つの高粘着性粘液弾が、綺麗な放物線を描いて坂下で腹を晒している巨大赤蠍に着弾。上手いこと胴体と脚の股辺りに着弾してくれたので、これで少しは時間を稼げるはず…。
「江月さん!」
「コーチ!」
そこに心配して駆け寄ってくる瀬来さんに瑠羽。仁菜さんは今も周囲に目を光らせてくれている。
(ヨシ、ここが正念場だ!)
「大技を使うぞ!みんな、そのあいだは周囲を頼むッ!」
「「ハ、ハイ!」」
そう指示を出すと、3人はすぐにオレを中心としたトライアングルフォーメーションを組んでくれる。これもまた訓練の賜物。もし4人で戦闘中に誰かが負傷した際には、すぐにこの陣形で守れるようにと繰り返し練習をしていたのだ。
「あ…ッ、あっちから犬みたいな人が来ます!」
「ルウ、注意して!あれもモンスターだからねッ!」
「コボルド言うんやろ?なんや子供番組に出てきそうやけど、ちょっとアレは視せられんなぁ…」
3人が指差す方向からは、確かにコボルドが複数で姿を現した。だがその様が非常にグロいは、パーツ単位になってしまった人間の手やら腕やらを齧りながら近づいて来たからだ。
…。
「3人とも、いけそう!?」
「ハイ!大丈夫ですッ!」
「任せてよッ!」
「なんとかするさかい、コォチは大きいほう頼むわぁ」
迫ってくる非常にワイルドなコボルドに怯みもせず、しっかりと返事を返してくれる3人。うむ、ならば信じるのみ。今の3人なら、コボルドくらいに後れを取ることはない筈だ。
「よし、そちらは任せた!ではゆくぞ…アノクタラサンミャクサンボダイ…!マーハリーク…マーハリータ…ヤンバラエイソワカッ!!」
精神を集中させるために呪文を唱える。
内容については特に意味はない。しかし、コレはとても大事なこと…。なぜならば魔力を生み出すには、精神を研ぎ澄ませ気力を魔力にまで練り上げねばならないから。そしてそれを行うにはエンジンとなる精神を高回転でブン回す為の、高揚が必要になるからだ。
つまり、精神に火を入れなければならないのだ。
眼下では巨大赤蠍がどうにかして起き上がろうと必死でもがいている。今が絶好のチャンス…。この機を逃せば、二度とヤツを倒せるチャンスは訪れないかもしれない。
故に、ココは出し惜しみ無しでいく。
「塩太郎、おまえも力を貸してくれッ!粗塩よりも荒き塩・海潮よりも辛き塩・我と汝の力もて・等しく塩味を与えんことを…ッ!!」
だが塩太郎に魔力を貸してもらうのに設定したキーワード。これを酷く厨二っぽくしてしまったことを、今更ながらに後悔した。
「しかしこれでッ!いでよ岩塩…大怪球ッ!!」
『ゴギャ…!メゴメゴメゴ…ゴッゴオゴゴばきばきばき…ッ!』
凄まじい勢いで塩の結晶が生み出されてゆく。
それはオレと、胸から上半身だけ姿を出した塩太郎の魔力によって…。硬く…そして重くと念を籠めながら魔力が注ぎ、どんどんとその大きさを増していく…。
こうして…、めっちゃクソ重くてバカ硬い岩塩大怪球が完成した。
「ゆけ、岩塩大怪球ッ!忌まわしい記憶と共にッ…!!」
そんなクソ重バカ硬の岩塩大怪球に体当たりし、傾斜のキツイ坂道を転がり落とす。
そしておっきなモノを落とす時には、忌まわしい記憶と共に落とすのがオタとしての心意気。さらにオレには人生の忌まわしい記憶がわんさとあるので、これを機に少しでもそれが忘れられるのなら万々歳。
『ぐろん…ごろん…ぐろん…ゴロリ…ッ!ドッ!グロゴロロロ…ゴガガガガガガ…ッ!!』
どすこいパワーと塩太郎の塩操作、そしてピクシークィーンの風を受け、岩塩大怪球は凄まじい威力を秘めた回転をもって、斜面を転げ落ちる。
そして…。
『(ずむん…ッ)』
ひどく地味な地響きひとつを響かせて、坂の下にいる巨大赤蠍に直撃した。
「………」
激しい衝撃音も、派手な爆発もなし…。ただ『(ずむん…ッ)』と腹にくる地響きがひとつ…。
だがコレで良いッ!コレこそが最高だッ!!
なぜならば激しい衝撃音も派手な爆発も、コレ全て運動エネルギーが別の反応に変換してしまった姿。つまりはエネルギーのロス。故に一切のエネルギーロスなく運動エネルギーが伝わったのなら、激しい衝撃音も派手な爆発もないこの『(ずむん…ッ)』こそが、最適解なのだ!
「やったか…!」
これに「馬鹿なッ!?あの攻撃を喰らって無傷なのか…!?」とは続かない。そう確信できる。なぜならば坂の下では、巨大赤蠍の生命エナジーであろう金色の光がまばゆく立ち上り始めたから…。
「下の様子を見てくる!ピクシークィーン、3人のフォローを頼む!」
『……(こくり)』
後をピクシークィーンに任せ、スライディングで一気に斜面を滑り降りる。そう、オレは粘液マスター。故に自分の生み出した粘液で壁に激突することもないのだ。
『(ひゅおぉぉぉ…ぉおぉおぉぉ…)』
坂の下にはどこか爆心地のような、空気が激しく打ち震えた後の気配が漂っている。そして岩塩大怪球が見事に巨大赤蠍を直撃し、その命を刈り取った証として金色に輝く生命エナジーの迸り立ち昇っている…。
「うむ、よくやってくれた…」
身の丈以上の大きさのある岩塩大怪球の荒い肌をピタピタと撫で、その労をねぎらう。だが、その大きさ故にちょっと邪魔でもある…。
「ん、なんだ塩太郎?え、コレどかせるの?じゃちょっとやってくれる?」
と、胸から生えた状態の塩太郎が任せろというので、任せてみることに。すると胸からポトリと落ちヨチヨチ岩塩大怪球に歩み寄ると、塩太郎は手をかざし吸収を始めた。
「おお、そんな事もできるのか!これはスゴイ…。じゃオレの方は生命エナジーを吸収するから、そっち頼むよ」
魂を共有化した存在がいると、物理的に分業もできてとても便利。さて、ではオレは巨大赤蠍の生命エナジーを頂いてしまうとしよう…。
やれやれ、どうにかコイツに勝てたな。
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https://www.alphapolis.co.jp/novel/743079207/901553269
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