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準奇御霊とオーラ万能説
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ズゴゴゴゴゴゴゴゴ…
(驚いたな。貝だからのんびりとした動きなのだろうと思ったら、思いっきり騙されたぞ…)
これも同じ軟体動物でゆっくり目な動きの巨大ナメクジを相手にし過ぎたせいで、ついそんな先入観を持ってしまった為か。
恐らくはのんびりとした動きの貝だろうと思ったら、マッハパンチを打つ蝦蛄(シャコ)並みに動きが速いでやんの。マジでビックリだよ。そんなのが一斉に襲いかかって来たもんだから、つい面喰ってしまった。
だが…そうと解れば手加減など無用。こちらも本気で相手をしてくれようぞ。
「巻き起これ強酸の暴雨よ!強酸暴雨ッ!!」
魔力を練り上げ発動するは、【強酸】の暴雨。辺り一帯に群生する巨大ムール貝らに対し、強酸の雨を降り注がせてくれる。ここは出し惜しみすることなく、大技の発動だ。
しかし強酸の雨が降りだすと、すぐに巨大ムール貝らはその貝殻をピッチリ閉じてガッチリガード。暴雨が跳ねるのと貝殻が溶けたことによる白煙が、もうもうと沸き立っている。
が、どうやらムール貝らにたいしたダメージは通っていない様子。
(むむむ、見た目は派手だが効果はほとんど無しか…)
【強酸】のスキルは強力である反面魔力消費も激しい。酸自体の持つエネルギー位置が高いせいもあるだろう。なのでそんなスキルを貝殻が完全に溶け落ちるまで発動し続けるなんて、魔力効率が悪すぎる。
『『『(しゅおおぉぉおぉぉぉ~…)』』』
強酸の暴雨が止んだ後でも白煙は上がり続けている。が、内部にまでダメージを受けたモンスターはほとんどいないようだ。
うん、なんというかオレのスキル構成だと、すごく相性の悪い相手に感じる。
【強酸】はこの通りだし、【塩】も海に住むモンスターには効かなそう。【粘液】で窒息させるにしても、たしか貝なんてのは貝殻を閉じていれば2・3日は余裕で生きてられたはず。
しかし貝殻なんて持ってる防御力の高そうなモンスターを、ボコスカ叩いて倒すというのもなぁ…。なんて考えていたら、胸部にセットしていたファイヤーワンドの存在をすっかり忘れていた事を思い出した。
(おっとそうだ。コイツがあった!調理器具としてのイメージが強くなり過ぎてて、つい忘れてたぞ!)
「ならばこれはどうだ。ワンド展開…チェストファイヤーッ!」
魔力を注ぐとワンド先端の赤い宝石が光り輝き、「ブパリュウゥゥ~~!」と熱い炎の奔流が迸る。ふふふ、火炎放射器さながらのこの威力。これならどうだ…。
『『『チリチリ…パチチ!(ぼふんっ!)』』』
「おっ!やった!」
火炎放射に晒された巨大ムール貝らから、炉端焼き屋で嗅ぐような香ばしい匂いが漂ってくる。と、ものの30秒ほどで絶命し次々に煙となって消えていった。
(ふふふ、どうやら防御力の高い巨大ムール貝どもも、熱には弱かったみたいだな)
まぁ当然といえば当然の結果か。だが今回は先入観や思い込みでだいぶ苦戦してしまった。また随分と反省点の多い戦いになってしまったな。
「コォチはそないにたくさんスキル使えてええなぁ。いったい魔力どれだけあるん…?」
手近な巨大ムール貝から次々に焼き払っていると、もう安全だろうと仁菜さんがドームの中からこちらに近づいてきた。
「まぁ使い慣れてくると、それなりに効率も上がるんだよ」
ただそれに加えて、オレの場合は塩太郎やピクシークィーンとも『魂の共有化』をしたからね。それでレベルは下がってしまったけど、魔力効率的には以前より50%は向上している感じだ。
そして巨大ムール貝を倒したことで得られたドロップは、小粒な魔石と黄ばんだ真珠。
「コレ、真珠なんかな?色がだいぶ黄色いけど…」
うん、パールホワイトならぬイエローパール。
しかも大きくて100円玉くらいはありそう。だからピアスやネックレスといった身を飾る宝飾品としても不向きにみえる。これには仁菜さんも残念そうに首を傾げている。
ま、美味しそうな食材でもなくお宝としての価値も低そうでは、その気持ちも解らなくもない。オレも一瞬だけ「お、アレはスキルオーブか!」なんてテンションあがったけど、ぬか喜びだったし。
「磨いたり酸で洗ったりしたら、綺麗にならへんかねぇ…」
「どうだろう、まぁ全部回収しとこう。それに巨大ムール貝もダンジョンの外に持ち出せるか、試してみよう」
入り口付近を多少退治してしまったが、それでも20匹もいっていない。これくらいなら、まだダンジョンの飽和状態も解けてないと思うんだ。
もし外に出すことが出来たなら、巨大ムール貝の身も手に入るぞ。
…。
そして、巨大ムール貝を粘液で封じ込め、生きたままダンジョンから持ち出すことに成功。
生物ってのは噛んだり閉じたりする力は強くても、開く力はそんなに出せないしな。酸で貝殻を閉じている状態の巨大ムール貝を捕縛するのは、実に容易かった。
そして大きいので両脇に抱えて持ち去ろうとしていたら、義足のなかにいたレッドスライムがお手伝いのつもりか、這い出て来て同じように貝を運んでくれる。
「お、なんだ手伝ってくれるのか?助かるよ」
『(ぷるぷるぷる…)』
コイツもなんだかんだでカード化したうえ、常時召喚状態。このように文字通り手足となって働いてくれている。
加護:
【塩精霊】奇御霊・【小妖精女王】幸御霊・【赤粘性生物】準奇御霊
技能:
【強酸】2・【俊敏】2・【病耐性】7・【簒奪】・【粘液】9・【空間】6・【強運】1.4・【足捌】・【瞑想】・【塩】5・【図工】・【蛆】・【女】・【格闘】6・【麻痺】4・【跳躍】9・【頑健】8・【魅惑】
称号:
【蟲王】・【ソルトメイト】・【しょっぱい男】・【蟲女王】・【女殺し】
しかもそれだけでなく、加護の欄に『【赤粘性生物】準奇御霊(じゅんくしみたま)』というのが追加されていた。
【赤粘性生物】というのは、間違いなくレッドスライムのことだろう。にしても準奇御霊(じゅんくしみたま)とは?って感じ。御霊にそんな補欠システムみたいなのあったんだ。
コイツは元々、地下1層にいた唯のスライム。
それが大きくレベル差のあるオレの足を食べたことで、レッドスライムに進化して懐いてきた。これは存在的な強さの関係で、オレの足の記憶みたいなモノをスライムが取得したんじゃないかと考えている。
それでも身体の一部を分け与えただけで、魂の共有化までには至っていない。
だけれども生命エナジーの分配にはなぜか参加できているようでずっと不思議に感じていたが、いつのまにか準奇御霊なんてポジションを獲得していたらしい。
ま、良く解らんけどいつも手伝ってくれて助かってるので、おめでとうと言っておこう。
「ほな、ウチは先にあがってシャワー浴びさせてもらうわ」
「うん、オレはちょっと調べ物をしてから上がるよ」
仁菜さんとは、カニダンジョンを出たところで別れる。
結局仁菜さんはしっかりと準備をしたものの、一度も戦闘をしていない。が、始めから今回は調査目的だと話してあるし、気にした様子も無く出口へと歩いていく。う~ん、この辺はだいぶクールだよね。
これがもし瀬来さんだったなら、「え~!せっかく着替えたんだから何かと戦いたいッ!」などと駄々を捏ねていたことだろう。
「さてと…レッドスライム。それ、食べたければ食べていいよ」
『(ぷるぷるぷる…)』
巨大ムール貝を包み込んで運んでくれたレッドスライムに、食事を勧めてみた。すると体内でぷくぷくと泡が立ち始めたので、酸で消化して食べるようだ。
この巨大ムール貝。仁菜さんは美味しそうなんて言ってたけど、食べられるかはまだ不明。
そこでまずは、食べられるのかの検証をしなければならない。そこで簡単なのは他のモンスターに食べてもらって、様子を見る事。なので運んでもらったお駄賃に、レッドスライムの運んだ貝はあげてみた。
他にもまだ2体あるし、コイツらを加熱調理してゴキや病鼠に与えてみよう。
……。
で、2時間後。オレは部屋の狭いキッチンで、巨大ムール貝の触腕を薄くスライスしたモノを天ぷらにして揚げている。
本来は遅行性の毒があることも考えてもっと検証を重ねるところだけど、オーラに因る対象のサイコメトリーを行なって毒性が無い事も確かめたので、こうして調理をしている次第。
うん、オレはこのオーラ万能説を提唱したい。
オーラを使えば視えないモノも視えるし、対象からの情報も読み取れる。さらにはテレキネシスで物体を動かしたりも出来るし、バリヤーにだってなってくれる。
かようにオーラとは、使いこなせると非常に便利なモノなのだ。ま、オレの事はサイオニクス戦士とでも呼んでもらおうか。
「さぁできたよ。おまたせ~」
「わぁ、美味しそうやねぇ」
油取りの紙を敷いたお皿には、ほかほかの触腕スライス天ぷらのほかにかき揚げもある。これには納品に出さずとっておいた高霊人参も、刻んで入れてあるんだ。
うん、これまた精の付きそうな一品。いい具合に出来たんじゃないかな。
(驚いたな。貝だからのんびりとした動きなのだろうと思ったら、思いっきり騙されたぞ…)
これも同じ軟体動物でゆっくり目な動きの巨大ナメクジを相手にし過ぎたせいで、ついそんな先入観を持ってしまった為か。
恐らくはのんびりとした動きの貝だろうと思ったら、マッハパンチを打つ蝦蛄(シャコ)並みに動きが速いでやんの。マジでビックリだよ。そんなのが一斉に襲いかかって来たもんだから、つい面喰ってしまった。
だが…そうと解れば手加減など無用。こちらも本気で相手をしてくれようぞ。
「巻き起これ強酸の暴雨よ!強酸暴雨ッ!!」
魔力を練り上げ発動するは、【強酸】の暴雨。辺り一帯に群生する巨大ムール貝らに対し、強酸の雨を降り注がせてくれる。ここは出し惜しみすることなく、大技の発動だ。
しかし強酸の雨が降りだすと、すぐに巨大ムール貝らはその貝殻をピッチリ閉じてガッチリガード。暴雨が跳ねるのと貝殻が溶けたことによる白煙が、もうもうと沸き立っている。
が、どうやらムール貝らにたいしたダメージは通っていない様子。
(むむむ、見た目は派手だが効果はほとんど無しか…)
【強酸】のスキルは強力である反面魔力消費も激しい。酸自体の持つエネルギー位置が高いせいもあるだろう。なのでそんなスキルを貝殻が完全に溶け落ちるまで発動し続けるなんて、魔力効率が悪すぎる。
『『『(しゅおおぉぉおぉぉぉ~…)』』』
強酸の暴雨が止んだ後でも白煙は上がり続けている。が、内部にまでダメージを受けたモンスターはほとんどいないようだ。
うん、なんというかオレのスキル構成だと、すごく相性の悪い相手に感じる。
【強酸】はこの通りだし、【塩】も海に住むモンスターには効かなそう。【粘液】で窒息させるにしても、たしか貝なんてのは貝殻を閉じていれば2・3日は余裕で生きてられたはず。
しかし貝殻なんて持ってる防御力の高そうなモンスターを、ボコスカ叩いて倒すというのもなぁ…。なんて考えていたら、胸部にセットしていたファイヤーワンドの存在をすっかり忘れていた事を思い出した。
(おっとそうだ。コイツがあった!調理器具としてのイメージが強くなり過ぎてて、つい忘れてたぞ!)
「ならばこれはどうだ。ワンド展開…チェストファイヤーッ!」
魔力を注ぐとワンド先端の赤い宝石が光り輝き、「ブパリュウゥゥ~~!」と熱い炎の奔流が迸る。ふふふ、火炎放射器さながらのこの威力。これならどうだ…。
『『『チリチリ…パチチ!(ぼふんっ!)』』』
「おっ!やった!」
火炎放射に晒された巨大ムール貝らから、炉端焼き屋で嗅ぐような香ばしい匂いが漂ってくる。と、ものの30秒ほどで絶命し次々に煙となって消えていった。
(ふふふ、どうやら防御力の高い巨大ムール貝どもも、熱には弱かったみたいだな)
まぁ当然といえば当然の結果か。だが今回は先入観や思い込みでだいぶ苦戦してしまった。また随分と反省点の多い戦いになってしまったな。
「コォチはそないにたくさんスキル使えてええなぁ。いったい魔力どれだけあるん…?」
手近な巨大ムール貝から次々に焼き払っていると、もう安全だろうと仁菜さんがドームの中からこちらに近づいてきた。
「まぁ使い慣れてくると、それなりに効率も上がるんだよ」
ただそれに加えて、オレの場合は塩太郎やピクシークィーンとも『魂の共有化』をしたからね。それでレベルは下がってしまったけど、魔力効率的には以前より50%は向上している感じだ。
そして巨大ムール貝を倒したことで得られたドロップは、小粒な魔石と黄ばんだ真珠。
「コレ、真珠なんかな?色がだいぶ黄色いけど…」
うん、パールホワイトならぬイエローパール。
しかも大きくて100円玉くらいはありそう。だからピアスやネックレスといった身を飾る宝飾品としても不向きにみえる。これには仁菜さんも残念そうに首を傾げている。
ま、美味しそうな食材でもなくお宝としての価値も低そうでは、その気持ちも解らなくもない。オレも一瞬だけ「お、アレはスキルオーブか!」なんてテンションあがったけど、ぬか喜びだったし。
「磨いたり酸で洗ったりしたら、綺麗にならへんかねぇ…」
「どうだろう、まぁ全部回収しとこう。それに巨大ムール貝もダンジョンの外に持ち出せるか、試してみよう」
入り口付近を多少退治してしまったが、それでも20匹もいっていない。これくらいなら、まだダンジョンの飽和状態も解けてないと思うんだ。
もし外に出すことが出来たなら、巨大ムール貝の身も手に入るぞ。
…。
そして、巨大ムール貝を粘液で封じ込め、生きたままダンジョンから持ち出すことに成功。
生物ってのは噛んだり閉じたりする力は強くても、開く力はそんなに出せないしな。酸で貝殻を閉じている状態の巨大ムール貝を捕縛するのは、実に容易かった。
そして大きいので両脇に抱えて持ち去ろうとしていたら、義足のなかにいたレッドスライムがお手伝いのつもりか、這い出て来て同じように貝を運んでくれる。
「お、なんだ手伝ってくれるのか?助かるよ」
『(ぷるぷるぷる…)』
コイツもなんだかんだでカード化したうえ、常時召喚状態。このように文字通り手足となって働いてくれている。
加護:
【塩精霊】奇御霊・【小妖精女王】幸御霊・【赤粘性生物】準奇御霊
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【強酸】2・【俊敏】2・【病耐性】7・【簒奪】・【粘液】9・【空間】6・【強運】1.4・【足捌】・【瞑想】・【塩】5・【図工】・【蛆】・【女】・【格闘】6・【麻痺】4・【跳躍】9・【頑健】8・【魅惑】
称号:
【蟲王】・【ソルトメイト】・【しょっぱい男】・【蟲女王】・【女殺し】
しかもそれだけでなく、加護の欄に『【赤粘性生物】準奇御霊(じゅんくしみたま)』というのが追加されていた。
【赤粘性生物】というのは、間違いなくレッドスライムのことだろう。にしても準奇御霊(じゅんくしみたま)とは?って感じ。御霊にそんな補欠システムみたいなのあったんだ。
コイツは元々、地下1層にいた唯のスライム。
それが大きくレベル差のあるオレの足を食べたことで、レッドスライムに進化して懐いてきた。これは存在的な強さの関係で、オレの足の記憶みたいなモノをスライムが取得したんじゃないかと考えている。
それでも身体の一部を分け与えただけで、魂の共有化までには至っていない。
だけれども生命エナジーの分配にはなぜか参加できているようでずっと不思議に感じていたが、いつのまにか準奇御霊なんてポジションを獲得していたらしい。
ま、良く解らんけどいつも手伝ってくれて助かってるので、おめでとうと言っておこう。
「ほな、ウチは先にあがってシャワー浴びさせてもらうわ」
「うん、オレはちょっと調べ物をしてから上がるよ」
仁菜さんとは、カニダンジョンを出たところで別れる。
結局仁菜さんはしっかりと準備をしたものの、一度も戦闘をしていない。が、始めから今回は調査目的だと話してあるし、気にした様子も無く出口へと歩いていく。う~ん、この辺はだいぶクールだよね。
これがもし瀬来さんだったなら、「え~!せっかく着替えたんだから何かと戦いたいッ!」などと駄々を捏ねていたことだろう。
「さてと…レッドスライム。それ、食べたければ食べていいよ」
『(ぷるぷるぷる…)』
巨大ムール貝を包み込んで運んでくれたレッドスライムに、食事を勧めてみた。すると体内でぷくぷくと泡が立ち始めたので、酸で消化して食べるようだ。
この巨大ムール貝。仁菜さんは美味しそうなんて言ってたけど、食べられるかはまだ不明。
そこでまずは、食べられるのかの検証をしなければならない。そこで簡単なのは他のモンスターに食べてもらって、様子を見る事。なので運んでもらったお駄賃に、レッドスライムの運んだ貝はあげてみた。
他にもまだ2体あるし、コイツらを加熱調理してゴキや病鼠に与えてみよう。
……。
で、2時間後。オレは部屋の狭いキッチンで、巨大ムール貝の触腕を薄くスライスしたモノを天ぷらにして揚げている。
本来は遅行性の毒があることも考えてもっと検証を重ねるところだけど、オーラに因る対象のサイコメトリーを行なって毒性が無い事も確かめたので、こうして調理をしている次第。
うん、オレはこのオーラ万能説を提唱したい。
オーラを使えば視えないモノも視えるし、対象からの情報も読み取れる。さらにはテレキネシスで物体を動かしたりも出来るし、バリヤーにだってなってくれる。
かようにオーラとは、使いこなせると非常に便利なモノなのだ。ま、オレの事はサイオニクス戦士とでも呼んでもらおうか。
「さぁできたよ。おまたせ~」
「わぁ、美味しそうやねぇ」
油取りの紙を敷いたお皿には、ほかほかの触腕スライス天ぷらのほかにかき揚げもある。これには納品に出さずとっておいた高霊人参も、刻んで入れてあるんだ。
うん、これまた精の付きそうな一品。いい具合に出来たんじゃないかな。
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感想や誤字報告なんかも気軽に送っていただけるとありがたいです。
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https://www.alphapolis.co.jp/novel/743079207/901553269
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