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急変する世界
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ダンジョンが発生したあの日、世界は変わった。電車は止まり、旅客機も運休し、当然停電なんかも起きた。
まさしく世界は大混乱。
それでも、なんだかんだで社会は続いている。当初こそ世界の終りのように叫ばれ株式市場も乱高下したものの、未だダンジョンからモンスターが這い出てくる訳でもなく人々が恐れていたような『天を覆い地を埋め尽くす魔物の大軍勢』は、現れていなかった。
ま、それでもダンジョンは身近に存在し、中に入れば恐ろしいモンスターとコンニチハはするのだが。
しかしそんななかでも一番割を食ったのは、やはり電車だろう。
今もダンジョンの発生により潰れてしまった路線には全く復旧の目途が立っておらず、その区間を封鎖した折り返し運転が続いている。その為に、そんな電車を利用する人達の時間的ロスは計り知れない。
だがそこに、突如降って湧いた朗報。なんとアメリカがダンジョンを攻略したという。それにより世論は一気に「ダンジョンなんとかしろ!」に傾いた。
だが、このアメリカ合衆国のダンジョン攻略発表。よくよく調べてみると、どうもアメリカもこれを意気揚々と発表した訳ではないようだった。
その実態はというと、アメリカのある大手IT企業が金にあかして退役軍人などの武器のエキスパートを大勢雇い、彼らを完全武装させたうえで自分達の所有する土地に発生したダンジョンに「さぁいってらっしゃい!」と、投入したらしい。
その結果、大手IT企業という資金力を後ろ盾に得た荒ぶる退役軍人さんチームはダンジョンでたいへんヒャッハー!したらしく、見事ダンジョンを踏破。ボスモンスター的な存在も撃滅し、それによりダンジョンは消滅したのだとか。
で、件の大手IT企業がこれを鼻高々に「どうだ!これが我が社の実力だ!」と世間に発表してしまったというのが実情らしい。
うん、それって国にとってはありがた迷惑。
まぁそんな感じでアメリカ合衆国としてはもっと情報を秘匿して調査を続けたかったようなのだが、民間に先を越されては国の威信に関わるという事で、なんだか唐突なダンジョン攻略発表に踏み切ったそうな。
ふぅむ…これが夜通しぽちぽちと通信端末を弄っていて得た情報。
だが、翌日も朝から大変な騒ぎ。
知らなければそれで済んだモノを、知ってしまえばそれで人は騒ぐもの。あっという間に世界中で、「ダンジョンなんとかしろ!」コールが沸き起こってしまった。
そんな国民の声を受け、ウケを狙ったのか即行で大国ロシアや中国もアメリカに対抗して、「やぁ、実はウチもダンジョン攻略しちゃってたんだよね」と発表。世界に強い国家である事をアピールした。
その後、しばらくしてヨーロッパ各国とこの日本も「いやぁ、実は私どもの国もダンジョン攻略しちゃいまして…」てな感じで、そこそこに強い国家である事を世界にアピールした。
要するに、世界に新しい風が吹いたのである。それはもうビュービューとけっこうな激しい勢いで。
そんな訳で各国は、「ダンジョンは駆除できる!なので国民のみなさんは安心して暴挙を慎み騒ぎ立てないように!」と国民を宥めた。もしくは「我が国が一番にダンジョンを駆逐し、次代のニューリーダーになるのだ!たてよ国民!!」と、鼻息荒く国民を鼓舞する国がちらほら散見。。。
といって日本に暮らす一般人で、なおかつ現在無職であるオレの日常生活が特に大きく変化する訳もなく、今日も大学に出かける瀬来さんに「あ、コレ瑠羽たちにも分けてあげて~」と特製海老天サンドを多めに持たせて見送った後は、無駄に騒ぎ立てるテレビを聞きながらネットで情報を漁っていた。
「う~む、夜通し情報収集に努めてみたものの、やっぱりダンジョン攻略後の詳細は不明か…」
ゲーム的な視点で考えるならば、ダンジョンをクリアしたというなら何かしらのボーナスがある訳で、恐らく各国はソレを手にしている。しかしそれらについては一切発表せずしきりに「ダンジョンは撃破できる!」という部分だけを強調。そしてどの国も「国民には安心するように」とだけ繰り返している。
匂う…臭いな。これはもうプンプンだ。
やはりダンジョンにはなにかしら凄いクリアボーナスがあって、それを国民にはまだ知られたくない!といった気配をプンプン感じる。
ともあれ、アメリカのダンジョン攻略発表があって以降、世界各国はなぜか今までのギスギスとした関係から一転し、なんだか各国と連携してダンジョンに対処しましょうといった路線変更の方針を示しはじめていた。
しかしまぁ、それも無理はない。ダンジョンは日々必ずどこかで生まれ、勝手に減ることもなく、今なお増え続けているらしいのだから。
……。
ニューウェーブの到来。新たな時代の幕開け。未知の脅威と思われていたダンジョンは駆逐できる。
そんな文言が新聞やニュースのトップを飾るなか、みなさんいかがお過ごしでしょうか。なんてな。オレ?オレは変わらないよ。だって無職だもん。整体学校に通いながら、自身の行く先が少しでも不幸なモノにならないようにと勉学に勤しんでいる。
とはいえ民放の放送で、伸び代充填理論が検証されてしまうとは思わなかった。この情報により、ダンジョンに潜る人達は今までよりもかなり強くなってしまう事だろう。
しかし「いやぁ、実は私どもの国もダンジョン攻略しちゃいまして」発表をした日本政府は、二日たった今日になって突然に「一般人のダンジョン立ち入りを当面の間禁止する」といった方針を打ち出した。うむ、まったくワケワカメである。
でも、まぁその辺は色々と事情があるようだ。
ニュースの情報だが、すでにかなりの件数でダンジョンで力を得た能力者たちによる犯罪が横行しているらしい。能力者なので簡単には捕まらず、あくまでも未確定ではあるものの、恐らくはダンジョンのせいで今までより高度な犯罪が増えていると。
それにはオレも納得だ。
ダンジョンで得た力とスキルを用いれば、誰だって大泥棒になれるだろう。粘液ロープで華麗にビルを渡り、建物への侵入経路は強酸で金属を腐食させてしまえば鍵だって簡単に壊せる。
ま、それをやらないのは現状に満足している極度のビビリだから。
それに泥棒になっても、変装したところでどうせ筋肉バレするし。それくらい高身長マッチョというのは無駄に目立ってしまうのだ。
そしてもう一点。こちらはダンジョンで力を得た能力者たちによる暴力事件が、世間で取りざたされている事。
人は尋常ならざる力を得れば、それを使ってみたくなるもの。
無論それはオレも例外ではなく、ジャンジャンとスキルを使って遊んでいる。ただオレの場合はボッチのオタ。という事で誰の眼にも触れることのない秘密のダンジョンでヒャッハー!してるだけなので、なんの問題も無い。
しかし世間には、そうでない人間が大勢いる。
オレも今でこそ彼女が出来たりして可愛い女子大生たちとワイワイ過ごせているから精神的に満たされているが、これがもし虐められていた学生時代だったらどうだろうか。
ダンジョンで得た能力、力を手にしたならきっと虐めていた奴らに仕返しをしたことだろう。そう、例えば「オレは強い!もうお前らが舐めた口を叩ける相手ではないのだぞ!」と。
だが、その結果は容易に察しが付く。
ダンジョンで得た力で、同級生たちに大怪我でも負わせる事になるはず。まったく自慢にもならないが、もし当時の同級生らが目の前に現れ当時と同じような舐めた態度で悪態をついてきたなら、今でもやはりなんらかの形で報復すると思う。
まぁそれはともかく同じようにダンジョンで力を得た人間が、暴力事件などを起こしていることは確か。それにより、政府は一般人のダンジョン立ち入りを禁じたのだろう。名目上は「ダンジョンに危険な兆候が見られたので調査の為」とされているが。
むしろ、今までよく試験的とはいえ一般人をダンジョンに入れさせていたモノだ。まぁホントに国も手が回らないで、一般人にでも情報を集めて欲しいという意図もあったのだろうけど。
しかしとにもかくにも、それにより開催していたダンジョン教室は無期延期となってしまった。ダンジョンに入れないのでは、どうしょうもない。
え、うちの冷蔵庫ダンジョン?いやいやダメだよ。
うちの冷蔵庫ダンジョンには、馬鹿デカいゴキブリやら、目の白く濁った病鼠やら、ウンコ投げつけてくる猿までいるのだから。とても女の子を連れて行ける場所じゃない。
で、『いやいや困ったねェ』などとメッセージのやりとりをしていると、各々それなりに納得してくれダンジョン教室は無期延期となった。そして、そんなやりとりのなかで再来週となっていた瑠羽とのデートが、急遽今度の日曜となったのだった。
うは!遂に人生初のデートきたコレ!うおぉ~テンションあがるぅ~!!
まさしく世界は大混乱。
それでも、なんだかんだで社会は続いている。当初こそ世界の終りのように叫ばれ株式市場も乱高下したものの、未だダンジョンからモンスターが這い出てくる訳でもなく人々が恐れていたような『天を覆い地を埋め尽くす魔物の大軍勢』は、現れていなかった。
ま、それでもダンジョンは身近に存在し、中に入れば恐ろしいモンスターとコンニチハはするのだが。
しかしそんななかでも一番割を食ったのは、やはり電車だろう。
今もダンジョンの発生により潰れてしまった路線には全く復旧の目途が立っておらず、その区間を封鎖した折り返し運転が続いている。その為に、そんな電車を利用する人達の時間的ロスは計り知れない。
だがそこに、突如降って湧いた朗報。なんとアメリカがダンジョンを攻略したという。それにより世論は一気に「ダンジョンなんとかしろ!」に傾いた。
だが、このアメリカ合衆国のダンジョン攻略発表。よくよく調べてみると、どうもアメリカもこれを意気揚々と発表した訳ではないようだった。
その実態はというと、アメリカのある大手IT企業が金にあかして退役軍人などの武器のエキスパートを大勢雇い、彼らを完全武装させたうえで自分達の所有する土地に発生したダンジョンに「さぁいってらっしゃい!」と、投入したらしい。
その結果、大手IT企業という資金力を後ろ盾に得た荒ぶる退役軍人さんチームはダンジョンでたいへんヒャッハー!したらしく、見事ダンジョンを踏破。ボスモンスター的な存在も撃滅し、それによりダンジョンは消滅したのだとか。
で、件の大手IT企業がこれを鼻高々に「どうだ!これが我が社の実力だ!」と世間に発表してしまったというのが実情らしい。
うん、それって国にとってはありがた迷惑。
まぁそんな感じでアメリカ合衆国としてはもっと情報を秘匿して調査を続けたかったようなのだが、民間に先を越されては国の威信に関わるという事で、なんだか唐突なダンジョン攻略発表に踏み切ったそうな。
ふぅむ…これが夜通しぽちぽちと通信端末を弄っていて得た情報。
だが、翌日も朝から大変な騒ぎ。
知らなければそれで済んだモノを、知ってしまえばそれで人は騒ぐもの。あっという間に世界中で、「ダンジョンなんとかしろ!」コールが沸き起こってしまった。
そんな国民の声を受け、ウケを狙ったのか即行で大国ロシアや中国もアメリカに対抗して、「やぁ、実はウチもダンジョン攻略しちゃってたんだよね」と発表。世界に強い国家である事をアピールした。
その後、しばらくしてヨーロッパ各国とこの日本も「いやぁ、実は私どもの国もダンジョン攻略しちゃいまして…」てな感じで、そこそこに強い国家である事を世界にアピールした。
要するに、世界に新しい風が吹いたのである。それはもうビュービューとけっこうな激しい勢いで。
そんな訳で各国は、「ダンジョンは駆除できる!なので国民のみなさんは安心して暴挙を慎み騒ぎ立てないように!」と国民を宥めた。もしくは「我が国が一番にダンジョンを駆逐し、次代のニューリーダーになるのだ!たてよ国民!!」と、鼻息荒く国民を鼓舞する国がちらほら散見。。。
といって日本に暮らす一般人で、なおかつ現在無職であるオレの日常生活が特に大きく変化する訳もなく、今日も大学に出かける瀬来さんに「あ、コレ瑠羽たちにも分けてあげて~」と特製海老天サンドを多めに持たせて見送った後は、無駄に騒ぎ立てるテレビを聞きながらネットで情報を漁っていた。
「う~む、夜通し情報収集に努めてみたものの、やっぱりダンジョン攻略後の詳細は不明か…」
ゲーム的な視点で考えるならば、ダンジョンをクリアしたというなら何かしらのボーナスがある訳で、恐らく各国はソレを手にしている。しかしそれらについては一切発表せずしきりに「ダンジョンは撃破できる!」という部分だけを強調。そしてどの国も「国民には安心するように」とだけ繰り返している。
匂う…臭いな。これはもうプンプンだ。
やはりダンジョンにはなにかしら凄いクリアボーナスがあって、それを国民にはまだ知られたくない!といった気配をプンプン感じる。
ともあれ、アメリカのダンジョン攻略発表があって以降、世界各国はなぜか今までのギスギスとした関係から一転し、なんだか各国と連携してダンジョンに対処しましょうといった路線変更の方針を示しはじめていた。
しかしまぁ、それも無理はない。ダンジョンは日々必ずどこかで生まれ、勝手に減ることもなく、今なお増え続けているらしいのだから。
……。
ニューウェーブの到来。新たな時代の幕開け。未知の脅威と思われていたダンジョンは駆逐できる。
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とはいえ民放の放送で、伸び代充填理論が検証されてしまうとは思わなかった。この情報により、ダンジョンに潜る人達は今までよりもかなり強くなってしまう事だろう。
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ま、それをやらないのは現状に満足している極度のビビリだから。
それに泥棒になっても、変装したところでどうせ筋肉バレするし。それくらい高身長マッチョというのは無駄に目立ってしまうのだ。
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しかしとにもかくにも、それにより開催していたダンジョン教室は無期延期となってしまった。ダンジョンに入れないのでは、どうしょうもない。
え、うちの冷蔵庫ダンジョン?いやいやダメだよ。
うちの冷蔵庫ダンジョンには、馬鹿デカいゴキブリやら、目の白く濁った病鼠やら、ウンコ投げつけてくる猿までいるのだから。とても女の子を連れて行ける場所じゃない。
で、『いやいや困ったねェ』などとメッセージのやりとりをしていると、各々それなりに納得してくれダンジョン教室は無期延期となった。そして、そんなやりとりのなかで再来週となっていた瑠羽とのデートが、急遽今度の日曜となったのだった。
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