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ジョシダイセイは、なかまをよんだ
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瀬来万智さんは可愛くて面白い女の子だった。
性格は明るく話し上手。それにちょっと、いやかなりか、調子のいいところがある。オレもまんまとその調子の良さにのせられて無報酬で指導役をすることになったのだが、まぁ自分以外のデータを得られるというメリットは大きい。
そして翌日も魔石売り行脚。
魔石は溜っていく一方だし、高値で売れるうちに出来るだけ売っておきたい。しかし一度に売る量が多かったらしく目立ってしまったので、一店舗での買取を頼む量を以前の1/3に減らした。
そして瀬来さんの勤めている店舗も回るコースから外すことにした。瀬来さんとは連絡先を交換するくらいに親しくなった。といっても指導される者とコーチという、知り合い程度の関係だが。
しかしその関係からオレが秘密のダンジョンを持っているという情報が漏れてしまうのは不味い。毎日足しげく売りに行っていたら、当然怪しまれてしまうだろう。そのうちどこのダンジョンを狩場にしているのかなんて事も訊かれるだろうし。うん、今のうちにダミーの狩場ダンジョンを見つけておかなければ。
それでも可愛い女子大生とお知り合いになれた事はオレ的大快挙。普段女性と触れ合うことなんて、レシート越しにお釣りを受け取る時くらいのもんだもんなオレ…。
まぁそれはともかく気分良くバイクを走らせると、3時間ほどかけて現金15万円ほどを手にいれた。以前よりかは落ちるけど、一日の収入が15万円とか夢のようだ。帰りがけにくるくる回るお寿司屋さんで好きなネタをたらふく食べて英気を養うと、午後はダンジョンに潜る準備を行った。
………。
「猿のウンコ臭さに咽び泣く漢ッ!アシッドマッ!」
「「「ウギィ!ウギャギャ!」」」
地下6層のウンコ投げつけてくる下衆猿の群れに辟易としながらも、地下7層へ移動する為に戦う。こんな猿どもを相手になんかしたくないのだが、通らねば下層には下りられない。それに【空間】のスキルオーブを落とすのもこの下衆猿どもなので、襲いかかってくる下衆猿は軒並み倒す。
「このウンウン猿めっ!バール投擲(シュート)!」
「「「ウギャギュアー!」」」
「ウギィイイイ!」
「粘液ロープ!ウンウン猿ハンマー投げッ!」
隙をついて飛びかかってきた下衆猿をトリモチ状の粘液で捕獲すると、ハンマー投げのように一回転して下衆猿たちの群れのなかに叩き返す。
「「「ウギィャギュアー!」」」
『ぼふふふんっ!』
「ふ…勝った。ん、あれはスキルオーブ!これはラッキー」
ウンウン猿ハンマー投げでボーリングのピンのように弾け飛んで煙となった下衆猿の一体から、【空間】のスキルオーブがドロップした。
『きゅわわ~、ぱぁ~!』
技能:
【強酸】・【俊敏】・【病耐性】5・【簒奪】・【粘液】2・【空間】2・【運】3
うん、これで【空間】のレベル2になった。この調子で地下7層でも【運】を上げていこう。
『ドッ!…ガッ!ドスッ!…ガッガッ!』
「ハッ!…フッ!…ホッ!」
地下7層ではまず格闘蛙と戦い近接格闘の技を磨く。カツオくんバットを瀬来さんに取られてしまったので武器は鉄製竹槍を持ってきているが、それは使わずに素手で戦う。
オレは元々、見た目よりかは多少体力があるといった程度のヒョロオタ。当然格闘技なんかの経験も無い。だが学校でイジメがエスカレートしないようにと、我流で身体を鍛えたりはしていた。ま、オタらしく格闘漫画の主人公が身体を鍛えている方法を、真似たりなんかしてね。
そして今、そんなオレに圧倒的に足りていないのは実戦経験だと痛感している。つまりオレは、喧嘩慣れしていない。
だから今まで、スライムを塩素に叩きこむ等といった効率よくモンスターを倒すことに主眼においた、いわば小狡い戦法を是として戦ってきたのだ。だがそういった戦法やスキルに頼っただけの戦い方では、それが通じなかった時にはお手上げになってしまう。
つまり、汚い手しか使えないお前は、もうパワー負けしている!とか言われてしまうのだ。
キングゴキとの戦闘がまさにそれ…。あの暴走トラックのようなキングゴキを倒せたのは、運よくバッテリーコードを断線できてたまたま止まってくれたようなもの。そんな運の良さは続かないだろう。
だからこそ地下7層では格闘蛙と近接格闘を繰り返し、十分に度胸をつけておく必要があるのだ。
「ゲッコォオオーッ!」
『びゅおんッ!(ガキッ!)』
「クッ…!?」
格闘蛙が躰道(たいどう)さながらの蹴りを見舞ってきた。
身を屈め後ろ向きになったかと思ったら、足元から顎を砕かんばかりの鋭い蹴りが勢いよく伸びてくる。それを両腕をクロスして受けつつ、自分でも後ろに飛んで衝撃を逃がす。
ありがたい…。格闘蛙は本当に多彩な格闘手段を用いて戦う。体格もそう人と変わらないので、喧嘩度胸をつけるには申し分のない相手だ。
「今度はこちらの番だ!ゆくぞ…喰らえローキック!(ビシッ!)」
「ゲコォッ!?」
ただそんな格闘蛙にもひとつだけ弱点がある。
目が頭の上についているので、足元やボディを攻められると視えないのだ。まぁだからこそ格闘蛙は異常なほどその身体を丸めた超前傾姿勢で向かってくるのだが。
しかし一度上体が上がってしまえばこちらのモノ。その白い腹に痛烈なボディブローをラッシュで叩きこむと、格闘蛙は風船のように頬を膨らませて崩れ落ち…煙となって消えた。
ふぅ…、怪人蛙男VS怪人蟲男の戦いは、今回も蟲男の勝利に終わったか。
「ん…なんだこれは?…巻物か?」
格闘蛙が煙となって消えドロップが現れた。
が、そんななかに見慣れぬ巻いた紙が。といっても化けガエルを召喚するゴエモンが咥えているようなモノではなく、羊皮紙を丸めて麻紐で縛ったような巻物…。洋風にいえばスクロールといった感じだ。
「う~む、これは初めて見るドロップだな。それに素材じゃなくてアイテムのドロップなんて、初めてだ」
紐を解いて羊皮紙を広げてみると知らない文字で、案の定なんて書いてあるかは解らない。が、中央に円状の模様があり、その周囲を文字っぽいのが囲んでいる。色紙に書かれた寄せ書きみたいといえばいいだろうか。
「これはもしや魔法のスクロールか…?さすがにこれで転校してしまう同級生に送った寄せ書き、なんていうことはないだろう!」
うん、久々のファンタジー要素に心が躍る。
しかし如何せん。どんな種類の魔法のスクロールなのかはサッパリ…だ。そして何事にも可能性が0ということも在り得ない。『ケロ太くんバイバイ!転校しても元気でね!』とか書かれていないコトを祈りつつ、空間庫にそのスクロールを仕舞った。
冷蔵庫ダンジョンから部屋に戻ると、通信端末に瀬来さんからのメッセージが届いていた。指導したその日の晩にもお礼のメッセージが届いていたので、これで2通目だ。なんというか女の子からメッセージが届くと、わくわくする。
内容を確認してみると、『今度の日曜も指導おねがいします』といった簡素な内容だった。うん、非常に事務的…。『もっとカワイイ絵文字みたいなのを使ってもいいんだよ』とも思ったが、瀬来さんは言い寄られるのが嫌でパーティーを抜けたりもしていたそうだから、その警戒感もあるんだろう。ま、オレにコーチングしか求めていないのは明白だし。
なのでオレの方も、『わかりました。無理のない程度に身体は鍛えておいてください』と無難かつコーチらしい返事を送っておいた。
………。
そうして…。午前は魔石を売りに行き、午後はダンジョンで喧嘩度胸をつけるために格闘蛙と戦うといった日々を過ごすうちに日曜はやって来た。
技能:
【強酸】・【俊敏】・【病耐性】5・【簒奪】・【粘液】2・【空間】2・【運】9
レベルは上がっていないが、おたまじゃくしも地下7層で倒しまくったのでスキル【運】がレベル9まで上昇。
ただそんな事をずっとしていたので、今日も指導する格好は蟲王スーツ。指導するにしても、もっとコーチっぽい服装をと考えていたのだが、そちらには手が回らなかった。それになにより、顔が見えると何処視てるのかがすぐにバレちゃうし…。
でもせっかく可愛い女性と会うのに、蟲王スーツはさすがに恥ずかしい恰好かもしれない。
でもでもダンジョンではすっぽりと全身を包んでくれる蟲王スーツを着ていると、守られているという安心感が半端ない。それに瀬来さんにはその格好でもう見られているから今更だ。
うん、向こうも変に意識してこっちがカッコつけているより、前と同じ格好のほうが安心するだろう。そう自分に言い聞かせると、バイクに跨り待ち合わせ場所へと向かった。
しかし…、そこには瀬来さんのほかにも二人の女性の姿があったのだった。
「あ、江月さぁ~ん!おはようございまぁす!」
明るい日差しのなかで、これまた明るく笑ってオレに手を振る瀬来さん。そんな可愛らしい笑顔が、目に眩しい。が、それはいいのだが…。
「おはよう。あ、えっと…。そちらのおふたりは?」
「私の友達です!今日はふたりの指導も、よろしくおねがいします」
「「よろしくおねがいします」」
すると戸惑うオレに対し、事も無げにふたりの指導をも頼む瀬来さん。それに合わせ笑顔で挨拶をする二人の女性。
ジョシダイセイは、なかまをよんだ。
うむむ…、これは予想外だ。
性格は明るく話し上手。それにちょっと、いやかなりか、調子のいいところがある。オレもまんまとその調子の良さにのせられて無報酬で指導役をすることになったのだが、まぁ自分以外のデータを得られるというメリットは大きい。
そして翌日も魔石売り行脚。
魔石は溜っていく一方だし、高値で売れるうちに出来るだけ売っておきたい。しかし一度に売る量が多かったらしく目立ってしまったので、一店舗での買取を頼む量を以前の1/3に減らした。
そして瀬来さんの勤めている店舗も回るコースから外すことにした。瀬来さんとは連絡先を交換するくらいに親しくなった。といっても指導される者とコーチという、知り合い程度の関係だが。
しかしその関係からオレが秘密のダンジョンを持っているという情報が漏れてしまうのは不味い。毎日足しげく売りに行っていたら、当然怪しまれてしまうだろう。そのうちどこのダンジョンを狩場にしているのかなんて事も訊かれるだろうし。うん、今のうちにダミーの狩場ダンジョンを見つけておかなければ。
それでも可愛い女子大生とお知り合いになれた事はオレ的大快挙。普段女性と触れ合うことなんて、レシート越しにお釣りを受け取る時くらいのもんだもんなオレ…。
まぁそれはともかく気分良くバイクを走らせると、3時間ほどかけて現金15万円ほどを手にいれた。以前よりかは落ちるけど、一日の収入が15万円とか夢のようだ。帰りがけにくるくる回るお寿司屋さんで好きなネタをたらふく食べて英気を養うと、午後はダンジョンに潜る準備を行った。
………。
「猿のウンコ臭さに咽び泣く漢ッ!アシッドマッ!」
「「「ウギィ!ウギャギャ!」」」
地下6層のウンコ投げつけてくる下衆猿の群れに辟易としながらも、地下7層へ移動する為に戦う。こんな猿どもを相手になんかしたくないのだが、通らねば下層には下りられない。それに【空間】のスキルオーブを落とすのもこの下衆猿どもなので、襲いかかってくる下衆猿は軒並み倒す。
「このウンウン猿めっ!バール投擲(シュート)!」
「「「ウギャギュアー!」」」
「ウギィイイイ!」
「粘液ロープ!ウンウン猿ハンマー投げッ!」
隙をついて飛びかかってきた下衆猿をトリモチ状の粘液で捕獲すると、ハンマー投げのように一回転して下衆猿たちの群れのなかに叩き返す。
「「「ウギィャギュアー!」」」
『ぼふふふんっ!』
「ふ…勝った。ん、あれはスキルオーブ!これはラッキー」
ウンウン猿ハンマー投げでボーリングのピンのように弾け飛んで煙となった下衆猿の一体から、【空間】のスキルオーブがドロップした。
『きゅわわ~、ぱぁ~!』
技能:
【強酸】・【俊敏】・【病耐性】5・【簒奪】・【粘液】2・【空間】2・【運】3
うん、これで【空間】のレベル2になった。この調子で地下7層でも【運】を上げていこう。
『ドッ!…ガッ!ドスッ!…ガッガッ!』
「ハッ!…フッ!…ホッ!」
地下7層ではまず格闘蛙と戦い近接格闘の技を磨く。カツオくんバットを瀬来さんに取られてしまったので武器は鉄製竹槍を持ってきているが、それは使わずに素手で戦う。
オレは元々、見た目よりかは多少体力があるといった程度のヒョロオタ。当然格闘技なんかの経験も無い。だが学校でイジメがエスカレートしないようにと、我流で身体を鍛えたりはしていた。ま、オタらしく格闘漫画の主人公が身体を鍛えている方法を、真似たりなんかしてね。
そして今、そんなオレに圧倒的に足りていないのは実戦経験だと痛感している。つまりオレは、喧嘩慣れしていない。
だから今まで、スライムを塩素に叩きこむ等といった効率よくモンスターを倒すことに主眼においた、いわば小狡い戦法を是として戦ってきたのだ。だがそういった戦法やスキルに頼っただけの戦い方では、それが通じなかった時にはお手上げになってしまう。
つまり、汚い手しか使えないお前は、もうパワー負けしている!とか言われてしまうのだ。
キングゴキとの戦闘がまさにそれ…。あの暴走トラックのようなキングゴキを倒せたのは、運よくバッテリーコードを断線できてたまたま止まってくれたようなもの。そんな運の良さは続かないだろう。
だからこそ地下7層では格闘蛙と近接格闘を繰り返し、十分に度胸をつけておく必要があるのだ。
「ゲッコォオオーッ!」
『びゅおんッ!(ガキッ!)』
「クッ…!?」
格闘蛙が躰道(たいどう)さながらの蹴りを見舞ってきた。
身を屈め後ろ向きになったかと思ったら、足元から顎を砕かんばかりの鋭い蹴りが勢いよく伸びてくる。それを両腕をクロスして受けつつ、自分でも後ろに飛んで衝撃を逃がす。
ありがたい…。格闘蛙は本当に多彩な格闘手段を用いて戦う。体格もそう人と変わらないので、喧嘩度胸をつけるには申し分のない相手だ。
「今度はこちらの番だ!ゆくぞ…喰らえローキック!(ビシッ!)」
「ゲコォッ!?」
ただそんな格闘蛙にもひとつだけ弱点がある。
目が頭の上についているので、足元やボディを攻められると視えないのだ。まぁだからこそ格闘蛙は異常なほどその身体を丸めた超前傾姿勢で向かってくるのだが。
しかし一度上体が上がってしまえばこちらのモノ。その白い腹に痛烈なボディブローをラッシュで叩きこむと、格闘蛙は風船のように頬を膨らませて崩れ落ち…煙となって消えた。
ふぅ…、怪人蛙男VS怪人蟲男の戦いは、今回も蟲男の勝利に終わったか。
「ん…なんだこれは?…巻物か?」
格闘蛙が煙となって消えドロップが現れた。
が、そんななかに見慣れぬ巻いた紙が。といっても化けガエルを召喚するゴエモンが咥えているようなモノではなく、羊皮紙を丸めて麻紐で縛ったような巻物…。洋風にいえばスクロールといった感じだ。
「う~む、これは初めて見るドロップだな。それに素材じゃなくてアイテムのドロップなんて、初めてだ」
紐を解いて羊皮紙を広げてみると知らない文字で、案の定なんて書いてあるかは解らない。が、中央に円状の模様があり、その周囲を文字っぽいのが囲んでいる。色紙に書かれた寄せ書きみたいといえばいいだろうか。
「これはもしや魔法のスクロールか…?さすがにこれで転校してしまう同級生に送った寄せ書き、なんていうことはないだろう!」
うん、久々のファンタジー要素に心が躍る。
しかし如何せん。どんな種類の魔法のスクロールなのかはサッパリ…だ。そして何事にも可能性が0ということも在り得ない。『ケロ太くんバイバイ!転校しても元気でね!』とか書かれていないコトを祈りつつ、空間庫にそのスクロールを仕舞った。
冷蔵庫ダンジョンから部屋に戻ると、通信端末に瀬来さんからのメッセージが届いていた。指導したその日の晩にもお礼のメッセージが届いていたので、これで2通目だ。なんというか女の子からメッセージが届くと、わくわくする。
内容を確認してみると、『今度の日曜も指導おねがいします』といった簡素な内容だった。うん、非常に事務的…。『もっとカワイイ絵文字みたいなのを使ってもいいんだよ』とも思ったが、瀬来さんは言い寄られるのが嫌でパーティーを抜けたりもしていたそうだから、その警戒感もあるんだろう。ま、オレにコーチングしか求めていないのは明白だし。
なのでオレの方も、『わかりました。無理のない程度に身体は鍛えておいてください』と無難かつコーチらしい返事を送っておいた。
………。
そうして…。午前は魔石を売りに行き、午後はダンジョンで喧嘩度胸をつけるために格闘蛙と戦うといった日々を過ごすうちに日曜はやって来た。
技能:
【強酸】・【俊敏】・【病耐性】5・【簒奪】・【粘液】2・【空間】2・【運】9
レベルは上がっていないが、おたまじゃくしも地下7層で倒しまくったのでスキル【運】がレベル9まで上昇。
ただそんな事をずっとしていたので、今日も指導する格好は蟲王スーツ。指導するにしても、もっとコーチっぽい服装をと考えていたのだが、そちらには手が回らなかった。それになにより、顔が見えると何処視てるのかがすぐにバレちゃうし…。
でもせっかく可愛い女性と会うのに、蟲王スーツはさすがに恥ずかしい恰好かもしれない。
でもでもダンジョンではすっぽりと全身を包んでくれる蟲王スーツを着ていると、守られているという安心感が半端ない。それに瀬来さんにはその格好でもう見られているから今更だ。
うん、向こうも変に意識してこっちがカッコつけているより、前と同じ格好のほうが安心するだろう。そう自分に言い聞かせると、バイクに跨り待ち合わせ場所へと向かった。
しかし…、そこには瀬来さんのほかにも二人の女性の姿があったのだった。
「あ、江月さぁ~ん!おはようございまぁす!」
明るい日差しのなかで、これまた明るく笑ってオレに手を振る瀬来さん。そんな可愛らしい笑顔が、目に眩しい。が、それはいいのだが…。
「おはよう。あ、えっと…。そちらのおふたりは?」
「私の友達です!今日はふたりの指導も、よろしくおねがいします」
「「よろしくおねがいします」」
すると戸惑うオレに対し、事も無げにふたりの指導をも頼む瀬来さん。それに合わせ笑顔で挨拶をする二人の女性。
ジョシダイセイは、なかまをよんだ。
うむむ…、これは予想外だ。
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