追い求めるのは数字か恋か

あまき

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「…だから、クラウス=ベーカーから契約の話が上がったけど、どうにもうちの利益にならないから、お断りして帰っていただいたんだって……穂ちゃん、これ僕説明するの、もう軽く両手超えてるんだけど?」
「それ絶対大事なところ端折ってるよね?細かいとこ話してくれてないよね?」
「端折ってなんかないよ。確かに契約には至らなかったけど、彼とは握手を交わして、にこやかに退出してもらったんだから」
「"退出した"んでしょ?部屋出ただけでしょ?その後奇行に走ったところを蒼汰くんは見たんだよね?」


―顔面蒼白で行き倒れかけの外国人が全力疾走で会社から出ていきました―

蒼汰くんがそう言った後、夕方戻ってきた彼に詰め寄ったけど何度聞いても同じことしか教えてもらえず、挙げ句「詳細は社長にも報告してあるから、もう大丈夫だよ」なんてのらりくらりと躱されて、やっときた週末彼の家を訪れながら、私はまた同じ質問を繰り返していた。普段彼の仕事についてとやかく言う事などないが、今回の件は別だ。

「その後のことまでは僕も流石に知らないよ」
「っそ、それに」
「それに?」
「っこの記事、知らないなんて言わせないんだから」

昨日の夕方、日本の大手ゲーム会社が、以前発表したドイツのクリエイターとの合同製作を取りやめることにしたと、急遽発表したのだ。記事には大まかに、意見の不一致から契約が破断になったこと、お互いに納得しており違約金なども発生せず穏便に済んだことが記されていた。特に他の業界も荒れてないし、私の仲間たちも不審に思うことはないと言うから、何か大きな事件があったわけではないと思う。でも…

「突然このタイミングでこんな記事が出たら不審に思うわよ…私だって、あなたを心配しているのに…」

あんなに大々的に発表した後の破断は、大なり小なり何かがあったに違いない。それに彼が巻き込まれていないとはタイミング的に言い切れなくて、妙な不安が襲っているのだ。何もないならいい。でも大丈夫だけ言われても、何が大丈夫なのか分からないから安心ができない。

「ごめん、君がそこまで僕のことを心配してくれると思わなくて」
「…大事に思ってるのはあなただけじゃないんだから」
「うん。ごめんね。ありがとう」

そう言って抱き寄せた私の頭にキスを一つ落として、ゆっくりと撫でてくる。

「でも、本当に大した話はしてないんだよ」
「…そうなの?」
「持ちかけられた話は、君が作った社内システムの譲渡だったんだよ。その見返りに、この間のハッキング騒ぎで負ったうちの会社の損害額の倍出すって」
「…そんなに大したものじゃないのに…そこまでの金額を言ってくるなんて」
「横山くんが、うちの会社で使われてるシステムは世界最高峰だって言ってたよ。大統領官邸よりも鉄壁に守られてるって。穂はすごいね」
「そ、そんなことないけど…」

二人はいつも会議室で何の話をしているのかと疑問が浮かぶ。仕事の話をしているはずだよねきっと。

「でも、そもそもうちの社内システムは売り物でもなければ譲渡するようなものでもないからって、丁重にお断りした」
「社長も、それで納得したの?損害額って…」
「納得しているよ。損害額の倍って言われても、今の僕が進めている案件が進めば倍どころかそれ以上の利益が得られるんだから、必要がないんだよね。まぁその分横山くんにはこれから血反吐を吐いてもらわなきゃいけないかもしれないけど」
「もう既に吐いてるけど、それ以上があるの?」

「えー?あの程度でー?横山くんはヤワだなぁ」なんて本気で首を傾げているあたり、彼の鬼神ぶりは誠であったなぁと改めて思った。

「まぁ本当に思い返してもそれくらいだし…あ、あと穂が気にしてるそのゲーム会社のは、僕全くの無関係だよ?」
「…そうなの?」
「うーん、隠してたわけじゃないけど…その会社と僕、昔から取引があってさ。今でも結構懇意にしてるんだよね」
「え、そうだったの?知らなかった…」
「だからこの前のハッキング騒ぎの時も、本当にうちの会社だけが個別で狙われていたかなんて僕たちの憶測にすぎなかったし、無差別で起きていた可能性だって否めないから、それとなく注意喚起も兼ねて伝えられる取引先には概要を話してたんだよ。あそこはゲーム会社だから特にね。『へえ~怖いですね~』なんて二人で話してたくらいだよ」
「…そっか、」

ならほんとに彼は関係ないのか。もしかしたらこのゲーム会社も別のルートから何か情報を仕入れたのかな。私が色々と考え込んでいるのがわかったのか、克己さんが頭の上で一つため息をつくと「……まぁでも?」と話し始める。

「クラウス=ベーカーがやってくる前に、たまたまそのゲーム会社の人から電話があって、今からうちにドイツのクリエイターがアポなしで突然来るんですよって話をして。その人あのハッキングソフトの作成者らしくて、何の話をされるやらってちょっと愚痴ったら、名前を聞かれたから答えたくらいだよ」

「僕がしたのはそれくらいかな」なんてにこやかに言うから抱きついていた彼からばっと体を離す。

「じ、充分なことしてるじゃない!」
「ん?そうかな?」
「だってそれで…と、取引がなくなったんじゃ…」
「うーん?…でも、僕はあの会社が契約を結んだクリエイターってのが誰かは今も知らないし、その電話相手も実際に契約を結んだドイツのクリエイターが、クラウス=ベーカーだとは言わなかったし」
「そ、それって…」
「僕は自分とこの会社で起きたことを仲のいい人にちょろっと、愚痴ってみただけだよ?」

「社会人だもん、愚痴も言いたくなっちゃうよね」なんてにっこり笑う彼に絶句していると、彼はふと思い出したように言った。

「あぁそういえば、クラウスにもそのことを言ったんだったかなぁ。まぁ今となっちゃどうでもいいよね」
「っ!そ、それ!どうでもよくないから!!」

バリバリに関わってそうなことをしておいて、尚もどうでもいいという彼に呆然とするしかなく、でも彼はそんな私が離した体をもう一度抱きしめるので、その温かさにふっと緊張がとける。この温もりに何度も救われてるなぁなんて、彼の胸に頭を擦り寄せた。その様子を彼が笑ったのを頭上で感じて、私も思わずふふっと笑う。

「あとは日本とドイツの警察に期待かな」
「ん?」
「あぁ、僕警察庁のサイバー課に友人がいて、それとなく伝えといたんだよね。なかなか悪質だよねぇなんて二人で話してたら、ちょうど上の人がヨーロッパ圏の警察とちょっと太めのパイプ持ってたらしくて。どこの国も情報ってのは欲しいからそうやって繋がりを持つんだって。すごいなぁ僕たちも見習わないとね」

それってつまりは、日本で起きたハッキング事件にドイツの警察も絡んでくるってこと?それってものすごく大掛かりな話になるんじゃ?国際問題?え?

「あ、そういえば。うちの会社、別部署だけどあるドイツの企業と契約があって。そこの会社の人とも僕仲良くてね?この前軽く今回のこと愚痴っちゃったんだよね。そしたらその会社、クラウスの勤めるゲーム会社と取引があったらしくて、そのゲーム会社自体は悪くないんだけどねぇなんて話してたんだけど、まぁ僕には関係ないかな」

「あれ?そのこともそういえば、クラウスに言ったんだったかな?まぁ今となっちゃどうでもいいよね」と更に抱きしめてくる彼に今度こそ私は言葉を無くした。つまりクラウスは克己さんに直接何かをされたわけではなく、彼の持つ絶大なコネクションに恐れて青白い顔をしていたということか。確かにこんな話を聞かされたら逃げ帰りたくもなる。自分が築き上げてきた仕事や信頼関係が一つずつ崩れ去っていく様を、帰りがけに、いや今もなおじわじわと実感していることだろう。
それにここにいる克己さんは、私たちと会議室で話していた後、クラウス=べーカーを一階エントランスに迎えに行くまでの僅かな間に、その"愚痴"とやらを各々の人に呟いていたというのだから恐れ入る。彼の人望と手際の良さ、それに頭の回転の速さには感服した。簡単に言ってのけるが、どの情報をどのタイミングで誰に流すかを瞬時に考えて行ったというのだから、敵に回すとどんなに恐ろしいのか改めて思い知った。
彼がふと体を少し離すので顔を上げると、頭を抱えられてそのまま彼の顔が近づいてくる。キスを一つ落とすと、向き合った彼の顔はどことなく不機嫌だった。

「っ…ん、」
「はぁ、もういいだろう?全ては解決したし、君が辛い思いも怖い思いもすることはもうない。僕だって危ないことはしてないし、会社に損害もない」
「う、うん…」
「だから、僕といるこの間くらい、仕事から離れて僕だけを見て」
「、っごめんなさ」
「謝らないで。正直君があの男ばかり気にかけるから少し妬いたんだ」
「へ?」
「君が僕しか見てないって、ちゃんと教えて?」
「そ、そんなの…当たり前じゃない、」
「言葉もいいけど、今はその身体で教えてよ」

そう言って軽々と私を抱き上げた彼に驚いてしがみつく。てっきりこのまま寝室に行くのかと思ったら、ついたのは風呂場で思わず「えっ」と声を上げた。

「お、おおお風呂はいるの?」
「残念だけどお湯ははってないからシャワーね。ほら、君が教えてくれたじゃない」
「なん、の話…?」
「素肌でくっつくのは最高に気持ちいいって」
「、っ!」

このまま流されるわけにはいかないと彼の身体を押すが、決して強く抱きしめられている訳ではないのに私の抵抗ではびくともしない彼の力に圧倒された。

「いいでしょう?僕も君もずっと忙しかったんだから、ご褒美だよ」

さっきまでの不機嫌はどこに行ったのか、鼻歌も聞こえてきそうな彼の様子に、仕方がないかと諦めが勝つ。彼の首にぎゅっと抱きついて「優しくしてね」なんて囁いたらにっこりと笑顔で返されてしまって、それさえも愛おしいと笑ってしまう私は相当彼にはまってるんだと思う。

「丁寧にするよ」

脱衣所のドアがパタンと音を立てて閉まったのを合図に、彼は器用にも私を抱き上げたまま背中を擦る。まだ服を着たままなのに、その指先の熱がじんわりと伝わって私の身体も熱くするので、はぁーっと熱い息がもれる。

「っ、」

その息を覆い尽くさんばかりに彼の口で塞がれた。突然のことで呼吸を忘れた私はそれでも彼の首に回した腕に力を込める。少しの隙間もない程に私たちは抱き合った。

「ん、シャワー…浴びるんじゃないの…?」
「ふふ、浴びたいの?」
「んー…早くあなたにくっつきたいだけ」
「こんなにも抱き合っているのに?」
「……いじわるね、足りないのは私だけじゃないはずよ」
「はははっ、もー…かわいい、」

彼は一層私を抱きしめると、今度はお風呂場のドアを潜った。

「っえ、ちょ…服!」
「僕にさせてね」
「え?…わ、ちょ…ぶ…っ、!」

私をそっと床に降ろした彼は、私が着ていたニットワンピをするりと抜いた。薄手のキャミソールに下はストッキングと心許ない姿になって、思わず自分で身体を抱きしめる。

「……もしかして煽ってるの?」
「っ、なんでそうなるのよ」
「はははっ、ごめんごめん」

謝るのは口だけで彼の手は止まらない。腰まで覆うストッキングに手をかけると優しく足を撫でるように降ろすので思わず身体が震えてしまう。太ももから足先まで素肌を晒す私を下から見上げる彼は見たことないほど意地悪な顔をしていて、思わず息を呑んだ。

「や、やだ…何考えてるの」
「君のことだよ」

即答した彼はつま先からそっと指で撫であげていった。ふくらはぎから膝の裏を通って太ももの裏を伝う指先に身体を震わしていると、突然の生暖かい感触に目を見開く。

「そ、そんなとこ舐めないでっ!」
「どうして?」
「だって…き、きききたなっ…あ、!」

太ももの裏を撫でながら舌で下着の上から足の付け根を舐める彼に思わず手で彼の頭を抑えてストップをかけるが、なんの躊躇いもなしに再び舐めあげるので身体がビクリと跳ねた。

「穂に汚いところなんてないよ」
「な、なななんで…っ!」
「ふふ、染みができてきたね」

「どちらのものかな?」なんて笑う彼に羞恥が勝って、思わず涙が滲んできた。彼もそれに気づいている筈なのに、決して止まることはない。

「ねぇ、やだ…!せ、せめて…!」
「せめて?」

顔を上げてにんまりと笑う彼に奥歯を噛みしめる。彼の狙いはこれだったのかと思ったが、そんなことは言ってられないのも事実だ。

「………せめて、脱がせて」
「ふふふ。仰せのままに」

下着に手をかける彼は心底楽しそうで、悔しいから彼のセーターに手をかける。

「あ、あなたも脱いで!」
「もちろん。脱がせて」

ふわりと香る柔軟剤と彼の匂いにくらりとして、脱がすために顔を上げた彼の顔のキスを落とす。

「…も、もう全部脱いじゃおうよ…」
「ふふふ、賛成」





「ん、やだぁ…はずかし…」
「僕は愛おしさしか感じないよ」

身体が冷えるといけないからとシャワーを出しながら抱き合う私たちは、湯気の籠もった室内でキスを交わし続けた。その間もお互いに身体を撫で回すので、どんどん息が上がる。途中洗いあったおかげで肌はすべすべしていていい匂いまで漂うから、吸い寄せられるように目の前にある彼の胸元にもキスを落とした。

「君の蕩けきった顔に唆られると言ったら、また泣いちゃうのかな?」
「っ、ひどい!あなただって…っ!私の身体をいつも、舐めるように見つめて…っんあああ!」
「食べてしまいたいといつも思っているからね…っ」
「……ふ、ああっ!」

高まりきった身体は胸の頂きと割れ目にある芽を弄ばれて、あっけなく気をやってしまう。

「いつだってどこだって、僕はずっと君を求めてる」
「ふぅ…っあ、…か、身体だけ…?」
「まさか!…心はもう手に入っているだろう?」
「…っ!え、餌をやらないと…っ!逃げちゃうか、もっ……ん、ああっ…ーーーーーっ!」

突然強い力で中を擦られ、呆気なくトンでしまった。

「そんないじわる、言うの?」
「だ、だって…!あなたの方がいじわるよっ!」
「こんなにとろとろにしておいて?」

いつの間にか止まっていたシャワーの水とは違う、私の中をかき回していた彼の指にはとろりと濡れていて、いやいやと首を振った。

「かわいい…穂、かわいいよ」
「も、もう入れて…」

お風呂場の暑さと身体の熱さが相まって、頭の中が沸騰したようだった。もう終わってほしくて彼を求めたら、今度は彼が首を振る。

「そんな求め方はやだなぁ。僕がほしくて僕だけを求めてほしい」
「だ、だって…っ…も、求めて…っ!ああああん!」
「それにほら、スキンがないからね。僕でもっと蕩けるのは出てからだよ」
「あああ……っ、か…かつみさ…っ!」
「次気をやったら、連れてってあげるね」
「や、やだぁ…も、もう…っ!」

もうこれ以上いきたくないと首を振って耐えるけれど、随分と私の身体の扱いに慣れた彼がどんどん私を高みに連れて行く。

「…っ、ほら…いって、穂…」
「んんっ、……、あああーーーーーっ!」




「も、もう…!」

その後も彼に身体を拭かれて水を飲ませてもらい、それでも落ち着くことのない身体をベッドの上で彼に擦り寄せる。彼の目を見て、ちゃんと伝わるように…

「かつみさんが…ほしいの…っ!」
「ははっ…穂…」

ぎゅっと抱きしめられて、私も力いっぱい彼を抱きしめる。ごそりと彼が動いたと思ったら、硬いものが割れ目に当たった。

「あぁ…ほ、ほしっ…かつみさ、ほしっ………、ふ…ん、…っあああああ!!!」

欲しいと思った時にはあの硬く質量を増したモノがずんっと奥をついて、思わず彼にしがみついた。

「はぁっ、僕だけでしょう?穂」
「んあっ、あああ!か、かつみさんだ、けっ…!」
「そう、僕だけだよ…誰にも渡さないから」
「いやっ…他は、いやぁ!」
「っ…!穂…」

耳元で囁かれたのはなんだったのか、分からないままに何度か気が飛んで、それでも止まらない彼の剛直に何度も身体が跳ねた。時間の感覚も忘れて求め続けて、反らせた喉に彼が噛み付きなから私の中で脈打つのを感じて、息を乱しながら彼を抱きしめた。










「…優しくって言った」
「丁寧に抱いたつもりだけど」
「…て、丁寧だけども…もうちょっとこう、」
「ほら、僕君しか知らないから」
「………手加減も覚えて」
「ふふ、それはどうかな」

指先一つ動かせない私を心底幸せそうな顔で見つめる彼に一つ息を吐くが、まだそこに熱が溜まっているような気がして私もくふふと笑った。

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