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運命の赤いレースパンツ

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…ガチャッ…

「おかえり」
「っ…」

 恐る恐る開けたドアの先で、ベッドに腰掛けたその人がにっこり微笑んで言った。顔は笑っているのに声にはまだ冷たさが残っていて、俺は少し息を呑む。備え付けのバスローブは心許なく、初めて履いた下着はそわそわと落ち着かない。

「いつまでもそんなとこにいないで。出ておいでよ」
「ぁ、っ…あの…」
「履いてきたんでしょう?…ほら、おいで」

 あぁ、もうだめだ。どう足掻いたってこの人は、俺の恋い焦がれる人なんだ。
 だめだと、ここで一線を超えてはもう戻れなくなると、頭の中で警鐘が響き渡るのに。
 俺の足は一歩、また一歩と近づいていってしまう。

「早かったね。準備も手慣れてるんだ」
「そ、れは…」

 いつかあなたに抱かれたいと、あなたに触れられるならこんな感じだろうかと、脳裏であなたを乱しながら自分で慰めていた、と。
 正直にそう言えば、この人はどんな顔をするんだろう。

「坂本くんは、細っこいねぇ。腕も足も、腰も」
「っ…」
「それはね、前から思ってたんだ。僕だってがっしりしているかと言われればそうじゃないけど…君はほら、見下ろす度に華奢だなぁって」

 長谷川さんは近づく俺に変わらない冷たい口調で言う。その目は俺の体を縁取るようにじっとりと見つめてきて、触れられたわけでもないのに、体は震えていた。

「それに坂本くんは…あぁ、“ゆずき”って呼んだ方が燃えるかな?」
「ぁ…っ!」

 名前を呼ばれた途端動かなくなった俺の体を、長谷川さんが抱き上げた。ぼすんっとベッドに寝かされて、また大きな体で覆いかぶさってくる。同じバスローブを着ているはずなのに、その人のはだけて覗いた胸元がいやらしくて、思わず目をそらした。

「かわいい反応するね。君にコレを贈った奴は名前で呼んでくれないの?」
「っま、まって」
「なら今日は僕がたくさん呼んであげる。ほら、ね?柚貴」
「も、やめっ」
「ははっ、ここはこんなに期待してるのに?」

 バスローブ越しに撫でられた俺のソコは既に硬さを持っていて、その人の指が触れるだけで体が跳ねた。

「だ、め…!だめ、です!こんな、の…っ!や、やっぱり…!」
「何今更。こんなの持ってきて、やる気だったくせに」
「ち、ちが…っぅ…!」

 バスローブの紐を解かれ、途端に部屋の冷気が素肌を撫でた。長谷川さんの視線に耐えられなくて、手で顔を覆う。
 きっとその視線は今、俺の下腹部にあるんだろう。足の付け根を指でなぞり、下着の際から指が入り込んでくる。その指がショーツでいったら丁度クロッチにあたる部分を撫でて、クッと曲げられた指の関節が陰嚢を掠めた。決して焦ってなどいないゆっくりとしたその動きに、俺はただ体をピクピクと震わせることしかできなかった。

「ふぅ~ん。これすごいね。柚貴が興奮しても、下着からはみ出ないようになってるんだ」
「こ、興奮、なんてっ…してな、っん…!」
「えぇ~?こんなに大きくしてる癖に~?」

 相変わらずの意地悪な言い方に、俺はかぁっと顔に熱がこもった。好きな人が、ただでさえ心許ないレースの布を一撫でして、俺の硬いそれを直に触わってくる。その現実に頭が茹だってしまいそうだというのに。
 今ならまだ引き返せるなんて顔を覆った手を離して、ぐぃっとその人の胸を押した。

「も、もういいでしょう!俺をからかうのは、もう!」

 しどろもどろになりながらもいやいやと首を振ると、胸に置いた手を片手で取られ、そのまま頭の上にまとめあげられてしまう。

「っ、な、にを」
「本気でからかってるだけだと思ってるの?それとも本命じゃないから、お気に召さないだけ?」
「…は、何言って」
「僕はこのままキスしたっていいけど。柚貴は本命じゃない男にキスされて、どうなるかな?」
「っや、やめて…!ん、ふぁ…!」

 拘束された腕はしびれるほど強く握られて、近づいてきたその顔は何かに怒っているようだった。
 その人は下着の中に触れていた手で顎を掴み、歯をちろりと見せた口で噛みつくように俺の唇を塞ぐ。俺はその全てにくらりと酔いしれた。

 恋い焦がれる人に触れるというだけで、俺の体はこんなにも熱くなるのか。


…ちゅっ…


「…はっ、好きでもない男にキスされて感じてるの?」
「っ…」
「柚貴って、悪い子だねぇ」

 あぁ、ひどい。
 おちょくるのもいい加減にしてください、なんていつもの俺なら言ってのけたはず。なのに愛されていない絶望は悪態すら呟かせてくれない。

 顎を掴んでいた手が首筋をなぞって、胸元に降りていく。爪先が小さな飾りを掠め、ピクリと跳ねてしまった肩を、その人は見て笑った。

「なに。ここも感じるの?」
「ぁ、い、いやっ」
「柚貴、女の子みたいだね」
「んぁっ」

 あれほど、あれほど思ってきた。可愛いものを身につければ、女であれば、あわよくば抱いてもらえるんじゃないかと。
 けれどいざ言われた“女の子みたい”の言葉に、俺はひどく嫌悪感を抱いた。

「も、やめ…っ」
「やめないよ」

 なのに、俺はずるい。
 彼の好きな“女”になれないと分かっているのに、細いと言われた腰のくびれも、薄いと笑われた肩も、なぞられるだけで心が踊っている。

「ひゃっ、ぁ…」

 自分でしか触ったことのない乳首がピンッと自己主張するほど、揉まれ、摘まれ、捏ねられ、ときに舐められ。それこそ女みたいな喘ぎ声を喉の奥でこもらせながら、俺はただ感じ入った。

「ぁっ…そ、そこは!」

 とっくに腕の拘束は取られているのに、俺の手は顔の横でシーツを握りしめている。その人の右手が下着の中に入ってくるのを、止められないでいた。

「んっ…ふ、ぅあっ」
「あ~あ。お気に入りの下着がぐっちょり。体は正直だねぇ」
「や、だぁ」
「レースが好きならこのパンツのまま扱いてあげようか?あぁ、柚貴の趣味じゃないんだったね。ならやっぱり直接がいいか」
「く、ぅぁっ…」
「どう?僕が触っても、柚貴は気持ち良さそうだけど」
「んぁ、ぁ、っく、ぅ…んーーーーーーっ!」

 びくりっと跳ねた腰とどろりと出てきた白濁に、俺は乱れる息を整えられないでいた。うっすら目を開けると、長谷川さんが自身の手のひらを舐めている。

「ぁ…」
「ほら、こんなにも簡単に出しちゃって。いいの?僕、本命じゃないのに」
「も、う…やめて、くださ…」

 もう十分だろうと思った。男の俺が気持ち悪い下着を身に着けて、少し触っただけでイって。もうからかうのは十分だろう、って言ってやりたかった。

「何言ってるの。僕まだ何も気持ちよくなってないよ」
「っぁ…!」

 長谷川さんが腕を伸ばし、枕元にあったビニール袋から、ボトルを取り出す。反対の手でパンツ越しに尻をするりと撫でられたが、目の前に現れたそれらに俺はただ驚いた。

「そ、それ…」
「ん?あぁ。柚貴がシャワー浴びてる間にね、買ってきたんだ。慣れてるとはいえ、濡れるわけじゃないんだから」

 その後にはつまり、“女のように”なんて言葉が続くのか。準備をしてくれたことに対する感謝と、正直な物言いを残酷に思う気持ちとが入り乱れて、俺はぎゅっと目を瞑った。

 もう何も見たくない。止まってくれないならいっそ、ひどく抱いてほしい。

「ぁ…ふ、んんっ!」

 長谷川さんの手のひらがレースの隙間から入り込んで、その手で温められたローションが俺の後ろの穴に触れる。手のひらで馴染ますように撫でられ、ぐちゅぐちゅと音を立てた。ねちゃっと糸が伸びて、少し手を離した長谷川さんの、その細くて長い指が割れ目に押し入ってくる。

「んぁ…っや、だぁ」
「はははっ、なぁんだしっかり準備できてるじゃない」
「そ、んな、っ…ぁ!」
「指もすんなり入って…何本か一気に入りそうだよ」
「ゃ、だ…っ、ふぁぁんっ!」

 不意に触れた場所は、俺がいつも一人でする時に触る場所で。敏感なそこをトントンとノックされると、びくびくと跳ねる腰を止められない。

「気持ちいい?」
「ひゃ…っ、も、やめっ」
「まだそんなこと言うの?」

 未だに脱がせてもらえない総レースの生地が、その人の手の動きに合わせて前を擦りあげるから。俺は情けなくも声を上げて喘いでしまう。

 もう、はやく。早く終わってほしい。この現実から逃れたい。

 そう思うのに、俺はシワの寄ったシーツから手を離して、そっと長谷川さんの二の腕を掴んだ。震える指先で、まるですがりつくように。
 恋人のような触れ合いに、この関係は嘘だと頭の中では理解しながらも、心は歓喜に湧いた。

 けれど…

「…ねぇ、一体何人の男に抱かれたの?」
「っ…ぁ…」

 そうだ。この人は、俺が初めてであることを知らない。抱かれたいと言ったのは、貴方を望んでのことであって、他の奴に触れられたいわけじゃないことを、知らない。

「こんなに解して、敏感に感じて…初めて抱かれたのはいつ?どこのどいつ?」
「ふぁ…ん、ぁっ」
「こんなにひらひらしたのが趣味のやつ、やめといた方がいいよ」
「ひゃ、ぁあっ」
「僕にこれだけ感じてさ………ねぇ、いっそ、僕に」
「っ!おれ、だって…!」
「はぁ?なに?」

 感じたくなどなかった。そう心が叫んだ。
 これ以上、女でもないのに低く醜い声を出して喘ぎたくない。
 もうこれ以上、この人をがっかりさせたくない。

 頭も心もぐちゃぐちゃで、長谷川さんの言いかけた言葉すら耳に届かない。いや違う、俺はもう傷つきたくなくて、自分から聞かないようにしていた。
 鼻の奥がつーんと痛んで、ついぞ俺の目尻から溢れた涙がシーツに染みを作った。

「っ…」

 それを見たからなのか、目の前の人が息を呑むのを感じた。割れ目から指が抜かれ、下着の上から硬く勃ちあがったそれを撫でていた手も離れていく。相変わらず俺の体に馬乗りになったまま、長谷川さんは動きを止めた。

「…なに。僕に抱かれるの、そんなにいや?」
「っ…ち、ちが」
「泣くほどいや?触れられるのも、キスをされるのも…僕だと泣くほどいやなの?」

 涙で滲んだ視界はその人の表情を読ませてくれない。けれど、先程までの俺を責めるような口調とは違い窺うような声色で、心なしか優しくなったそれに、益々涙があふれた。

「っ…こ、れ…いじょ、う」

 俺に触れないで。気持ちが悪いと言った下着を掴みながら、俺を気持ちよくさせないで。好きでもないなら、キスしないで。

 これ以上、俺に…

「げんめつ、しないで…」
「…っ!」

 昼間話しかけてきた女の人たちが頭の中を過る。
 あなたの言う“可愛い人”に、俺はなれない。
 せめてもの、なんて思ってこんな下着を買ってみても、喜ばれるどころか怒られ、それどころか翻弄され、最後には無理やり高みへと登らされてしまった。情けないにもほどがある。

 口を開こうにも嗚咽が混じって言葉にならず、俺は心の中で叫び続けた。

 もうこれ以上は、あなたを好きでいることすら許されないだろう。
 だってこんなにも浅ましい俺を知られてしまったから。
 俺じゃ、あなたの恋人にはなれないから。
 どうか、これ以上嫌いにならないで―………



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