エゴイストの檻

観月 珠莉

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【02】 地獄行きの切符

*018* キスの味 (☆)

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その含みの部分にどれだけの意味が込められているのかがわからない小袖は、不安感を煽られた。
その表情が、更に大河の気持ちを高揚させ、獰猛さのスイッチを入れる事に、小袖はまだ、気付いていない。
震える小袖を自分の方へと引き寄せ、強引に口付けた。
小袖の身体は、ビクリと震える。
恐怖心がある事は歴然としているのに、震えながらも小袖は大河から身体を離そうとはしなかった。

「目を閉じろ。」

小袖次第で、貪り喰うような獰猛なキスを仕掛けようかと思っていたが、従順な様子に、少し手加減を加えてやる。
啄むように上下の唇を行き来すると、少しだけ力の抜けた小袖の唇は、蒟蒻ゼリーのようにプルリとした、弾力のある軟らかさで、何時までも口付けていたいような感覚に駆られる。
小袖の味を確認したくなった大河は、舌でチロリと唇を舐めた。
小袖の身体が先程よりも更に大きくビクついた。
自分の舌で、反応を示す小袖に気分を良くしながら、更に大胆に唇を舐め、時に唇を甘噛みする。
小袖の唇は、フレッシュなフルーツのような甘さを感じさせ、その味はクセになりそうな甘味だった。

「敏感に反応する…。」

小袖の唇は、大河に舐められた唾液でツヤツヤと照り、まるで、続きを誘っているかのような色だ。
暫し、小袖の様子を観察していた大河が何も仕掛けて来ない事を不思議に思ったのか、小袖がゆっくりと目を開けようとする。
その、半眼の姿は、艶めかしく、更に大河の熱情を煽った。

「そのまま、目を閉じていろ!!」

大河の言葉で、慌てて開こうとしていた目を閉じ、大人しく待つ。
恥ずかしさに、少し口を開けて息を吐き出した姿の婀娜っぽさに、火を点けられた大河は、小さな隙間から舌先を入れた。
強引に舌で小袖の口腔内を弄ぶが、恐怖で逃げ回っていた小袖の舌を追い掛け、捕まえて強く絡める。

「ふぁ……ッ…。」

小さな声を上げるが、それには取り合わず、小袖の口の中を縦横無尽に蹂躙した。
小袖の舌が攻防戦の疲れで力が抜けた隙に、絡め取り、自分の口の中へと小袖の舌を連れてくる。
大河の口内で、大河の舌と戯れている合い間に、小袖の舌を甘噛みすると、身体をビクビクと震わせて反応を示した。
苦しそうにしていたので、一度、舌を解放してやると、小袖はゼイゼイと肩を上下させ、深く空気を吸い込む。
多少、窒息状態になっていたのか、瞳が潤み、焦点は定まっていなかった。
無意識に大河の服をキュッと握る姿が、大河の嗜虐心を煽っていた。
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