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【04】 花嫁修業、始まる
*041* ディナーのお誘い
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アリスをもう少し休ませる為に、自身はリビングに戻り、ソファに深く身体を静める。
程無くして、本宅より使いが来て、母がその日の夜に顔合わせの為のディナーをセッティングしたと言うのだ。
父が戻る前にアリスが目を覚ました為、イーズの予定が狂ってしまったのだった。
これは、流石にイーズも断る事が出来ない。
「ウィル、本宅に、ディナーにアリスを連れて行く旨伝えてくれる?」
「承知致しました。」
イーズは、頭の中でディナーまでの流れをあれこれと組み立てる。
ドレスについては、学生なので今回は、制服で充分だろう。
アリスは、貴族的にデコラティブに着飾るよりも、ありのままの姿の方が魅力的だと思っている。
そこについては全く心配していないが、イーズを生んだ母は、イーズに近い策略家なので、対抗策は必要だ。
アリスの準備を手伝う為に、イーズ自身の準備を終わらせておく必要がある為、早速、自分の支度を始めた。
気付けば、ディナーの時間が近付いている為、アリスが寝ている部屋へと顔を出す。
「アリス、具合はどう?」
「沢山寝たから、もう大丈夫よ♪」
「父と母が、アリスと一緒にご飯を食べたいと言っているんだ。起きられそうかな?」
「まぁ…ありがとうございます。イーズのお母様にもちゃんと挨拶しないとですね。」
イーズのディナーに関する説明はどうかと思うが、確かに一緒にご飯を食べる事には違いは無い。
「もし、体調的に大丈夫そうならば、今日は、制服を着てご飯に行こう。必要な洋服は、明日以降は、アリスに似合いそうな可愛らしい洋服を、僕が準備しておくから。」
イーズは、アリスが自分の選んだ服を着ている事を想像するだけで、心が躍った。
気分は、着せ替え人形だ。
「そうだわ!! 私ったら寝ている間に運んで貰っちゃったから、何にも持ってきていないんだったわ!!」
全てアリーに運ばせているのだが、イーズは、勘違いし続けて貰った方が都合が良いので、敢えて否定はしなかった。
「心配しなくても大丈夫だよ。全て、僕に任せて♪」
「そう…ね。こんな状況だし、お願いします。」
アリスは、ベッドの上なのに、ガバリと頭を下げた。
「ア…アリス、大丈夫だから!! そろそろ着替えようか?」
このままだと、間に合わなくなりそうだったので、慌てて準備をさせる。
「制服に着替えたら、扉の外に居るから、声を掛けてね。」
「解りました。」
アリスは、答えると勢い良くベッドを飛び下りて準備をしようとしたが…制服が何処にあるのか解らなかった。
程無くして、本宅より使いが来て、母がその日の夜に顔合わせの為のディナーをセッティングしたと言うのだ。
父が戻る前にアリスが目を覚ました為、イーズの予定が狂ってしまったのだった。
これは、流石にイーズも断る事が出来ない。
「ウィル、本宅に、ディナーにアリスを連れて行く旨伝えてくれる?」
「承知致しました。」
イーズは、頭の中でディナーまでの流れをあれこれと組み立てる。
ドレスについては、学生なので今回は、制服で充分だろう。
アリスは、貴族的にデコラティブに着飾るよりも、ありのままの姿の方が魅力的だと思っている。
そこについては全く心配していないが、イーズを生んだ母は、イーズに近い策略家なので、対抗策は必要だ。
アリスの準備を手伝う為に、イーズ自身の準備を終わらせておく必要がある為、早速、自分の支度を始めた。
気付けば、ディナーの時間が近付いている為、アリスが寝ている部屋へと顔を出す。
「アリス、具合はどう?」
「沢山寝たから、もう大丈夫よ♪」
「父と母が、アリスと一緒にご飯を食べたいと言っているんだ。起きられそうかな?」
「まぁ…ありがとうございます。イーズのお母様にもちゃんと挨拶しないとですね。」
イーズのディナーに関する説明はどうかと思うが、確かに一緒にご飯を食べる事には違いは無い。
「もし、体調的に大丈夫そうならば、今日は、制服を着てご飯に行こう。必要な洋服は、明日以降は、アリスに似合いそうな可愛らしい洋服を、僕が準備しておくから。」
イーズは、アリスが自分の選んだ服を着ている事を想像するだけで、心が躍った。
気分は、着せ替え人形だ。
「そうだわ!! 私ったら寝ている間に運んで貰っちゃったから、何にも持ってきていないんだったわ!!」
全てアリーに運ばせているのだが、イーズは、勘違いし続けて貰った方が都合が良いので、敢えて否定はしなかった。
「心配しなくても大丈夫だよ。全て、僕に任せて♪」
「そう…ね。こんな状況だし、お願いします。」
アリスは、ベッドの上なのに、ガバリと頭を下げた。
「ア…アリス、大丈夫だから!! そろそろ着替えようか?」
このままだと、間に合わなくなりそうだったので、慌てて準備をさせる。
「制服に着替えたら、扉の外に居るから、声を掛けてね。」
「解りました。」
アリスは、答えると勢い良くベッドを飛び下りて準備をしようとしたが…制服が何処にあるのか解らなかった。
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