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【02】 名家グランディア
*026* 真のプレゼント (☆)
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イーズは、その何とも言い難い初めてのアリスからのプレゼントを心から喜んだ。
しかし、イーズの本当の目的は…もっと凄いプレゼントを貰う気でいるのだ。
アリスからの物的なプレゼントは、序章でしか無い。
「ねぇ、アリス。これからも僕の傍に居て欲しいんだ。」
「……? もう、イーズと私は仲良しさんでしょ?」
流石、アリス。
ある意味、イーズの言葉への対応策としては、何とも模範解答である。
非の打ちどころが無いとも言えよう。
「そう…なんだけれど…僕は、もっとアリスと仲良くなりたいんだよ。」
「もっと…?」
アリスは、真剣に考え込むような仕草を見せる。
「あぁ…解ったわ!! じゃあ、交換日記とか…する?」
本日、二十二歳を迎えたイーズが『交換日記』は無い。
「それも良いね♪」
いや…イーズ、それは否定すべきポイントだろう…。
「僕、もっと良いアイディアがあるんだよ。」
「何かしら?」
「これからもアリスと仲良しでいられる約束をするんだ。」
「まぁ、何か紙にお約束事みたいなモノを書くのかしら?」
「う~ん、紙じゃないけれど…書き込むのは合っているよ。」
イーズは、含みのある笑い方でアリスを見つめる。
勿論、天然なアリスは、その笑顔にどのような感情が含まれているのかは全く感知していなかった。
「ちょっとだけ、やってみようか?」
「うん? 私に出来るかしら?」
「大丈夫。アリスは、ただ、そこに居てくれるだけで良いんだ。」
イーズは、コテージに設えられているベッドを指して、そこに寝転ぶように促した。
疑いの無いアリスは、イーズの言葉に従う。
これから…取り返しのつかない未来へと向かう事にも気付かずに…。
「アリス、僕を信じて、ただ、任せていてくれれば良いからね?」
「はぁい♪」
アリスの額に軽くキスをして、額にチャームの魔法陣が浮かぶ。
軽い魔法陣を浮かび上がらせる事を何度も繰り返してきたイーズだが、今回は、少し、痛みを伴う可能性を加味して、少し強めにチャームの呪文を掛けた。
何度も繰り返してきたから、充分魔力が足りている事については…イーズには伝わらないだろう。
「ぁ……。」
アリスが小さく声を漏らす。
「アリス、大丈夫だからね?」
イーズの言葉に促されて、そのままアリスは眠りについた。
その瞬間のイーズの表情は…悪魔も顔負けな程に妖艶に微笑んでいた。
アリスが着ているマントを外し、上半身の制服を脱がしていく…。
まだ、誰にも拓かれていない白磁を思わせる皮膚に舌舐めずりをしたイーズだった。
しかし、イーズの本当の目的は…もっと凄いプレゼントを貰う気でいるのだ。
アリスからの物的なプレゼントは、序章でしか無い。
「ねぇ、アリス。これからも僕の傍に居て欲しいんだ。」
「……? もう、イーズと私は仲良しさんでしょ?」
流石、アリス。
ある意味、イーズの言葉への対応策としては、何とも模範解答である。
非の打ちどころが無いとも言えよう。
「そう…なんだけれど…僕は、もっとアリスと仲良くなりたいんだよ。」
「もっと…?」
アリスは、真剣に考え込むような仕草を見せる。
「あぁ…解ったわ!! じゃあ、交換日記とか…する?」
本日、二十二歳を迎えたイーズが『交換日記』は無い。
「それも良いね♪」
いや…イーズ、それは否定すべきポイントだろう…。
「僕、もっと良いアイディアがあるんだよ。」
「何かしら?」
「これからもアリスと仲良しでいられる約束をするんだ。」
「まぁ、何か紙にお約束事みたいなモノを書くのかしら?」
「う~ん、紙じゃないけれど…書き込むのは合っているよ。」
イーズは、含みのある笑い方でアリスを見つめる。
勿論、天然なアリスは、その笑顔にどのような感情が含まれているのかは全く感知していなかった。
「ちょっとだけ、やってみようか?」
「うん? 私に出来るかしら?」
「大丈夫。アリスは、ただ、そこに居てくれるだけで良いんだ。」
イーズは、コテージに設えられているベッドを指して、そこに寝転ぶように促した。
疑いの無いアリスは、イーズの言葉に従う。
これから…取り返しのつかない未来へと向かう事にも気付かずに…。
「アリス、僕を信じて、ただ、任せていてくれれば良いからね?」
「はぁい♪」
アリスの額に軽くキスをして、額にチャームの魔法陣が浮かぶ。
軽い魔法陣を浮かび上がらせる事を何度も繰り返してきたイーズだが、今回は、少し、痛みを伴う可能性を加味して、少し強めにチャームの呪文を掛けた。
何度も繰り返してきたから、充分魔力が足りている事については…イーズには伝わらないだろう。
「ぁ……。」
アリスが小さく声を漏らす。
「アリス、大丈夫だからね?」
イーズの言葉に促されて、そのままアリスは眠りについた。
その瞬間のイーズの表情は…悪魔も顔負けな程に妖艶に微笑んでいた。
アリスが着ているマントを外し、上半身の制服を脱がしていく…。
まだ、誰にも拓かれていない白磁を思わせる皮膚に舌舐めずりをしたイーズだった。
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