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【07】 撃破
*068* 気になる今後
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久々の再会を素直に喜んでいる悠李だったが、懸念事項だってある。
兄には機内にて頼んでおいたが、どのように帰国出来るのか…何時から訓練に戻れるのか…何一つ、決まっていないのだ。
兄が居ると、帰国について相談出来ない様子を察知し、機内で会社宛に連絡する算段を整えてくれたボディ・ガードに相談してみようと考える。
そうと決めた悠李は、城内で忙しなく仕事をしている侍女を呼び止め、ボディ・ガードと話をしたい旨を伝える。
一瞬、不思議そうな顔をしたが、ヨハンナとよく似ている悠李の依頼は、止まっていた主からの命のように感じたようで、直ぐにその手配をしてくれた。
程無くして、ノック音が鳴る。
「はい?」
「呼ばれて参りました。」
その声は、先程のボディ・ガードの声だった。
「どうぞ。」
悠李は、扉を開き、その人を迎え入れる。
「どうぞ、お掛けください。」
そのまま、ダイニングセットを指さし、座るように促した。
「失礼致します。」
綺麗な所作で、悠李が勧めた席へと座った。
「急にお呼び立てしてすみません。」
「いえいえ、どうされました?」
「あの…訓練の事について、相談したくて。」
「あぁ…。」
男は、今まで、王族の家族として敬意を表していたが、訓練生としての質問だと解ると、途端に横柄になった。
悠李は、その切り替えの鮮やかさに驚く。
「あ…の…私、兄に会えたのは純粋に嬉しいのですが、このままこの国に留まるつもりは無くて…出来るだけ早く、訓練に戻らないと遅れを取り戻せなくなりそうで…。」
「花組の花村 悠李。」
「はい。」
「お前、優秀らしいじゃん。組長やってんだって?」
「えぇ…まぁ…。」
「しかも、花組の。」
「そう……です…。あの、花組だと…何かあるのでしょうか?」
「いや…別に。似合ってるなぁ…と思ってな。」
悠李は、この先輩社員に対して、多少不快に感じていた。
この民間のボディ・ガードの会社は、この男といい、一條といい…訓練が終わると横柄で辛辣になるのだろうかと疑問を持つ。
「それは…どうも。あの、それで、私はいつ頃から訓練に戻れそうでしょうか?」
「さぁ…。」
「いや…あの…私は、どのようにこの国を出国すれば良いのでしょう? パスポートさえ持っていないのですが…。」
悠李は、単に突然のスキルチェックの為に本社に行っただけなので、着の身着の侭の状態である。
「直ぐに状況は社と養成所には伝えた。お前を迎えに向こうから飛んでくるだろうよ。」
悠李は、誰が飛んでくるのやら全く想像つかないが、取り敢えず、お迎えがあるらしい…と言う事にひと安心した。
兄には機内にて頼んでおいたが、どのように帰国出来るのか…何時から訓練に戻れるのか…何一つ、決まっていないのだ。
兄が居ると、帰国について相談出来ない様子を察知し、機内で会社宛に連絡する算段を整えてくれたボディ・ガードに相談してみようと考える。
そうと決めた悠李は、城内で忙しなく仕事をしている侍女を呼び止め、ボディ・ガードと話をしたい旨を伝える。
一瞬、不思議そうな顔をしたが、ヨハンナとよく似ている悠李の依頼は、止まっていた主からの命のように感じたようで、直ぐにその手配をしてくれた。
程無くして、ノック音が鳴る。
「はい?」
「呼ばれて参りました。」
その声は、先程のボディ・ガードの声だった。
「どうぞ。」
悠李は、扉を開き、その人を迎え入れる。
「どうぞ、お掛けください。」
そのまま、ダイニングセットを指さし、座るように促した。
「失礼致します。」
綺麗な所作で、悠李が勧めた席へと座った。
「急にお呼び立てしてすみません。」
「いえいえ、どうされました?」
「あの…訓練の事について、相談したくて。」
「あぁ…。」
男は、今まで、王族の家族として敬意を表していたが、訓練生としての質問だと解ると、途端に横柄になった。
悠李は、その切り替えの鮮やかさに驚く。
「あ…の…私、兄に会えたのは純粋に嬉しいのですが、このままこの国に留まるつもりは無くて…出来るだけ早く、訓練に戻らないと遅れを取り戻せなくなりそうで…。」
「花組の花村 悠李。」
「はい。」
「お前、優秀らしいじゃん。組長やってんだって?」
「えぇ…まぁ…。」
「しかも、花組の。」
「そう……です…。あの、花組だと…何かあるのでしょうか?」
「いや…別に。似合ってるなぁ…と思ってな。」
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この民間のボディ・ガードの会社は、この男といい、一條といい…訓練が終わると横柄で辛辣になるのだろうかと疑問を持つ。
「それは…どうも。あの、それで、私はいつ頃から訓練に戻れそうでしょうか?」
「さぁ…。」
「いや…あの…私は、どのようにこの国を出国すれば良いのでしょう? パスポートさえ持っていないのですが…。」
悠李は、単に突然のスキルチェックの為に本社に行っただけなので、着の身着の侭の状態である。
「直ぐに状況は社と養成所には伝えた。お前を迎えに向こうから飛んでくるだろうよ。」
悠李は、誰が飛んでくるのやら全く想像つかないが、取り敢えず、お迎えがあるらしい…と言う事にひと安心した。
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