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【06】 混戦
*058* 情事のあと (★)
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腰の動きに合わせて、グジュグジュと響き渡る水音が激しくなる。
一條の動きが激しくなるにつれ、腰を掴んでいる指先に力が入る。
「あぁ……あぁぁ…好い…よぉ……ッ……!!」
悠李は、無意識に思っている事を口にしてしまう。
その言葉に反応して、一條は動きが止まる。
何故、動きが止まったのか判らない悠李は、ゆっくりと一條が居る後ろの方へと振り返った。
「……?」
もう少しで手に入りそうな快感が悠李の中でプツリと途切れ、不服の為に薄く眉間に皺を寄せながら非難めいた視線を向ける。
ハッと一條の意識がそこに戻り、律動を再開した。
「…ったく、無自覚ってのも困ったもんだ……。」
一條は、フゥ…と息を吐くと再び仕上げに入った。
悠李の腿へと溢れ出ている液体は、一條の白濁と悠李の蜜…そして、摩擦で少しだけキズついたのだろう…うっすらと血の色が滲んでいる。
「まるで、出会った頃の淫乱な処女だナ…。」
ポツリとそう呟くと、視覚から訪れた思わぬ刺激により、一條は再び、悠李の中で達したのだった。
「あぁぁぁぁ……アーーーーッ!!!!!!」
悠李も一條の吐き出す刺激で、同時に達したのだった。
「も……ムリぃ……ッ……。」
身体をビクビクとビクつかせながら、悠李の身体から力が抜けていった…。
そのまま膝と腕の力が抜けて、ゆっくりと前へと倒れ込んだ悠李の身体から、たった今まで挿し込まれていた一條の熱杭が離れる。
蓋が無くなった悠李の蜜口からボタボタと白濁が出ている様は、とても扇情的で、一條は思わずゴクリと生唾を呑み込んだ。
悠李が力尽きて伸びている横に、一條がゴロリと身体を横たえる。
風邪をひかないように、悠李の身体にブランケットを掛けると、自分の額の上に腕を置き、ジッと天井を見据えた。
「素直じゃない姿も可愛いいが…素直にされると、手放せなくなるだろうが…。」
一條は、悠李に聞こえていないだろう事を見越して、ポツリと呟いた。
そして、自嘲気味に微笑むと、一條は一人ひっそりと身辺整理を決断するのだった。
悠李と一緒に居る未来を考えるならば…必要な事だろう。
物思いに耽っていた一條の身体に悠李がスリスリと擦り寄ってくる。
一條の温もりを見つけるとホニャリと笑い、再びスースーと寝息を立てだした。
「ったく…仕方ねぇなぁ…。」
一條は、優しい表情でそう言うと、悠李を腕の中に抱き込み、汗と体液でドロドロになったお互いの身体の事がほんの少しだけ脳裏を掠めたが、もう少しだけ抱き合った後の余韻を楽しむ事にした。
一條の動きが激しくなるにつれ、腰を掴んでいる指先に力が入る。
「あぁ……あぁぁ…好い…よぉ……ッ……!!」
悠李は、無意識に思っている事を口にしてしまう。
その言葉に反応して、一條は動きが止まる。
何故、動きが止まったのか判らない悠李は、ゆっくりと一條が居る後ろの方へと振り返った。
「……?」
もう少しで手に入りそうな快感が悠李の中でプツリと途切れ、不服の為に薄く眉間に皺を寄せながら非難めいた視線を向ける。
ハッと一條の意識がそこに戻り、律動を再開した。
「…ったく、無自覚ってのも困ったもんだ……。」
一條は、フゥ…と息を吐くと再び仕上げに入った。
悠李の腿へと溢れ出ている液体は、一條の白濁と悠李の蜜…そして、摩擦で少しだけキズついたのだろう…うっすらと血の色が滲んでいる。
「まるで、出会った頃の淫乱な処女だナ…。」
ポツリとそう呟くと、視覚から訪れた思わぬ刺激により、一條は再び、悠李の中で達したのだった。
「あぁぁぁぁ……アーーーーッ!!!!!!」
悠李も一條の吐き出す刺激で、同時に達したのだった。
「も……ムリぃ……ッ……。」
身体をビクビクとビクつかせながら、悠李の身体から力が抜けていった…。
そのまま膝と腕の力が抜けて、ゆっくりと前へと倒れ込んだ悠李の身体から、たった今まで挿し込まれていた一條の熱杭が離れる。
蓋が無くなった悠李の蜜口からボタボタと白濁が出ている様は、とても扇情的で、一條は思わずゴクリと生唾を呑み込んだ。
悠李が力尽きて伸びている横に、一條がゴロリと身体を横たえる。
風邪をひかないように、悠李の身体にブランケットを掛けると、自分の額の上に腕を置き、ジッと天井を見据えた。
「素直じゃない姿も可愛いいが…素直にされると、手放せなくなるだろうが…。」
一條は、悠李に聞こえていないだろう事を見越して、ポツリと呟いた。
そして、自嘲気味に微笑むと、一條は一人ひっそりと身辺整理を決断するのだった。
悠李と一緒に居る未来を考えるならば…必要な事だろう。
物思いに耽っていた一條の身体に悠李がスリスリと擦り寄ってくる。
一條の温もりを見つけるとホニャリと笑い、再びスースーと寝息を立てだした。
「ったく…仕方ねぇなぁ…。」
一條は、優しい表情でそう言うと、悠李を腕の中に抱き込み、汗と体液でドロドロになったお互いの身体の事がほんの少しだけ脳裏を掠めたが、もう少しだけ抱き合った後の余韻を楽しむ事にした。
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